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○水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等並びに水道水質管理における留意事項について

(平成15年10月10日)

(健水発第1010001号)

(各都道府県・市・特別区水道行政担当部(局)長あて厚生労働省健康局水道課長通知)

水質基準に関する省令(平成15年厚生労働省令第101号。以下「新基準省令」という。)、「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」(平成15年度厚生労働省告示第261号。以下「検査方法告示」という。)、「水道法施行規則の一部を改正する省令」(平成15年厚生労働省令第142号)及び「水道法施行規則第17条第2項の規定に基づき厚生労働大臣が定める遊離残留塩素及び結合残留塩素の検査方法」(平成15年厚生労働省告示第318号。以下「残留塩素検査方法告示」という。)の制定については、平成15年10月10日付健発第1010004号にて厚生労働省健康局長より通知されたところであるが、これらの施行に当たっての留意事項と水道水質管理に関する基本的留意事項を併せて下記のとおりとりまとめたので、御了知の上、貴管下水道事業者等に対する周知指導方、よろしく御配意願いたい。

なお、平成16年4月1日付けをもって、厚生省生活衛生局水道環境部水道整備課長通知「水質検査にあたっての留意事項について」(平成4年12月21日付衛水第268号)、「水質基準を補完する項目に係る測定方法について」(平成5年3月31日付衛水第104号)、「簡易水道等における水質検査の頻度について」(平成5年8月16日衛水177号)、「水質基準に関する省令の施行に当たっての留意事項について」(平成5年12月1日付衛水第227号)、「「水質基準を補完する項目に係る測定方法について」等の一部改正について」(平成11年6月29日衛水第39号、平成11年12月27日付衛水第67号、平成12年9月11日付衛水第43号、平成12年12月26日付衛水第63号)、本職通知「「水質基準を補完する項目に係る測定方法について」等の一部改正について」(平成13年3月30日付健水発第34号)及び「水質基準に関する省令等の一部改正について」(平成14年3月27日付健水発第0327003号)は廃止する。

第1 水道法施行規則(昭和32年厚生省令第45号)関係

1 第3条関係(工事設計書に記載すべき水質試験の結果)

水源において水質が最も悪化していると考えられる時期、すなわち、降雨、降雪、洪水、渇水時等においてもなお水質基準に適合する水を供給するようにしなければならないので、この時期を含んで過去1年以内に行った原水の総トリハロメタン、クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、塩素酸、臭素酸、ホルムアルデヒド及び味を除く全項目の試験結果並びに必要に応じて行うその他の項目の試験結果を記載すること。なお、本試験における水質基準項目の検査方法は、検査方法告示に準じて行うこと。

2 第10条関係(給水開始前の水質検査)

給水開始前の水質検査は新設、増設又は改造に係る施設を経た給水栓水についての全項目検査(新基準省令の表の上欄に掲げるすべての事項の検査をいう。以下同じ。)及び残留塩素の検査を行うこと。この場合、採水場所の選定は、水道法施行規則第15条第1項第2号の規定の例に準じるものとし、また、全項目検査は検査方法告示により、残留塩素の検査は残留塩素検査方法告示により、それぞれ行うこと。なお、必要に応じて水源、配水池、浄水池等における水質についても検査すること。

3 第15条関係(定期及び臨時の水質検査)

(1) 水道法施行規則第15条第1項第2号の検査に供する水の採取場所たる給水栓の選定に当たっては、原則として配水系統ごとに1地点以上選定し(ただし、一の配水系統において検査を行うことにより、他の配水系統において供給される水が水質基準に適合するかどうかを判断できる場合を除く。)、また、検査項目ごとに異なった給水栓が選定されることがないようにすること。

(2) 水質基準項目のうち「鉛及びその化合物」に係る検査に供する水の採取方法については、毎分約5リットルの流量で5分間流して捨て、その後15分間滞留させたのち、先と同じ流量(毎分約5リットル)で流しながら開栓直後から5リットルを採取し、均一に混合してから必要量の検査用試料を採水容器に分取する方法とすること。

(3) 検査に供する水の採取場所の数については、当該水道により供給される水が水質基準に適合するかどうかを判断できるよう、水道の規模に応じ、水源の種別、浄水施設及び配水施設ごとに合理的な数となるように設定するとともに、配水管の末端等水が停滞しやすい場所も選定することが必要であること。また、必要に応じて水源、浄水池及び配水池における水質も検査すること。

(4) 水道法施行規則第15条第1項第3号イの「連続的に測定及び記録がなされている場合」とは、自動測定機器による測定・記録のほか、日常の点検による監視、測定及び記録も含むものであること。

(5) 水道法施行規則第15条第1項第4号に基づき、省略を行った場合であっても、概ね3年に1回程度は、省略をした項目についても水質検査を行い、水道水質の状況に変化がないことを確認すること。

(6) 水質基準項目のうち年間の変動パターンが明らかとなっているものについては、年間の最高値が測定される時期が含まれるよう検査を行うこと。

(7) 臨時の水質検査は次のような場合に行うこと。

イ 水源の水質が著しく悪化したとき。

ロ 水源に異常があったとき。

ハ 水源付近、給水区域及びその周辺等において消化器系感染症が流行しているとき。

ニ 浄水過程に異常があったとき。

ホ 配水管の大規模な工事その他水道施設が著しく汚染されたおそれがあるとき。

ヘ その他特に必要があると認められるとき。

(8) 水道法施行規則第15条第6項において策定することとされた水質検査計画に関しては、以下のとおりとすること。

イ 水道法施行規則第15条第7項第1号「水質管理において留意すべき事項のうち水質検査計画に係るもの」とは、原水から給水栓に至るまでの水質の状況、汚染の要因や水質管理上優先すべき対象項目等の水質管理上の留意すべき事項であって、水質検査計画を策定する上で関係する事項であること。

ロ 同項第4号「臨時の水質検査に関する事項」とは、臨時の水質検査を行うための要件、水質検査を行う項目等であること。

ハ 同項第6号「その他水質検査の実施に際し配慮すべき事項」とは、水質検査結果の評価に関する事項、水質検査計画の見直しに関する事項、水質検査の精度及び信頼性確保に関する事項、関係者との連携に関する事項等であること。

ニ 水質検査計画は水道法第20条第1項の規定に基づく水質検査を対象としたものであるが、水質管理目標設定項目及び原水に係る水質検査についても、必要に応じて当該水質検査に準じて当該計画に位置付けられたいこと。

ホ 水質検査計画に係る規定は、毎事業年度開始前に策定するものであるため、平成17年度に実施する検査より水質検査計画を策定することが義務づけられるが、可能な限り平成16年度に実施する検査についても同様の計画を策定すること。

ヘ 「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」(平成19年3月30日付け健水発第0330005号通知の別添。以下、「指針」という。)に基づき実施する、原水の指標菌の検査及びクリプトスポリジウム等による汚染のおそれのある施設における原水のクリプトスポリジウム等の検査についても、平成20年度以降においては水道法第20条第1項の規定に基づく水質検査に準じて、水質検査計画に位置付けられたいこと。

(9) 水道法施行規則第15条に係る検査に供する水の採取場所、検査回数及び検査の省略について、別添1のとおりとりまとめ、また、第15条関係並びに上記1の第3条関係及び上記2の第10条関係における水質試験・検査の結果を記載する書類の例を別添2に示したので参考にされたい。

4 第16条関係(健康診断)

(1) 病原体検索は、赤痢菌、腸チフス菌及びパラチフス菌を対象とし、必要に応じてコレラ菌、赤痢アメーバ、サルモネラ等について行うものとし、急性灰白髄炎(小児麻痺)、流行性肝炎、泉熱、感染性下痢症及び各種下痢腸炎にも注意すること。

(2) 病原体検索は、主として便について行い、必要に応じて尿、血液、その他について行うこと。

5 第17条関係(衛生上必要な措置)

(1) 水道事業者、水道用水供給事業者及び専用水道の設置者は、取水場、貯水池、導水きよ、浄水場及び配水池ポンプせい等の周辺は、常に充分な清掃を励行し、汚物等によって水が汚染されないよう留意するとともに、当該施設には柵を設け、施錠設備をする等のほか汚染防止のため一般の注意を喚起するに必要な標札、立札、掲示等をすること。

(2) 前項の施設の構内においては、便所、廃棄物集積所及び汚水溜等の施設は、汚水の漏れない構造とし、排水は良好な状態にしておくとともに、し尿を用いる耕作及び園芸並びに家畜及び家禽の放し飼等をしてはならないこと。

(3) 水の消毒は塩素によることを基本とすること。

(4) 消毒設備については、水道施設の技術的基準を定める省令(平成12年厚生省令第15号)第5条第1項第5号の規定によるほか、消毒が中断しないよう、常に整備を行うこと。

(5) 消毒剤の注入については、量水せい又は配水池等において、消毒剤が充分水に混合するように行うこと。

(6) 次のような場合には、遊離残留塩素を0.2mg/L(結合残留塩素の場合は1.5mg/L)以上にすること。

イ 水源付近、給水区域及びその周辺等において消化器系感染症が流行しているとき。

ロ 全区域にわたるような広範囲の断水後給水を再開するとき。

ハ 洪水等で水質が著しく悪化したとき。

ニ 浄水過程に異常があったとき。

ホ 配水管の大規模な工事その他水道施設が著しく汚染されたおそれのあるとき。

ヘ その他特に必要があると認められるとき。

第2 水質異常時の対応について

1 水質検査の結果、水質基準を超えた値が検出された場合には、直ちに原因究明を行い、基準を満たすため下記2から5に基づき必要な対策を講じること。なお、水質検査結果に異常が認められた場合に、確認のため直ちに再検査を行うこと。その際、初回及び再検査の結果を双方とも破棄せず保存し、どちらの検査結果を正式な結果として採用したかの記録を残すこと。また、分析操作に不備があったと考えられる等合理的な理由がある場合には、再検査の結果を正式な結果とすることができるが、原則として初回の結果を水質検査の正式な結果とすること。

2 一般細菌及び大腸菌については、その水道水中の存在状況は病原微生物による汚染の可能性を直接的に示すものであるので、それらの評価は、検査ごとの結果を基準値と照らし合わせて行うべきであり、基準を超えている場合には、水質異常時とみて直ちに別添3に従い、所要の措置を講ずる必要があること。また、塩化物イオンなど病原微生物の存在を疑わせる指標としての性格も有する項目(水道法施行規則第15条第1項第4号において省略が可能とされていない項目のうち、総トリハロメタン、クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、塩素酸、臭素酸及びホルムアルデヒド以外の項目をいう。)についても、その値が大きな変動を示した場合には、上記に準じて対応する必要があること。

3 シアン化物イオン及び塩化シアン並びに水銀及びその化合物については、生涯にわたる連続的な摂取をしても、人の健康に影響が生じない水準を基とし安全性を十分考慮して基準値が設定されているが、従前からの扱いを考慮して、上記2に準じて対応をとることが適当であること。

4 新基準省令の表中1の項から31の項までの上欄に掲げる事項のうち上記2及び3に示した項目を除いては、長期的な影響を考慮して基準設定がなされているが、検査ごとの結果の値が基準値を超えていることが明らかになった場合には、直ちに原因究明を行い所要の低減化対策を実施することにより、基準を満たす水質を確保すべきであること。基準値超過が継続すると見込まれる場合には、水質異常時とみて別添3に従い所要の対応を図るべきであること。

5 新基準省令の表中32の項から51の項までの上欄に掲げる事項については、その基準値を超えることにより利用上、水道水として機能上の障害を生じるおそれがあることから、検査ごとの結果の値を基準値と照らし合わせることにより評価を行い、基準値を超えていることが明らかになった場合には、水質異常時とみて別添3に従い所要の対応を図るべきであること。

第3 水質管理目標設定項目に係る留意事項について

1 基本的考え方

(1) 水質管理目標設定項目は、浄水中で一定の検出の実績はあるが、毒性の評価が暫定的であるため水質基準とされなかったもの、又は、現在まで浄水中では水質基準とする必要があるような濃度で検出されてはいないが、今後、当該濃度を超えて浄水中で検出される可能性があるもの等水質管理上留意すべきものであること。このため、水質管理目標設定項目については、将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期する見地から、水道事業者等において水質基準に係る検査に準じた検査等の実施に努め、水質管理に活用されたいこと。また、水質管理目標設定項目の結果については、水道事業者等においてとりまとめ、厚生科学審議会生活環境水道部会水質管理専門委員会の「水質基準の見直しにおける検討概要」等の当該項目に係る関連情報と併せて公表し、関係者の注意喚起等に努められたいこと。

(2) なお、水質管理上、着目すべき水質管理項目を以下のとおり水源の種別等ごとにまとめたので、参考にされたいこと。

イ 水源が湖沼等停滞性の水域である場合に着目すべき項目

アンチモン及びその化合物、フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)、農薬類、カルシウム及びマグネシウム等(硬度)、マンガン及びその化合物、遊離炭酸、1,1,1―トリクロロエタン、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)、臭気強度(TON)、蒸発残留物、濁度、pH値、腐食性(ランゲリア指数)、従属栄養細菌

ロ 水源が河川水である場合に着目すべき項目

上記イに掲げる項目、ウラン及びその化合物

ハ 水源が地下水である場合に着目すべき項目

上記ロに掲げる項目、1,2―ジクロロエタン、トルエン、メチル―t―ブチルエーテル、1,1―ジクロロエチレン

ニ 使用する資機材及び薬品の観点から着目すべき項目

ニッケル及びその化合物、亜塩素酸、二酸化塩素、臭気強度(TON)、pH値、アルミニウム及びその化合物

ホ 消毒副生成物等の観点から着目すべき項目

亜塩素酸、二酸化塩素、ジクロロアセトニトリル、抱水クロラール、残留塩素、臭気強度(TON)、pH値

2 水質の測定等

(1) 水質検査にあたっての地点や頻度設定の考え方は水質基準に係る検査に準じ、基本的には水質検査を行う地点と同一とすること。

(2) ニッケル及びその化合物、ジクロロアセトニトリル並びに抱水クロラールについては、目標値の10分の1を超えて検出される事例が見られるものの、毒性評価が暫定的であることから、水質基準とすることが見送られたものであり、これらの項目に係る水質検査については、国民の関心の高い農薬類とともに、他の水質管理目標設定項目に比して優先的に取り扱うこと。

(3) 浄水又は浄水処理過程で二酸化塩素を注入する水道事業者等においては、二酸化塩素及び亜塩素酸について、水質基準に準じて取扱うこととし、これらの項目及び塩素酸について毎日水質検査を行い、これらの目標値又は水質基準値を超過しないことを確認し、それらを超えた場合には、二酸化塩素の使用の中止等、直ちに対策を実施すること。

(4) 水質管理目標設定項目のうち、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)については、現在まで、多くの事業者において浄水処理の工程管理の指標として活用されてきたことから、当面、TOCと併せて測定を行うことによりTOCとの相関の把握に努め、浄水の工程管理に支障のないようにされたいこと。

(5) 残留塩素、カルシウム、マグネシウム等(硬度)、遊離炭酸、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)、臭気強度(TON)、蒸発残留物、濁度、pH値、腐食性(ランゲリア指数)、アルミニウム及びその化合物の目標値は、おいしい水等より質の高い水道水の供給を目指すための目標との位置づけであること。また、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)の目標値3mg/Lについては、上記(4)によりTOCとの相関を把握した上で、これに対応するTOCの値を目標値として水質管理を行っても問題ないこと。

(6) なお、水質管理目標設定項目に係る標準的な検査方法及び測定精度を別添4に示したこと。

第4 その他留意事項

1 水質基準項目等の定量限界及び測定精度について

(1) 水質基準項目及び水質管理目標設定項目(農薬類を除く。)に関する水質検査方法における定量下限は、原則として基準値及び目標値の10分の1であること。ただし、固相抽出―吸光光度法による非イオン界面活性剤の定量下限は原則として基準値の4分の1、農薬類に係る検査方法の定量下限は原則として目標値の100分の1であること。また、各機関において定量下限を設定するにあたっては、厚生労働省健康局水道課長通知「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドラインについて」(平成24年9月6日付健水発0906第1~4号)を参考とされたいこと。なお、技術的に実施可能な機関において、ここに示す桁数・最小値よりも詳細に測定することは差し支えないこと。

(2) 水質基準項目の水質検査の実施に当たっては、別添5「水質基準項目の測定精度」に示されている精度を確保すること。

2 原水に係る水質検査の実施について

すべての水源の原水について、水質が最も悪化していると考えられる時期を含んで少なくとも毎年1回は定期的に全項目検査(総トリハロメタン、クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、塩素酸、臭素酸、ホルムアルデヒド及び味を除く。)を実施し、また必要に応じて水質管理目標設定項目等についても検査を実施し、その結果を一定期間保存されたいこと。

3 水道水源の汚染源等の把握について

平常より、水源付近及びその後背地域について汚染源及び汚染源となるおそれのある工場、事業場等の有無及び種類並びに汚染物質の排出状況などの把握に努めること。また、そのために、必要に応じ関係行政機関などの協力を得るよう努めること。

4 汚染の早期発見及び連絡通報体制の整備について

水道水源が汚染されるおそれのある水道事業者等にあっては水源の監視を強化し、また必要に応じ水道原水による魚類の飼育、自動水質監視機器の導入を考慮するなど、毒劇物等による汚染の早期発見に努めること。また、水源の汚染又はそのおそれのある事実を発見したときは、直ちに適切な対策が講ぜられるよう平常より連絡通報体制を整備し、関係者に周知しておくこと。なお、必要に応じ、各水系ごとに関係水道事業者等及び関係行政機関の間の相互連絡通報体制を整えるよう努めること。

5 水質検査における精度管理及び信頼性確保について

水道法第20条第1項の規定に基づく水質検査の実施に当たっては、その精度管理と信頼性の保証が重要であることから、当該検査を行う水道事業者等においては、「水道法施行規則の一部改正について」(平成23年10月3日健水発1003第1号から第4号まで)を踏まえ、信頼性確保部門と水質検査部門に各責任者を配置した組織体制の整備や標準作業書の作成等を行うなどにより、正確な検査結果を得るための体制の構築に努められたいこと。

6 給水管等に係る衛生対策の推進について

給水管等に係る衛生対策の推進については、引き続き、鉛管の布設替え、pH値の調整、広報活動の実施等の一層の強化・推進に努め、鉛の水質基準の確保に万全を期されたい。

7 原水に係る指標菌及びクリプトスポリジウム等の検査の実施について

水道原水におけるクリプトスポリジウム等による汚染のおそれの程度を把握するため、指針に基づき、できるだけ早期に原水に係る検査の実施体制の整備等につき必要な措置を講じ、定期的に原水のクリプトスポリジウム等及び指標菌の検査を実施すること。

別添1 新水質基準項目等の検査における、給水栓以外での採取の可否、検査の回数、検査の省略の可否

番号

項目名

給水栓以外での水の採取

検査回数

検査回数の減

省略の可否

色、濁り及び消毒の残留効果

不可

1日1回以上

不可

不可

1

一般細菌

不可

概ね1月に1回以上

不可

不可

2

大腸菌

3

カドミウム及びその化合物

一定の場合可注1

概ね3月に1回以上

注2の通り

注3の通り

4

水銀及びその化合物

5

セレン及びその化合物

6

鉛及びその化合物

不可

注4の通り

7

ヒ素及びその化合物

一定の場合可注1

注3の通り

8

六価クロム化合物

不可

注4の通り

9

亜硝酸態窒素

一定の場合可注1

不可

10

シアン化物イオン及び塩化シアン

不可

不可

11

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素

一定の場合可注1

注2の通り

12

フッ素及びその化合物

注3の通り

13

ホウ素及びその化合物

注3の通り。(海水を原水とする場合不可。)

14

四塩化炭素

当該事項についての過去の検査結果が基準値の2分の1を超えたことがなく、かつ、原水並びに水源及びその周辺の状況(地下水を水源とする場合は、近傍の地域における地下水の状況を含む。)を勘案し、検査を行う必要がないことが明らかであると認められる場合、省略可。

15

1,4―ジオキサン

16

シス―1,2―ジクロロエチレン及びトランス―1,2―ジクロロエチレン

17

ジクロロメタン

18

テトラクロロエチレン

19

トリクロロエチレン

20

ベンゼン

21

塩素酸

不可

不可

不可

22

クロロ酢酸

23

クロロホルム

24

ジクロロ酢酸

25

ジブロモクロロメタン

26

臭素酸

注3の通り。(浄水処理にオゾン処理、消毒に次亜塩素酸を用いる場合不可。)

27

総トリハロメタン(クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン及びブロモホルムのそれぞれの濃度の総和)

不可

28

トリクロロ酢酸

29

ブロモジクロロメタン

30

ブロモホルム

31

ホルムアルデヒド

32

亜鉛及びその化合物

注2の通り

注4の通り

33

アルミニウム及びその化合物

34

鉄及びその化合物

35

銅及びその化合物

36

ナトリウム及びその化合物

一定の場合可注1

注3の通り

37

マンガン及びその化合物

不可

38

塩化物イオン

概ね1月に1回以上

自動連続測定・記録をしている場合、概ね3月に1回以上とすることが可。

不可

39

カルシウム、マグネシウム等(硬度)

一定の場合可注1

概ね3月に1回以上

注2の通り

注3の通り

40

蒸発残留物

41

陰イオン界面活性剤

42

(4S,4aS,8aR)―オクタヒドロ―4,8a―ジメチルナフタレン―4a(2H)―オール(別名ジェオスミン)

不可

概ね1月に1回以上(左記の事項を産出する藻類の発生が少なく、検査を行う必要がないことが明らかであると認められる期間を除く。)

不可

当該事項についての過去の検査結果が基準値の2分の1を超えたことがなく、かつ、原水並びに水源及びその周辺の状況(湖沼等の停滞水源を水源とする場合は、当該基準項目を産出する藻類の発生状況を含む。)を勘案し、検査を行う必要がないことが明らかであると認められる場合、省略可。

43

1,2,7,7―テトラメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン―2―オール(別名2―メチルイソボルネオール)

44

非イオン界面活性剤

一定の場合可注1

概ね3月に1回以上

注2の通り

注3の通り

45

フェノール類

46

有機物(全有機炭素(TOC)の量)

不可

概ね1月に1回以上

自動連続測定・記録をしている場合、概ね3月に1回以上とすることが可。

不可

47

pH値

48

49

臭気

50

色度

51

濁度

注1 一定の場合とは、送水施設及び配水施設内で濃度が上昇しないことが明らかであると認められる場合であり、この場合には、浄水施設の出口、送水施設又は配水施設のいずれかにおいて採取をすることができる。

注2 水源に水又は汚染物質を排出する施設の設置の状況等から、原水の水質が大きく変わるおそれが少ないと認められる場合(過去3年間に水源の種別、取水地点又は浄水方法を変更した場合を除く。)であって、過去3年間における当該事項についての検査結果が、基準値の5分の1以下であるときは、概ね1年に1回以上と、過去3年間における当該事項についての検査結果が、基準値の10分の1以下であるときは、概ね3年に1回以上とすることができる。

注3 当該事項についての過去の検査結果が基準値の2分の1を超えたことがなく、かつ、原水並びに水源及びその周辺の状況を勘案し、検査を行う必要がないことが明らかであると認められる場合、省略可。

注4 当該事項についての過去の検査結果が基準値の2分の1を超えたことがなく、かつ、原水並びに水源及びその周辺の状況並びに薬品等及び資機材等の使用状況を勘案し、検査を行う必要がないことが明らかであると認められる場合、省略可。

別添2

別添3

水質異常時の対応について

水質異常時の対応については、以下によるものとする。

1 新基準省令の表中1の項から31の項までの上欄に掲げる事項

(1) 基準値超過が継続することが見込まれる場合の措置

基準値超過が継続することが見込まれ、人の健康を害するおそれがある場合には、取水及び給水の緊急停止措置を講じ、かつ、その旨を関係者に周知させる措置を講じること。具体的には次のような場合が考えられる。

イ 水源又は取水若しくは導水の過程にある水が、浄水操作等により除去を期待するのが困難な病原生物若しくは人の健康に影響を及ぼすおそれのある物質により汚染されているか、又はその疑いがあるとき

ロ 浄水場以降の過程にある水が、病原生物若しくは人の健康に影響を及ぼすおそれのある物質により汚染されているか、又はその疑いがあるとき

ハ 塩素注入機の故障又は薬剤の欠如のために消毒が不可能となったとき

ニ 工業用水道の水管等に誤接合されていることが判明したとき

また、水源又は取水若しくは導水の過程にある水に次のような変化があり、給水栓水が水質基準値を超えるおそれがある場合は、直ちに取水を停止して水質検査を行うとともに、必要に応じて給水を停止すること。

