添付一覧
※印は内部標準物質である。
5 検量線の作成
混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて100mlとする。以下上記4の(1)及び(2)と同様に操作して、対象物質と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、対象物質の濃度との関係を求める。
別添方法4 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法
ここで対象とする項目は、アンチモン、ウラン及びニッケルである。
1 試薬
(1) 精製水
測定対象成分を含まないもの
(2) 硝酸
(3) 硝酸(1+1)
(4) 硝酸(1+160)
(5) 塩酸(1+1)
(6) 塩酸(1+3)
(7) 内部標準原液
検査方法告示の別表第6の1(2)の例による。
(8) 混合内部標準液
検査方法告示の別表第6の1(3)の例による。
(9) アンチモン標準原液
塩化アンチモン(Ⅲ)1.874gをメスフラスコに採り、少量の塩酸(1+1)で溶かした後、塩酸(1+3)で1Lとしたもの
この溶液1mlは、アンチモン1mgを含む。
この溶液は、冷暗所に保存する。
(10) ウラン標準原液
この溶液1mlは、ウラン0.001mgを含む。
(11) ニッケル標準原液
ニッケル1.000gを採り、少量の硝酸(1+1)を加えて加熱溶解し、冷後、メスフラスコに移し、硝酸(1+160)を加えて1Lとしたもの
この溶液1mlは、ニッケル1mgを含む。
この溶液は、冷暗所に保存する。
(12) 金属類混合標準液
アンチモン標準原液及びニッケル標準原液のそれぞれ1mlずつをメスフラスコに採り、精製水を加えて1Lとした溶液と、ウラン標準原液を等量ずつ混合し、精製水で10倍に薄めたもの
この溶液1mlは、それぞれの金属を0.0001mg含む。
この溶液は、使用の都度調製する。
2 器具及び装置
検査方法告示の別表第6の2(1)及び(2)の例による。
3 試料の採取及び保存
検査方法告示の別表第3の3の例による。
4 試験操作
(1) 前処理
検水100ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲になるように精製水を加えて100mlに調製したもの)を採り、試料採取のときに加えた量を含めて硝酸が1mlとなるように加え、静かに加熱する。液量が90ml以下になったら加熱をやめ、冷後、混合内部標準液10mlを加え、更に精製水を加えて100mlとし、これを試験溶液とする。
ただし、濁りがある場合はろ過し、ろ液を試験溶液とする。
なお、混合内部標準液は、前処理の任意の段階での添加又は分析装置による自動添加でもよい。
(2) 分析
上記(1)で得られた試験溶液を誘導結合プラズマ―質量分析装置に導入し、表1に示すそれぞれの金属の質量数及び内部標準物質の質量数のイオン強度を測定し、内部標準物質に対するそれぞれの金属のイオン強度比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの金属の濃度を求め、検水中のそれぞれの金属の濃度を算定する。
表1 金属類の濃度範囲及び質量数
金属類 |
濃度範囲(mg/L) |
質量数 |
アンチモン |
0.0003~0.03 |
121、123 |
ニッケル |
0.0004~0.04 |
58、60、62 |
ウラン |
0.0001~0.01 |
238 |
ベリリウム ※ |
|
9 |
コバルト ※ |
|
59 |
ガリウム ※ |
|
71 |
イットリウム ※ |
|
89 |
インジウム ※ |
|
115 |
タリウム ※ |
|
205 |
※印は内部標準物質である。
5 検量線の作成
金属類混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに硝酸1mlと混合内部標準液10mlとを加え、更に精製水を加えて100mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの金属の濃度とイオン強度比との関係を求める。
なお、混合内部標準液の添加は、試験溶液と同様とする。
別添方法5 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法
ここで対象とする農薬は、EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、エンドスルファン(ベンゾエピン)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリクロルホン(DEP)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロシミドン、プロピコナゾール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル及びモリネートである。ただし、エンドスルファン(ベンゾエピン)はα―エンドスルファン及びβ―エンドスルファンの異性体、代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)を、クロルニトロフェン(CNP)は代謝物であるCNP―アミノ体をそれぞれ測定する。また、プロピコナゾールは2つのピークに分かれるので、それぞれ測定する。更に、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、それぞれのオキソン体を測定する。また、フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ測定する。
1 試薬
(1) 精製水
測定対象成分を含まないもの
(2) アスコルビン酸ナトリウム
(3) ジクロロメタン
測定対象成分を含まないもの
(4) アセトン
測定対象成分を含まないもの
(5) メチルアルコール
測定対象成分を含まないもの
(6) 空気又は窒素ガス
測定対象成分を含まないもの
(7) 内部標準原液
9―ブロモアントラセン、アントラセン―d10、クリセン―d12のそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの
この溶液1mlは、9―ブロモアントラセン、アントラセン―d10、クリセン―d12をそれぞれ0.1mg含む。
この溶液は、冷凍保存する。
(8) 内部標準液
それぞれの内部標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの
この溶液1mlは、9―ブロモアントラセン、アントラセン―d10、クリセン―d12をそれぞれ0.001mg含む。
