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皮 膚 科 領 域

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

湿疹及び類症

湿疹(尋常性)

皮膚炎(接触性)

小児湿疹

自家感作性皮膚炎

貨幣状湿疹

アトピー性皮膚炎

脂漏性湿疹

ビダール苔癬

汎発性神経皮膚炎

1 合成コルチゾン様物質

1 内服初回量より数日毎に漸減する。

1 初回プレドニゾロンとして三〇mg以内、以後漸減

症状軽快するまで

症状高度にして他の療法のみでは難治の場合に一般の軟膏療法に之を併用する。

2は限局性の場合に行なう。はじめ内服後に2に転換するも可

3は限局性、皮膚肥厚、浸潤を伴う慢性病変に用いる。

2 合成コルチゾン様物質皮膚外用薬ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

2 外用一日一~三回塗擦する。

2 二g以内とする。

3 合成コルチゾン様物質水懸注射液ヒドロコルチゾン水性懸濁注射液

3 局所注射生理食塩液で五~一〇~二〇倍に稀釈して病巣に〇・一mlずつ適当数皮内注射する。

週二~三回で皮膚の浸潤、肥厚のとれるまで行なう。

3 原液で〇・一~〇・二ml

蕁麻疹

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして三〇mg以内、以後漸減

症状軽快すれば中止する。

症状高度にして他の療法のみでは無効の場合に之を併用する。

小児ストロフルス

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして三〇mg以内、以後漸減

症状軽快すれば中止する。

症状高度の場合又は他の療法のみでは無効の場合に使用する。

多形滲出性紅斑

同右

同右

同右

同右

症状高度にして他の療法の無効の場合

粘膜皮膚眼症候群

開口部びらん性外皮症

Behcet症候群

同右

内服。内服不能の場合は筋注、静注

同右

症状消退後も再悪化を防ぐため少量の維持量を長期使用することがある。

 

LipschUtz急性陰門潰瘍

同右

内服

同右

同右

 

中毒疹

薬疹

同右

内服。内服不能の場合は筋注、静注

同右

症状軽快するまで

症状高度の場合、若しくは他の療法の無効の場合

紫斑病

内科参照

但し単純性紫斑は除く。

Schamberg病

Majocchi病

紫斑性苔癬状皮膚炎

合成コルチゾン様物質

内服

同右

同右

症状高度かつ難治にして特に適応と認められる場合に限る。

火傷

1 合成コルチゾン様物質

1 静注および筋注

1 同右

同右

注射については外科領域の「外科ショック及びショック様状態」の項参照。

2 合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

(抗生物質含有のものに限る。)

2 外用

2 二g以上の使用を認める。

同右

尋常性乾癬

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして三〇mg、以後漸減

症状軽快するまで

他の療法が無効であつて、特に適応と認められる場合に限る。

関節炎性乾癬

膿疱性乾癬

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして三〇mg、以後漸減

症状軽快するまで

他の療法と併用

ジユーリング疱疹状皮膚炎

類点疱瘡

Senear‐Ushe症候群

先天性表皮水疱症

妊娠性疱疹

稽留性肢端皮膚炎

同右

同右

同右

同右

他の療法無効のとき

掌蹠膿疱症

同右

同右

同右

同右

湿疹及び類症に準ずる。

尋常性天疱瘡

落葉状天疱瘡

増殖性天疱瘡

紅皮症(剥脱性皮膚炎)急性および慢性

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合は筋注、静注

初回プレドニゾロンとして三〇mg、以後漸減。症例によつて六〇~九〇mgまで使用することがある。

症状消退後も再悪化を防ぐため少量の維持量を長期(数カ月ないし年余にわたり)使用することがある。

 

急性および亜急性紅斑性狼瘡

(エリテマトーデス)

皮膚筋炎

汎発性鞏皮症

成年性浮腫性硬化症

結節性動脈周囲炎

アレルギー性血管炎

内科の膠原病の項参照

汎発性鞏皮症は浮腫硬化期に限る。

ウェーバークリスチャン病

同右

内服

初回プレドニゾロンとして三〇mg、以後漸減

症状消退後も再悪化を防ぐため少量の維持量を長期(数カ月ないし年余にわたり)使用することがある。

 

ザルコイドージス

同右

同右

同右

同右

内科参照のこと

皮膚白血病

皮膚細網症

菌状息肉症

ホジキン病

同右

同右

同右

同右

 

