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○「調理師熟練者講習実施要領」について

(平成一三年三月三〇日)

(健発第四一二号/能発第一一一号)

(社団法人調理技術技能センター理事長あて厚生労働省健康局長・厚生労働省職業能力開発局長通知)

調理師法施行規則の一部を改正する省令(平成13年厚生労働省令第101号)及び調理技術に関する審査の事務を行う団体等を指定する省令(平成13年厚生労働省令第102号)の施行に伴い、調理師法施行規則(昭和33年厚生省令第46号)第18条の規定による学科試験の免除に係る厚生労働大臣の指定する者が行う講習のうち昭和57年11月厚生省告示第199号(調理師法施行規則第18条の規定に基づく調理技術の審査の学科試験に合格した者と同等以上の学力を有する者を定める件)第5号並びに調理に係る技能検定の受検資格等の特例に関する省令(昭和57年労働省令第36号)第2条の規定に基づく昭和57年11月労働省告示第100号(調理に係る技能検定において学科試験の免除を受けることができる者を定める告示)第4号の講習に係る実施要領を別紙のとおり定めたので通知する。

なお、昭和63年4月11日付け健医発第466号・能発第96号厚生省保健医療局長・労働省職業能力開発局長通知『「調理師熟練者講習実施要領」について』は廃止する。

別紙

調理師熟練者講習実施要領

1 目的

調理師熟練者講習(以下「講習」という。)は、調理師の調理技術・技能を向上させることにより、国民の食生活の改善及び健康増進並びに調理師の資質の向上に資するため、厚生労働省健康局長及び職業能力開発局長が定めるこの実施要領に基づき実施するものとする。

2 実施主体

講習の実施主体は、社団法人調理技術技能センターとする。

3 内容

講習は次により行うものとする。

(1) 受講の対象者は、30歳以上の調理師であつて、調理業務従事年数10年以上の者とする。

(2) 講習科目及び講習時間は、別表のとおりとする。

ただし、次の表の左欄に掲げる者は、同表右欄に掲げる講習の免除を受けることができる。

免除を受けることができる者

免除の範囲

調理業務従事年数15年以上の者

調理一般、調理法(各論)

〃20年〃

調理一般、公衆衛生学、調理法(各論)、メニュー作成概論、材料、安全衛生

なお、次の①から③までに掲げる者については、調理業務従事年数10年以上の者は15年以上の者と、15年以上の者は20年以上の者と、それぞれみなす。

① 社団法人日本調理師会が実施した調理技術検定の3級に合格した者又は社団法人全日本司厨士協会が実施した技能検定の2級若しくは3級に合格した者

② 病院調理技術講習を修了した者

③ 調理師健康教育事業における講習を修了した者

(3) 講習の講師は、調理について専門的な技術、技能又は学識経験を有すると認められる者とする。

(4) 講習の教材は、講習科目、内容に沿った適切なものとする。

(5) 所定の講習科目を履修した者には、別紙様式による修了証書を交付する。

(6) 講習の時期は、調理技術の審査及び調理の技能検定(以下「調理技術技能評価試験」という。)の実施時期に配慮する。

(7) 受講料は、講習の実施に要する実費に基づくものであるなど、明確な積算根拠に基づく適正な額とする。

4 届出及び報告

(1) 実施主体は、毎年4月1日までに当該年度の講習に係る年間の実施計画(実施時期、開催地、講師、教材、受講料等に関する事項を含む。)について、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長及び職業能力開発局技能振興課長へ届け出るものとする。

(2) 実施主体は、実施計画に基づいて的確に講習を終了したときは、速やかに講習の修了者数等実施結果について厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長及び職業能力開発局技能振興課長に報告するものとする。

(3) その他必要に応じ、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長及び職業能力開発局技能振興課長と実施主体は、適宜協議を行い、講習の円滑かつ効果的な実施を図るものとする。

5 経過措置

平成13年度については、4(1)中「毎年4月1日」とあるのは「平成13年7月1日」と、「当該年度の」とあるのは「平成13年7月1日から平成14年3月31日までの間に行う」と、それぞれに読み替えて適用する。

別表

調理師熟練者講習科目、内容及び時間

科目

内容

時間

調理技術技能評価試験

調理技術技能評価試験に関すること

1

調理一般

調理の意義及び目的料理の種類及び特徴等

2

食品衛生及び公衆衛生

食品衛生学

食品衛生行政、食中毒・腐敗変敗等の防止、食品添加物、食品衛生対策等

2

公衆衛生学

公衆衛生行政、保健・人口統計、生活習慣病の基礎知識・予防法等

1

 

健康づくり概論

国民の健康・栄養状態、健康づくり対策等

2

食品及び栄養

食品学

食品の特徴、食品成分、食品の加工・保存等

2

栄養学

栄養と健康、栄養素と機能、ライフステージ別栄養、食生活史等

2

調理法

調理法(総論)

調理施設・器具・機械・食器等の種類、用途、管理及び使用方法、特別調理法等

2

 

(各論)

料理別の調理法等

5

 

メニュー作成概論

献立作成上の要点等

1

材料

食品材料の種類、性質及び用途等

2

関係法規

調理師法関係法令、食品衛生法関係法令、労働安全衛生法関係法令のうち調理に関すること

1

安全衛生

調理作業に伴う安全衛生に関すること

1

別紙