この溶液は、使用の都度調製する。
(9) 農薬標準原液
EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、α―、β―エンドスルファン(ベンゾエピン)、エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル、モリネート、イソフェンホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンはそれぞれ10mg、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、CNP―アミノ体、クロルピリホスオキソン、トリクロルホン(DEP)、ブタミホスオキソン、プロシミドン、プロピコナゾール及びマラオキソンはそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの
これらの溶液1mlは、EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、α―、β―エンドスルファン(ベンゾエピン)、エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル、モリネート、イソフェンホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ0.1mg、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、CNP―アミノ体、クロルピリホスオキソン、トリクロルホン(DEP)、ブタミホスオキソン、プロシミドン、プロピコナゾール及びマラオキソンをそれぞれ1mg含む。
これらの溶液は、冷凍保存する。
(10) 農薬混合標準液
それぞれの農薬標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの
この溶液1mlは、EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、α―、β―エンドスルファン(ベンゾエピン)、エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル、モリネート、イソフェンホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ0.001mg、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、CNP―アミノ体、クロルピリホスオキソン、トリクロルホン(DEP)、ブタミホスオキソン、プロシミドン、プロピコナゾール及びマラオキソンをそれぞれ0.01mg含む。
この溶液は、使用の都度調製する。
2 器具及び装置
(1) 固相カラム
スチレンジビニルベンゼン共重合体、オクタデシル基を化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの
(2) ガスクロマトグラフ―質量分析計
ア 試料導入部
試料導入方式に応じて最適温度が設定できるもの
イ 分離カラム
内径0.25~0.53mm、長さ15~60mの溶融シリカ製のキャピラリーカラムで、内面に100%ジメチルポリシロキサンを0.10~0.50μmの厚さに被覆したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの
ウ 分離カラムの温度
対象物質の最適分離条件に設定できるもの
例えば、50℃を1分間保持し、毎分20℃の速度で上昇させて140℃とし、続いて毎分10℃の速度で上昇させ、280℃に3分間保持できるもの
エ 検出器
検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。
オ イオン化電圧
検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。
カ キャリアーガス
検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。
3 試料の採取及び保存
試料は、精製水及びアセトンで洗浄したガラス瓶に採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存し、72時間以内に試験する。
なお、残留塩素が含まれている場合には、アスコルビン酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。
4 試験操作
(1) 前処理
固相カラムにジクロロメタン5ml、メチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、30分間以上空気又は窒素ガスを通気して固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からジクロロメタン3mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.8ml以下に濃縮し、これに内部標準液0.2mlを加えた後、ジクロロメタンを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。
(2) 分析
上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。
ただし、エンドスルファン(ベンゾエピン)は、異性体であるα―エンドスルファン、β―エンドスルファン及び代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)のそれぞれの濃度を合計してエンドスルファンとしての濃度を、クロルニトロフェン(CNP)は、代謝物であるCNP―アミノ体の濃度を合計してクロルニトロフェンとしての濃度を算定する。また、プロピコナゾールは、2つのピークに分かれるので、それぞれのピーク高さ又はピーク面積の合計値からプロピコナゾールとしての濃度を算定する。更に、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、当該オキソン体の濃度を原体に換算し、その濃度を合計してそれぞれの濃度を算定する。また、フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれの濃度を原体に換算し、それらの濃度と原体濃度とを合計してフェンチオン(MPP)としての濃度を算定する。
表1 フラグメントイオン
農薬名 |
フラグメントイオン(m/z) (イオン強度順) |