イ 不明の原因によって色及び濁りに著しい変化が生じた場合

ロ 臭気及び味に著しい変化が生じた場合

ハ 魚が死んで多数浮上した場合

ニ 塩素消毒のみで給水している水道の水源において、ごみや汚泥等の汚物の浮遊を発見した場合

(2) 関係者への周知

水質に異常が発生したこと又はそのおそれが生じたことを、その水が供給される者又は使用する可能性のある者に周知するときは、テレビ、ラジオ、広報車を用いることなどにより緊急事態にふさわしい方法をとること。

(3) 水源の監視

原水における水質異常を早期に把握するため、各水道にあっては水源の監視を強化するとともに、水道原水による魚類の飼育、自動水質監視機器の導入等を図ること。また、水源の水質異常時に直ちに適切な対策が講じられるよう、平常より関係者との連絡通報体制を整備すること等を図ること。

2 新基準省令の表中32の項から51の項までの上欄に掲げる事項

基準値を超過し、生活利用上又は施設管理上障害の生じるおそれのある場合は、直ちに原因究明を行い、必要に応じ当該項目に係る低減化対策を実施することにより、基準を満たす水質を確保すべきであること。なお、色度、濁度のように、健康に関連する項目の水質汚染の可能性を示す項目や、銅のように過剰量の存在が健康に影響を及ぼすおそれのある項目については、健康に関連する項目に準じて適切に対応すること。

別添4

水質管理目標設定項目の検査方法

(平成15年10月10日付健水発第1010001号)

(最終改正 平成29年3月28日)

厚生労働省健康局水道課

―目次―

目標1 アンチモン

目標2 ウラン

目標3 ニッケル

目標4 削除

目標5 1,2―ジクロロエタン

目標6 削除

目標7 削除

目標8 トルエン

目標9 フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)

目標10 亜塩素酸

目標11 削除

目標12 二酸化塩素

目標13 ジクロロアセトニトリル

目標14 抱水クロラール

目標15 農薬類

目標16 残留塩素

目標17 カルシウム、マグネシウム等(硬度)

目標18 マンガン

目標19 遊離炭酸

目標20 1,1,1―トリクロロエタン

目標21 メチル―t―ブチルエーテル

目標22 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)

目標23 臭気強度(TON)

目標24 蒸発残留物

目標25 濁度

目標26 pH値

目標27 腐食性(ランゲリア指数)

目標28 従属栄養細菌

目標29 1,1―ジクロロエチレン

目標30 アルミニウム及びその化合物

別添方法1 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法2 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法3 溶媒抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法4 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

別添方法5 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法5の2 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法6 固相抽出―誘導体化―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法7 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析法

別添方法8 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析法

別添方法9 固相抽出―高速液体クロマトグラフによる一斉分析法

別添方法10 固相抽出―高速液体クロマトグラフ法

別添方法11 固相抽出―高速液体クロマトグラフ法

別添方法12 誘導体化―高速液体クロマトグラフ法

別添方法13 誘導体化―高速液体クロマトグラフ法

別添方法14 高速液体クロマトグラフ―ポストカラムによる一斉分析法

別添方法15 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム法

別添方法16 固相抽出―高速液体クロマトグラフ―ポストカラム法

別添方法17 溶媒抽出―高速液体クロマトグラフ―ポストカラム法

別添方法18 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法19 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析法

別添方法20 液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法20の2 液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法21 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法22 誘導体化―固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法23 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析法

別添方法24 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析法

別添方法25 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析法

別紙1 水質管理目標設定項目の測定精度

別紙2 農薬類(水質管理目標設定項目15)の測定精度

別紙3 水質管理設定項目の検査の信頼性確保

※ 本紙中、「検査方法告示」は平成15年厚生労働省告示第261号(最終改正平成30年厚生労働省告示第138号)「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」をいい、「残留塩素検査方法告示」は平成15年厚生労働省告示第318号(最終改正平成17年厚生労働省告示第75号)「水道法施行規則第17条第2項の規定に基づき厚生労働大臣が定める遊離残留塩素及び結合残留塩素の検査方法」をいう。

目標1 アンチモン

第1 水素化物発生―原子吸光光度法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 硝酸

(3) 塩酸(1+1)

(4) 塩酸(1+3)

(5) 塩酸(2+3)

(6) ヨウ化カリウム溶液(20w/v%)

(7) 水素化ホウ素ナトリウム溶液

検査方法告示の別表第8の1(6)の例による。

(8) アンチモン標準原液

別添方法4の1(9)の例による。

(9) アンチモン標準液

アンチモン標準原液を精製水で1000倍に薄めたもの

この溶液1mlは、アンチモン0.001mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 水素化物発生装置

(2) 原子吸光光度計及びアンチモン中空陰極ランプ

(3) アルゴンガス

検査方法告示の別表第3の2(2)の例による。

(4) 加熱吸収セル

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第3の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水20~100ml(検水に含まれるアンチモンの濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)を採り、塩酸(1+1)4ml及びヨウ化カリウム溶液(20w/v%)2mlを加え、静かに加熱する。液量が20ml以下になったら加熱をやめ、冷後、精製水を加えて20mlとし、これを試験溶液とする。

ただし、濁りがある場合はろ過し、ろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

水素化物発生装置にアルゴンガスを流しながら、試験溶液、塩酸(2+3)及び水素化ホウ素ナトリウム溶液を連続的に装置内に導入し、水素化物を発生させる。発生した水素化物を加熱吸収セル―原子吸光光度計に導入し、波長217.6nmで吸光度を測定し、下記5により作成した検量線から試験溶液中のアンチモンの濃度を求め、検水中のアンチモンの濃度を算定する。

5 検量線の作成

アンチモン標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに塩酸(1+1)4ml及びヨウ化カリウム溶液(20w/v%)2mlを加え、更に精製水を加えて20mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、アンチモンの濃度と吸光度との関係を求める。

第2 水素化物発生―誘導結合プラズマ発光分光分析法

1 試薬

(1) 精製水

第1の1(1)の例による。

(2) 硝酸

(3) 塩酸(1+1)

(4) 塩酸(1+3)

(5) 塩酸(2+3)

(6) ヨウ化カリウム溶液(20w/v%)

(7) 水素化ホウ素ナトリウム溶液

検査方法告示の別表第8の1(6)の例による。

(8) アンチモン標準原液

別添方法4の1(9)の例による。

(9) アンチモン標準液

第1の1(9)の例による。

この溶液1mlは、アンチモン0.001mgを含む。

2 器具及び装置

(1) 水素化物発生装置

(2) 誘導結合プラズマ発光分光分析装置

(3) アルゴンガス

検査方法告示の別表第3の2(2)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第3の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

第1の4(1)の例による。

(2) 分析

水素化物発生装置にアルゴンガスを流しながら、試験溶液、塩酸(2+3)及び水素化ホウ素ナトリウム溶液を連続的に装置内に導入し、水素化物を発生させる。発生した水素化物を誘導結合プラズマ発光分光分析装置のプラズマトーチに導入し、波長217.581nmで発光強度を測定し、下記5により作成した検量線から試験溶液中のアンチモンの濃度を求め、検水中のアンチモンの濃度を算定する。

5 検量線の作成

アンチモン標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに塩酸(1+1)4ml及びヨウ化カリウム溶液(20w/v%)2mlを加え、更に精製水を加えて20mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、アンチモンの濃度と発光強度との関係を求める。

第3 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

別添方法4に定める方法

目標2 ウラン

第1 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

別添方法4に定める方法

第2 固相抽出―誘導結合プラズマ発光分光分析法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 硝酸

(3) 硝酸(1+13)

(4) 硝酸(2+13)

(5) 酢酸アンモニウム

(6) 酢酸アンモニウム溶液(0.1mol/L)

(7) 水酸化ナトリウム溶液(1mol/L)

(8) CyDTA溶液(0.1mol/L)

トランス―1,2―シクロヘキサンジアミン―N,N,N',N'―四酢酸(1水塩)(CyDTA)3.6gを水酸化ナトリウム溶液(1mol/L)に溶かして100mlとしたもの

(9) アンモニア水

(10) 内部標準原液

検査方法告示の別表第5の1(2)の例による。

(11) 内部標準液

内部標準原液を精製水で2000倍に薄めたもの

この溶液1mlは、イットリウム0.0005mgを含む。

(12) ウラン標準原液

この溶液1mlは、ウラン0.001mgを含む。

(13) ウラン標準液

ウラン標準原液を精製水で10倍に薄めたもの

この溶液1mlは、ウラン0.0001mgを含む。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

イミノ二酢酸キレート樹脂を充填したディスク若しくはミニカラム又はこれと同等以上の性能を有するもの

(2) 誘導結合プラズマ発光分光分析装置

超音波噴霧装置を備えたもの

(3) アルゴンガス

検査方法告示の別表第3の2(2)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第3の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムに硝酸(2+13)20ml、精製水50mlを2回、酢酸アンモニウム溶液(0.1mol/L)50mlを順次注入する。次に、検水1000ml(検水に含まれるウランの濃度が0.02mg/Lを超える場合には、0.0002~0.02mg/Lとなるように精製水を加えて1000mlに調製したもの)を採り、試料採取のときに加えた量を含めて硝酸の量が10mlとなるように硝酸を加え、更に酢酸アンモニウム7.7gを加え、溶解させた後、CyDTA溶液(0.1mol/L)10mlを加える。この溶液をアンモニア水を用いてpH値を5.6に調整した後、毎分50~100ml(ミニカラムの場合は毎分10~20ml)の流量で固相カラムに流す。次いで、固相カラムの上端から硝酸(1+13)5mlを2回緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に内部標準液2mlを加え、更に精製水を加えて20mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析装置に導入し、ウランの測定波長385.958nm及びイットリウムの測定波長371.029nmでそれぞれの発光強度を測定し、イットリウムに対するウランの発光強度比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のウランの濃度を求め、検水中のウランの濃度を算定する。

5 検量線の作成

ウラン標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに硝酸1ml及び内部標準液10mlを加え、更に精製水を加えて100mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、ウランの濃度と発光強度比との関係を求める。

目標3 ニッケル

第1 フレームレス―原子吸光光度法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 硝酸

(3) 硝酸(1+1)

(4) 硝酸(1+160)

(5) ニッケル標準原液

別添方法4の1(11)の例による。

(6) ニッケル標準液

ニッケル標準原液を精製水で1000倍に薄めたもの

この溶液1mlは、ニッケル0.001mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) フレームレス―原子吸光光度計及びニッケル中空陰極ランプ

(2) アルゴンガス

検査方法告示の別表第3の2(2)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第3の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水10~100ml(検水に含まれるニッケルの濃度が0.03mg/Lを超える場合には、0.0003~0.03mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)を採り、試料採取のときに加えた量を含めて硝酸の量が1mlとなるように硝酸を加え、静かに加熱する。液量が10ml以下になったら加熱をやめ、冷後、精製水を加えて10mlとし、これを試験溶液とする。

ただし、濁りがある場合はろ過し、ろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液をフレームレス―原子吸光光度計に注入し、波長232.0nmで吸光度を測定し、下記5により作成した検量線から試験溶液中のニッケルの濃度を求め、検水中のニッケルの濃度を算定する。

5 検量線の作成

ニッケル標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに硝酸1ml及び精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、ニッケルの濃度と吸光度との関係を求める。

第2 誘導結合プラズマ発光分光分析法

1 試薬

(1) 精製水

第1の1(1)の例による。

(2) 内部標準原液

検査方法告示の別表第5の1(2)の例による。

(3) 内部標準液

検査方法告示の別表第5の1(3)の例による。

(4) 硝酸

(5) 硝酸(1+1)

(6) 硝酸(1+160)

(7) ニッケル標準原液

別添方法4の1(11)の例による。

(8) ニッケル標準液

第1の1(6)の例による。

2 器具及び装置

(1) 誘導結合プラズマ発光分光分析装置

超音波噴霧装置を備えたもの

(2) アルゴンガス

検査方法告示の別表第3の2(2)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第3の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水50~500ml(検水に含まれるニッケルの濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)を採り、試料採取のときに加えた量を含めて硝酸の量が5mlとなるように硝酸を加え、静かに加熱する。液量が45ml以下になったら加熱をやめ、冷後、内部標準液5mlを加え、更に精製水を加えて50mlとし、これを試験溶液とする。

ただし、濁りがある場合はろ過し、ろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析装置に導入し、表1に示す測定波長でニッケルとイットリウムの発光強度を測定し、イットリウムに対するニッケルの発光強度比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のニッケルの濃度を求め、検水中のニッケルの濃度を算定する。

表1 測定波長

金属

測定波長(nm)

ニッケル

231.604、232.003、221.647

イットリウム ※

371.029

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

ニッケル標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに硝酸5ml及び内部標準液5mlを加え、更に精製水を加えて50mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、ニッケルの濃度と発光強度比との関係を求める。

第3 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

別添方法4に定める方法

目標5 1,2―ジクロロエタン

目標8 トルエン

第1 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法1に定める方法

第2 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法2に定める方法

目標9 フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)

溶媒抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) ヘキサン

測定対象成分を含まないもの

(4) 内部標準原液

フェナントレンd100.100gをヘキサンに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、フェナントレンd101mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(5) 内部標準液

内部標準原液をヘキサンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、フェナントレンd100.01mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

(6) フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)標準原液

フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)0.100gをヘキサンに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)1mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(7) フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)標準液

フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)標準原液をヘキサンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)0.01mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 共栓付き比色管

容量25mlのもので、精製水、アセトン及びヘキサンの順で洗浄したもの

(2) ガスクロマトグラフ―質量分析計

ア 試料導入部

試料導入方式に応じて最適温度が設定できるもの

イ 分離カラム

内径0.20~0.53mm、長さ25~30mの溶融シリカ製のキャピラリーカラムで、内面に100%ジメチルポリシロキサンを0.10~0.50μmの厚さに被覆したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

ウ 分離カラムの温度

フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)の最適分離条件に設定できるもの

例えば、50℃を2分間保持し、毎分20℃の速度で180℃まで上昇させ、更に毎分4℃の速度で上昇させ、260℃を4分間保持できるもの

エ 検出器

検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。

オ イオン化電圧

検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。

カ キャリアーガス

検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水、アセトン及びヘキサンの順で洗浄したガラス瓶に採取し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷暗所に保存し、72時間以内に試験する。

4 試験操作

(1) 前処理

検水20ml(検水に含まれるフタル酸ジ(2―エチルヘキシル)の濃度が0.5mg/Lを超える場合には、0.005~0.5mg/Lとなるように精製水を加えて20mlに調製したもの)を共栓付き比色管に採り、ヘキサン2mlを加え、5分間激しく振り混ぜる。静置後、ヘキサン層の一定量を分取し、これに内部標準液50μlを加え、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すフタル酸ジ(2―エチルヘキシル)と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のフタル酸ジ(2―エチルヘキシル)の濃度を求め、検水中のフタル酸ジ(2―エチルヘキシル)濃度を算定する。

表1 フラグメントイオン

 

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)

149、167

フェナントレンd10 ※

188、160

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて20mlとする。以下上記4の(1)及び(2)と同様に操作して、フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)の濃度との関係を求める。

目標10 亜塩素酸

目標12 二酸化塩素

第1 イオンクロマトグラフ法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) エチレンジアミン溶液(50mg/ml)

検査方法告示の別表第13の1(2)の例による。

(3) 亜硝酸ナトリウム溶液(1w/v%)

亜硝酸ナトリウム10gを精製水に溶かして1Lとしたもの

この溶液は、使用の都度調製する。

(4) 溶離液

測定対象成分が分離できるもの

(5) 除去液

検査方法告示の別表第13の1(4)の例による。

(6) ヨウ化カリウム溶液(5w/v%)

(7) 窒素ガス

検査方法告示の別表第16の2の1(4)の例による。

(8) ヨウ素酸カリウム溶液(0.017mol/L)

検査方法告示の別表第19の1(6)の例による。

(9) 硫酸(1+5)

(10) でんぷん溶液

検査方法告示の別表第19の1(9)の例による。

(11) チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1mol/L)

検査方法告示の別表第19の1(10)の例による。

(12) 塩酸(1+24)

(13) 亜塩素酸標準原液

亜塩素酸ナトリウム1.8g(純度80%)を精製水に溶かして1Lとしたもの

なお、次に定める方法により含有する亜塩素酸の濃度を測定する。

共栓付き三角フラスコにヨウ化カリウム1g及び塩酸(1+24)50mlを採り、これに亜塩素酸標準原液20mlを加え、チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1mol/L)で滴定し、液の褐色が淡黄色に変わったら1~2mlのでんぷん溶液を指示薬として加え、液の青色が消えるまで更に滴定する。これに要したチオ硫酸ナトリウム溶液(0.1mol/L)のml数aから次式により溶液に含まれる亜塩素酸の濃度(mg/ml)を算定する。

亜塩素酸(mg/ml)=(a×1.686×f)/20

この式において、fはチオ硫酸ナトリウム溶液(0.1mol/L)のファクターを表す。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(14) 亜塩素酸標準液

亜塩素酸として10mgに相当する亜塩素酸標準原液を採り、精製水を加えて1Lとしたもの

この溶液1mlは、亜塩素酸0.01mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) メンブランフィルターろ過装置

検査方法告示の別表第12の2(1)の例による。

(2) イオンクロマトグラフ

ア 分離カラム

内径2~8mm、長さ5~25cmのもので、陰イオン交換基を被覆したポリマー系充填剤を充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

なお、懸濁物質や有機物による分離カラムの汚染を防ぐため、プレカラムが接続していること。

イ 検出器

電気伝導度検出器

3 試料の採取及び保存

(1) 二酸化塩素及び亜塩素酸

試料は、精製水で洗浄したガラス瓶又はポリエチレン瓶に泡立てないように採取し、試料1Lにつきエチレンジアミン溶液(50mg/ml)1ml及び亜硝酸ナトリウム溶液(1w/v%)50mlを加え、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷暗所に保存し、24時間以内に試験する。

(2) 亜塩素酸

試料は、精製水で洗浄したガラス瓶又はポリエチレン瓶に採取し、散気用フィルター付きの管を用い窒素ガスで15分間曝気した後、試料1Lにつきエチレンジアミン溶液(50mg/ml)1mlを加える。

ただし、二酸化塩素を含まない試料については、精製水で洗浄したガラス瓶又はポリエチレン瓶に採取し、試料1Lにつきエチレンジアミン溶液(50mg/ml)1mlを加え、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷暗所に保存し、24時間以内に試験する。

4 試験操作

(1) 前処理

ア 二酸化塩素及び亜塩素酸

上記3(1)の検水(検水に含まれる二酸化塩素及び亜塩素酸の濃度が1.2mg/Lを超える場合には、0.06~1.2mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をメンブランフィルターろ過装置でろ過し、初めのろ液約10mlは捨て、次のろ液を試験溶液とする。

イ 亜塩素酸

上記3(2)の検水(検水に含まれる亜塩素酸の濃度が1.2mg/Lを超える場合には、0.06~1.2mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をメンブランフィルターろ過装置でろ過し、初めのろ液約10mlは捨て、次のろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

ア 二酸化塩素及び亜塩素酸

上記(1)アで得られた試験溶液の一定量をイオンクロマトグラフに注入し、亜塩素酸のピーク高さ又はピーク面積を求める。

イ 亜塩素酸

上記(1)イで得られた試験溶液の一定量をイオンクロマトグラフに注入し、亜塩素酸のピーク高さ又はピーク面積を求める。

(3) 濃度の計算

ア 二酸化塩素及び亜塩素酸

上記(2)アで得られた亜塩素酸のピーク高さ又はピーク面積から、下記5により作成した検量線から試験溶液中の亜塩素酸濃度を求め、上記3(1)で加えた亜硝酸ナトリウム(1w/v%)の量による補正係数1.05を乗じて、検水中の二酸化塩素及び亜塩素酸の濃度(b)を求める。

イ 亜塩素酸

上記(2)イで得られた亜塩素酸のピーク高さ又はピーク面積から、下記5により作成した検量線から試験溶液中の亜塩素酸濃度を求め、検水中の亜塩素酸の濃度(c)を求める。

ウ 二酸化塩素

ア及びイで得られた濃度の差(b-c)から、検水中の二酸化塩素の濃度を算定する。

5 検量線の作成

亜塩素酸標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて100mlとする。以下上記4(2)イと同様に操作して、亜塩素酸の濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

第2 イオンクロマトグラフ―ポストカラム吸光光度法

1 試薬

(1) 精製水

第1の1(1)の例による。

(2) エチレンジアミン溶液(50mg/ml)

検査方法告示の別表第13の1(2)の例による。

(3) 亜硝酸ナトリウム溶液(1w/v%)

第1の1(3)の例による。

(4) 溶離液

第1の1(4)の例による。

(5) ヨウ化カリウム溶液(5w/v%)

(6) 窒素ガス

検査方法告示の別表第16の2の1(4)の例による。

(7) 硫酸(1mol/L)

検査方法告示の別表第18の1(3)の例による。

(8) 臭化カリウム―硫酸溶液

検査方法告示の別表第18の1(4)の例による。

(9) 亜硝酸ナトリウム溶液

検査方法告示の別表第18の1(5)の例による。

(10) ヨウ素酸カリウム溶液(0.017mol/L)

検査方法告示の別表第19の1(6)の例による。

(11) 硫酸(1+5)

(12) でんぷん溶液

検査方法告示の別表第19の1(9)の例による。

(13) チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1mol/L)

検査方法告示の別表第19の1(10)の例による。

(14) 塩酸(1+24)

(15) 亜塩素酸標準原液

第1の1(13)の例による。

(16) 亜塩素酸標準液

第1の1(14)の例による。

2 器具及び装置

(1) メンブランフィルターろ過装置

検査方法告示の別表第12の2(1)の例による。

(2) イオンクロマトグラフ

検査方法告示の別表第18の2(2)の例による。

3 試料の採取及び保存

第1の3の例による。

4 試験操作

第1の4の例による。

5 検量線の作成

第1の5の例による。

6 その他

第1の3(2)の例により採取又は保存した試料を用いて検査方法告示の別表第18に定める方法により、臭素酸と亜塩素酸を一斉に分析することができる。

目標13 ジクロロアセトニトリル

目標14 抱水クロラール

溶媒抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法3に定める方法

目標15 農薬類

表1に掲げる農薬ごとに、それぞれ同表に定める方法による。ただし、表1の検査方法に参考と付した方法については、目標値の100分の1の定量下限を満たさない、あるいは真度、精度を確保できない可能性が高い方法である。

表1 農薬類検査方法一覧

農薬名

検査方法

別添方法

1,3―ジクロロプロペン(D―D) 注1)

PT―GC―MS法:参考

別添方法7

HS―GC―MS法:参考

別添方法8

2,2―DPA(ダラポン)

LC―MS法:参考

別添方法20

LC―MS法

別添方法20の2

2,4―D(2,4―PA)

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

別添方法6

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

EPN 注2)

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

MCPA

LC―MS法:参考

別添方法20の2

アシベンゾラルSメチル

LC―MS法:参考

別添方法20の2

アシュラム

固相抽出―HPLC法

別添方法9

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法:参考

別添方法20の2

アセタミプリド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

アセフェート

LC―MS法:参考

別添方法20

LC―MS法

別添方法20の2

アゾキシストロビン

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

アトラジン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

アニロホス

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

アミトラズ

LC―MS法:参考

別添方法20の2

アメトリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

アラクロール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

イソキサチオン 注2)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

イソフェンホス 注2)

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

イソプロカルブ(MIPC)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

イソプロチオラン(IPT)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

イナベンフィド

LC―MS法

別添方法20の2

イプロジオン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

固相抽出―HPLC法

別添方法9

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

イプロベンホス(IBP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

イミダクロプリド

LC―MS法

別添方法20の2

イミノクタジン

固相抽出―HPLC―ポストカラム法:参考

別添方法16

溶媒抽出―HPLC―ポストカラム法:参考

別添方法17

固相抽出―LC―MS法

別添方法21

インダノファン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ウニコナゾールP

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

エスプロカルブ

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

エチプロール

LC―MS法

別添方法20の2

エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

エトキシスルフロン

LC―MS法:参考

別添方法20の2

エトフェンプロックス

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

エトベンザニド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

エトリジアゾール(エクロメゾール)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

エンドスルファン(ベンゾエピン) 注3)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

オキサジアルギル

LC―MS法

別添方法20の2

オキサジクロメホン

LC―MS法

別添方法20の2

オキサミル

LC―MS法:参考

別添方法20の2

オキシン銅(有機銅)

