添付一覧
○温泉利用に関する基礎的な知識及び技術に係る講習実施要領について
(平成一三年三月三〇日)
(健発第四一七号)
(各都道府県知事あて厚生労働省健康局長通知)
「温泉利用型健康増進施設に係る認定基準について」(平成元年10月27日付健医発第1348号)(以下「認定基準」という。)については、「温泉利用型健康増進施設に係る認定基準の一部改正について」(平成13年3月30日付厚生労働省健康局長通知)により一部改正をしたところである。
今般、認定基準の4の別に定める基準については、別紙のとおり「温泉利用指導者養成講習会実施要領」を定めたので、その内容につき御了知のうえ、関係機関及び関係団体に対し周知及び指導方お願いする。
なお、「温泉利用指導者養成講習会の認定について」(平成元年11月10日健医健発第90号)は廃止する。
別紙
温泉利用指導者養成講習会実施要領
1 目的
温泉利用指導者養成講習会(以下「講習会」という。)は、温泉医学、温熱生理・治療学等、温泉利用に係る専門的知識及び技能に立脚し、温泉利用型健康増進施設の利用者に対し、温泉の持つ保健的機能を応用した健康増進及び疾病予防のために温泉利用を安全かつ適切に実践できるように指導するとともに、医師の指示に基づき温泉療養を目的として同施設を利用する者に対し、適切な援助等を行うことのできる者を養成することを目的とする。
2 実施主体
講習会の実施主体は、温泉利用に係る専門的知識を有する者とする。
3 内容
講習は次により行うものとする。
(1) 受講の対象者は次に掲げる者とする。
ア 保健婦又は管理栄養士の資格を有する者
イ 4年制体育系大学(教育学部体育系学科を含む。)及び医学部保健学科卒業者(卒業見込者を含む。以下同じ。)
ウ 看護婦・士,理学療法士、作業療法士又は臨床検査技師の資格を有する者であって、4年制大学卒業者又は1年以上温泉利用指導に従事した経験のある者
エ 栄養士、准看護婦・士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師又は柔道整復師の資格を有する者であって、4年制大学卒業者又は2年以上温泉利用指導に従事した経験のある者
オ 体育系短期大学又は体育系専修学校(2年制以上)卒業者であって、2年以上温泉利用指導に従事した経験のある者
カ イに掲げる大学以外の大学(4年制)又は体育系専修学校(1年制)の卒業者であって、3年以上温泉利用指導に従事した経験のある者
キ 5年以上温泉利用指導に従事した経験のある者
ク アからキまでと同等以上の能力を有すると厚生労働省健康局長が認める者
(2) 講習の教科科目及び講習時間は、別表の内容を満たすものとする。
(3) 講習の講師は、温泉利用に係る専門的知識及び技能を有する者とする。
(4) 講習を修了した者には、その旨の修了証を交付するものとする。
4 届出及び報告
(1) 実施主体は、講習会を実施する1ヶ月前までに当該講習会に係る実施計画(実施日程、場所、講師、受講料等に関する事項を含む。)について、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室へ届け出るものとする。
(2) 実施主体は、実施計画に基づいて的確に講習を終了したときは、速やかに講習の修了者数等実施結果について厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長に報告するものとする。
(3) その他必要に応じ、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長と実施主体は、適宜協議を行い、講習の円滑かつ効果的な実施を図るものとする。
別表
講習の教科科目及び講習時間
科目 |
項目 |
単位数 |
|
|
|
講義 |
実習 |
1 健康管理学概論 |
健康づくり施策概説 |
1 |
|
|
高齢化社会と健康 |
1 |
|
|
健康社会学 |
1 |
|
2 保養健康学概論 |
環境と健康 |
1 |
|
|
保養地衛生学の基礎 |
1 |
|
|
温泉保養システム |
1 |
|
3 病態整理・治療学概説 |
病態生理学概論 |
1 |
|
|
予防医学・リハビリテーション医学概論 |
2 |
|
|
水治療法総論 |
2 |
|
|
水治療法各論 |
2 |
|
4 温泉医学 |
温泉医学総論 |
2 |
|
|
温泉医学各論 |
3 |
|
|
リハビリテーションと温泉 |
1 |
|
|
入浴プログラム作成実習 |
|
2 |
|
入浴プログラム指導実習 |
|
2 |
5 温熱生理・治療学 |
温熱環境と健康 |
1 |
|
|
温熱療法 |
2 |
|
|
温熱生理実験実習 |
|
1 |
6 保養・健康増進総合プログラム |
保養食の基礎 |
1 |
|
|
保養とメンタルヘルス |
1 |
|
|
年齢・健康状態に配慮した運動処方 |
1 |
|
|
年齢・健康状態に配慮した水中運動実習 |
|
2 |
|
形態計測実習・評価 |
|
1 |
7 保養管理学 |
体力測定法 |
1 |
|
|
体力・栄養分析・会員管理法 |
|
1 |
|
保養管理事務実習 |
|
1 |
8 救急法 |
救急法講義 |
2 |
|
|
救急法実習 |
|
1 |
|
人工蘇生法 |
|
1 |
計 |
|
28 |
12 |
注) 1単位は90分とする