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○魚介類中の有機スズ化合物について
(平成六年二月二五日)
(衛乳第二〇号)
(各都道府県・各政令市・各特別区衛生主管部(局)長あて厚生省生活衛生局乳肉衛生課長通知)
有機スズ化合物については、船底塗料、魚網の防汚剤として使用され、食品として流通する魚介類においてもこれが残留している事例が見られたことから、昭和六〇年四月二六日付け衛乳第一八号においてビストリブチルスズオキシド(TBTO)について安全性評価を行い、残留防止対策についてご配意願ってきたところである。
近年、有機スズ化合物のうちトリフェニルスズ化合物(TPT化合物)についても、食品として流通する魚介類において残留している事例が見られたことから、厚生省においては「魚介類中の有害化学物質安全性評価検討会」を開設し、TPT化合物について安全性評価を行うとともに、TPT化合物及びTBTOに代表されるTBT化合物についてもその魚介類中の残留実態調査及びその評価を行ったところである。
今般、同検討会から別添1のとおり報告書が提出されたのでお知らせする。
本報告書によれば現時点では、魚介類中のTBT及びTPT化合物の残留実態は、食品衛生上直ちに問題となるレベルにはないが、本来これらは食品中に含まれる物質でなく、依然として魚介類から検出されている例も見られることから、貴職におかれても引き続き関連部局との連携を密にして、これら化合物の魚介類への残留防止に特段のご配慮をお願いする。
なお、市場流通する魚介類を対象に検査を行うなど汚染実態の把握をされた際には、当該結果を当課あてご連絡願いたい。この場合の検査法は別添2によられたい。
別添1・2 略