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20

オリサストロビン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

カズサホス

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

カフェンストロール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

カルタップ 注4)

LC―MS法

別添方法20の2

カルバリル(NAC)

固相抽出―HPLC法

別添方法10

HPLC―ポストカラム法

別添方法14

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

カルプロパミド

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

カルボフラン

HPLC―ポストカラム法

別添方法14

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

キザロホップエチル

LC―MS法

別添方法20の2

キノクラミン(ACN)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

キャプタン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

クミルロン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

グリホサート 注5)

誘導体化―HPLC法

別添方法12

HPLC―ポストカラム法

別添方法15

誘導体化―固相抽出―LC―MS法

別添方法22

グルホシネート

誘導体化―固相抽出―LC―MS法

別添方法22

クロチアニジン

LC―MS法

別添方法20の2

クロマフェノジド

LC―MS法

別添方法20の2

クロメプロップ

LC―MS法

別添方法20の2

クロルタールジメチル(TCTP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

クロルニトロフェン(CNP) 注6)

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

クロルピリホス 注2)

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

クロルピリホスメチル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

クロロタロニル(TPN)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

クロロネブ

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

シアナジン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

シアノホス(CYAP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ジウロン(DCMU)

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ジクロフェンチオン(ECP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ジクロベニル(DBN)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

ジクロメジン

LC―MS法

別添方法20の2

ジクロルプロップ

LC―MS法

別添方法20の2

ジクロルボス(DDVP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ジクワット

固相抽出―HPLC法:参考

別添方法11

固相抽出―LC―MS法

別添方法21

ジスルホトン(エチルチオメトン)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ジチオカルバメート系農薬 注7)

HS―GC―MS法:参考

別添方法24

ジチオピル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

シデュロン

固相抽出―HPLC法

別添方法9

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

シノスルフロン

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ジノテフラン

LC―MS法

別添方法20の2

シハロホップブチル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

ジフェノコナゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ジフルベンズロン

LC―MS法:参考

別添方法20の2

シプロコナゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

シプロジニル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

シペルメトリン

LC―MS法

別添方法20の2

シマジン(CAT)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

シメコナゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ジメタメトリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ジメチルビンホス

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ジメトエート

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

シメトリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ジメピペレート

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

シラフルオフェン

LC―MS法:参考

別添方法20の2

シンメチリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ダイアジノン 注2)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ダイムロン

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ダゾメット、メタム(カーバム)及びメチルイソチオシアネート 注8)

PT―GC―MS法

別添方法23

チアクロプリド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

チアジニル

LC―MS法

別添方法20の2

チアメトキサム

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

チウラム

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

チオジカルブ

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

チオファネートメチル

固相抽出―HPLC法

別添方法9

固相抽出―LC―MS法

別添方法19

LC―MS法:参考

別添方法20の2

チオベンカルブ

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

チフルザミド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

テトラクロルビンホス(CVMP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

テトラコナゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

テニルクロール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

テブコナゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

テブフェノジド

LC―MS法

別添方法20の2

テフリルトリオン

LC―MS法

別添方法20の2

テルブカルブ(MBPMC)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

トリクロピル

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

別添方法6

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法:参考

別添方法20の2

トリクロルホン(DEP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

トリシクラゾール

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

トリネキサパックエチル

LC―MS法

別添方法20の2

トリフルミゾール

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5の2

LC―MS法:参考

別添方法20の2

トリフルラリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

トルクロホスメチル 注2)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

トルフェンピラド

LC―MS法

別添方法20の2

ナプロアニリド

LC―MS法

別添方法20の2

ナプロパミド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ニテンピラム

LC―MS法

別添方法20の2

パクロブトラゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

パラコート

固相抽出―LC―MS法

別添方法21

ハロスルフロンメチル

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ビフェノックス

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ピペロホス

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ピメトロジン

LC―MS法

別添方法20の2

ピラクロニル

LC―MS法

別添方法20の2

ピラクロホス

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ピラゾキシフェン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ピラゾスルフロンエチル

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ピラゾリネート(ピラゾレート)

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ピリダフェンチオン

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ピリブチカルブ

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ピリプロキシフェン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ピリミノバックメチル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ピリミホスメチル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ピロキロン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

フィプロニル

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

フェニトロチオン(MEP) 注2)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

フェノキサニル

LC―MS法

別添方法20の2

フェノブカルブ(BPMC)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

フェリムゾン

LC―MS法

別添方法20の2

フェンチオン(MPP) 注9)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

フェントエート(PAP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

フェントラザミド

LC―MS法

別添方法20の2

フサライド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ブタクロール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ブタミホス 注2)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ブプロフェジン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

フラザスルフロン

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

フラメトピル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

フルアジナム

LC―MS法

別添方法20の2

フルアジホップ

LC―MS法

別添方法20の2

フルスルファミド

LC―MS法

別添方法20の2

フルトラニル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

プレチラクロール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

プロシミドン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

プロチオホス 注2)

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法25

プロパニル(DCPA)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

プロパホス

固相抽出―GC―MS法:参考

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

プロパルギット(BPPS)

LC―MS法

別添方法20の2

プロピコナゾール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

プロピザミド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

プロベナゾール

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

プロポキスル(PHC)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ブロマシル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

プロメトリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ブロモブチド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ベノミル 注10)

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ペルメトリン 注1)

LC―MS法

別添方法20の2

ペンシクロン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ベンスリド(SAP)

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ベンスルフロンメチル

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ベンゾビシクロン

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ベンゾフェナップ

LC―MS法

別添方法20の2

ベンダイオカルブ

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ベンタゾン

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

別添方法6

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

ペンディメタリン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

ペントキサゾン

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ベンフラカルブ

固相抽出―LC―MS法

別添方法19

LC―MS法

別添方法20の2

ベンフルラリン(ベスロジン)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ベンフレセート

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ホキシム

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ホサロン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ボスカリド

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ホスチアゼート

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

ホセチル

LC―MS法

別添方法20

LC―MS法:参考

別添方法20の2

ポリカーバメート

誘導体化―HPLC法:参考

別添方法13

マラチオン(マラソン) 注2)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

メコプロップ(MCPP)

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

別添方法6

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

メソミル

HPLC―ポストカラム法

別添方法14

固相抽出―LC―MS法

別添方法18

LC―MS法

別添方法20の2

メタミドホス

LC―MS法

別添方法20の2

メタラキシル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

メチダチオン(DMTP)

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

メチルダイムロン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

メトミノストロビン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

メトラクロール

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

メトリブジン

固相抽出―GC―MS法

別添方法5の2

LC―MS法

別添方法20の2

メフェナセット

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

メプロニル

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法

別添方法20の2

モノクロトホス

LC―MS法

別添方法20の2

モリネート

固相抽出―GC―MS法

別添方法5

LC―MS法:参考

別添方法20の2

リニュロン

LC―MS法

別添方法20の2

注1) 1,3―ジクロロプロペン(D―D)の濃度は、異性体であるシス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンの濃度を合計して算出すること。また、ペルメトリンの濃度は、異性体であるシス―ペルメトリン及びトランス―ペルメトリンの濃度を合計して算出すること。

注2) 有機リン系農薬のうち、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン(MEP)、ブタミホス、プロチオホス及びマラチオン(マラソン)の濃度については、それぞれのオキソン体の濃度も測定し、それぞれの原体の濃度と、そのオキソン体それぞれの濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。

注3) エンドスルファン(ベンゾエピン)の濃度は、異性体であるα―エンドスルファン及びβ―エンドスルファンに加えて、代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)も測定し、α―エンドスルファン及びβ―エンドスルファンの濃度とエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。

注4) カルタップの濃度は、ネライストキシンとして測定し、カルタップに換算して算出すること。

注5) グリホサートの濃度は、代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)も測定し、原体の濃度とアミノメチルリン酸(AMPA)の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。

注6) クロルニトロフェン(CNP)の濃度は、アミノ体の濃度も測定し、原体の濃度とアミノ体の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。

注7) ジチオカルバメート系農薬の濃度は、ジネブ、ジラム、チウラム、プロピネブ、ポリカーバメート、マンゼブ(マンコゼブ)及びマンネブの濃度を二硫化炭素に換算して合計して算出すること。

注8) ダゾメット、メタム(カーバム)及びメチルイソチオシアネートの濃度は、メチルイソチオシアネートとして測定すること。

注9) フェンチオン(MPP)の濃度は、酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンの濃度も測定し、フェンチオン(MPP)の原体の濃度と、その酸化物それぞれの濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。

注10) ベノミルの濃度は、メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)として測定し、ベノミルに換算して算出すること。

目標16 残留塩素

第1 ジエチル―p―フェニレンジアミン法

残留塩素検査方法告示の別表第1に定める方法

第2 電流法

残留塩素検査方法告示の別表第2に定める方法

第3 吸光光度法

残留塩素検査方法告示の別表第3に定める方法

第4 連続自動測定機器による吸光光度法

残留塩素検査方法告示の別表第4に定める方法

第5 ポーラログラフ法

残留塩素検査方法告示の別表第5に定める方法

目標17 カルシウム、マグネシウム等(硬度)

第1 フレーム―原子吸光光度計による一斉分析法

検査方法告示の別表第4に定める方法

第2 誘導結合プラズマ発光分光分析装置による一斉分析法

検査方法告示の別表第5に定める方法

第3 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

検査方法告示の別表第6に定める方法

第4 イオンクロマトグラフによる一斉分析法

検査方法告示の別表第20に定める方法

第5 滴定法

検査方法告示の別表第22に定める方法

目標18 マンガン

第1 フレームレス―原子吸光光度計による一斉分析法

検査方法告示の別表第3に定める方法

第2 誘導結合プラズマ発光分光分析装置による一斉分析法

検査方法告示の別表第5に定める方法

第3 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

検査方法告示の別表第6に定める方法

目標19 遊離炭酸

滴定法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) エチルアルコール(50v/v%)

(3) 水酸化ナトリウム溶液(0.1w/v%)

(4) フェノールフタレイン溶液

フェノールフタレイン0.5gをエチルアルコール(50v/v%)100mlに溶かし、この溶液が微紅色を呈するまで水酸化ナトリウム溶液(0.1w/v%)を加えたもの

(5) エチルアルコール(95v/v%)

(6) MR混合溶液

メチルレッド0.02g及びブロムクレゾールグリーン0.1gをエチルアルコール(95v/v%)に溶かして100mlとしたもの

(7) 炭酸ナトリウム溶液(0.01mol/L)

炭酸ナトリウム1.060gを精製水に溶かして1Lとしたもの

(8) 無炭酸精製水

検査方法告示別表第31の1(2)の例による。

(9) 硫酸(0.01mol/L)

硫酸3mlを精製水約100ml中に徐々に加え、冷後、精製水を加えて1Lとした溶液を精製水で5倍に薄めたもの

なお、次に定める操作により硫酸(0.01mol/L)のファクター(f1)を求める。

炭酸ナトリウム溶液(0.01mol/L)25mlを白磁皿に採り、数滴のMR混合溶液を指示薬として加え、硫酸(0.01mol/L)を用いて液が赤紫色を呈するまで滴定する。別に、同様に操作して空試験を行い、補正した硫酸(0.01mol/L)のml数aから次式によりファクターを算定する。

ファクター(f1)=25/a

(10) 水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)

精製水約100mlを採り、これに水酸化ナトリウム約100gを徐々に加えて飽和溶液を作り、密栓して一夜静置する。次いで、その上澄液1mlを採り、無炭酸精製水を加えて1Lとしたもの

なお、次に定める操作により水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のファクター(f2)を求める。

硫酸(0.01mol/L)25mlを白磁皿に採り、フェノールフタレイン溶液数滴を指示薬として加え、水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)を用いて微紅色が消えずに残るまで滴定する。別に、同様に操作して空試験を行い、補正した水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のml数bから次式によりファクターを算定する。

ファクター(f2)=25×f1/b

この式において、f1は硫酸(0.01mol/L)のファクターを表す。

この溶液1mlは、炭酸カルシウムとして1mgを含む量に相当する。

(11) アスコルビン酸ナトリウム溶液(1w/v%)

2 器具

共栓付き比色管

容量100mlのもの

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したガラス瓶に泡立てないように採取し、直ちに試験する。直ちに試験できない場合は、冷暗所に保存し、12時間以内に試験する。

4 試験操作

(1) 総酸度の試験

検水100mlをなるべく揺らないように注意して共栓付き比色管に採り、数滴のフェノールフタレイン溶液を指示薬として加え、水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)を用いて微紅色が消えずに残るまで滴定し、これを予備試験とする。

次に、検水100mlを別の共栓付き比色管に採り、数滴のフェノールフタレイン溶液を指示薬として加え、これに予備試験で要した量の水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)を一時に加え、密栓して軽く揺り動かす。このとき、微紅色が消えずに残った場合は、これに要した水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のml数cから次式により検水中の総酸度の濃度(mg/L)を算定する。また、検水が無色になった場合は、微紅色が消えずに残るまで水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)で更に滴定し、前後に要した水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のml数cから次式により検水中の総酸度の濃度(mg/L)を算定する。

総酸度(mg/L)=c×f2×1×1000/100

この式において、f2は水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のファクターを表す。

(2) 鉱酸酸度の試験

検水100mlを白磁皿に採り、数滴のMR混合溶液を指示薬として加え、水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)を用いて液が青色を呈するまで滴定する。これに要した水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のml数dから次式により検水中の鉱酸酸度の濃度(mg/L)を算定する。

鉱酸酸度(mg/L)=d×f2×1×1000/100

この式において、f2は水酸化ナトリウム溶液(0.02mol/L)のファクターを表す。

なお、残留塩素を含む試料の場合には、アスコルビン酸ナトリウム溶液(1w/v%)1mlを加えたものを検水とする。

(3) 遊離炭酸の算定

上記(1)及び(2)の操作によって得られた総酸度及び鉱酸酸度の濃度から次式により遊離炭酸の濃度(mg/L)を算定する。

遊離炭酸(mg/L)=(総酸度(mg/L)-鉱酸酸度(mg/L))×0.88

目標20 1,1,1―トリクロロエタン

目標21 メチル―t―ブチルエーテル

第1 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法1に定める方法

第2 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法2に定める方法

目標22 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)

滴定法

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 過マンガン酸カリウム溶液(0.5w/v%)

(3) 硫酸(1+2)

精製水200mlに硫酸100mlをかく拌しながら徐々に加え、水浴上で加温しながら過マンガン酸カリウム溶液(0.5w/v%)を用いて微紅色が消えずに残るまで加えたもの

(4) シュウ酸ナトリウム溶液(0.005mol/L)

シュウ酸ナトリウム0.670gを精製水に溶かして1Lとしたもの

この溶液は、褐色瓶に入れて暗所に保存し、調製後1か月以内に使用する。

(5) 過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)

過マンガン酸カリウム0.316gを精製水に溶かして1Lとしたもの

この溶液は、褐色瓶に入れて暗所に保存する。

この溶液1mlは、過マンガン酸カリウム0.316mgを含む。

なお、次の操作により、過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)のファクター(f)を求める。

精製水100mlを数個の沸騰石を入れた三角フラスコに採り、これに硫酸(1+2)5ml及び過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)5mlを加えて5分間煮沸した後、シュウ酸ナトリウム溶液(0.005mol/L)10ml加えて脱色し、直ちに過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)を用いて微紅色が消えずに残るまで加える。

次に、これに硫酸(1+2)5ml及び過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)5mlを加えて5分間煮沸した後、シュウ酸ナトリウム溶液(0.005mol/L)10mlを加え、直ちに過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)を用いて微紅色が消えずに残るまで滴定し、これに要した過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)のml数aから次式によりファクター(f)を算定する。

ファクター(f)=10/(a+5)

2 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したガラス瓶又はポリエチレン瓶に採取し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷暗所に保存し、72時間以内に試験する。

3 試験操作

検水100mlを数個の沸騰石を入れた三角フラスコに採り、硫酸(1+2)5mlと過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)10mlを加えて5分間煮沸した後、シュウ酸ナトリウム溶液(0.005mol/L)10mlを加えて脱色し、直ちに過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)を用いて微紅色が消えずに残るまで滴定し、前後に要した過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)のml数bから次式により検水中の過マンガン酸カリウム消費量(mg/L)を算定する。

過マンガン酸カリウム消費量(mg/L)=(b×f-10)×(1000/100)×0.316

この式において、fは過マンガン酸カリウム溶液(0.002mol/L)のファクターを表す。

目標23 臭気強度(TON)

官能法

1 試薬

無臭味水

検査方法告示の別表第33の1(3)による。

2 器具及び装置

(1) 共栓付き三角フラスコ

容量300mlのもの

(2) 恒温水槽

40~50℃に保持できるもの

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したガラス瓶に採取し、直ちに試験する。直ちに試験できない場合は、冷暗所に保存し、12時間以内に試験する。

4 試験操作

(1) 予備試験

検水200、40、10、4mlをそれぞれ共栓付き三角フラスコに採り、無臭味水を加えてそれぞれ200mlとし、これを予備試験水とする。別に、対照水として無臭味水200mlを共栓付き三角フラスコに採る。

次に、それぞれの三角フラスコを恒温水槽で加温した後、まず対照水を激しく振り、開栓と同時に発生する蒸気の臭気をかぐ。

次いで、検水量の少ないほうから同様に操作して予備試験水の臭気を対照水と比較し、臭気が感じられる最小検水量を求める。

(2) 本試験

上記(1)で求めた最小検水量を表1の数値に照らして該当する予備試験検水量の縦系列に示す本試験に用いる検水量を求め、それぞれの量を共栓付き三角フラスコに採り、無臭味水を加えてそれぞれ200mlとし、これを本試験水とする。

次いで、本試験水を予備試験と同様に操作して臭気を感知する最小検水量a(ml)を求め、次式により試料の臭気強度を算出する。

臭気強度(TON)=200/a

表1 臭気強度決定のための希釈検水量

予備試験の検水量(ml)

200

40

10

4

本試験に用いる検水量(ml)

200

40

10

4.0

100

28.5

8.0

2.9

67

20

6.7

2.0

50

13.3

5.0

1.3

40

10

4.0

1.0

目標24 蒸発残留物

重量法

検査方法告示の別表第23の例による。

目標25 濁度

第1 比濁法

検査方法告示の別表第38の例による。

第2 透過光測定法

検査方法告示の別表第39の例による。

第3 連続自動測定機器による透過光測定法

検査方法告示の別表第40の例による。

第4 積分球式光電光度法

検査方法告示の別表第41の例による。

第5 連続自動測定機器による積分球式光電光度法

検査方法告示の別表第42の例による。

第6 散乱光測定法

検査方法告示の別表第43の例による。

第7 透過散乱法

検査方法告示の別表第44の例による。

目標26 pH値

第1 ガラス電極法

検査方法告示の別表第31の例による。

第2 連続自動測定機器によるガラス電極法

検査方法告示の別表第32の例による。

目標27 腐食性(ランゲリア指数)

計算法

1 試薬

(1) 精製水

(2) チオ硫酸ナトリウム溶液(0.3w/v%)

(3) エチルアルコール(95v/v%)

(4) MR混合溶液

目標19の1(6)の例による。

(5) 炭酸ナトリウム溶液(0.01mol/L)

目標19の1(7)の例による。

(6) 硫酸(0.01mol/L)

目標19の1(9)の例による。

この溶液1mlは、炭酸カルシウムとして1mgを含む量に相当する。

(7) その他必要な試薬

カルシウムイオンの試験に必要な試薬

2 器具及び装置

(1) ろ過装置

孔径1μmのメンブランフィルターを備えたもの

(2) 蒸発皿

(3) その他必要な装置

カルシウムイオンの試験に必要な装置

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したガラス瓶又はポリエチレン瓶に採取し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷暗所に保存し、24時間以内に試験する。

4 試験操作

(1) カルシウムイオンの試験

検査方法告示の別表第4、別表第5又は別表第20の例による。

(2) 総アルカリ度の試験

検水100mlを白磁皿に採り、数滴のMR混合溶液を指示薬として加え、硫酸(0.01mol/L)を用いて液が赤紫色を呈するまで滴定する。これに要した硫酸(0.01mol/L)のml数aから次式により検水中の総アルカリ度(mg/L)を算定する。

総アルカリ度(mg/L)=a×f×1×1000/100

この式において、fは硫酸(0.01mol/L)のファクターを表す。

なお、残留塩素を含む試料の場合には、あらかじめチオ硫酸ナトリウム溶液(0.3w/v%)を加えたものを検水とする。

(3) 溶解性物質の試験

検水100mlを採り、ろ過装置でろ過し、フィルター上の残留物は少量の精製水を用いて洗浄する。

次に、105~110℃で乾燥させてデシケーター中で放冷後、秤量した蒸発皿にろ液及び洗液を採り、水浴上で蒸発乾固する。次に、これを105~110℃で2~3時間乾燥させ、デシケーター中で放冷後、秤量し、蒸発皿の前後の重量差b(mg)を求め、次式により検水中の溶解性物質の濃度(mg/L)を算定する。

溶解性物質(mg/L)=b×1000/100

(4) ランゲリア指数の算定

上記(1)から(3)までの試験操作により得られたカルシウムイオンの濃度、総アルカリ度及び溶解性物質の濃度から、次式によりランゲリア指数を算定する。

ランゲリア指数=pH値-pHS+〔(T-25)×1.5×10-2

pHS=8.313-log〔Ca2+〕-log〔A〕+S

T:検水の水温(℃)

1.5×10-2:温度における補正係数

8.313:定数

〔Ca2+〕:meq/Lで示されたカルシウムイオン量

〔Ca2+〕=〔Ca2+〕(mg/L)÷(40.1÷2)

〔A〕:meq/Lで示された総アルカリ度

〔A〕=〔A〕(mg/L)÷(100÷2)

S:補正値で、次式により求める。

S=2√μ/(1+√μ)

μ=2.5×10-5×Sd

Sd:溶解性物質(mg/L)

目標28 従属栄養細菌

R2A寒天培地法

1 培地及び試薬

(1) 精製水

(2) チオ硫酸ナトリウム

(3) R2A寒天培地

プロテオースペプトンNo.3又はポリペプトン0.5g、カザミノ酸0.5g、粉末酵母エキス0.5g、ピルビン酸ナトリウム0.3g、ブドウ糖0.5g、硫酸マグネシウム(7水塩)0.05g、溶性でんぷん0.5g、リン酸一水素カリウム0.3g及び粉末寒天15gを精製水約900mlに加熱溶解させ、滅菌後のpH値が7.1~7.3となるように調整した後、精製水を加えて1Lとし、高圧蒸気滅菌したもの

(4) 水酸化ナトリウム溶液(1mol/L)

(5) リン酸塩溶液

リン酸二水素カリウム42.5gを精製水500mlに溶かし、更に水酸化ナトリウム溶液(1mol/L)を用いてpH値を7.2に調整した後、精製水を加えて全量を1Lとしたもの

(6) リン酸塩緩衝希釈水

リン酸塩溶液1mlを精製水1Lに溶かし、高圧蒸気滅菌したもの

2 器具及び装置

(1) 採水瓶

検査方法告示の別表第1の2(1)の例による。

(2) ペトリ皿

検査方法告示の別表第1の2(2)の例による。

(3) 低温恒温器

温度を19~21℃に保持できるもの

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第1の3の例による。

4 試験操作

検水(培養後の従属栄養細菌の集落数がペトリ皿1枚当たり300を超える場合には、30~300となるようにリン酸塩緩衝希釈水を加えて調製したもの)を2枚以上のペトリ皿に1mlずつ採り、これにあらかじめ加熱溶解させて45~50℃に保ったR2A寒天培地を約15mlずつ加えて十分に混合し、培地が固まるまで静置する。次に、ペトリ皿を逆さにして低温恒温器内で7日間培養する。培養後、各ペトリ皿の集落数を数え、その値を平均して菌数とする。

5 留意事項

(1) 一般細菌の検査に合わせて実施することが望ましい。

(2) 給水栓から採水するときは、栓口を火炎滅菌してから、しばらく放流して採水することが望ましい。火炎滅菌ができない場合は十分な放流を行う。

(3) 菌数算出については、同一プレートで培養開始から48時間後、72時間後の菌数及び可能ならば14日間培養した後の菌数についても算出することが望ましい。

目標29 1,1―ジクロロエチレン

第1 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法1に定める方法

第2 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

別添方法2に定める方法

目標30 アルミニウム及びその化合物

第1 フレームレス―原子吸光光度計による一斉分析法

検査方法告示の別表第3の例による。

第2 誘導結合プラズマ発光分光分析装置による一斉分析法

検査方法告示の別表第5の例による。

第3 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

検査方法告示の別表第6の例による。

別添方法1 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする項目は、1,2―ジクロロエタン、トルエン、1,1,1―トリクロロエタン、メチル―t―ブチルエーテル及び1,1―ジクロロエチレンである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 塩酸(1+10)

