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○メチルアルコールによる食中毒の防あつ❜❜について

(昭和三〇年四月一六日)

(衛発第二四七号)

(各都道府県知事あて厚生省公衆衛生局長通知)

メチルアルコールによる食中毒は、戦後の一時期において食中毒の大半を占めるほど多数発生したのであるが、社会経済状態の回復と各都道府県当局の努力により発生件数の漸減をみるようになり、昭和二八年には、わずかに数件を数えるまでに減少していたところ昭和二九年より再び件数の増加が認められ本年もなお増加される傾向が見られるので、左記の点御留意の上監視指導を厳にし、これが対策の万全をはかられたい。

1 監視、指導は警察、税務、商工等各関係部局と十分連絡をとって効果的に行うこと。

2 酒類を供する飲食店に対し、酒類の購入、販売に関し衛生上の指導並びに監視を強化すること。(特に事件の起きた営業者に対しては、それが悪意であることの立証が困難なことが多く、告発、処罰の際に障害となるので、注意せられたい。)

3 一般大衆に対して密造酒を飲まないように広報活動を行うこと。

参考 メチルアルコールによる食中毒の発生状況は次表のとおりである。

メチルアルコール中毒別発生状況  メチルアルコールによる食中毒統計

年次

発生件数

患者数

死者数

備考

昭和18年

 

23

14

 

19

 

 

 

戦時にて不明

20

 

569

403

 

21

 

2,453

1,841

 

22

 

288

143

 

23

53

84

44

 

24

44

74

34

 

25

78

150

74

 

26

30

72

32

 

2728

204

4315

183

 

29

17

(30以上)

(10以上)

{精密統計中なるため概数のみ

30

3

(6以上)

(3以上)

3月迄