悪性円形脱毛症

同右

同右

同右

同右

他の療法が無効の場合

潰瘍性慢性膿皮症及び他の慢性膿皮症

同右

同右

同右

同右

抗生物質、化学療法を行なつて無効のとき、これらを併用する。

重症感染症

同右

同右

同右

同右

抗生物質、化学療法と併用

顔面播種状粟粒性狼瘡

同右

同右

同右

同右

抗結核剤を使用して無効のとき、これらを併用する。

進行性指掌角皮症

同右

同右

同右

症状軽快するまで

湿疹及び類症に準ずる。

陰部及び肛囲そう〔そう〕痒症

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

外用

湿疹に準ずる。

症状軽快するまで

湿疹及び類症に準ずる。

固定蕁麻疹

結節性痒疹

合成コルチゾン様物質注射液

ヒドロコルチゾン注射液

局所注射

湿疹に準ずる。

症状軽状するまで

湿疹及び類症に準ずる。

早期ケロイド及びケロイド防止

同右

同右

同右

同右

ケロイド体質に限る。

円形脱毛症

同右

同右

同右

同右

 

耳鼻咽喉科領域

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

湿疹性外耳道炎

耳介皮膚炎

耳介周囲炎

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

局所塗布

一~三回

症状軽快迄

他の方法が無効の場合にのみ使用する。

感染の存在する時はサルファ剤抗生物質などを併用する。内服は局所療法のみでは無効の場合に用いる。

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして三〇mg以内、以後漸減

同右

滲出性中耳炎

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン水懸注射液

局所注入

ヒドロコルチゾンでは一ml中二五mg含有のもの、プレドニゾロンでは一ml中五・〇mg含有のものを〇・五ml一回

一~二週間

同右

合成コルチゾン様物質

内服

同右

同右

化膿性中耳炎

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン様物質水懸注射液

局所注入

同右

同右

急性期又は急性増悪期或は抗生物質のみで効果がない時に使用する。

鼓室形成手術

内耳開窓術

中耳根治手術などの術創

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン様物質水懸注射液

局所使用

ヒドロコルチゾンでは一ml中二五mg含有のもの、プレドニゾロンでは一ml中五・〇mg含有のものを〇・五ml一回

一~二週間

原則として抗生物質と併用する。

癒着傾向、骨新生過剰肉芽発生、アレルギー性とみられる分泌過多に使用する。

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

局所塗布

一~三回

同右

合成コルチゾン様物質

内服

同右

同右

急性感音性難聴

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして一〇~二〇mg、以後漸減

同右

“ろう”となる恐れのある場合

メニエル病

同右

同右

初回プレドニゾロンとして二〇~三〇mg、以後漸減

同右

重症の場合、他の薬剤が無効の場合

鼻前庭及び周囲炎

(湿疹性)

湿疹性外耳道炎に準ずる。

アレルギー性鼻炎

合成コルチゾン様物質注射液

ネブライザーまたは鼻内塗布

〇・五~一・〇ml一~数回

二~三週間

重症の場合、他の薬剤が無効の場合に使用。

内服は局所療法のみでは無効の場合に用いる。

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして、二〇~三〇mg、以後漸減

同右

複合性副鼻腔炎

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン様物質水懸注射液

合成コルチゾン様物質注射液

洞内注入

ネブライザー

一・〇~三・〇ml

一~数回

〇・二~一・〇ml

一週一~三回

三カ月

毎日、二~三週間

他の療法で無効な場合或はそれのみでは十分に治療効果が認められない場合に使用する。抗生物質と併用する。

進行性壊疽性鼻炎

合成コルチゾン様物質注射液

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

ネブライザー

局所塗布

同右

一~三回

半永久的

一~三カ月

 

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合は筋注

初回プレドニゾロンとして三〇~五〇ml、以後漸減

一~三カ月、ただし必要のある限り維持量

鼻腔副鼻腔手術創

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン様物質水懸注射液

ネブライザー

適量

一・〇~三・〇ml

一~三回

一~二週間

肉芽が異常に増殖する場合、ポリポージスの場合、感染のある場合に使用する。

抗生物質と併用する。

口内炎

舌炎

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

局所塗布

一~三回

一~二週間

内服は局所療法のみでは無効の場合に用いる。

合成コルチゾン様物質

内服

初回プレドニゾロンとして二〇~三〇ml以後漸減

一~二週間

喉頭炎

喉頭ポリープ

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン様物質水懸注射液

喉頭注入又はネブライザー

一~三回

同右

喉頭炎では嗄声(声帯炎)のある場合、喉頭ポリープでは手術適応外の小さい、殊に基底の広いポリープの場合に使用する。

喉頭浮腫

水溶性ヒドロコルチゾン

静注。不能の場合筋注

プレドニゾロンとして二〇~四〇ml

急性症状の緩解する迄

 