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(5) 内部標準原液

検査方法告示の別表第14の1(5)の例による。

(6) 内部標準液

検査方法告示の別表第14の1(6)の例による。

(7) 揮発性有機化合物標準原液

1,2―ジクロロエタン、トルエン、1,1,1―トリクロロエタン、メチル―t―ブチルエーテル及び1,1―ジクロロエチレンのそれぞれ0.500gについて、メチルアルコール少量を入れた別々のメスフラスコに採り、それぞれにメチルアルコールを加えて10mlとしたもの

これらの溶液1mlは、1,2―ジクロロエタン、トルエン、1,1,1―トリクロロエタン、メチル―t―ブチルエーテル及び1,1―ジクロロエチレンをそれぞれ50mg含む。

これらの溶液は、調製後直ちに液体窒素等で冷却しながら1~2mlのアンプルに小分けし、封入して冷凍保存する。

(8) 揮発性有機化合物混合標準液

それぞれの揮発性有機化合物標準原液1mlずつをメチルアルコール10mlを入れたメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、それぞれの揮発性有機化合物を0.5mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第14の2(1)~(4)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第14の3の例による。

4 試験操作

検水(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をパージ容器に採り、内部標準液Bを検水量5mlに対して2μlの割合で注入する。次いで、パージ・トラップ装置及びガスクロマトグラフ―質量分析計を操作し、表1に示すそれぞれの揮発性有機化合物と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から検水中のそれぞれの揮発性有機化合物の濃度を算定する。

表1 フラグメントイオン

揮発性有機化合物

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

1,2―ジクロロエタン

62、49、64

トルエン

91、92

1,1,1―トリクロロエタン

97、99、61

メチル―t―ブチルエーテル

73、57

1,1―ジクロロエチレン

61、96、98

フルオロベンゼン ※

96、70

4―ブロモフルオロベンゼン ※

95、174、176

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

揮発性有機化合物混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに内部標準液Aを1ml加え、更にメチルアルコールを加えて10mlとする。精製水を上記4と同様に採り、これに段階的に調製した溶液を精製水5mlに対して2μlの割合で注入する。以下上記4と同様に操作して、それぞれの揮発性有機化合物と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの揮発性有機化合物の濃度との関係を求める。

別添方法2 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする項目は、1,2―ジクロロエタン、トルエン、1,1,1―トリクロロエタン、メチル―t―ブチルエーテル及び1,1―ジクロロエチレンである。

1 試薬

(1) 精製水

別添方法1の1(1)の例による。

(2) 塩酸(1+10)

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) 塩化ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

別添方法1の1(4)の例による。

(6) 内部標準原液

検査方法告示の別表第15の1(6)の例による。

(7) 内部標準液

検査方法告示の別表第15の1(7)の例による。

(8) 揮発性有機化合物標準原液

別添方法1の1(7)の例による。

(9) 揮発性有機化合物混合標準液

別添方法1の1(8)の例による。

この溶液1mlは、それぞれの揮発性有機化合物を0.5mg含む。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第15の2(1)~(11)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第14の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

バイアルに塩化ナトリウムを検水量10mlに対して3gを入れた後、検水(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をバイアル容量に対して0.70~0.85となるように採り、内部標準液Bを検水10mlに対して2μlの割合で注入する。直ちにポリテトラフルオロエチレンシート、セプタム、アルミキャップをのせ、アルミキャップ締め器で固定する。次いで、バイアルを振り混ぜた後、恒温槽で30分間以上静置し、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の気相の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、別添方法1の表1に示すそれぞれの揮発性有機化合物と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの揮発性有機化合物の濃度を求め、検水中のそれぞれの揮発性有機化合物の濃度を算定する。

5 検量線の作成

揮発性有機化合物混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに内部標準液Aを1ml加え、更にメチルアルコールを加えて10mlとする。精製水を上記4(1)と同様に採り、これに段階的に調製した溶液を精製水10mlに対して2μlの割合で注入する。以下上記4(1)及び(2)と同様に操作して、それぞれの揮発性有機化合物と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの揮発性有機化合物の濃度との関係を求める。

別添方法3 溶媒抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする項目は、ジクロロアセトニトリル及び抱水クロラールである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) 塩化ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(4) メチル―t―ブチルエーテル

測定対象成分を含まないもの

(5) 無水硫酸ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(6) 内部標準原液

検査方法告示の別表第17の1(10)の例による。

(7) 内部標準液

検査方法告示の別表第17の1(11)の例による。

(8) ジクロロアセトニトリル標準原液

ジクロロアセトニトリル0.100gをメチル―t―ブチルエーテルに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、ジクロロアセトニトリル1mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(9) 抱水クロラール標準原液

抱水クロラール0.100gをメチル―t―ブチルエーテルに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、抱水クロラール1mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(10) 混合標準液

ジクロロアセトニトリル標準原液及び抱水クロラール標準原液のそれぞれ0.1mlずつをメスフラスコに採り、メチル―t―ブチルエーテルを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、ジクロロアセトニトリル及び抱水クロラールをそれぞれ0.001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) ねじ口瓶

検査方法告示の別表第14の2(1)の例による。

(2) ねじ口バイアル

検査方法告示の別表第17の2(2)の例による。

(3) 共栓付き比色管

容量30mlのもので、300℃で1時間加熱したもの

(4) ガスクロマトグラフ―質量分析計

ア 試料導入部

試料導入方式に応じて最適温度が設定できるもの

イ 分離カラム

内径0.20~0.53mm、長さ25~30mの溶融シリカ製のキャピラリーカラムで、内面に100%ジメチルポリシロキサンを0.10~0.25μmの厚さに被覆したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

ウ 分離カラムの温度

対象物質の最適分離条件に設定できるもの

例えば、35℃を3.5分間保持し、毎分15℃の速度で100℃まで上昇させ、更に毎分20℃の速度で250℃まで上昇させ、3分間保持できるもの

エ 検出器

検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。

オ イオン化電圧

検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。

カ キャリアーガス

検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第17の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水20ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.1mg/Lを超える場合には、0.001~0.1mg/Lとなるように精製水を加えて20mlに調製したもの)を共栓付き比色管に採り、塩化ナトリウム8gを加え、軽く振って溶かした後、メチル―t―ブチルエーテル2mlを加えて1分間激しく振り混ぜ、静置後、メチル―t―ブチルエーテル層の一定量を分取する。次に、無水硫酸ナトリウムを加え、更に内部標準液50μlを加え、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示す対象物質と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの対象物質の濃度を求め、検水中のそれぞれの対象物質の濃度を算定する。

表1 フラグメントイオン

 

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

ジクロロアセトニトリル

74、82

抱水クロラール

82、111、146

1,2,3―トリクロロプロパン ※

75、110

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて100mlとする。以下上記4の(1)及び(2)と同様に操作して、対象物質と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、対象物質の濃度との関係を求める。

別添方法4 誘導結合プラズマ―質量分析装置による一斉分析法

ここで対象とする項目は、アンチモン、ウラン及びニッケルである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 硝酸

(3) 硝酸(1+1)

(4) 硝酸(1+160)

(5) 塩酸(1+1)

(6) 塩酸(1+3)

(7) 内部標準原液

検査方法告示の別表第6の1(2)の例による。

(8) 混合内部標準液

検査方法告示の別表第6の1(3)の例による。

(9) アンチモン標準原液

塩化アンチモン(Ⅲ)1.874gをメスフラスコに採り、少量の塩酸(1+1)で溶かした後、塩酸(1+3)で1Lとしたもの

この溶液1mlは、アンチモン1mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(10) ウラン標準原液

この溶液1mlは、ウラン0.001mgを含む。

(11) ニッケル標準原液

ニッケル1.000gを採り、少量の硝酸(1+1)を加えて加熱溶解し、冷後、メスフラスコに移し、硝酸(1+160)を加えて1Lとしたもの

この溶液1mlは、ニッケル1mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(12) 金属類混合標準液

アンチモン標準原液及びニッケル標準原液のそれぞれ1mlずつをメスフラスコに採り、精製水を加えて1Lとした溶液と、ウラン標準原液を等量ずつ混合し、精製水で10倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの金属を0.0001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第6の2(1)及び(2)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第3の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水100ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲になるように精製水を加えて100mlに調製したもの)を採り、試料採取のときに加えた量を含めて硝酸が1mlとなるように加え、静かに加熱する。液量が90ml以下になったら加熱をやめ、冷後、混合内部標準液10mlを加え、更に精製水を加えて100mlとし、これを試験溶液とする。

ただし、濁りがある場合はろ過し、ろ液を試験溶液とする。

なお、混合内部標準液は、前処理の任意の段階での添加又は分析装置による自動添加でもよい。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液を誘導結合プラズマ―質量分析装置に導入し、表1に示すそれぞれの金属の質量数及び内部標準物質の質量数のイオン強度を測定し、内部標準物質に対するそれぞれの金属のイオン強度比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの金属の濃度を求め、検水中のそれぞれの金属の濃度を算定する。

表1 金属類の濃度範囲及び質量数

金属類

濃度範囲(mg/L)

質量数

アンチモン

0.0003~0.03

121、123

ニッケル

0.0004~0.04

58、60、62

ウラン

0.0001~0.01

238

ベリリウム ※

 

9

コバルト ※

 

59

ガリウム ※

 

71

イットリウム ※

 

89

インジウム ※

 

115

タリウム ※

 

205

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

金属類混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに硝酸1mlと混合内部標準液10mlとを加え、更に精製水を加えて100mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの金属の濃度とイオン強度比との関係を求める。

なお、混合内部標準液の添加は、試験溶液と同様とする。

別添方法5 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする農薬は、EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、エンドスルファン(ベンゾエピン)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリクロルホン(DEP)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロシミドン、プロピコナゾール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル及びモリネートである。ただし、エンドスルファン(ベンゾエピン)はα―エンドスルファン及びβ―エンドスルファンの異性体、代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)を、クロルニトロフェン(CNP)は代謝物であるCNP―アミノ体をそれぞれ測定する。また、プロピコナゾールは2つのピークに分かれるので、それぞれ測定する。更に、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、それぞれのオキソン体を測定する。また、フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ測定する。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) ジクロロメタン

測定対象成分を含まないもの

(4) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(6) 空気又は窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(7) 内部標準原液

9―ブロモアントラセン、アントラセン―d10、クリセン―d12のそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、9―ブロモアントラセン、アントラセン―d10、クリセン―d12をそれぞれ0.1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(8) 内部標準液

それぞれの内部標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、9―ブロモアントラセン、アントラセン―d10、クリセン―d12をそれぞれ0.001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

(9) 農薬標準原液

EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、α―、β―エンドスルファン(ベンゾエピン)、エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル、モリネート、イソフェンホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンはそれぞれ10mg、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、CNP―アミノ体、クロルピリホスオキソン、トリクロルホン(DEP)、ブタミホスオキソン、プロシミドン、プロピコナゾール及びマラオキソンはそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、α―、β―エンドスルファン(ベンゾエピン)、エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル、モリネート、イソフェンホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ0.1mg、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、CNP―アミノ体、クロルピリホスオキソン、トリクロルホン(DEP)、ブタミホスオキソン、プロシミドン、プロピコナゾール及びマラオキソンをそれぞれ1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(10) 農薬混合標準液

それぞれの農薬標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、EPN、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロジオン、イプロベンホス(IBP)、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトフェンプロックス、エトリジアゾール(エクロメゾール)、α―、β―エンドスルファン(ベンゾエピン)、エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)、カフェンストロール、キャプタン、クロルニトロフェン(CNP)、クロルピリホス、クロロタロニル(TPN)、クロロネブ、ジクロベニル(DBN)、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シマジン(CAT)、ジメタメトリン、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、ダイアジノン、チオベンカルブ、テニルクロール、テルブカルブ(MBPMC)、トリフルラリン、トルクロホスメチル、ナプロパミド、ビフェノックス、ピペロホス、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノブカルブ(BPMC)、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フサライド、ブタミホス、ブプロフェジン、フルトラニル、プレチラクロール、プロピザミド、ブロモブチド、ペンシクロン、ペンディメタリン、ベンフルラリン(ベスロジン)、マラチオン(マラソン)、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メフェナセット、メプロニル、モリネート、イソフェンホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ0.001mg、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、CNP―アミノ体、クロルピリホスオキソン、トリクロルホン(DEP)、ブタミホスオキソン、プロシミドン、プロピコナゾール及びマラオキソンをそれぞれ0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

スチレンジビニルベンゼン共重合体、オクタデシル基を化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(2) ガスクロマトグラフ―質量分析計

ア 試料導入部

試料導入方式に応じて最適温度が設定できるもの

イ 分離カラム

内径0.25~0.53mm、長さ15~60mの溶融シリカ製のキャピラリーカラムで、内面に100%ジメチルポリシロキサンを0.10~0.50μmの厚さに被覆したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

ウ 分離カラムの温度

対象物質の最適分離条件に設定できるもの

例えば、50℃を1分間保持し、毎分20℃の速度で上昇させて140℃とし、続いて毎分10℃の速度で上昇させ、280℃に3分間保持できるもの

エ 検出器

検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。

オ イオン化電圧

検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。

カ キャリアーガス

検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水及びアセトンで洗浄したガラス瓶に採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存し、72時間以内に試験する。

なお、残留塩素が含まれている場合には、アスコルビン酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにジクロロメタン5ml、メチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、30分間以上空気又は窒素ガスを通気して固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からジクロロメタン3mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.8ml以下に濃縮し、これに内部標準液0.2mlを加えた後、ジクロロメタンを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、エンドスルファン(ベンゾエピン)は、異性体であるα―エンドスルファン、β―エンドスルファン及び代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)のそれぞれの濃度を合計してエンドスルファンとしての濃度を、クロルニトロフェン(CNP)は、代謝物であるCNP―アミノ体の濃度を合計してクロルニトロフェンとしての濃度を算定する。また、プロピコナゾールは、2つのピークに分かれるので、それぞれのピーク高さ又はピーク面積の合計値からプロピコナゾールとしての濃度を算定する。更に、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、当該オキソン体の濃度を原体に換算し、その濃度を合計してそれぞれの濃度を算定する。また、フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれの濃度を原体に換算し、それらの濃度と原体濃度とを合計してフェンチオン(MPP)としての濃度を算定する。

表1 フラグメントイオン

農薬名

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

EPN

157、169、185

EPNオキソン

141、169、306

アトラジン

200、215、173

アニロホス

226、125、228

アラクロール

188、160、146

イソキサチオン

105、177、313

イソキサチオンオキソン

161、105、125

イソフェンホス

213、121、185

イソフェンホスオキソン

229、201、314

イソプロカルブ(MIPC)

121、136、122

イソプロチオラン(IPT)

118、189、290

イプロジオン

314、316、187

イプロベンホス(IBP)

91、204、246

エスプロカルブ

91、222、162

エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)

109、173、310

エトフェンプロックス

163、135、183

エトリジアゾール(エクロメゾール)

211、183、213

エンドスルファン(ベンゾエピン)

α 195、241、267

β 195、241、267

エンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)

272、274、229

カフェンストロール

100、188、167

キャプタン

79、149、117

クロルニトロフェン(CNP)

317、319、289

CNP―アミノ体

108、289、287

クロルピリホス

197、199、314

クロルピリホスオキソン

270、242、298

クロロタロニル(TPN)

266、264、268

クロロネブ

191、193、206

ジクロベニル(DBN)

171、100、173

ジクロルボス(DDVP)

79、109、185

ジスルホトン(エチルチオメトン)

89、97、186

ジチオピル

354、306、286

シマジン(CAT)

201、186、173

ジメタメトリン

212、255、240

ジメトエート

87、125、93

シメトリン

213、170、155

ジメピペレート

119、145、91

ダイアジノン

179、137、304

ダイアジノンオキソン

137、273、288

チオベンカルブ

100、72、125

テニルクロール

127、288、141

テルブカルブ(MBPMC)

205、220、206

トリクロルホン(DEP)

109、79、185

トリフルラリン

306、264、290

トルクロホスメチル

265、125、250

トルクロホスメチルオキソン

249、109、251

ナプロパミド

72、128、100

ビフェノックス

341、310、343

ピペロホス

122、140、320

ピリダフェンチオン

340、199、125

ピリブチカルブ

165、108、181

ピリプロキシフェン

136、226、137

ピロキロン

173、130、144

フェニトロチオン(MEP)

277、260、125

フェニトロチオンオキソン

244、109、261

フェノブカルブ(BPMC)

121、208、150

フェンチオン(MPP)

278、153、125

MPPスルホキシド

278、125、294

MPPスルホン

310、125、231

MPPオキソン

262、109、247

MPPオキソンスルホキシド

262、278、247

MPPオキソンスルホン

294、109、215

フェントエート(PAP)

274、125、93

フサライド

243、241、215

ブタミホス

286、258、200

ブタミホスオキソン

244、216、287

ブプロフェジン

105、175、106

フルトラニル

173、145、281

プレチラクロール

176、238、262

プロシミドン

283、96、285

プロピコナゾール

259、173、261

プロピザミド

173、145、175

ブロモブチド

119、232、120

ペンシクロン

125、180、127

ペンディメタリン

252、191、281

ベンフルラリン(ベスロジン)

292、264、276

マラソン(マラチオン)

127、173、93

マラオキソン

127、195、99

メタラキシル

160、206、132

メチダチオン(DMTP)

145、85、302

メチルダイムロン

107、119、91

メフェナセット

192、120、136

メプロニル

119、269、91

モリネート

126、98、188

9―ブロモアントラセン ※

256、258、176

アントラセン―d10 ※

188、160、189

クリセン―d12 ※

240、236、241

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにジクロロメタンを加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法5の2 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする農薬は、アセタミプリド、アメトリン、インダノファン、ウニコナゾールP、エトベンザニド、オリサストロビン、カズサホス、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロルタールジメチル(TCTP)、クロルピリホスメチル、シアナジン、シアノホス(CYAP)、ジクロフェンチオン(ECP)、シハロホップブチル、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、ジメチルビンホス、シンメチリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チフルザミド、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリフルミゾール、パクロブトラゾール、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ブタクロール、フラメトピル、プロパニル(DCPA)、プロパホス、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ベンフレセート、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、メトミノストロビン、メトラクロール及びメトリブジンである。ただし、ジメチルビンホス及びピリミノバックメチルは、E体とZ体をそれぞれ測定する。なお、メトミノストロビンは、E体のみを対象とする。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) ジクロロメタン

測定対象成分を含まないもの

(4) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(6) 空気又は窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(7) 内部標準原液

9―ブロモアントラセン10mgをメスフラスコに採り、ジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、9―ブロモアントラセンを0.1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(8) 内部標準液

内部標準原液をメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、9―ブロモアントラセンを0.001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

(9) 農薬標準原液

アセタミプリド、アメトリン、インダノファン、ウニコナゾールP、エトベンザニド、オリサストロビン、カズサホス、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロルタールジメチル(TCTP)、クロルピリホスメチル、シアナジン、シアノホス(CYAP)、ジクロフェンチオン(ECP)、シハロホップブチル、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、(E)―ジメチルビンホス、(Z)―ジメチルビンホス、シンメチリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チフルザミド、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリフルミゾール、パクロブトラゾール、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、(E)―ピリミノバックメチル、(Z)―ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ブタクロール、フラメトピル、プロパニル(DCPA)、プロパホス、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ベンフレセート、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、メトミノストロビン、メトラクロール及びメトリブジンのそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、ジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を0.1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(10) 農薬混合標準液

それぞれの農薬標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

別添方法5の2(1)の例による。

(2) ガスクロマトグラフ―質量分析計

ア 試料導入部

別添方法5の2(2)アの例による。

イ 分離カラム

別添方法5の2(2)イの例による。

ウ 分離カラムの温度

別添方法5の2(2)ウの例による。

エ 検出器

検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。

オ イオン化電圧

検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。

カ キャリアーガス

検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水及びアセトンで洗浄したガラス瓶に採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存し、72時間以内に試験する。

なお、残留塩素が含まれている場合には、アスコルビン酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにジクロロメタン5ml、メチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲になるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、30分間以上空気又は窒素ガスを通気して固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からジクロロメタン5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.9ml以下に濃縮し、これに内部標準液0.1mlを加えた後、ジクロロメタンを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール及びホスチアゼートは、それぞれ2つのピークに分かれるので、それぞれのピーク高さ又はピーク面積の合計値からそれぞれの農薬としての濃度を算定する。また、ジメチルビンホス及びピリミノバックメチルは、E体とZ体それぞれの濃度を合計してそれぞれの農薬としての濃度を算定する。

表1 各農薬の濃度範囲及びフラグメントイオン

農薬名

濃度範囲(mg/L)

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

アセタミプリド

0.002~0.06

152、126

アメトリン

0.002~0.06

227、212

インダノファン

0.00006~0.006

174、159

ウニコナゾールP

0.0002~0.02

234、236

エトベンザニド

0.0006~0.02

179、149

オリサストロビン

0.0006~0.02

116、205

カズサホス

0.000006~0.0006

159、158

キノクラミン(ACN)

0.00002~0.002

207、172

クミルロン

0.0002~0.02

267、120

クロルタールジメチル(TCTP)

0.000006~0.0006

301、299

クロルピリホスメチル

0.0002~0.02

286、288

シアナジン

0.000006~0.002

225、212

シアノホス(CYAP)

0.00002~0.002

243、109

ジクロフェンチオン(ECP)

0.00006~0.006

279、223

シハロホップブチル

0.00006~0.006

256、229

ジフェノコナゾール

0.0002~0.02

323、265

シプロコナゾール

0.0002~0.02

222、139

シプロジニル

0.0006~0.02

224、225

シメコナゾール

0.0002~0.02

121、73

ジメチルビンホス

0.00006~0.006

295、297

シンメチリン

0.0006~0.02

105、123

チアクロプリド

0.0002~0.02

126、101

チアメトキサム

0.0002~0.02

212、182

チフルザミド

0.0002~0.02

194、449

テトラクロルビンホス(CVMP)

0.00006~0.006

329、331

テトラコナゾール

0.00006~0.006

336、338

テブコナゾール

0.0006~0.02

250、125

トリフルミゾール

0.0002~0.02

278、206

パクロブトラゾール

0.0002~0.02

236、125

ピラクロホス

0.00002~0.002

360、194

ピラゾキシフェン

0.00002~0.0006

105、91

ピリミノバックメチル

0.0002~0.02

302、256

ピリミホスメチル

0.0006~0.02

290、276

ブタクロール

0.0002~0.02

176、160

フラメトピル

0.0002~0.02

157、298

プロパニル(DCPA)

0.0002~0.02

161、163

プロパホス

0.00006~0.006

220、304

プロポキスル(PHC)

0.002~0.06

110、152

ブロマシル

0.0002~0.02

205、207

プロメトリン

0.0006~0.02

241、184

ベンフレセート

0.0006~0.02

163、256

ホサロン

0.0006~0.02

182、367

ボスカリド

0.0006~0.02

140、342

ホスチアゼート

0.00002~0.002

195、283

メトミノストロビン

0.0002~0.02

191、196

メトラクロール

0.002~0.06

162、238

メトリブジン

0.0002~0.02

198、144

9―ブロモアントラセン ※

 

256、258、176

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにジクロロメタンを加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法6 固相抽出―誘導体化―ガスクロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする農薬は、2,4―D(2,4―PA)、トリクロピル、ベンタゾン及びメコプロップ(MCPP)である。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) 塩酸(1+10)

(4) 水酸化ナトリウム溶液(20w/v%)

(5) メチル―t―ブチルエーテル

測定対象成分を含まないもの

(6) ジクロロメタン

測定対象成分を含まないもの

(7) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(8) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(9) ジアゾメタン溶液

検査方法告示の別表第17の1(9)の例による。

(10) 空気又は窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(11) 内部標準原液

別添方法5の1(7)の例による。

(12) 内部標準液

別添方法5の1(8)の例による。

(13) 農薬標準原液

2,4―D(2,4―PA)、トリクロピル、ベンタゾン及びメコプロップ(MCPP)のそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトンに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(14) 農薬混合標準液