EPN |
157、169、185 |
EPNオキソン |
141、169、306 |
アトラジン |
200、215、173 |
アニロホス |
226、125、228 |
アラクロール |
188、160、146 |
イソキサチオン |
105、177、313 |
イソキサチオンオキソン |
161、105、125 |
イソフェンホス |
213、121、185 |
イソフェンホスオキソン |
229、201、314 |
イソプロカルブ(MIPC) |
121、136、122 |
イソプロチオラン(IPT) |
118、189、290 |
イプロジオン |
314、316、187 |
イプロベンホス(IBP) |
91、204、246 |
エスプロカルブ |
91、222、162 |
エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP) |
109、173、310 |
エトフェンプロックス |
163、135、183 |
エトリジアゾール(エクロメゾール) |
211、183、213 |
エンドスルファン(ベンゾエピン) |
α 195、241、267 β 195、241、267 |
エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート) |
272、274、229 |
カフェンストロール |
100、188、167 |
キャプタン |
79、149、117 |
クロルニトロフェン(CNP) |
317、319、289 |
CNP―アミノ体 |
108、289、287 |
クロルピリホス |
197、199、314 |
クロルピリホスオキソン |
270、242、298 |
クロロタロニル(TPN) |
266、264、268 |
クロロネブ |
191、193、206 |
ジクロベニル(DBN) |
171、100、173 |
ジクロルボス(DDVP) |
79、109、185 |
ジスルホトン(エチルチオメトン) |
89、97、186 |
ジチオピル |
354、306、286 |
シマジン(CAT) |
201、186、173 |
ジメタメトリン |
212、255、240 |
ジメトエート |
87、125、93 |
シメトリン |
213、170、155 |
ジメピペレート |
119、145、91 |
ダイアジノン |
179、137、304 |
ダイアジノンオキソン |
137、273、288 |
チオベンカルブ |
100、72、125 |
テニルクロール |
127、288、141 |
テルブカルブ(MBPMC) |
205、220、206 |
トリクロルホン(DEP) |
109、79、185 |
トリフルラリン |
306、264、290 |
トルクロホスメチル |
265、125、250 |
トルクロホスメチルオキソン |
249、109、251 |
ナプロパミド |
72、128、100 |
ビフェノックス |
341、310、343 |
ピペロホス |
122、140、320 |
ピリダフェンチオン |
340、199、125 |
ピリブチカルブ |
165、108、181 |
ピリプロキシフェン |
136、226、137 |
ピロキロン |
173、130、144 |
フェニトロチオン(MEP) |
277、260、125 |
フェニトロチオンオキソン |
244、109、261 |
フェノブカルブ(BPMC) |
121、208、150 |
フェンチオン(MPP) |
278、153、125 |
MPPスルホキシド |
278、125、294 |
MPPスルホン |
310、125、231 |
MPPオキソン |
262、109、247 |
MPPオキソンスルホキシド |
262、278、247 |
MPPオキソンスルホン |
294、109、215 |
フェントエート(PAP) |
274、125、93 |
フサライド |
243、241、215 |
ブタミホス |
286、258、200 |
ブタミホスオキソン |
244、216、287 |
ブプロフェジン |
105、175、106 |
フルトラニル |
173、145、281 |
プレチラクロール |
176、238、262 |
プロシミドン |
283、96、285 |
プロピコナゾール |
259、173、261 |
プロピザミド |
173、145、175 |
ブロモブチド |
119、232、120 |
ペンシクロン |
125、180、127 |
ペンディメタリン |
252、191、281 |
ベンフルラリン(ベスロジン) |
292、264、276 |
マラソン(マラチオン) |
127、173、93 |
マラオキソン |
127、195、99 |
メタラキシル |
160、206、132 |
メチダチオン(DMTP) |
145、85、302 |
メチルダイムロン |
107、119、91 |
メフェナセット |
192、120、136 |
メプロニル |
119、269、91 |
モリネート |
126、98、188 |
9―ブロモアントラセン ※ |
256、258、176 |
アントラセン―d10 ※ |
188、160、189 |
クリセン―d12 ※ |
240、236、241 |
※印は内部標準物質である。
5 検量線の作成
農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにジクロロメタンを加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。
別添方法5の2 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法
ここで対象とする農薬は、アセタミプリド、アメトリン、インダノファン、ウニコナゾールP、エトベンザニド、オリサストロビン、カズサホス、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロルタールジメチル(TCTP)、クロルピリホスメチル、シアナジン、シアノホス(CYAP)、ジクロフェンチオン(ECP)、シハロホップブチル、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、ジメチルビンホス、シンメチリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チフルザミド、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリフルミゾール、パクロブトラゾール、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ブタクロール、フラメトピル、プロパニル(DCPA)、プロパホス、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ベンフレセート、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、メトミノストロビン、メトラクロール及びメトリブジンである。ただし、ジメチルビンホス及びピリミノバックメチルは、E体とZ体をそれぞれ測定する。なお、メトミノストロビンは、E体のみを対象とする。
