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○歯科保険診療の適正化のための指導の徹底について

(昭和五九年三月一四日)

(保発第二一号)

(各都道府県知事あて厚生省保険局長通知)

保険診療の適正化が社会的に強く要請されている今日、不正請求の徹底的排除等については、日頃格段の御配慮を煩わしているところである。

先般、一部の保険医療機関において歯科材料価格基準の規格外の材料を鋳造歯冠修復等に使用しながら「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」として診療報酬を不正に請求したとの疑いにより警察当局が捜査を行い、関係者が二月二十九日に逮捕されるという事態に至つた。このことは保険診療に対する国民の信頼を著しく損うものであり誠に遺憾である。

特に、今回の事件は広域にわたつているとの警察当局からの連絡もあり、また警察当局から厚生省あてに関係資料を送付することとなつているので、送付があり次第整理の上、具体的な取扱等を含め早急に連絡する予定であり、適切な対処をお願いする。

また、今後かかる事件の根絶を期するため、社会保険医療担当者の指導を一層強化されるよう特段の御努力を煩わしたい。

なお、日本歯科医師会会長に対しては、別添のとおり会員に対する指導の徹底について要請しているので申し添える。

〔別添〕

歯科保険診療の適正化のための指導の徹底について

(昭和五九年三月一四日 保文発第一一五号)

(日本歯科医師会会長あて 厚生省保険局長通知)

標記については、日頃から格段の御配意を煩わしているところであるが、一部の保険医療機関において鋳造歯冠修復等の材料として歯科材料価格基準の規格外の材料を使用しながら「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」として診療報酬を不正に請求したとの疑いにより警察当局が捜査を行い、関係者が二月二十九日に逮捕されるという事態となつたことは、保険診療に対する国民の信頼を著しく損うものであり誠に遺憾である。

保険診療の適正化が社会的に強く要請され、その推進を図つている折、医療に対する国民の信頼を回復するためにも、当局としては事実の糾明を図り、適切に対処してまいる所存である。

貴会におかれても、会員である社会保険医療担当者に対し指導の徹底を更に一層強化されるよう願いたい。

なお、本件に係る調査等の実施については警察当局からの関係資料の送付をまつて行うこととしているので、その際には格段の協力を要請する。