水溶性合成コルチゾン様物質

ACTH

点滴静注

二〇~二五単位

喉頭切開手術後

同右

同右

同右

同右

 

腐食性食道炎

ヒドロコルチゾン水懸注射液

水溶性ヒドロコルチゾン

合成コルチゾン様物質水懸注射液

水溶性合成コルチゾン様物質

局所注射

〇・五~一・〇ml

二~四週間

直視鏡下に行なう。

ヒドロコルチゾン皮膚外用薬

合成コルチゾン様物質皮膚外用薬

局所塗布

一%軟膏一回

プレドニゾロン軟膏で〇・五%一回

同右

ヒドロコルチゾン水懸注射液

合成コルチゾン様物質水懸注射液

水溶性ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

筋注

静注又は筋注

初回ヒドロコルチゾンとして一〇〇~一五〇mg

初回プレドニゾロンとして二〇~三〇mg

同右

食道拡張術時

腐食性食道炎に準ずる

二~三カ月

抗生物質と併用

直達鏡使用後

ヒドロコルチゾン水懸注射液

ネブライザー

一・〇~三・〇ml

二~三回

例えば乳幼児の異物摘出時の如く、その他直達鏡使用後必要のとき

合成コルチゾン様物質水懸注射液

〇・二ml一~数回

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合は筋注

プレドニゾロンとして二〇~三〇mg

第二 性腺刺戟ホルモン(ゴナドトロピン)の使用法

産婦人科

病名

使用薬

使用法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

原発性並びに続発性無月経

協力性ゴナドトロピン

筋注

二〇~五〇家兎単位

毎日一回五~九日を一クールとし二~五クール反復する隔日に七~八回右に引続き毎日一回一〇日間毎日で二週間

エストロゲン一万単位を時々併用する。

妊馬血清ゴナドトロピン

同右

一、〇〇〇国際単位

絨毛性ゴナドトロピン

一、〇〇〇国際単位

妊馬血清ゴナドトロピン

同右

四〇〇~八〇〇国際単位

下垂体機能不全と考えられるものに用いる

絨毛性ゴナドトロピン

五〇〇~七五〇国際単位

上に引続き毎日一回一〇日間

 

機能性子宮出血

絨毛性ゴナドトロピン

同右

三〇〇~一、五〇〇国際単位

三~五日

 

協力性ゴナドトロピン

同右

二〇~一〇〇家兎単位

四~一五日

 

絨毛性ゴナドトロピン

同右

一、〇〇〇国際単位

月経周期の第一三~二三日まで隔日、これを一クールとし三クール

 

協力性ゴナドトロピン

同右

二〇~四〇家兎単位

五~六日

 

絨毛性ゴナドトロピン

同右

一、〇〇〇~二、〇〇〇国際単位

止血迄毎日

 

妊馬血清ゴナドトロピン

同右

一、〇〇〇~一、五〇〇国際単位

五日

症状に応じ上記の使用法を適宜用いる。

絨毛性ゴナドトロピン

 

一、〇〇〇~一、五〇〇国際単位

上に続いて隔日に三回

 

卵巣機能不全症

妊馬血清ゴナドトロピン

同右

一、〇〇〇~一、五〇〇国際単位

五~六日

排卵の誘発により治療効果を期待しうるものに用いる。

絨毛性ゴナドトロピン

 

一、〇〇〇~一、五〇〇国際単位

上に引続いて毎日一回三~四日ついで隔日に三~四回

絨毛性ゴナドトロピン

同右

一、〇〇〇~一、五〇〇国際単位

基礎体温が上昇する迄毎日、上昇後は隔日に二~三回

妊馬血清ゴナドトロピン

皮下静注

一、〇〇〇国際単位一、〇〇〇国際単位

月経終了後六日上に引続き一日

切迫流早産

絨毛性ゴナドトロピン

筋注

五、〇〇〇国際単位

症状の軽快する迄

ホルモン性と考えられるものに限り用いる。

協力性ゴナドトロピン

同右

二〇~五〇家兎単位

同右

黄体機能不全症

絨毛性ゴナドトロピン

同右

一、五〇〇国際単位

隔日に五~六回

月経周期の後半に用いる。

協力性ゴナドトロピン

同右

三〇家兎単位

隔日に五~六回

同右

同右

五〇家兎単位

四~五日毎に三回