それぞれの農薬標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

別添方法5の2(1)の例による。

(2) ガスクロマトグラフ―質量分析計

ア 試料導入部

別添方法5の2(2)アの例による。

イ 分離カラム

別添方法5の2(2)イの例による。

ウ 分離カラムの温度

対象物質の最適分離条件に設定できるもの

例えば、50℃を1分間保持し、毎分10℃の速度で上昇させて120℃とし、続いて25℃の速度で上昇させ、300℃に5分間保持できるもの

エ 検出器

検査方法告示の別表第14の2(4)ウの例による。

オ イオン化電圧

検査方法告示の別表第14の2(4)エの例による。

カ キャリアーガス

検査方法告示の別表第14の2(4)オの例による。

(3) ジアゾメタン生成装置

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにジクロロメタン5ml、メチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.001mg/Lを超える場合には、0.00002~0.001mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を塩酸(1+10)でpH値を3.5に調整し、毎分10~20mlで流した後、30分間以上空気又は窒素ガスを通気して固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からジクロロメタン3mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.5ml以下に濃縮し、これにジアゾメタン溶液0.5mlを加え、10分間静置する。静置後、窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.5ml以下に濃縮し、これに内部標準液0.5mlを加え、更にジクロロメタンを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 フラグメントイオン

農薬名

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

2,4―D(2,4―PA)

199、234、175

トリクロピル

210、212、271

ベンタゾン

212、254、105

メコプロップ(MCPP)

169、228、143

9―ブロモアントラセン ※

256、258、176

アントラセン―d10 ※

188、160、189

クリセン―d12 ※

240、236、241

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにジクロロメタンを加えて100mlとする。それぞれの溶液0.5mlを試験管に採り、ジアゾメタン溶液0.5mlを加え、10分間静置した後、窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.5ml以下に濃縮し、内部標準液0.5mlを加え、更にジクロロメタンを加えて1mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法7 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする農薬は、1,3―ジクロロプロペン(D―D)である。ただし、1,3―ジクロロプロペン(D―D)には、シス及びトランスの異性体があるのでそれぞれ測定する。

1 試薬

(1) アスコルビン酸ナトリウム

(2) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(3) 塩酸(1+10)

(4) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(5) 内部標準原液

検査方法告示の別表第14の1(5)の例による。

(6) 内部標準液

検査方法告示の別表第14の1(6)の例による。

(7) 農薬標準原液

シス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンのそれぞれ500mgについて、少量のメチルアルコールを入れた別々のメスフラスコに採り、それぞれにメチルアルコールを加えて10mlとしたもの

これらの溶液1mlは、シス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンをそれぞれ50mg含む。

これらの溶液は、調製後直ちに液体窒素等で冷却しながら1~2mlのアンプルに小分けし、封入して冷凍保存する。

(8) 農薬混合標準液

シス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンのそれぞれの農薬標準原液1mlずつをメチルアルコール10mlを入れたメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、シス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンをそれぞれ0.5mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第14の2(1)~(4)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第14の3の例による。

4 試験操作

検水(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をパージ容器に採り、内部標準液Bを検水5mlに対して2μlの割合で注入する。次いで、パージ・トラップ装置及びガスクロマトグラフ―質量分析計を操作し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、シス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンのそれぞれの濃度を合計して1,3―ジクロロプロペン(D―D)としての濃度を算定する。

表1 フラグメントイオン

農薬名

フラグメントイオン(m/z)

(イオン強度順)

シス―1,3―ジクロロプロペン

75、77、49

トランス―1,3―ジクロロプロペン

75、77、49

フルオロベンゼン ※

96、70

4―ブロモフルオロベンゼン ※

95、174、176

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに内部標準液Aを1ml加え、更にメチルアルコールを加えて10mlとする。精製水を上記4と同様に採り、これに段階的に調製した溶液を精製水5mlに対して2μlの割合で注入する。以下上記4と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法8 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする農薬は、1,3―ジクロロプロペン(D―D)である。ただし、1,3―ジクロロプロペン(D―D)には、シス及びトランスの異性体があるのでそれぞれ測定する。

1 試薬

(1) アスコルビン酸ナトリウム

(2) 精製水

別添方法7の1(2)の例による。

(3) 塩酸(1+10)

(4) 塩化ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

別添方法7の1(4)の例による。

(6) 内部標準原液

検査方法告示の別表第15の1(6)の例による。

(7) 内部標準液

検査方法告示の別表第15の1(7)の例による。

(8) 農薬標準原液

別添方法7の1(7)の例による。

(9) 農薬混合標準液

別添方法7の1(8)の例による。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第15の2(1)~(11)の例による。

3 試料の採取及び保存

検査方法告示の別表第14の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

バイアルに塩化ナトリウムを検水量10mlに対して3gを入れた後、検水(検水に含まれるそれぞれの対象物質の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0001~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をバイアル容量に対して0.70~0.85となるように採り、内部標準液Bを検水10mlに対して2μlの割合で注入する。直ちにポリテトラフルオロエチレンシート、セプタム、アルミキャップをのせ、アルミキャップ締め器で固定する。次いで、バイアルを振り混ぜた後、恒温槽で30分間以上静置し、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の気相の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、別添方法7の表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、シス―1,3―ジクロロプロペン及びトランス―1,3―ジクロロプロペンのそれぞれの濃度を合計して1,3―ジクロロプロペン(D―D)としての濃度を算定する。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに内部標準液Aを1ml加え、更にメチルアルコールを加えて10mlとする。精製水を上記4(1)と同様に採り、これに段階的に調製した溶液を精製水10mlに対して2μlの割合で注入する。以下上記4(1)及び(2)と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法9 固相抽出―高速液体クロマトグラフによる一斉分析法

ここで対象とする農薬は、アシュラム、イプロジオン、シデュロン及びチオファネートメチルである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) リン酸

(6) リン酸緩衝液(0.05mol/L)

リン酸二水素カリウム6.8gを精製水1Lで溶かし、リン酸でpH値を3.0に調整したもの

(7) EDTA溶液

エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム(2水塩)10gを精製水に溶かして100mlとしたもの

(8) 硝酸(1+10)

(9) 窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(10) 農薬標準原液

アシュラム100mg、イプロジオン100mg及びシデュロン200mgをそれぞれ別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、アシュラム及びイプロジオンをそれぞれ1mg、シデュロンを2mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(11) チオファネートメチル標準原液

チオファネートメチル20mgをメスフラスコに採り、アセトニトリルに溶かして10mlとしたもの

この溶液1mlは、チオファネートメチル2mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

(12) 農薬混合標準液

アシュラム、イプロジオン、シデュロン及びチオファネートメチルのそれぞれの標準原液5mlずつをメスフラスコに採り、アセトニトリルを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、アシュラム及びイプロジオンをそれぞれ0.05mg、シデュロン及びチオファネートメチルをそれぞれ0.1mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

スチレンジビニルベンゼン共重合体を充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(2) 高速液体クロマトグラフ

ア 分離カラム

内径3~6mm、長さ15~25cmのステンレス管にポリマー系ゲルを充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、アセトニトリルとリン酸緩衝液(0.05mol/L)を体積比で55:45の割合で混合したもの

ウ 検出器

紫外部吸収検出器を使用する場合は、アシュラムが溶出するまでは270nmで、その後は230nmで測定し、フォトダイオードアレイ検出器を使用する場合は200~400nmの範囲で測定する。

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにアセトニトリル5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるアシュラム及びイプロジオンの濃度が0.05mg/Lを超える場合には、0.0005~0.05mg/Lとなるように、またシデュロン及びチオファネートメチルの濃度が0.1mg/Lを超える場合には、0.002~0.1mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)にEDTA溶液10mlを加え、硝酸(1+10)でpH値を3.5に調整した後、毎分10~20mlの流量で固相カラムに流す。次に、固相カラムを精製水10mlで洗浄した後、1分間の通気又は遠心分離等によって固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル3mlを緩やかに流して試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて1ml以下にした後、アセトニトリルを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、紫外部吸収検出器又はフォトダイオードアレイ検出器で測定し、それぞれの農薬の保持時間に相当するピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにアセトニトリルを加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬の濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法10 固相抽出―高速液体クロマトグラフ法

ここで対象とする農薬は、カルバリル(NAC)である。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) 窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(6) カルバリル標準原液

カルバリル(NAC)10mgをメスフラスコに採り、アセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、カルバリル(NAC)0.1mgを含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(7) カルバリル標準液

カルバリル標準原液をアセトニトリルで10倍に薄めたもの

この溶液1mlは、カルバリル(NAC)0.01mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

オクタデシルシランを化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(2) 高速液体クロマトグラフ

ア 分離カラム

内径3~5mm、長さ15~25cmのステンレス管にオクタデシルシリル基を化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、アセトニトリルと精製水を体積比で30:70の割合で混合したもの

ウ 検出器

蛍光検出器で、励起波長を279nm、測定波長を307nmに設定したもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにアセトニトリル10ml及び精製水20mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるカルバリル(NAC)の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.0005~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、15分間の通気又は遠心分離等によって固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル3mlを緩やかに流して試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて1ml以下にした後、アセトニトリルを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、蛍光検出器で測定し、カルバリルの保持時間に相当するピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のカルバリルの濃度を求め、検水中のカルバリルの濃度を算定する。

5 検量線の作成

カルバリル標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにアセトニトリルを加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、カルバリルの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法11 固相抽出―高速液体クロマトグラフ法

ここで対象とする農薬は、ジクワットである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(5) 水酸化ナトリウム溶液(1mol/L)

(6) 塩酸(0.1mol/L)

(7) 溶離液

リン酸13.5ml、1―ペンタンスルホン酸ナトリウム3.0g及びジエチルアミン10mlを精製水に溶かして1Lとしたもの

(8) ジクワット標準原液

ジクワット100mgをメスフラスコに採り、溶離液に溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、ジクワット1mgを含む。

この溶液は、冷暗所に保存する。

(9) ジクワット標準液

ジクワット標準原液を溶離液で50倍に薄めたもの

この溶液1mlは、ジクワット0.02mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 器具及び容器

ポリテトラフルオロエチレン製のもの

(2) 固相カラム

オクタデシル基を化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(3) 高速液体クロマトグラフ

ア 分離カラム

別添方法10の2(2)アの例による。

イ 移動相

上記1(7)を使用する。

ウ 検出器

紫外部吸収検出器で、測定波長を313nmに設定したもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。ただし、ガラス瓶の代わりにポリテトラフルオロエチレン製の容器を使用する。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにメチルアルコール5ml及び精製水20mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるジクワットの濃度が0.04mg/Lを超える場合には、0.001~0.04mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を水酸化ナトリウム溶液(1mol/L)でpH値を10.5に調整した後、固相カラムの上端にポリテトラフルオロエチレン管を接続し、吸引により毎分5ml程度の流量で固相カラムに流す。次いで、固相カラムの上端から塩酸(0.1mol/L)4.5mlを毎分2.5mlの流量で流して試験管に採る。試験管の溶出液に塩酸(0.1mol/L)を加えて5mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、紫外部吸収検出器で測定し、ジクワットの保持時間に相当するピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のジクワットの濃度を求め、検水中のジクワットの濃度を算定する。

5 検量線の作成

ジクワット標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに塩酸(0.1mol/L)を加えて100mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、ジクワットの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法12 誘導体化―高速液体クロマトグラフ法

ここで対象とする農薬は、グリホサートである。なお、グリホサートの代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)も測定するものとする。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) リン酸

(5) リン酸二水素カリウム緩衝液(0.05mol/L)

リン酸二水素カリウム6.8gを精製水1Lで溶かし、リン酸でpH値を2.5に調整したもの

(6) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(7) 水酸化ナトリウム溶液(10w/v%)

(8) ホウ酸緩衝液

ホウ酸12.36gをビーカーに採り、精製水約140mlを加え、水酸化ナトリウム溶液(10w/v%)でpH値を9.5に調整し、更に精製水を加えて200mlとしたもの

(9) FMOC溶液

クロロぎ酸9―フルオレニルメチル0.1gをアセトンに溶かして100mlとしたもの

(10) 酢酸エチル

測定対象成分を含まないもの

(11) 農薬標準原液

グリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)のそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、精製水に溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、グリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)をそれぞれ0.1mg含む。

これらの溶液は、冷蔵保存する。

(12) 農薬混合標準液

グリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)のそれぞれの農薬標準原液1mlずつをメスフラスコに採り、精製水を加えて100mlとし、更にこの溶液を精製水で10倍に薄めたもの

この溶液1mlは、グリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)をそれぞれ0.0001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 共栓付き試験管

容量20mlのもの

(2) 高速液体クロマトグラフ

ア 分離カラム

別添方法10の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、リン酸二水素カリウム緩衝液(0.05mol/L)とアセトニトリルを体積比で50:50の割合で混合したもの

ウ 検出器

蛍光検出器であって、励起波長を255nm及び測定波長を300nmに設定したもの、又は励起波長を270nm及び測定波長を315nmに設定したもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水10ml(検水に含まれるグリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)の濃度が0.2mg/Lを超える場合には、0.0005~0.2mg/Lとなるように精製水を加えて10mlに調製したもの)を共栓付き試験管に採り、ホウ酸緩衝液0.5ml及びFMOC溶液2.6mlを加えて5分間振盪し、30分間静置する。次いで、酢酸エチル5mlを加え、5分間振盪後、水層を分離し、水層を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、蛍光検出器で測定し、それぞれの農薬の保持時間に相当するピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、アミノメチルリン酸(AMPA)の濃度をグリホサートに換算し、グリホサートの濃度と合計してグリホサートとしての濃度を算定する。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて100mlとする。以下上記4(1)及び(2)と同様に操作して、グリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)のそれぞれの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法13 誘導体化―高速液体クロマトグラフ法

ここで対象とする農薬は、ポリカーバメートである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(4) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(5) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム

エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(2水塩)で測定対象成分を含まないもの

(6) L―システイン塩酸塩

L―システイン塩酸塩(1水塩)で測定対象成分を含まないもの

(7) 水酸化ナトリウム溶液(12mol/L)

(8) 硫酸水素テトラブチルアンモニウム溶液(0.4mol/L)

測定対象成分を含まないもの

(9) 塩酸(2mol/L)

(10) ジクロロメタン

測定対象成分を含まないもの

(11) ヨウ化メチル含有ジクロロメタン溶液(0.05mol/L)

ヨウ化メチル0.229mlをジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

測定対象成分を含まないもの

(12) ヘキサン

測定対象成分を含まないもの

(13) ヨウ化メチル含有ジクロロメタン及びヘキサン混液

ヨウ化メチル含有ジクロロメタン溶液(0.05mol/L)とヘキサンを体積比で3:1の割合で混合したもの

測定対象成分を含まないもの

(14) 無水硫酸ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(15) ポリエチレングリコールアセトン溶液(1v/v%)

ポリエチレングリコール400(平均分子量400)1mlをアセトンに溶かして100mlとしたもの

測定対象成分を含まないもの

(16) アセトニトリル溶液

アセトニトリルと精製水を体積比で30:70の割合で混合したもの

(17) ジメチルスルホキシド

測定対象成分を含まないもの

(18) ポリカーバメート標準原液

ポリカーバメート100mgをメスフラスコに採り、ジメチルスルホキシドに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、ポリカーバメート1mgを含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(19) ポリカーバメート標準液

ポリカーバメート標準原液をジメチルスルホキシドで100倍に薄めたものを更に精製水で5倍に薄めたもの

この溶液1mlは、ポリカーバメート0.002mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 振盪機

(2) 減圧濃縮器

すり合わせのもの

(3) C18シリカゲルミニカラム

内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフ用C18シリカゲル360mgを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(4) アルミナミニカラム

内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフ用中性アルミナ1710mgを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(5) 高速液体クロマトグラフ

ア 分離カラム

内径2~6mm、長さ15~30cmのステンレス管にオクタデシルシランを化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、アセトニトリルと精製水を体積比で30:70の割合で混合したもの

ウ 検出器

紫外分光光度検出器であって、270nmに設定したもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水200ml(検水に含まれるポリカーバメートの濃度が0.05mg/Lを超える場合には、0.002~0.05mg/Lとなるように精製水を加えて200mlに調製したもの)を採り、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム15g及びL―システイン塩酸塩21.75gを加えた後、水酸化ナトリウム溶液(12mol/L)を加えてpH値を9.6~10に調整する。60分間静置後、硫酸水素テトラブチルアンモニウム溶液(0.4mol/L)5mlを加えた後、塩酸(2mol/L)を加えてpH値を7.5~7.8に調整する。ヨウ化メチル含有ジクロロメタン及びヘキサン混液70mlを加え、振盪機を用いて5分間激しく振り混ぜ、静置後、有機溶媒層を分取する。水層には、新たにヨウ化メチル含有ジクロロメタン及びヘキサン混液70mlを加え、同様に振盪機を用いて5分間激しく振り混ぜ、静置後、有機溶媒層を先の有機溶媒層に合わせる。有機溶媒溶液に無水硫酸ナトリウム20gを加え、30分間静置後、ろ過する。ろ液にL―システイン塩酸塩0.15g及びポリエチレングリコールアセトン溶液(1v/v%)0.5mlを加え、減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。乾固直前の残留物に精製水5mlを加えて溶かした後、あらかじめアセトニトリル5ml及び精製水5mlで順次洗浄を行ったC18シリカゲルミニカラムに流し、続いて精製水5mlを流し、流出してくる溶液は捨てる。次いで、アセトニトリル5mlを流し、溶出液を採る。次に、あらかじめアセトニトリル5mlで洗浄を行ったアルミナミニカラムにアセトニトリル溶出液を流し、続いてアセトニトリル30mlを流し、溶出液を採る。この溶液にL―システイン塩酸塩0.15g及びポリエチレングリコールアセトン溶液(1v/v%)0.5mlを加え、減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。乾固直前の残留物をアセトニトリル溶液で溶かして2mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、ポリカーバメートから誘導されるジメチルジチオカルバミンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のポリカーバメートの濃度を求め、検水中のポリカーバメートの濃度を算定する。

5 検量線の作成

ポリカーバメート標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて200mlとする。以下上記4(1)及び(2)と同様に操作して、ポリカーバメートから誘導されるジメチルジチオカルバミンの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法14 高速液体クロマトグラフ―ポストカラムによる一斉分析法

ここで対象とする農薬は、カルバリル(NAC)、カルボフラン及びメソミルである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) 2―プロピルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(5) 水酸化ナトリウム溶液(0.05mol/L)

(6) 四ホウ酸ナトリウム溶液(0.05mol/L)

(7) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(8) 2―メルカプトエチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(9) o―フタルアルデヒド溶液

o―フタルアルデヒド0.2gをメチルアルコール2.5mlに溶かし、四ホウ酸ナトリウム溶液(0.05mol/L)で250mlとし、超音波処理等で脱気した後、2―メルカプトエチルアルコール0.5mlを加えたもの

この溶液は、使用の都度調製する。

(10) 農薬標準原液

カルバリル(NAC)、カルボフラン及びメソミルのそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、メチルアルコールに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を0.1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(11) 農薬混合標準液

カルバリル(NAC)、カルボフラン及びメソミルの農薬標準原液1mlずつをメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとし、更にこの溶液をメチルアルコールで10倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.0001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム装置

機器構成及び流路の例を図1に示す。

ア 分離カラム

別添方法10の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、2―プロピルアルコールと精製水を体積比で8:92の割合で混合したもの

ウ 反応部

分離カラムで分離された液と二つの反応試薬が別々に混合できるもので、反応温度等が対象物質の最適反応条件に設定できるもの

例えば、水酸化ナトリウム溶液(0.05mol/L)を毎分0.5~0.7mlの流量で注入して80~100℃で反応させた後、o―フタルアルデヒド溶液を毎分0.5~0.7mlの流量で注入して反応させることができるもの

エ 検出器

蛍光検出器で、励起波長を339nm、測定波長を455nmに設定したもの

図1 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム装置の例

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

検水0.5ml(検水に含まれるカルバリル(NAC)、カルボフラン及びメソミルの濃度が0.005mg/Lを超える場合には、0.0001~0.005mg/Lとなるように精製水を加えて0.5mlに調製したもの)を高速液体クロマトグラフに注入し、それぞれの農薬のピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて100mlとする。以下上記4と同様に操作して、それぞれの農薬の濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法15 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム法

ここで対象とする農薬は、グリホサートである。なお、グリホサートの代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)も測定するものとする。

1 試薬

(1) 精製水

別添方法12の1(1)の例による。

(2) アセトン

別添方法12の1(2)の例による。

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) リン酸

(5) 次亜塩素酸ナトリウム溶液

水酸化ナトリウム0.4gをビーカーに採り、精製水約800mlを加えた後、リン酸二水素カリウム1.4g、塩化ナトリウム11.6g及び次亜塩素酸ナトリウム液(5%)0.2mlを加え、更に精製水で1Lとし、超音波処理等で十分に脱気したもの

(6) 四ホウ酸ナトリウム溶液(0.05mol/L)

(7) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(8) 2―メルカプトエチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(9) o―フタルアルデヒド溶液

別添方法14の1(9)の例による。

(10) 農薬標準原液

別添方法12の1(11)の例による。

(11) 農薬混合標準液

別添方法12の1(12)の例による。

2 器具及び装置

(1) 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム装置

機器構成及び流路の例を別添方法14の図1に示す。

ア 分離カラム

内径3~10mm、長さ15~25cmのステンレス管に陰イオン交換基を被覆したポリマー系充填剤を充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、リン酸を精製水で薄めて0.05v/v%溶液にしたもの

ウ 反応部

分離カラムで分離された液と二つの反応試薬が別々に混合できるもので、反応温度等が対象物質の最適反応条件に設定できるもの

例えば、次亜塩素酸ナトリウム溶液を毎分0.4ml程度の流量で注入して30~40℃で反応させた後、o―フタルアルデヒド溶液を毎分0.5ml程度の流量で注入して反応させることができるもの

エ 検出器

蛍光検出器で、励起波長を339nm、測定波長を455nmに設定したもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

検水0.2ml(検水に含まれるグリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)の濃度が0.04mg/Lを超える場合には、0.002~0.04mg/Lとなるように精製水を加えて0.2mlに調製したもの)を高速液体クロマトグラフに注入し、それぞれの農薬のピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、アミノメチルリン酸(AMPA)の濃度をグリホサートに換算し、グリホサートの濃度と合計してグリホサートとしての濃度を算定する。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて100mlとする。以下上記4と同様に操作して、グリホサート及びアミノメチルリン酸(AMPA)のそれぞれの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法16 固相抽出―高速液体クロマトグラフ―ポストカラム法

ここで対象とする農薬は、イミノクタジンである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アンモニア水(25v/v%)

測定対象成分を含まないもの

(5) 酢酸

測定対象成分を含まないもの

(6) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(7) アンモニア・メチルアルコール溶液

アンモニア水(25v/v%)2ml及びメチルアルコール80mlに精製水を加えて100mlとしたもの

(8) 酢酸・メチルアルコール溶液

酢酸2mlにメチルアルコールを加えて100mlとしたもの

(9) 水酸化ナトリウム溶液(0.5mol/L)

(10) 過塩素酸ナトリウム溶液

過塩素酸ナトリウム14.1g、水酸化ナトリウム400mg及び乳酸1.8mlを精製水に溶かして1Lとしたもの

(11) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(12) 過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液

過塩素酸ナトリウム溶液とアセトニトリルを体積比で17:5の割合で混合したもの

(13) ニンヒドリン溶液

ニンヒドリン3gを精製水に溶かして1Lとしたもの

(14) 空気又は窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(15) イミノクタジン標準原液

イミノクタジン100mgをメスフラスコに採り、過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液に溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、イミノクタジン1mgを含む。

この溶液は、ポリプロピレン製容器に入れて冷凍保存する。

(16) イミノクタジン標準液

イミノクタジン標準原液を過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液で10倍に薄めたもの

この溶液1mlは、イミノクタジン0.1mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 器具及び容器

別添方法11の2(1)の例による。

(2) 固相カラム

別添方法5の2(1)の例による。

(3) 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム装置

機器構成及び流路の例は別添方法14の図1による。

ア 分離カラム

内径2~6mm、長さ15~30cmのステンレス管にオクタデシルシリル基を化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液を超音波処理等で十分脱気したもの

ウ 反応部

分離カラムで分離された液と二つの反応試薬が別々に混合できるもので、反応温度等が対象物質の最適反応条件に設定できるもの

例えば、水酸化ナトリウム溶液(0.5mol/L)を毎分0.1~0.3mlの流量で注入して80~100℃で反応させた後、ニンヒドリン溶液を毎分0.05~0.2mlの流量で注入して反応させることができるもの

