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○食生活指針の改定について

(平成一二年三月二三日)

(健医発第五〇三号)

(各都道府県知事・各政令市長・各特別区長あて厚生省保健医療局長通知)

標記指針は、国民ひとりひとりが自ら食生活改善に取り組むための具体的な食生活の目標を示したものであり、栄養指導等においても幅広い活用が期待されるものである。

今般、「第六次改定日本人の栄養所要量(食事摂取基準)」の改定等を踏まえ、昭和六〇年策定の「健康づくりのための食生活指針」を改定し、別添のとおり「食生活指針」を策定したので、今後関係事業推進のための資料としてご活用願いたい。

また、あわせて貴管下関係方面への周知徹底方についてもよろしくご配意願いたい。

なお、普及啓発を効果的に行うため、本指針を絵等で表現したビジュアル版を作成中であり、完成しだい送付することとしているので、念のため申し添える。

(別添)

食生活指針

○食事を楽しみましょう。

(食生活指針の実践のために)

・心とからだにおいしい食事を、味わって食べましょう。

・毎日の食事で、健康寿命をのばしましょう。

・家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事づくりに参加しましょう。

○一日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。

(食生活指針の実践のために)

・朝食で、いきいきした一日を始めましょう。

・夜食や間食はとりすぎないようにしましょう。

・飲酒はほどほどにしましょう。

○主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

(食生活指針の実践のために)

・多様な食品を組み合わせましょう。

・調理方法が偏らないようにしましょう。

・手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。

○ごはんなどの穀類をしっかりと。

(食生活指針の実践のために)

・穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。

・日本の気候・風土に適している米などの穀類を利用しましょう。

○野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。

(食生活指針の実践のために)

・たっぷり野菜と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう。

・牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などで、カルシウムを十分にとりましょう。

○食塩や脂肪は控えめに。

(食生活指針の実践のために)

・塩辛い食品を控えめに、食塩は一日一〇g未満にしましょう。

・脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう。

・栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう。

○適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。

(食生活指針の実践のために)

・太ってきたかなと感じたら、体重を量りましょう。

・普段から意識して身体を動かすようにしましょう。

・美しさは健康から。無理な減量はやめましょう。

・しっかりかんで、ゆっくり食べましょう。

○食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。

(食生活指針の実践のために)

・地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食を取り入れながら、自然の恵みや四季の変化を楽しみましょう。

・食文化を大切にして、日々の食生活に活かしましょう。

・食材に関する知識や料理技術を身につけましょう。

・ときには新しい料理を作ってみましょう。

○調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。

(食生活指針の実践のために)

・買いすぎ、作りすぎに注意して、食べ残しのない適量を心がけましょう。

・賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう。

・定期的に冷蔵庫の中身や家庭内の食材を点検し、献立を工夫して食べましょう。

○自分の食生活を見直してみましょう。

(食生活指針の実践のために)

・自分の健康目標をつくり、食生活を点検する習慣を持ちましょう。

・家族や仲間と、食生活を考えたり、話し合ったりしてみましょう。

・学校や家庭で食生活の正しい理解や望ましい習慣を身につけましょう。

・子どものころから、食生活を大切にしましょう。