1 試薬
(1) 精製水
測定対象成分を含まないもの
(2) アスコルビン酸ナトリウム
(3) ジクロロメタン
測定対象成分を含まないもの
(4) アセトン
測定対象成分を含まないもの
(5) メチルアルコール
測定対象成分を含まないもの
(6) 空気又は窒素ガス
測定対象成分を含まないもの
(7) 内部標準原液
9―ブロモアントラセン10mgをメスフラスコに採り、ジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの
この溶液1mlは、9―ブロモアントラセンを0.1mg含む。
この溶液は、冷凍保存する。
(8) 内部標準液
内部標準原液をメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの
この溶液1mlは、9―ブロモアントラセンを0.001mg含む。
この溶液は、使用の都度調製する。
(9) 農薬標準原液
アセタミプリド、アメトリン、インダノファン、ウニコナゾールP、エトベンザニド、オリサストロビン、カズサホス、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロルタールジメチル(TCTP)、クロルピリホスメチル、シアナジン、シアノホス(CYAP)、ジクロフェンチオン(ECP)、シハロホップブチル、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、(E)―ジメチルビンホス、(Z)―ジメチルビンホス、シンメチリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チフルザミド、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリフルミゾール、パクロブトラゾール、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、(E)―ピリミノバックメチル、(Z)―ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ブタクロール、フラメトピル、プロパニル(DCPA)、プロパホス、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ベンフレセート、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、メトミノストロビン、メトラクロール及びメトリブジンのそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、ジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの
これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を0.1mg含む。
これらの溶液は、冷凍保存する。
(10) 農薬混合標準液
それぞれの農薬標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの
この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.001mg含む。
この溶液は、使用の都度調製する。
2 器具及び装置
(1) 固相カラム
別添方法5の2(1)の例による。
(2) ガスクロマトグラフ―質量分析計
ア 試料導入部
別添方法5の2(2)アの例による。
イ 分離カラム
別添方法5の2(2)イの例による。
ウ 分離カラムの温度
別添方法5の2(2)ウの例による。
エ 検出器
検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。
オ イオン化電圧
検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。
カ キャリアーガス
検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。
3 試料の採取及び保存
試料は、精製水及びアセトンで洗浄したガラス瓶に採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存し、72時間以内に試験する。
なお、残留塩素が含まれている場合には、アスコルビン酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。
4 試験操作
(1) 前処理
固相カラムにジクロロメタン5ml、メチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲になるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、30分間以上空気又は窒素ガスを通気して固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からジクロロメタン5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.9ml以下に濃縮し、これに内部標準液0.1mlを加えた後、ジクロロメタンを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。
(2) 分析
上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。
ただし、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール及びホスチアゼートは、それぞれ2つのピークに分かれるので、それぞれのピーク高さ又はピーク面積の合計値からそれぞれの農薬としての濃度を算定する。また、ジメチルビンホス及びピリミノバックメチルは、E体とZ体それぞれの濃度を合計してそれぞれの農薬としての濃度を算定する。
表1 各農薬の濃度範囲及びフラグメントイオン