エ 検出器

蛍光検出器で、励起波長を395nm、測定波長を500nmに設定したもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。ただし、ガラス瓶の代わりにポリテトラフルオロエチレン製の容器を使用する。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにメチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次緩やかに注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるイミノクタジンの濃度が0.4mg/Lを超える場合には、0.004~0.4mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、30分間以上空気又は窒素ガスを吹き付けて固相カラムを乾燥させる。次いで、アンモニア・メチルアルコール溶液3mlを緩やかに流した後、30分間以上通気又は窒素ガスを吹き付けて固相カラムを乾燥させる。次に、固相カラムに酢酸・メチルアルコール溶液3mlを緩やかに流して試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて濃縮乾固した後、過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液で溶かして1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、蛍光検出器で測定し、イミノクタジンの保持時間に相当する位置のピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のイミノクタジンの濃度を求め、検水中のイミノクタジンの濃度を算定する。

5 検量線の作成

イミノクタジン標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液を加えて100mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、イミノクタジンの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法17 溶媒抽出―高速液体クロマトグラフ―ポストカラム法

ここで対象とする農薬は、イミノクタジンである。

1 試薬

(1) 精製水

別添方法16の1(1)の例による。

(2) アセトン

別添方法16の1(2)の例による。

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) トリエチルアミン

純度99%以上で、測定対象成分を含まないもの

(5) 水酸化ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(6) ブチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(7) ヘキサン

測定対象成分を含まないもの

(8) ブチルアルコール・ヘキサン混液

ブチルアルコールとヘキサンを体積比で1:1の割合で混合したもの

(9) 硫酸(1mol/L)

(10) リン酸一カリウム溶液

リン酸二水素一カリウム2.713gを精製水に溶かして1000mlとしたもの

(11) 水酸化ナトリウム溶液(0.1mol/L)

(12) リン酸緩衝液

リン酸一カリウム溶液40mlに水酸化ナトリウム溶液(0.1mol/L)を加えてpH値を6に調整したもの

(13) 塩酸

測定対象成分を含まないもの

(14) メチルアルコール

別添方法16の1(6)の例による。

(15) 塩酸・メチルアルコール溶液

塩酸にメチルアルコールを加えて0.1mol/Lになるように調製したもの

(16) 過塩素酸ナトリウム溶液

別添方法16の1(10)の例による。

(17) アセトニトリル

別添方法16の1(11)の例による。

(18) 過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液

別添方法16の1(12)の例による。

(19) 水酸化ナトリウム溶液(0.5mol/L)

(20) ニンヒドリン溶液

別添方法16の1(13)の例による。

(21) イミノクタジン標準原液

別添方法16の1(15)の例による。

(22) イミノクタジン標準液

別添方法16の1(16)の例による。

2 器具及び装置

(1) 器具及び容器

別添方法11の2(1)の例による。

(2) 振盪機

(3) 減圧濃縮器

すり合わせのもの

(4) シリカゲルカラム

内径15mm、長さ65mmのガラス製カラムに、カラムクロマトグラフ用のカルボキシメチル基を結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の性能を有するもの

(5) 高速液体クロマトグラフ―ポストカラム装置

機器構成及び流路の例は別添方法14の図1による。

ア 分離カラム

別添方法16の2(3)アの例による。

イ 移動相

別添方法16の2(3)イの例による。

ウ 反応部

別添方法16の2(3)ウの例による。

エ 検出器

別添方法16の2(3)エの例による。

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。ただし、ガラス瓶の代わりにポリテトラフルオロエチレン製の容器を使用する。

4 試験操作

(1) 前処理

検水400ml(検水に含まれるイミノクタジンの濃度が0.4mg/Lを超える場合には、0.004~0.4mg/Lとなるように精製水を加えて400mlに調製したもの)を採り、トリエチルアミン0.15ml、水酸化ナトリウム5g及びブチルアルコール・ヘキサン混液200mlを加え、振盪機を用いて5分間振り混ぜ、静置後、有機溶媒層を分取する。残った溶液にブチルアルコール・ヘキサン混液200mlを加えて同様の操作を繰り返し、有機溶媒層を先の有機溶媒層に合わせる。有機溶媒層に精製水30ml及び硫酸(1mol/L)2mlを加え、振盪機を用いて5分間振り混ぜ、静置後、水層を分取する。残った溶液に精製水30ml及び硫酸(1mol/L)2mlを加えて同様の操作を繰り返し、水層を先の水層に合わせる。水層を減圧濃縮器に入れ、40℃以下の温度で2mlに濃縮する。この濃縮液にリン酸緩衝液5mlを加え、更に水酸化ナトリウム溶液(0.1mol/L)を加えてpH値を6に調整する。あらかじめメチルアルコール5ml及び精製水5mlで順次洗浄したシリカゲルカラムにpH値を調整した濃縮液を流し、次いでリン酸緩衝液5mlを流し、流出液を捨てる。シリカゲルカラムに塩酸・メチルアルコール溶液10mlを流し、溶出液を採る。溶出液を減圧濃縮器に入れ、40℃以下の温度で濃縮する。濃縮残留物を過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液で溶かして2mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を高速液体クロマトグラフに注入し、蛍光検出器で測定し、イミノクタジンの保持時間に相当するピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のイミノクタジンの濃度を求め、検水中のイミノクタジンの濃度を算定する。

5 検量線の作成

イミノクタジン標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに過塩素酸ナトリウム・アセトニトリル混液を加えて100mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、イミノクタジンの濃度とピーク高さ又はピーク面積との関係を求める。

別添方法18 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここでポジティブモードで対象とする農薬は、アシュラム、アゾキシストロビン、イプロジオン、オキシン銅(有機銅)、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、ジウロン(DCMU)、シデュロン、ダイムロン、チウラム、チオジカルブ、トリシクラゾール、ハロスルフロンメチル、フェンチオン(MPP)、フラザスルフロン、プロベナゾール、ベノミル、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンタゾン及びメソミルである。ただし、ベノミルはメチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)に変化することから、メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)として測定する。また、フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ測定する。

ここでネガティブモードで対象とする農薬は、2,4―D(2,4―PA)、アシュラム、カルプロパミド、ジウロン(DCMU)、シデュロン、ダイムロン、トリクロピル、ハロスルフロンメチル、フィプロニル、フラザスルフロン、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンタゾン及びメコプロップ(MCPP)である。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) ぎ酸(0.1~0.2v/v%)

(6) 酢酸(0.15v/v%)

(7) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(8) EDTA溶液

別添方法9の1(7)の例による。

(9) 硝酸(1+10)

(10) 塩酸

(11) 窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(12) 農薬標準原液

2,4―D(2,4―PA)、アシュラム、アゾキシストロビン、イプロジオン、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、ジウロン(DCMU)、シデュロン、ダイムロン、チウラム、チオジカルブ、トリクロピル、トリシクラゾール、ハロスルフロンメチル、フィプロニル、フェンチオン(MPP)、フラザスルフロン、プロベナゾール、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンタゾン、メコプロップ(MCPP)、メソミル、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(13) MBC標準原液

メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)10mgをメスフラスコに採り、メチルアルコールに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)0.1mgを含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(14) オキシン銅(有機銅)標準原液

オキシン銅(有機銅)100mgをメスフラスコに採り、少量の塩酸で溶かした後、アセトニトリルを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、オキシン銅(有機銅)1mgを含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(15) 農薬混合標準液

2,4―D(2,4―PA)、アシュラム、アゾキシストロビン、イプロジオン、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、ジウロン(DCMU)、シデュロン、ダイムロン、チウラム、チオジカルブ、トリクロピル、トリシクラゾール、ハロスルフロンメチル、フィプロニル、フェンチオン(MPP)、フラザスルフロン、プロベナゾール、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンタゾン、メコプロップ(MCPP)、メソミル、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれの農薬標準原液5mlずつとMBC標準原液50mlをメスフラスコに採り、アセトニトリルを加えて250mlとしたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.02mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

(16) オキシン銅(有機銅)標準液

オキシン銅(有機銅)標準原液をアセトニトリルで50倍に薄めたもの

この溶液1mlは、オキシン銅(有機銅)0.02mgを含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

ジビニルベンゼン―メタクリレート共重合体又はこれと同等以上の性能を有するもの

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

内径2.1~4.6mm、長さ15~25cmのステンレス管にオクタデシル基を化学結合したシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、A液はアセトニトリル、B液はぎ酸(0.1~0.2v/v%)又は酢酸(0.15v/v%)のもの

ウ 移動相流量

対象物質の最適分離条件に設定できるもの

例えば、A液及びB液の容量の比が5:95のものを、A液の容量比を毎分2.5%で上昇させて100%にできるもの

エ イオン化法

エレクトロスプレー法で、ポジティブモード又はネガティブモードのもの

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ①の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにアセトニトリル10ml、メチルアルコール10ml及び精製水10mlを順次注入する。次に、EDTA溶液10mlを加え、硝酸(1+10)でpH値を3.5に調整した検水500ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1及び表2に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、窒素ガスを吹き付けて固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.2ml以下に濃縮した後、精製水を加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、ポジティブモードは表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)の濃度をベノミルに換算し、ベノミルの濃度とする。また、フェンチオン(MPP)は、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれの濃度を原体に換算し、それらの濃度と原体濃度とを合計してフェンチオン(MPP)としての濃度を算定する。

また、ネガティブモードは表2に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 ポジティブモードのモニターイオン及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

モニターイオン(m/z)

アシュラム

0.0001~0.01

231

アゾキシストロビン

0.00002~0.002

372

イプロジオン

0.0002~0.02

330

オキシン銅(有機銅)

0.00008~0.008

146

カルバリル(NAC)

0.00002~0.002

202

カルプロパミド

0.00003~0.003

334、336

カルボフラン

0.000004~0.0004

222

ジウロン(DCMU)

0.0001~0.01

233

シデュロン

0.00002~0.002

233

ダイムロン

0.00005~0.005

269

チウラム

0.0002~0.02

241

チオジカルブ

0.00005~0.005

355

トリシクラゾール

0.000003~0.0003

190

ハロスルフロンメチル

0.00005~0.005

435

フェンチオン(MPP)

0.00002~0.002

279

MPPスルホキシド

0.00000004~0.00001

295

MPPスルホン

0.0000004~0.00004

311

MPPオキソン

0.0000001~0.00002

263

MPPオキソンスルホキシド

0.0000004~0.00004

279

MPPオキソンスルホン

0.0000002~0.00004

295

フラザスルフロン

0.000002~0.0002

408

プロベナゾール

0.0002~0.02

224

メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)※

0.00002~0.002

192

ベンスリド(SAP)

0.00003~0.003

356

ベンスルフロンメチル

0.00001~0.001

411

ベンタゾン

0.00005~0.005

241

メソミル

0.0002~0.02

163

※印はベノミルの代謝物である。

注) ここに示すモニターイオンは一例である。

表2 ネガティブモードのモニターイオン及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

モニターイオン(m/z)

2,4―D(2,4―PA)

0.00005~0.005

161、219

アシュラム

0.00001~0.001

229

カルプロパミド

0.00005~0.005

334

ジウロン(DCMU)

0.0001~0.01

231

シデュロン

0.00002~0.002

277

ダイムロン

0.00005~0.005

267

トリクロピル

0.00002~0.002

196

ハロスルフロンメチル

0.00001~0.001

433

フィプロニル

0.000005~0.0005

435、437

フラザスルフロン

0.000002~0.0002

406

ベンスリド(SAP)

0.00001~0.001

213

ベンスルフロンメチル

0.00001~0.001

409

ベンタゾン

0.000002~0.0002

239

メコプロップ(MCPP)

0.00002~0.002

213

注) ここに示すモニターイオンは一例である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別に、オキシン銅(有機銅)標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、オキシン銅(有機銅)のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、オキシン銅(有機銅)の濃度との関係を求める。

別添方法19 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする農薬は、チオファネートメチル及びベンフラカルブである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(6) ぎ酸(0.1~0.2v/v%)

(7) 酢酸(0.15v/v%)

(8) 窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(9) 農薬標準原液

チオファネートメチル及びベンフラカルブのそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(10) 農薬混合標準液

チオファネートメチル及びベンフラカルブのそれぞれの標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、アセトニトリルで50倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.02mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

別添方法18の2(1)の例による。

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

別添方法18の2(2)イの例による。

ウ 移動相流量

別添方法18の2(2)ウの例による。

エ イオン化法

エレクトロスプレー法で、ポジティブモードのもの

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ①の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにアセトニトリル10ml、メチルアルコール10ml及び精製水10mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、窒素ガスを吹き付けて固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.2ml以下に濃縮した後、精製水を加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 モニターイオン及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

モニターイオン(m/z)

チオファネートメチル

0.00002~0.002

343

ベンフラカルブ

0.000004~0.0004

222

注) ここに示すモニターイオンは一例である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法20 液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここでポジティブモードで対象とする農薬は、アセフェート及びオキシン銅(有機銅)である。

ここでネガティブモードで対象とする農薬は、2,2―DPA(ダラポン)及びホセチルである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) ぎ酸(0.1~0.2v/v%)

(6) 酢酸(0.15v/v%)

(7) 塩酸

(8) アセフェート標準原液

アセフェート100mgをメスフラスコに採り、アセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、アセフェートを1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(9) オキシン銅(有機銅)標準原液

別添方法18の1(14)の例による。

(10) 2,2―DPA(ダラポン)及びホセチル標準原液

2,2―DPA(ダラポン)及びホセチルの100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれを精製水に溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれ2,2―DPA(ダラポン)及びホセチル1mgを含む。

これらの溶液は、冷蔵保存する。

(11) 農薬混合標準液

2,2―DPA(ダラポン)、アセフェート及びオキシン銅(有機銅)のそれぞれの標準原液0.1mlずつ、ホセチル標準原液1mlをメスフラスコに採り、精製水を加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、2,2―DPA(ダラポン)、アセフェート及びオキシン銅(有機銅)をそれぞれ0.001mg、ホセチルを0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) メンブランフィルターろ過装置

検査方法告示の別表第12の2(1)の例による。

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

ウ 移動相流量

別添方法18の2(2)ウの例による。

エ イオン化法

別添方法18の2(2)エの例による。

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ①の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水100ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1及び表2に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて100mlに調製したもの)をメンブランフィルターろ過装置でろ過し、初めのろ液約10mlは捨て、次のろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、ポジティブモードは表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

また、ネガティブモードは表2に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 ポジティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

モニターイオン

(m/z)

アセフェート

0.0008~0.08

184

オキシン銅(有機銅)

0.0004~0.04

146

表2 ネガティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

モニターイオン

(m/z)

2,2―DPA(ダラポン)

0.001~0.1

141

ホセチル

0.02~2

109

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mLとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法20の2 液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここでポジティブモードで対象とする農薬は、EPN、アシベンゾラルSメチル、アセタミプリド、アセフェート、アゾキシストロビン、アトラジン、アニロホス、アミトラズ、アメトリン、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロベンホス(IBP)、イミダクロプリド、インダノファン、ウニコナゾールP、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトキシスルフロン、エトフェンプロックス、エトベンザニド、エトリジアゾール(エクロメゾール)、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オキサミル、オリサストロビン、カズサホス、カフェンストロール、カルタップ、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、キザロホップエチル、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロチアニジン、クロマフェノジド、クロメプロップ、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、シアナジン、ジウロン(DCMU)、ジクロフェンチオン(ECP)、ジクロメジン、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、ジノテフラン、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、シペルメトリン、シマジン(CAT)、シメコナゾール、ジメタメトリン、ジメチルビンホス、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、シラフルオフェン、シンメチリン、ダイアジノン、ダイムロン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオファネートメチル、チオベンカルブ、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テニルクロール、テブコナゾール、テブフェノジド、テフリルトリオン、テルブカルブ(MBPMC)、トリクロルホン(DEP)、トリシクラゾール、トリネキサパックエチル、トリフルミゾール、トリフルラリン、トルクロホスメチル、トルフェンピラド、ナプロアニリド、ナプロパミド、ニテンピラム、パクロブトラゾール、ハロスルフロンメチル、ビフェノックス、ピペロホス、ピメトロジン、ピラクロニル、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノキサニル、フェノブカルブ(BPMC)、フェリムゾン、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フェントラザミド、ブタクロール、ブタミホス、ブプロフェジン、フラザスルフロン、フラメトピル、フルアジホップ、フルトラニル、プレチラクロール、プロパホス、プロパルギット(BPPS)、プロピコナゾール、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ブロモブチド、ベノミル、ペルメトリン、ペンシクロン、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンダイオカルブ、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ベンフラカルブ、ベンフルラリン(ベスロジン)、ベンフレセート、ホキシム、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、マラチオン(マラソン)、メソミル、メタミドホス、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メトミノストロビン、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、メプロニル、モノクロトホス、モリネート及びリニュロンである。

ここでネガティブモードで対象とする農薬は、2,2―DPA(ダラポン)、2,4―D(2,4―PA)、MCPA、アシュラム、イナベンフィド、エチプロール、クロロタロニル(TPN)、シアノホス(CYAP)、ジクロルプロップ、ジフルベンズロン、チアジニル、チフルザミド、トリクロピル、フィプロニル、フサライド、フルアジナム、フルスルファミド、プロシミドン、プロパニル(DCPA)、プロピザミド、ベンタゾン、ホセチル及びメコプロップ(MCPP)である。

ただし、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン(MEP)、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、それぞれのオキソン体を測定する。カルタップは水中でネライストキシンに変化することから、ネライストキシンを測定する。ジメチルビンホス、ピリミノバックメチル及びフェリムゾンは、E体とZ体をそれぞれ測定する。メトミノストロビンは、E体のみを対象とする。フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ測定する。ベノミルはメチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)に変化することから、メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)として測定する。ペルメトリンは、シス及びトランスの異性体があるのでそれぞれ測定する。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) チオ硫酸ナトリウム

(5) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(6) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(7) 酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)

(8) 酢酸アンモニウム・メチルアルコール溶液(0.005mol/L)

酢酸アンモニウム0.385gをメチルアルコールに溶かして1Lとしたもの

(9) 農薬標準原液

2,2―DPA(ダラポン)、2,4―D(2,4―PA)、EPN、MCPA、アシベンゾラルSメチル、アシュラム、アセタミプリド、アセフェート、アゾキシストロビン、アトラジン、アニロホス、アミトラズ、アメトリン、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イナベンフィド、イプロベンホス(IBP)、イミダクロプリド、インダノファン、ウニコナゾールP、エスプロカルブ、エチプロール、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトキシスルフロン、エトフェンプロックス、エトベンザニド、エトリジアゾール(エクロメゾール)、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オキサミル、オリサストロビン、カズサホス、カフェンストロール、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、キザロホップエチル、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロチアニジン、クロマフェノジド、クロメプロップ、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロロタロニル(TPN)、シアナジン、シアノホス(CYAP)、ジウロン(DCMU)、ジクロフェンチオン(ECP)、ジクロメジン、ジクロルプロップ、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、ジノテフラン、ジフェノコナゾール、ジフルベンズロン、シプロコナゾール、シプロジニル、シペルメトリン、シマジン(CAT)、シメコナゾール、ジメタメトリン、(E)―ジメチルビンホス、(Z)―ジメチルビンホス、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、シラフルオフェン、シンメチリン、ダイアジノン、ダイムロン、チアクロプリド、チアジニル、チアメトキサム、チオジカルブ、チオファネートメチル、チオベンカルブ、チフルザミド、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テニルクロール、テブコナゾール、テブフェノジド、テフリルトリオン、テルブカルブ(MBPMC)、トリクロピル、トリクロルホン(DEP)、トリシクラゾール、トリネキサパックエチル、トリフルミゾール、トリフルラリン、トルクロホスメチル、トルフェンピラド、ナプロアニリド、ナプロパミド、ニテンピラム、ネライストキシン、パクロブトラゾール、ハロスルフロンメチル、ビフェノックス、ピペロホス、ピメトロジン、ピラクロニル、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、(E)―ピリミノバックメチル、(Z)―ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ピロキロン、フィプロニル、フェニトロチオン(MEP)、フェノキサニル、フェノブカルブ(BPMC)、(E)―フェリムゾン、(Z)―フェリムゾン、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フェントラザミド、フサライド、ブタクロール、ブタミホス、ブプロフェジン、フラザスルフロン、フラメトピル、フルアジナム、フルアジホップ、フルスルファミド、フルトラニル、プレチラクロール、プロシミドン、プロパニル(DCPA)、プロパホス、プロパルギット(BPPS)、プロピコナゾール、プロピザミド、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ブロモブチド、シス―ペルメトリン、トランス―ペルメトリン、ペンシクロン、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンダイオカルブ、ベンタゾン、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ベンフラカルブ、ベンフルラリン(ベスロジン)、ベンフレセート、ホキシム、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、ホセチル、マラチオン(マラソン)、メコプロップ(MCPP)、メソミル、メタミドホス、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メトミノストロビン、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、メプロニル、モノクロトホス、モリネート、リニュロン、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、イソフェンホスオキソン、クロルピリホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、ブタミホスオキソン、マラオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド、MPPオキソンスルホンそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトニトリル又はメチルアルコールに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(10) MBC標準原液

別添方法18の1(13)の例による。

(11) 農薬混合標準液

それぞれの農薬標準原液1mlずつとMBC標準原液10mlをメスフラスコに採り、アセトニトリル又はメチルアルコールを加えて500mlとしたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.002mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) メンブランフィルターろ過装置

検査方法告示の別表第12の2(1)の例による。

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、A液は酢酸アンモニウム・メチルアルコール溶液(0.005mol/L)、B液は酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)のもの

ウ 移動相流量

別添方法18の2(2)ウの例による。

エ イオン化法

別添方法18の2(2)エの例による。

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ②の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。ただし、ネライストキシン、フェリムゾン、フラザスルフロン及びベンスルフロンメチルを測定する場合においては、アスコルビン酸ナトリウムを加えず、試料1Lにつきチオ硫酸ナトリウム0.01~0.02gを加えて残留塩素を除去する。

4 試験操作

(1) 前処理

検水100ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1及び表2に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて100mlに調製したもの)をメンブランフィルターろ過装置でろ過し、初めのろ液約10mlは捨て、次のろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、ポジティブモードは表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン(MEP)、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、当該オキソン体の濃度を原体に換算し、その濃度を合計してそれぞれの濃度を算定する。シデュロン、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シペルメトリン、プロパルギット(BPPS)及びプロピコナゾールは、2つのピークに分かれるので、それぞれのピーク高さ又はピーク面積の合計値から濃度を算定する。ジメチルビンホス、ピリミノバックメチル及びフェリムゾンは、E体とZ体それぞれの濃度を合計してジメチルビンホス、ピリミノバックメチル及びフェリムゾンとしての濃度を算定する。ネライストキシンは、カルタップに換算し、カルタップとしての濃度を算定する。フェンチオン(MPP)は、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれの濃度を原体に換算し、それらの濃度と原体濃度とを合計してフェンチオン(MPP)としての濃度を算定する。メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)は、ベノミルに換算し、ベノミルとしての濃度を算定する。ペルメトリンは、シス体及びトランス体のそれぞれの濃度を合計してペルメトリンとしての濃度を算定する。

また、ネガティブモードは表2に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 ポジティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

プリカーサイオン

(m/z)

プロダクトイオン

※1(m/z)

EPN

0.00003~0.003

324

296、157

EPNオキソン

0.00003~0.003

308

280、94

アシベンゾラルSメチル

0.001~0.1

211

136、91

アセタミプリド

0.001~0.03

223

126、56

アセフェート

0.00003~0.003

184

143、49

アゾキシストロビン

0.001~0.03

404

372、344

アトラジン

0.0001~0.01

216

174、96

アニロホス

0.00003~0.003

368

199、125

アミトラズ

0.0003~0.006

294

163、122

アメトリン

0.001~0.1

228

186、68

アラクロール

0.0003~0.03

270

238、162

イソキサチオン

0.00003~0.003

314

105、97

イソキサチオンオキソン

0.00003~0.003

298

242、270

イソフェンホス

0.00001~0.001

368

267、326

イソフェンホスオキソン

0.00001~0.001

330

201、229

イソプロカルブ(MIPC)

0.0001~0.01

194

95、77

イソプロチオラン(IPT)

0.001~0.03

291

231、189

イプロベンホス(IBP)

0.0003~0.03

289

91、205

イミダクロプリド

0.001~0.03

256

175、209

インダノファン

0.0003~0.009

341

175、187

ウニコナゾールP

0.0003~0.03

292

70、125

エスプロカルブ

0.0003~0.03

266

91、71

エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)

0.00003~0.003

311

283、109

エトキシスルフロン

0.001~0.1

399

261、218

エトフェンプロックス

0.0003~0.03

394

177、359

エトベンザニド

0.001~0.1

340

59、179

エトリジアゾール(エクロメゾール)

0.0003~0.03

247

183、219

オキサジアルギル

0.0001~0.01

358

341、223

オキサジクロメホン

0.0001~0.01

376

190、161

オキサミル

0.0003~0.009

237

72、90

オリサストロビン

0.0003~0.03

392

205、116

カズサホス

0.000003~0.0003

271

159、131

カフェンストロール

0.00003~0.003

351

100、72

カルバリル(NAC)

0.0003~0.03

202

145、127

カルプロパミド

0.0003~0.03

334、336

139

カルボフラン

0.00003~0.003

222

165、123

キザロホップエチル

0.0001~0.01

373

299、91

キノクラミン(ACN)

0.00003~0.003

208

105、77

クミルロン

0.0003~0.03

303

185、119

クロチアニジン

0.001~0.03

250

169、132

クロマフェノジド

0.003~0.3

395

175、339

クロメプロップ

0.0001~0.01

324

120、149

クロルピリホス

0.00003~0.003

350、352

198、97、200

クロルピリホスオキソン

0.00003~0.003

336、334

280、200、278

クロルピリホスメチル

0.0003~0.03

322、324

125

シアナジン

0.00001~0.002

241

214、71

ジウロン(DCMU)

0.0001~0.01

233

72、46

ジクロフェンチオン(ECP)

0.00003~0.003

315、317

259、261

ジクロメジン

0.0003~0.01

255

80、159

ジクロルボス(DDVP)

0.0003~0.03

221、223

109

ジスルホトン(エチルチオメトン)

0.0003~0.03

275

89、61

ジチオピル

0.00003~0.003

402

354、224

シデュロン

0.001~0.03

233

94、137

シノスルフロン

0.01~0.2

414

183、83

ジノテフラン

0.003~0.1

203

129、87

ジフェノコナゾール

0.0001~0.01

406

251、111

シプロコナゾール

0.0001~0.01

292

70、125

シプロジニル

0.0003~0.03

226

93、108

シペルメトリン

0.001~0.03

433

191、416

シマジン(CAT)

0.00003~0.003

202

68、124

シメコナゾール

0.0001~0.01

294

70、73

ジメタメトリン

0.0001~0.01

256

186、68

ジメチルビンホス

0.0001~0.01

331、333

127、170

ジメトエート

0.0003~0.03

230

199、125

シメトリン

0.0003~0.03

214

68、124

ジメピペレート

0.00003~0.003

286、146、264

168、69、146

シラフルオフェン

0.01~0.3

426

287、59

シンメチリン

0.001~0.03

257、292

239、105

ダイアジノン

0.00003~0.003

305

169、153

ダイアジノンオキソン

0.00003~0.003

289

153、84、233

ダイムロン

0.001~0.03

269

151、91

チアクロプリド

0.0003~0.03

253

126、90

チアメトキサム

0.0003~0.009

292

211、181

チオジカルブ

0.0003~0.03

377、355

64、88

チオファネートメチル

0.003~0.03

343、365

151、311、248

チオベンカルブ

0.0001~0.01

258

125、89

テトラクロルビンホス(CVMP)

0.0001~0.01

367

127、206

テトラコナゾール

0.0001~0.01

372

159、70

テニルクロール

0.001~0.03

324

127、59

テブコナゾール

0.0003~0.03

308

70、125

テブフェノジド

0.0003~0.03

353

133、297

テフリルトリオン

0.00001~0.002

443、460

341、429、443

テルブカルブ(MBPMC)

0.0001~0.01

295

109、222

トリクロルホン(DEP)

0.00003~0.003

259、257

109、223

トリシクラゾール

0.001~0.03

190

163、136

トリネキサパックエチル

0.0001~0.01

253

69、207

トリフルミゾール

0.0003~0.03

346

278、73

トリフルラリン

0.003~0.03

336

252、236

トルクロホスメチル

0.001~0.03

301

269、125

トルクロホスメチルオキソン

0.001~0.03

285、287

109、253

トルフェンピラド

0.0001~0.01

385

197、154

ナプロアニリド

0.0001~0.01

292

171、120

ナプロパミド

0.0003~0.03

272

129、171

ニテンピラム

0.01~0.3

271

126、56

ネライストキシン ※2

0.002~0.2

150

105、61

パクロブトラゾール

0.0003~0.03

294

70、135、125

ハロスルフロンメチル

0.001~0.03

435、457

182、178

ビフェノックス

0.001~0.03

359

310、342

ピペロホス

0.000003~0.0003

354

171、255

ピメトロジン

0.0003~0.03

218

105、78

ピラクロニル

0.0001~0.01

315

169、241

ピラクロホス

0.00003~0.003

361

257、138

ピラゾキシフェン

0.00003~0.003

403、405

91

ピラゾスルフロンエチル

0.001~0.1

415

182、83

ピラゾリネート(ピラゾレート)

0.0001~0.01

439

91、173

ピリダフェンチオン

0.00001~0.001

341

189、205

ピリブチカルブ

0.0001~0.01

331

181、108

ピリプロキシフェン

0.001~0.03

322

96、78

ピリミノバックメチル

0.0003~0.03

362

330、284

ピリミホスメチル

0.0003~0.03

306

108、164

ピロキロン

0.0003~0.03

174

117、132

フェニトロチオン(MEP)

0.001~0.03

278

125、246

フェニトロチオンオキソン

0.0001~0.01

262

104、216

フェノキサニル

0.0001~0.01

329

302、86

フェノブカルブ(BPMC)

0.0003~0.03

208

95、152

フェリムゾン

0.0005~0.05

255

91、132

フェンチオン(MPP)

0.00006~0.006

279

247、169

MPPスルホキシド

0.00006~0.006

295

280、109

MPPスルホン

0.00006~0.006

328

311、125

MPPオキソン

0.00006~0.006

263

231、216

MPPオキソンスルホキシド

0.00006~0.006

279

264、104

MPPオキソンスルホン

0.00006~0.006

312

295、217

フェントエート(PAP)

0.00003~0.003

321

247、79、275

フェントラザミド

0.0001~0.01

350

83、154

ブタクロール

0.0003~0.03

312

238、57

ブタミホス

0.0001~0.01

333

180、96

ブタミホスオキソン

0.0001~0.01

317

244、216

ブプロフェジン

0.0001~0.01

306

201、57

フラザスルフロン

0.0003~0.03

408、452

182、200

フラメトピル

0.0001~0.01

334

157、290

フルアジホップ

0.0003~0.03

328

282、91

フルトラニル

0.001~0.03

324

262、242

プレチラクロール

0.0003~0.03

312

252、176、147

プロパホス

0.00001~0.001

305

221、141

プロパルギット(BPPS)

0.0001~0.01

368

231、175

プロピコナゾール

0.0003~0.03

342

159、69

プロポキスル(PHC)

0.001~0.03

210

111、93

ブロマシル

0.0003~0.03

261

205、188

プロメトリン

0.0003~0.03

242

158、200

ブロモブチド

0.001~0.03

314、312

196、194

メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC) ※3

0.0001~0.01

192

160、132

ペルメトリン

0.001~0.03

408、355、351

183、355、319

ペンシクロン

0.001~0.03

329

125、218

ベンスリド(SAP)

0.001~0.03

398

158、218、314

ベンスルフロンメチル

0.001~0.03

411

149、182

ベンゾビシクロン

0.0003~0.03

447

257、229

ベンゾフェナップ

0.00002~0.002

431

105、119

ベンダイオカルブ

0.00002~0.0006

224

167、109

ペンディメタリン

0.001~0.03

282

212、194

ペントキサゾン

0.003~0.3

354、371

286、354

ベンフラカルブ

0.0003~0.03

411、433

195、186、252

ベンフルラリン(ベスロジン)

0.001~0.03

336

220、236

ベンフレセート

0.0003~0.03

274、257

163、18

ホキシム

0.0003~0.003

299

77、129

ホサロン

0.00003~0.003

368

182、111

ボスカリド

0.001~0.1

343

307、140

ホスチアゼート

0.00003~0.003

284、306

104、228、204

マラチオン(マラソン)

0.001~0.03

348

331、127、99

マラオキソン

0.001~0.03

315

99、127

メソミル

0.0003~0.03

163

88、106

メタミドホス

0.00001~0.001

142

94、125

メタラキシル

0.0003~0.03

280

220、192

メチダチオン(DMTP)

0.00003~0.003

320

145、85

メチルダイムロン

0.0003~0.03

269

151、91、134

メトミノストロビン

0.0003~0.03

285

196、194

メトラクロール

0.001~0.03

284

252、176

メトリブジン

0.0003~0.03

215

49、187

メフェナセット

0.0001~0.01

299

148、120

メプロニル

0.001~0.03

270

119、228

モノクロトホス

0.00002~0.002

224

193、127

モリネート

0.0003~0.03

188

55、126

リニュロン

0.0001~0.01

249

160、182

※1 プロダクトイオンをモニターイオンとする。

※2 カルタップの代謝物である。

※3 ベノミルの代謝物である。

表2 ネガティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

プリカーサイオン

(m/z)

プロダクトイオン

※(m/z)

2,2―DPA(ダラポン)

0.0003~0.03

141

97、35、99

2,4―D(2,4―PA)

0.0001~0.01

219

161、125

MCPA

0.0003~0.005

199

141、105

アシュラム

0.001~0.03

229

197、133、106

イナベンフィド

0.001~0.1

337

122、78

エチプロール

0.0001~0.01

395

330、331

クロロタロニル(TPN)

0.003~0.03

245

175、182

シアノホス(CYAP)

0.0003~0.03

228

118、90

ジクロルプロップ

0.0003~0.03

233

161、125

ジフルベンズロン

0.003~0.03

309

156、289

チアジニル

0.001~0.1

266

71、238

チフルザミド

0.0003~0.03

527

125、166

トリクロピル

0.0003~0.03

254、256

196、198

フィプロニル

0.000003~0.0003

435

330、250

フサライド

0.001~0.03

269、271

241、243、215

フルアジナム

0.0003~0.03

463

416、398

フルスルファミド

0.00002~0.002

413

171、179

プロシミドン

0.0003~0.03

314、316

282、284

プロパニル(DCPA)

0.0003~0.03

216

160、35

プロピザミド

0.0003~0.03

254

228、145

ベンタゾン

0.001~0.03

239

132、197

ホセチル

0.001~0.03

109

81、63

メコプロップ(MCPP)

0.0003~0.03

213

141、35

※プロダクトイオンをモニターイオンとする。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにアセトニトリル又はメチルアルコールを加えて10mlとする。段階的に調製した溶液の一定量を採り、精製水を加えて10mLとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法21 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする農薬は、イミノクタジン、ジクワット及びパラコートである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) チオ硫酸ナトリウム

(3) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(4) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(5) ぎ酸(99v/v%)

(6) ギ酸アンモニウム緩衝液(0.15mol/L)

ギ酸アンモニウム9.45gをビーカーに採り、約900mlの精製水に溶かし、ギ酸でpH値を3.6に調整した後、さらに精製水を加えて1Lとしたもの

(7) アセトニトリル・ギ酸混合液

アセトニトリルとギ酸を体積比で90:10の割合で混合したもの

(8) 窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(9) イミノクタジン標準原液

イミノクタジン100mgをメスフラスコに採り、アセトニトリル・ギ酸混合液に溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、イミノクタジンを1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(10) ジクワット及びパラコート標準原液

ジクワット100mg及びパラコート100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれを精製水に溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれジクワット及びパラコートを1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(11) 農薬混合標準液

イミノクタジン、ジクワット及びパラコートそれぞれの標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、精製水で100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 器具及び容器

ポリテトラフルオロエチレン又はポリプロピレン製のもの

(2) 固相カラム

カルボキシル基を導入したジビニルベンゼン―n―ビニルピロリドン共重合体又はこれと同等以上の性能を有するもの

(3) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

内径2.1~4.6mm、長さ10~25cmのステンレス管にシリカゲルを充填したもの又はこれと同等以上の分離性能を有するもの

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、アセトニトリルとギ酸アンモニウム緩衝液(0.15mol/L)を体積比で50:50の割合で混合したもの

ウ 移動相流量

対象物質の最適分離条件に設定できるもの

エ イオン化法

エレクトロスプレー法で、ポジティブモードのもの

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ②の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したポリテトラフルオロエチレン又はポリプロピレン製の容器に採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存する。

なお、残留塩素が含まれている場合には、試料水1Lにつきチオ硫酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにメチルアルコール3ml及び精製水3mlを順次注入する。次に、検水50ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて50mlに調製したもの)を毎分2~3mlの流量で固相カラムに流した後、精製水3ml及びメチルアルコール1mlを流して固相カラムを洗浄する。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル・ギ酸混合液2.5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.2mL以下に濃縮した後、アセトニトリル・ギ酸混合液を加えて1mLとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 モニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

プリカーサイオン

(m/z)

プロダクトイオン

※(m/z)

イミノクタジン

0.00005~0.005

179

69、100

ジクワット

0.00005~0.005

92、183

157、168、183

パラコート

0.00005~0.005

93、171、185

77、170、171

※プロダクトイオンをモニターイオンとする。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにアセトニトリル・ギ酸混合液を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法22 誘導体化―固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここで対象とする農薬は、グリホサート及びグルホシネートである。なお、グリホサートの代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)も測定するものとする。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(4) ホウ酸溶液(5w/v%)

(5) リン酸溶液(2v/v%)

(6) クロロギ酸9―フルオレニルメチル(FMOC)溶液

クロロギ酸9―フルオレニルメチル(FMOC)0.1gをアセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

(7) 酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)

(8) アセトニトリル・酢酸アンモニウム混合液

アセトニトリルと酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)を体積比で40:60の割合で混合したもの

(9) 農薬標準原液

グリホサート、グルホシネート及びアミノメチルリン酸(AMPA)のそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、精製水に溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷蔵保存する。

(10) 農薬混合標準液

それぞれの標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、精製水で100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 器具及び容器

ポリテトラフルオロエチレン又はポリプロピレン製のもの

(2) 固相カラム

別添方法5の2(1)の例による。

(3) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、A液はアセトニトリル、B液は酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)のもの

ウ 移動相流量

対象物質の最適分離条件に設定できるもの

例えば、A液及びB液の容量の比が20:80のものを、A液の容量比を毎分5~10%で上昇させて100%にできるもの

エ イオン化法

エレクトロスプレー法で、ネガティブモードのもの

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ②の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したポリテトラフルオロエチレン又はポリプロピレン製の容器に採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存する。

なお、残留塩素が含まれている場合には、試料水1Lにつきアスコルビン酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。

4 試験操作

(1) 前処理

検水20ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて20mlに調製したもの)を試験管に採り、ホウ酸溶液1.0ml及びFMOC溶液2.0mlを加え、よく攪拌し、50℃で20分間以上加熱した後、室温に冷却し、リン酸溶液を1.2ml加える。

固相カラムにアセトニトリル3ml及び精製水3mlを順次注入する。上記の試料を毎分2~4mlの流量で固相カラムに流した後、酢酸アンモニウム溶液1mlを流して固相カラムを洗浄する。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル・酢酸アンモニウム混合液1.5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液にアセトニトリル・酢酸アンモニウム混合液を加えて2mLとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。ただし、アミノメチルリン酸(AMPA)の濃度をグリホサートに換算し、グリホサートの濃度と合計してグリホサートとしての濃度を算定する。

表1 モニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

プリカーサイオン

(m/z)

プロダクトイオン

※(m/z)

アミノメチルリン酸(AMPA)

0.0002~0.02

332

110、136

グリホサート

0.0002~0.02

390

150、168

グルホシネート

0.0002~0.02

402

180、206

※プロダクトイオンをモニターイオンとする。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて20mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法23 パージ・トラップ―ガスクロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする項目は、ダゾメット、メタム(カーバム)及びメチルイソチオシアネートである。ただし、本分析法において、ダゾメット及びメタム(カーバム)はメチルイソチオシアネートに変化することから、メチルイソチオシアネートを測定する。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(4) 内部標準原液

検査方法告示の別表第14の1(5)の例による。

(5) 内部標準液

検査方法告示の別表第14の1(6)の例による。

(6) メチルイソチオシアネート標準原液

メチルイソチオシアネート100mgを、メチルアルコール少量を入れたメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、メチルイソチオシアネートを1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(7) メチルイソチオシアネート標準液

メチルイソチオシアネート標準原液1mlをメチルアルコール10mlを入れたメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、メチルイソチオシアネートを0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第14の2の例による。

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水で洗浄したねじ口瓶に泡立てないように採取し、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存する。

4 試験操作

検水(検水に含まれるメチルイソチオシアネートの濃度が0.0005mg/Lを超える場合には、0.00002~0.0005mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をパージ容器に採り、内部標準液Bを検水量5mlに対して2μlの割合で注入する。パージ容器を80℃で1時間以上加熱した後、室温で30分間以上静置する。次いで、パージ・トラップ装置及びガスクロマトグラフ―質量分析計を操作し、表1に示すメチルイソチオシアネートと内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のメチルイソチオシアネートの濃度を求め、検水中のメチルイソチオシアネートの濃度を算定する。

表1 フラグメントイオンの例

 

フラグメントイオン(m/z)

メチルイソチオシアネート

73、72

フルオロベンゼン ※

96、70

4―ブロモフルオロベンゼン ※

95、174、176

※内部標準物質

5 検量線の作成

メチルイソチオシアネート標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに内部標準液Aを1ml加え、更にメチルアルコールを加えて10mlとする。精製水を上記4と同様に採り、これに段階的に調製した溶液を精製水5mlに対して2μlの割合で注入する。以下上記4と同様に操作して、メチルイソチオシアネートと内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、メチルイソチオシアネートの濃度との関係を求める。

別添方法24 ヘッドスペース―ガスクロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする項目は、ジチオカルバメート系農薬(ジネブ、ジラム、チウラム、プロピネブ、ポリカーバメート、マンゼブ(マンコゼブ)及びマンネブ)である。ただし、本分析法において、ジチオカルバメート系農薬は二硫化炭素に変化することから、二硫化炭素を測定する。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) 塩酸

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) 塩化ナトリウム

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(6) 内部標準原液

検査方法告示の別表第15の1(6)の例による。

(7) 内部標準液

検査方法告示の別表第15の1(7)の例による。

(8) 二硫化炭素標準原液

二硫化炭素1.0gを、メチルアルコール10mlを入れたメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、二硫化炭素をを10mg含む。

この溶液は、調製後直ちに液体窒素等で冷却しながら1~2mlのアンプルに小分けし、封入して冷凍保存する。

(9) 二硫化炭素標準液

二硫化炭素標準原液1mlをメチルアルコール10mlを入れたメスフラスコに採り、メチルアルコールを加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、二硫化炭素を0.1mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

検査方法告示の別表第15の2の例による。

3 試料の採取及び保存

別添方法23の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

バイアルに塩化ナトリウムを検水量10mlに対して3g入れた後、検水(検水に含まれる二硫化炭素の濃度が0.01mg/Lを超える場合には、0.00005~0.01mg/Lとなるように精製水を加えて調製したもの)をバイアル容量に対して0.50~0.85となるように採り、塩酸を検水10mlに対して10μl添加し、内部標準液Bを検水10mlに対して2μlの割合で注入する。直ちにポリテトラフルオロエチレンシート、セプタム、アルミキャップをのせ、アルミキャップ締め器で固定する。次いで、バイアルを振り混ぜた後、100℃1時間以上加熱し、室温で30分間以上静置したものを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の気相の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示す二硫化炭素と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中の二硫化炭素の濃度を求め、検水中の二硫化炭素の濃度を算定する。

表1 フラグメントイオンの例

 

フラグメントイオン(m/z)

二硫化炭素

76、78、44

フルオロベンゼン ※

96、70

4―ブロモフルオロベンゼン ※

95、174、176

※内部標準物質

5 検量線の作成

二硫化炭素標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに内部標準液Aを1ml加え、更にメチルアルコールを加えて10mlとする。精製水を上記4(1)と同様に採り、これに段階的に調製した溶液を精製水10mlに対して2μlの割合で注入する。以下上記4(1)及び(2)と同様に操作して、二硫化炭素と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、二硫化炭素の濃度との関係を求める。

別添方法25 固相抽出―ガスクロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする農薬は、プロチオホスである。なお、プロチオホスのオキソン体であるプロチオホスオキソンも測定する。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アスコルビン酸ナトリウム

(3) ジクロロメタン

測定対象成分を含まないもの

(4) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(6) 塩酸(1+10)

測定対象成分を含まないもの

(7) 空気又は窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(8) 内部標準原液

9―ブロモアントラセン10mgをメスフラスコに採り、ジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、9―ブロモアントラセンを0.1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(9) 内部標準液

内部標準原液をメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、9―ブロモアントラセンを0.001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

(10) 農薬標準原液

プロチオホス及びプロチオホスオキソンのそれぞれ10mgを別々のメスフラスコに採り、ジクロロメタンに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、プロチオホス及びプロチオホスオキソンをそれぞれ0.1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(11) 農薬混合標準液

それぞれの農薬標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、ジクロロメタンで100倍に薄めたもの

この溶液1mlは、プロチオホス及びプロチオホスオキソンを0.001mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

別添方法5の2の例による。

3 試料の採取及び保存

試料は、精製水及びアセトンで洗浄したガラス瓶に採取し、pH値が約3となるように塩酸(1+10)を加え、満水にして直ちに密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存し、72時間以内に試験する。

なお、残留塩素が含まれている場合には、アスコルビン酸ナトリウム0.01~0.02gを加える。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにジクロロメタン5ml、メチルアルコール5ml及び精製水5mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が0.04mg/Lを超える場合には、0.0004~0.04mg/Lとなるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、空気又は窒素ガスを通気して固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からジクロロメタン5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.9ml以下に濃縮し、これに内部標準液0.1mlを加えた後、ジクロロメタンを加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量をガスクロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 フラグメントイオンの例

農薬名

濃度範囲(mg/L)

フラグメントイオン(m/z)

プロチオホス

0.0004~0.04

267、281、309

プロチオホスオキソン

0.0004~0.04

293、139、162

9―ブロモアントラセン ※

 

256、258、176

※印は内部標準物質である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれにジクロロメタンを加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬と内部標準物質とのフラグメントイオンのピーク高さ又はピーク面積の比を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別紙1 水質管理目標設定項目の測定精度

水質検査の実施に当たっては、原則として目標値の10分の1まで測定すること。この場合において、目標値の10分の1付近における値の変動が、下表の変動係数で示す値以下となるよう精度を確保すること。

項目

目標値

検査方法

変動係数

1

アンチモン及びその化合物

アンチモンの量に関して、0.02mg/L以下

水素化物発生―原子吸光光度法

10%

水素化物発生―ICP法

10%

ICP―MS法

10%

2

ウラン及びその化合物

ウランの量に関して、0.002mg/L以下(暫定)

ICP―MS法

10%

固相抽出―ICP法

10%

3

ニッケル及びその化合物

ニッケルの量に関して、0.02mg/L

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

4

削除

削除

削除

削除

5

1,2―ジクロロエタン

0.004mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

6

削除

削除

削除

削除

7

削除

削除

削除

削除

8

トルエン

0.4mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

9

フタル酸ジ(2―エチルヘキシル)

0.08mg/L以下

溶媒抽出―GC―MS法

20%

10

亜塩素酸

0.6mg/L以下

イオンクロマトグラフ法

10%

イオンクロマトグラフ―ポストカラム吸光光度法

10%

11

削除

削除

削除

削除

12

二酸化塩素

0.6mg/L以下

イオンクロマトグラフ法

10%

イオンクロマトグラフ―ポストカラム吸光光度法

10%

13

ジクロロアセトニトリル

0.01mg/L以下(暫定)

溶媒抽出―GC―MS法

20%

14

抱水クロラール

0.02mg/L以下(暫定)

溶媒抽出―GC―MS法

20%

15

農薬類

検出値と目標値の比の和として、1以下

農薬ごとに定められた方法による

16

残留塩素

1mg/L以下

ジエチル―p―フェニレンジアミン法

10%

電流法

10%

吸光光度法

10%

連続自動測定機器による吸光光度法

10%

ポーラログラフ法

10%

17

カルシウム、マグネシウム等(硬度)

10mg/L以上

100mg/L以下

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

イオンクロマトグラフ法

10%

滴定法

10%

18

マンガン及びその化合物

マンガンの量に関して、0.01mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

19

遊離炭酸

20mg/L以下

滴定法

10%

20

1,1,1―トリクロロエタン

0.3mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

21

メチル―t―ブチルエーテル

0.02mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

22

有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)

3mg/L以下

滴定法

10%

23

臭気強度(TON)

3以下

官能法

24

蒸発残留物

30mg/L以上

200mg/L以下

重量法

25

濁度

1度以下

比濁法

透過光測定法

10%

連続自動測定機器による透過光測定法

10%

積分球式光電光度法

10%

連続自動測定機器による積分球式光電光度法

10%

散乱光測定法

10%

透過散乱法

10%

26

pH値

7.5程度

ガラス電極法

連続自動測定機器によるガラス電極法

27

腐食性(ランゲリア指数)

-1程度以上とし、極力0に近づける

計算法

28

従属栄養細菌

1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)

R2A寒天培地法

29

1,1―ジクロロエチレン

0.1mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

30

アルミニウム及びその化合物

アルミニウムの量に関して、0.1mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

別紙2 農薬類(水質管理目標設定項目15)の測定精度

水質検査の実施に当たっては、原則として目標値の100分の1まで測定し、更に「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」に示された真度及び精度を確保すること。なお、一般的測定機器・通常の検査方法を採用した場合の定量下限値の目安を農薬別・検査方法別に下表に併せて示す。

農薬名

目標値

(mg/L)

検査方法

定量下限値

(mg/L)

1,3―ジクロロプロペン(D―D)

0.05

PT―GC―MS法:参考

0.0001*

HS―GC―MS法:参考

0.0001*

2,2―DPA(ダラポン)

0.08

LC―MS法(N):参考

0.001*

LC―MS法(N)

0.0003

2,4―D(2,4―PA)

0.02

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

0.00001

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00005

LC―MS法(N)

0.0001

EPN

0.004

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00005*

LC―MS法(P)

0.00003

MCPA

0.005

LC―MS法(N):参考

0.0003*

アシベンゾラルSメチル

0.1

LC―MS法(P):参考

0.001

アシュラム

0.2

固相抽出―HPLC法

0.001

固相抽出―LC―MS法(P)

0.0001

固相抽出―LC―MS法(N)

0.0005

LC―MS法(N):参考

0.001

アセタミプリド

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.002

LC―MS法(P)

0.001

アセフェート

0.006

LC―MS法(P):参考

0.0008*

LC―MS法(P)

0.00003

アゾキシストロビン

0.5

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

LC―MS法(P)

0.001

アトラジン

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0001

アニロホス

0.003

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00005*

LC―MS法(P)

0.00003

アミトラズ

0.006

LC―MS法(P):参考

0.0003*

アミノメチルリン酸(AMPA)

誘導体化―固相抽出―LC―MS法

0.0002

アメトリン

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.002

LC―MS法(P)

0.001

アラクロール

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.0003

イソキサチオン

0.005

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.00003

イソフェンホス

0.001

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00003*

LC―MS法(P):参考

0.00001

イソプロカルブ(MIPC)

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0001

イソプロチオラン(IPT)

0.3

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

イナベンフィド

0.3

LC―MS法(N)

0.001

イプロジオン

0.3

固相抽出―GC―MS法

0.00002

固相抽出―HPLC法

0.001

固相抽出―LC―MS法(P)

0.0001

イプロベンホス(IBP)

0.09

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

イミダクロプリド

0.1

LC―MS法(P)

0.001

イミノクタジン

0.006

固相抽出―HPLC―ポストカラム法:参考

0.004*

溶媒抽出―HPLC―ポストカラム法:参考

0.004*

固相抽出―LC―MS法

0.00005

インダノファン

0.009

固相抽出―GC―MS法

0.00006

LC―MS法(P):参考

0.0003*

ウニコナゾールP

0.04

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

エスプロカルブ

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.0001

LC―MS法(P)

0.0003

エチプロール

0.01

LC―MS法(N)

0.0001

エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)

0.006

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.00003

エトキシスルフロン

0.1

LC―MS法(P):参考

0.001

エトフェンプロックス

0.08

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

エトベンザニド

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.001

エトリジアゾール(エクロメゾール)

0.004

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P):参考

0.0003*

エンドスルファン(ベンゾエピン)

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00005

オキサジアルギル

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

オキサジクロメホン

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

オキサミル

0.05

LC―MS法(P):参考

0.0003

オキシン銅(有機銅)

0.03

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00005

LC―MS法(P)

0.0004

オリサストロビン

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.0003

カズサホス

0.0006

固相抽出―GC―MS法

0.000006

LC―MS法(P)

0.000003

カフェンストロール

0.008

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.00003

カルタップ

0.3

LC―MS法(P)

0.002

(ネライストキシンとして)

カルバリル(NAC)

0.05

固相抽出―HPLC法

0.0005

HPLC―ポストカラム法

0.0001

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

LC―MS法(P)

0.0003

カルプロパミド

0.04

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

カルボフラン

0.005

HPLC―ポストカラム法

0.00005

固相抽出―LC―MS法(P)

0.000005

LC―MS法(P)

0.00003

キザロホップエチル

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

キノクラミン(ACN)

0.005

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.00003

キャプタン

0.3

固相抽出―GC―MS法

0.0001

クミルロン

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

グリホサート

2

誘導体化―HPLC法

0.0005

HPLC―ポストカラム法

0.002

誘導体化―固相抽出―LC―MS法

0.0002

グルホシネート

0.02

誘導体化―固相抽出―LC―MS法

0.0002

クロチアニジン

0.2

LC―MS法(P)

0.001

クロマフェノジド

0.7

LC―MS法(P)

0.003

クロメプロップ

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

クロルタールジメチル(TCTP)

固相抽出―GC―MS法

0.000006

クロルニトロフェン(CNP)

0.0001

固相抽出―GC―MS法:参考

0.0001*

クロルピリホス

0.003

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00005*

LC―MS法(P)

0.00003

クロルピリホスメチル

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

クロロタロニル(TPN)

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(N):参考

0.003*

クロロネブ

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00002

シアナジン

0.001

固相抽出―GC―MS法

0.000006

LC―MS法(P)

0.00001

シアノホス(CYAP)

0.003

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(N):参考

0.0003*

ジウロン(DCMU)

0.02

固相抽出―LC―MS法(P)

0.0001

固相抽出―LC―MS法(N)

0.0001

LC―MS法(P)

0.0001

ジクロフェンチオン(ECP)

0.006

固相抽出―GC―MS法

0.00006

LC―MS法(P)

0.00003

ジクロベニル(DBN)

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00001

ジクロメジン

0.05

LC―MS法(P)

0.0003

ジクロルプロップ

0.09

LC―MS法(N)

0.0003

ジクロルボス(DDVP)

0.008

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P):参考

0.0003*

ジクワット

0.005

固相抽出―HPLC法:参考

0.001*

固相抽出―LC―MS法

0.00005

ジスルホトン(エチルチオメトン)

0.004

固相抽出―GC―MS法

0.00004

LC―MS法(P):参考

0.0003*

ジチオカルバメート系農薬

0.005

(二硫化炭素として)

HS―GC―MS法:参考

0.00005

(二硫化炭素として)

ジチオピル

0.009

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.00003

シデュロン

0.3

固相抽出―HPLC法

0.002

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00002

LC―MS法(P)

0.001

シノスルフロン

0.2

LC―MS法(P):参考

0.01*

ジノテフラン

0.6

LC―MS法(P)

0.003

シハロホップブチル

0.006

固相抽出―GC―MS法

0.00006

ジフェノコナゾール

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0001

ジフルベンズロン

0.03

LC―MS法(N):参考

0.003*

シプロコナゾール

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0001

シプロジニル

0.07

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.0003

シペルメトリン

0.1

LC―MS法(P)

0.001

シマジン(CAT)

0.003

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.00003

シメコナゾール

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0001

ジメタメトリン

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0001

ジメチルビンホス

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00006

LC―MS法(P)

0.0001

ジメトエート

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

シメトリン

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.0003

ジメピペレート

0.003

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.00003

シラフルオフェン

0.3

LC―MS法(P):参考

0.01*

シンメチリン

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.001

ダイアジノン

0.005

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.00003

ダイムロン

0.8

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00005

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00005

LC―MS法(P)

0.001

ダゾメット、メタム(カーバム)及びメチルイソチオシアネート

0.01

(メチルイソチオシアネートとして)

PT―GC―MS法

0.00002

(メチルイソチオシアネートとして)

チアクロプリド

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

チアジニル

0.1

LC―MS法(N)

0.001

チアメトキサム

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

チウラム

0.02

固相抽出―LC―MS法(P)

0.0002

チオジカルブ

0.08

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

チオファネートメチル

0.3

固相抽出―HPLC法

0.002

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00005

LC―MS法(P):参考

0.003

チオベンカルブ

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.0001

チフルザミド

0.04

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(N)

0.0003

テトラクロルビンホス(CVMP)

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00006

LC―MS法(P)

0.0001

テトラコナゾール

固相抽出―GC―MS法

0.00006

LC―MS法(P)

0.0001

テニルクロール

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.001

テブコナゾール

0.07

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.0003

テブフェノジド

0.04

LC―MS法(P)

0.0003

テフリルトリオン

0.002

LC―MS法(P)

0.00001

テルブカルブ(MBPMC)

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0001

トリクロピル

0.006

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

0.00001

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00002

LC―MS法(N):参考

0.0003*

トリクロルホン(DEP)

0.005

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.00003

トリシクラゾール

0.08

固相抽出―LC―MS法(P)

0.000002

LC―MS法(P)

0.001

トリネキサパックエチル

0.01

LC―MS法(P)

0.0001

トリフルミゾール

0.04

固相抽出―GC―MS法:参考

0.0002

LC―MS法(P):参考

0.0003

トリフルラリン

0.06

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P):参考

0.003*

トルクロホスメチル

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

トルフェンピラド

0.01

LC―MS法(P)

0.0001

ナプロアニリド

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

ナプロパミド

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0003

ニテンピラム

1.3

LC―MS法(P)

0.01

パクロブトラゾール

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

パラコート

0.005

固相抽出―LC―MS法

0.00005

ハロスルフロンメチル

0.3

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00005

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00005

LC―MS法(P)

0.001

ビフェノックス

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.0001

LC―MS法(P)

0.001

ピペロホス

0.0009

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00005*

LC―MS法(P)

0.000003

ピメトロジン

0.03

LC―MS法(P)

0.0003

ピラクロニル

0.01

LC―MS法(P)

0.0001

ピラクロホス

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.00003

ピラゾキシフェン

0.004

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.00003

ピラゾスルフロンエチル

0.03

LC―MS法(P):参考

0.001

ピラゾリネート(ピラゾレート)

0.02

LC―MS法(P):参考

0.0001

ピリダフェンチオン

0.002

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00005*

LC―MS法(P)

0.00001

ピリブチカルブ

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.0001

ピリプロキシフェン

0.3

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

ピリミノバックメチル

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

ピリミホスメチル

0.06

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.0003

ピロキロン

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0003

フィプロニル

0.0005

固相抽出―LC―MS法(N)

0.000005

LC―MS法(N)

0.000003

フェニトロチオン(MEP)

0.003

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P):参考

0.001*

フェノキサニル

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

フェノブカルブ(BPMC)

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0003

フェリムゾン

0.05

LC―MS法(P)

0.0005

フェンチオン(MPP)

0.006

固相抽出―GC―MS法

0.00001

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

LC―MS法(P)

0.00006

フェントエート(PAP)

0.007

固相抽出―GC―MS法

0.00004

LC―MS法(P)

0.00003

フェントラザミド

0.01

LC―MS法(P)

0.0001

フサライド

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(N)

0.001

ブタクロール

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

ブタミホス

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.0001

LC―MS法(P)

0.0001

ブプロフェジン

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0001

フラザスルフロン

0.03

固相抽出―LC―MS法(P)

0.000002

固相抽出―LC―MS法(N)

0.000002

LC―MS法(P)

0.0003

フラメトピル

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0001

フルアジナム

0.03

LC―MS法(N)

0.0003

フルアジホップ

0.03

LC―MS法(P)

0.0003

フルスルファミド

LC―MS法(N)

0.00002

フルトラニル

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

プレチラクロール

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0003

プロシミドン

0.09

固相抽出―GC―MS法

0.0001

LC―MS法(N)

0.0003

プロチオホス 注2)

0.004

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00004

プロパニル(DCPA)

0.04

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(N)

0.0003

プロパホス

0.001

固相抽出―GC―MS法:参考

0.00006*

LC―MS法(P)

0.00001

プロパルギット(BPPS)

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

プロピコナゾール

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

プロピザミド

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(N)

0.0003

プロベナゾール

0.05

固相抽出―LC―MS法(P)

0.0001

プロポキスル(PHC)

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.002

LC―MS法(P)

0.001

ブロマシル

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

プロメトリン

0.06

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.0003

ブロモブチド

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.0001

LC―MS法(P)

0.001

ベノミル

0.02

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

(MBCとして)

LC―MS法(P)

0.0001

(MBCとして)

ペルメトリン

0.1

LC―MS法(P)

0.001

ペンシクロン

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.0001

LC―MS法(P)

0.001

ベンスリド(SAP)

0.1

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00001

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

ベンスルフロンメチル

0.5

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00001

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

ベンゾビシクロン

0.09

LC―MS法(P):参考

0.0003

ベンゾフェナップ

0.005

LC―MS法(P)

0.00002

ベンダイオカルブ

0.009

LC―MS法(P):参考

0.00002

ベンタゾン

0.2

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

0.00001

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00005

固相抽出―LC―MS法(N)

0.000002

LC―MS法(N)

0.001

ペンディメタリン

0.3

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

ペントキサゾン

0.6

LC―MS法(P):参考

0.003

ベンフラカルブ

0.04

固相抽出―LC―MS法(P)

0.000004

LC―MS法(P)

0.0003

ベンフルラリン(ベスロジン)

0.01

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P):参考

0.001*

ベンフレセート

0.07

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.0003

ホキシム

0.003

LC―MS法(P):参考

0.0003*

ホサロン

0.005

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.00003

ボスカリド

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.0006

LC―MS法(P)

0.001

ホスチアゼート

0.003

固相抽出―GC―MS法

0.00002

LC―MS法(P)

0.00003

ホセチル

2

LC―MS法(N)

0.02

LC―MS法(N):参考

0.001

ポリカーバメート

0.03

誘導体化―HPLC法:参考

0.002*

マラチオン(マラソン)

0.05

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.001

メコプロップ(MCPP)

0.05

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

0.00005

固相抽出―LC―MS法(N)

0.00002

LC―MS法(N)

0.0003

メソミル

0.03

HPLC―ポストカラム法

0.0001

固相抽出―LC―MS法(P)

0.00002

LC―MS法(P)

0.0003

メタミドホス

0.001

LC―MS法(P)

0.00001

メタラキシル

0.06

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

メチダチオン(DMTP)

0.004

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.00003

メチルダイムロン

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.00005

LC―MS法(P)

0.0003

メトミノストロビン

0.04

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

メトラクロール

0.2

固相抽出―GC―MS法

0.002

LC―MS法(P)

0.001

メトリブジン

0.03

固相抽出―GC―MS法

0.0002

LC―MS法(P)

0.0003

メフェナセット

0.02

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.0001

メプロニル

0.1

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P)

0.001

モノクロトホス

0.002

LC―MS法(P)

0.00002

モリネート

0.005

固相抽出―GC―MS法

0.00001

LC―MS法(P):参考

0.0003*

リニュロン

0.02

LC―MS法(P)

0.0001

(注1) 検査方法の欄中、Pはポジティブモード、Nはネガティブモードのことである。また、「参考」を付した検査方法は、検査実施機関において必要な真度、精度又は定量下限を確保できない可能性が高いものである。

(注2) 定量下限値の欄中、*は目標値の100分の1を上回るものである。

別紙3 水質管理目標設定項目の検査の信頼性確保

水質検査の実施に当たっては、以下の措置を講ずること。

1 水質検査を行う検査施設において、水道により供給される水、水源の水、飲用に供する井戸水その他これらに類する水以外の試料(以下この1において「高濃度試料」という。)を扱う場合は、次に掲げるいずれかの措置を講ずること。

(1) 水質検査を行う検査室と高濃度試料の試験操作(試料を検査する目的で、分取、濃縮、希釈又は加熱等を行う操作をいう。以下この1及び2において同じ。)を行う検査室を区分すること。

(2) 検査室において、次に掲げる全ての措置を講ずること。

イ 水質検査と高濃度試料の試験操作を同時に行わないこと。

ロ 高濃度試料の試験操作を行う間は、検査室を十分に換気すること。

ハ 水質検査を行う前に、精製水又は有機溶媒を用いて試験操作を行い、当該水質検査に使用する器具及び装置が高濃度試料により汚染されていないことを確認すること。

2 試験操作又は検量線の作成における内部標準液の添加は、分析装置による自動添加とすることができること。

3 精製水を採り、検水と同様に試験操作して濃度を求めること。ただし、目標15の別添方法5及び別添方法6、目標19、目標23、目標24、目標26並びに目標27に掲げる検査方法を除く。また、目標28の水質検査においては、検水をペトリ皿に採らず試験操作を行うこと。

4 上記3の操作(以下「空試験」という。)で算定された濃度が検量線の濃度範囲の下限値を下回ることを確認すること。空試験の結果が検量線の濃度範囲の下限値以上の場合は、是正処置を講じた上で一連の試験操作を再び行い、空試験の結果が検量線の濃度範囲の下限値を下回るまで操作を繰り返すこと。ただし、試験操作の項に検水の濃度範囲が示されていない試験は除く。

5 検量線を作成する場合には、標準液を用いて4段階以上に調製した濃度既知の溶液を用いること。濃度既知の溶液の濃度は、検水の濃度範囲から算定される試験溶液の濃度範囲を超えてはならない。

6 オートサンプラーを用いて10以上の試料の試験を連続的に実施する場合には、次に掲げる措置を講じること。

(1) おおむね10の試料ごとの試験終了後及び全ての試料の試験終了後に、検量線作成に用いた溶液の濃度のうち最も高いものから最も低いものまでの間の一定の濃度(以下「調製濃度」という。)に調製した溶液について、検量線作成の項に示す操作により試験を行い、算定された濃度と調製濃度との差を求める。

(2) 上記(1)により求められた差の調製濃度に対する割合が、別紙1又は別紙2に掲げる測定精度(以下、「測定精度」という。)の範囲を超えた場合には、是正処置を講じた上で上記(1)で行った試験の前に試験を行ったおおむね10の試料及びそれらの後に試験を行った全ての試料について再び分析を行う。その結果、上記(1)により求められた差の調製濃度に対する割合が再び測定精度の範囲を超えた場合には、試験操作及び検量線作成により試験し直す。

別添5 水質基準項目の測定精度

水質検査の実施に当たっては、原則として基準値の10分の1(ただし、非イオン界面活性剤の固相抽出―吸光光度法については4分の1)まで測定すること。この場合において、基準値の10分の1(ただし、非イオン界面活性剤の固相抽出―吸光光度法については4分の1)付近における値の変動が下表の変動係数で示す値以下となるよう精度を確保すること。

項目

基準値

検査方法

変動係数

1

一般細菌

1mlの検水で形成される集落数が100以下であること

標準寒天培地法

2

大腸菌

検出されないこと

特定酵素基質培地法

3

カドミウム及びその化合物

カドミウムの量に関して、0.003mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

4

水銀及びその化合物

水銀の量に関して、0.0005mg/L以下

還元気化―原子吸光光度法

10%

5

セレン及びその化合物

セレンの量に関して、0.01mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP―MS法

10%

水素化物発生―原子吸光光度法

10%

水素化物発生―ICP法

10%

6

鉛及びその化合物

鉛の量に関して、0.01mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

7

ヒ素及びその化合物

ヒ素の量に関して、0.01mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP―MS法

10%

水素化物発生―原子吸光光度法

10%

水素化物発生―ICP法

10%

8

六価クロム化合物

六価クロムの量に関して、0.05mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

9

亜硝酸態窒素

0.04mg/L以下

イオンクロマトグラフ法(陰イオン)

10%

10

シアン化物イオン及び塩化シアン

シアンの量に関して、0.01mg/L以下

イオンクロマトグラフ―ポストカラム吸光光度法

10%

11

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素

10mg/L以下

イオンクロマトグラフ法(陰イオン)

10%

12

フッ素及びその化合物

フッ素の量に関して、0.8mg/L以下

イオンクロマトグラフ法(陰イオン)

10%

13

ホウ素及びその化合物

ホウ素の量に関して、1.0mg/L以下

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

14

四塩化炭素

0.002mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

15

1,4―ジオキサン

0.05mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

固相抽出―GC―MS法

20%

16

シス―1,2―ジクロロエチレン及びトランス―1,2―ジクロロエチレン

0.04mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

17

ジクロロメタン

0.02mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

18

テトラクロロエチレン

0.01mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

19

トリクロロエチレン

0.01mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

20

ベンゼン

0.01mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

21

塩素酸

0.6mg/L以下

イオンクロマトグラフ法

10%

22

クロロ酢酸

0.02mg/L以下

溶媒抽出―GC―MS法

20%

高速液体クロマトグラフ―質量分析法

20%

23

クロロホルム

0.06mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

24

ジクロロ酢酸

0.03mg/L以下

溶媒抽出―GC―MS法

20%

高速液体クロマトグラフ―質量分析法

20%

25

ジブロモクロロメタン

0.1mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

26

臭素酸

0.01mg/L以下

イオンクロマトグラフ―ポストカラム吸光光度法

10%

液体クロマトグラフ―質量分析法

10%

27

総トリハロメタン

0.1mg/L以下

クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン及びブロモホルムごとに、それぞれ23の項、25の項、29の項及び30の項に掲げる方法

28

トリクロロ酢酸

0.03mg/L以下

溶媒抽出―GC―MS法

20%

高速液体クロマトグラフ―質量分析法

20%

29

ブロモジクロロメタン

0.03mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

30

ブロモホルム

0.09mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

31

ホルムアルデヒド

0.08mg/L以下

溶媒抽出―誘導体化―GC―MS法

20%

32

亜鉛及びその化合物

亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

33

アルミニウム及びその化合物

アルミニウムの量に関して、0.2mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

34

鉄及びその化合物

鉄の量に関して、0.3mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

35

銅及びその化合物

銅の量に関して、1.0mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

36

ナトリウム及びその化合物

ナトリウムの量に関して、200mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

イオンクロマトグラフ法(陽イオン)

10%

37

マンガン及びその化合物

マンガンの量に関して、0.05mg/L以下

フレームレス―原子吸光光度法

10%

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

38

塩化物イオン

200mg/L以下

イオンクロマトグラフ法(陰イオン)

10%

滴定法

10%

39

カルシウム、マグネシウム等(硬度)

300mg/L以下

フレーム―原子吸光光度法

10%

ICP法

10%

ICP―MS法

10%

イオンクロマトグラフ法(陽イオン)

10%

滴定法

10%

40

蒸発残留物

500mg/L以下

重量法

41

陰イオン界面活性剤

0.2mg/L以下

固相抽出―高速液体クロマトグラフ法

20%

42

(4S,4aS,8aR)―オクタヒドロ―4,8a―ジメチルナフタレン―4a(2H)―オール(別名ジェオスミン)

0.00001mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

固相抽出―GC―MS法

20%

SPME―GC―MS法

20%

43

1,2,7,7―テトラメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン―2―オール(別名2―メチルイソボルネオール)

0.00001mg/L以下

PT―GC―MS法

20%

HS―GC―MS法

20%

固相抽出―GC―MS法

20%

SPME―GC―MS法

20%

44

非イオン界面活性剤

0.02mg/L以下

固相抽出―吸光光度法

20%

固相抽出―高速液体クロマトグラフ法

20%

45

フェノール類

フェノールの量に換算して、0.005mg/L以下

固相抽出―誘導体化―GC―MS法

20%

固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析法

20%

46

有機物(全有機炭素(TOC)の量)

3mg/L以下

全有機炭素計測定法

20%

47

pH値

5.8以上8.6以下

ガラス電極法

連続自動測定機器によるガラス電極法

48

異常でないこと

官能法

49

臭気

異常でないこと

官能法

50

色度

5度以下

比色法

透過光測定法

20%

連続自動測定機器による透過光測定法

20%

51

濁度

2度以下

比濁法

透過光測定法

10%

連続自動測定機器による透過光測定法

10%

積分球式光電光度法

10%

連続自動測定機器による積分球式光電光度法

10%

連続自動測定機器による散乱光測定法

10%

連続自動測定機器による透過散乱法

10%