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外 科 領 域

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

副腎全摘除

副腎亜全摘除

副腎腫瘍摘除

酢酸コルチゾン

ヒドロコルチゾン

水溶性ヒドロコルチゾン

合成コルチゾン様物質

静注用コルチゾン様物質

手術前夜コルチゾンとして五〇mg筋注

手術当日ヒドロコルチゾンとして二〇〇~五〇〇mg静注

手術翌日コルチゾンとして二〇〇mg静注、筋注又は内服

手術第二日目は第一日の半量を投与。以後漸減して第六~第七日頃維持量とする。副腎腫瘍摘除及び副腎亜全摘除の場合は一〇~一四日間投与

 

副腎皮質機能不全症患者に対する外科的侵襲

同右

手術一週間ほど前よりコルチゾン七五~一〇〇mgに相当する量を投与。

内服不能の場合は筋注。

術中術後は前項に準ずる。

 

手術中及び手術後及び特別の検査中のショックの危険防止

水溶性ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

静注

ヒドロコルチゾンとして一〇〇~二〇〇mg

手術当日

ショック発現の危険のある侵襲の大きな手術又は検査の場合に使用する。

血液疾患患者の手術前後

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

手術前プレドニゾロンとして二〇~四〇mg

数日間

 

手術後同一〇mg

数日間

臓器、組織の移植時

同右

同右

手術前プレドニゾロンとして二〇~四〇mg

数日間

 

手術後同二〇mg以後漸減して五mgとする。

数日間、以後漸減

外科ショック或はショック様状態

水溶性ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

静注及び筋注

一〇〇mg一~二回

プレドニゾロンとして二〇mg一~二回

急性期のみ

ショックが甚しい時はヒドロコルチゾンとして二〇〇~三〇〇mgを一日量として毎八時間又は一二時間に点滴静注する。

脳浮腫

水溶性合成コルチゾン様物質

静注

プレドニゾロンとして二〇mg一~二回

同右

 

肺水腫

同右

同右

同右

同右

 

外科的重症感染症

内科の重症感染症に準ずる。

蛇毒、昆虫毒

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

プレドニゾロンとして三〇~四〇mg

二~三日

毒性甚だしく、症状の劇甚な場合に限る。

乳癌の再発転移

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

初回プレドニゾロンとして二〇~四〇mg

以後症状に応じて漸減

三~四週間使用して無効の場合中止

 

早期ケロイドの治療と防止

皮膚科の項参照

気管支痙攣

水溶性ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

静注

一〇〇~二〇〇mg

プレドニゾロンとして二〇~四〇mg

急性期のみ

 

輸血の副作用

同右

同右

同右

同右

 

痔核

ヒドロコルチゾン坐薬と軟膏

局所使用

一日一~二回

(一個)

症状軽快まで

症状劇甚な場合に使用する。

整形外科領域

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

関節リウマチ

合成コルチゾン様物質

内服

(1) 初回二〇~三〇mg以後漸減し維持量五~一〇mg

 

 

急性症状の強いもの、比較的早期のもの及び非可逆性のものに使用する。

他の抗リウマチ剤と併用する。

 

症状軽快し、他の薬剤で効果を期待出来るまで

関節腔内注射

(2) 初回五mgよりはじめ症状により増量

 

 

 

一関節一〇mg以下

一~二週に一回症状軽快になるまで

/変形性/非特異性/外傷後/]関節炎

ヒドロコルチゾン水懸液

 

 

肩、股、膝関節では一二・五~二五mg

その他では1/2~1/3量

肩、股、膝関節ではプレドニゾロンとして五~一〇mg

その他では1/2~1/3量

 

 

 

 

関節腔内注射

 

一~二週に一回で症状が軽快するまで


合成コルチゾン様物質水懸液

 

 

 

 

 

 

腱鞘炎

腱周囲炎

(テニス肘等の腱付着部炎症を含む。)

ヒドロコルチゾン水懸液

合成コルチゾン様物質水懸液

腱鞘内あるいは腱周囲に注射

一二・五mgプレドニゾロンとして五mg

一週一回四~五週

単独あるいは局麻剤と混じて使用、三~五回で効果なければ手術

滑液嚢炎

同右

穿刺排液後注入

同右

一週一回三~四週

効果なければ手術

関節周囲炎

ヒドロコルチゾン水懸液

合成コルチゾン様物質水懸液

関節周囲及び関節内に注射

一二・五~二五mg五~一〇mg

(プレドニゾロンとして)

一週一回三~五週

 

椎間板ヘルニア

水溶性ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

硬膜外注射

一二・五~二五mg

プレドニゾロンとして五~一〇mg

一週一回三~五週

骨盤牽引、ギプス床及びコルセット等の保存的療法と併用する。

産婦人科領域

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

妊娠悪阻

持続性ACTH

筋注

 

症状が軽快する迄

症状の著しい場合に使用する。

五日間投与して無効の

場合中止

酢酸コルチゾン

 

 

 

 

 

内服。内服不能の場合筋注

 

一〇~二〇単位一~二回

初回コルチゾンとして五〇~一〇〇mg(重症時二〇〇mg)

初回プレドニゾロンとして一〇~二〇mg以後症状により漸減

ヒドロコルチゾン

合成コルチゾン様物質

 

 

 

 

 

 

晩期妊娠中毒症

(重症を含む。)

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

初回プレドニゾロンとして二〇mg、以後症状に応じて漸減

症状軽快迄

他の療法が無効の場合

Rh不適合妊娠に於ける感作

持続性ACTH

筋注

母体に対する投与

・妊娠中一〇〇単位

・分娩後一〇〇単位

一日一回

妊娠中期以後分娩迄

最少限一カ月間

母体に対する投与適応は間接クームス法により抗体価が六四倍以上に上昇し、かつ、既往に子宮内胎児死亡又は重篤な新生児黄疸のあ

る場合。新生児に対しては臍帯血の直接クームス反応強陽性、高度の貧血のある場合

交換輸血と同時にAC

TH又は合成コルチゾン様物質投与は効果がある。

新生児に対する投与

一〇単位

生後七日間

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

母体に対する投与

・妊娠中プレドニゾロンとして一〇~二〇mg

・分娩後漸減

一カ月

新生児に対する投与

・プレドニゾロンとして一~二mg

生後七日間

卵管癒着非観血的治療

水溶性ヒドロコルチゾン

 

 

 

卵胞期においてのみ行ない一~二回合計五回をもつて一クールとする。

必要に応じて繰返すことが出来る。

一〇~一四日間

通水には適宜コンドロイチン硫酸一六〇~二〇〇mgストレプトマイシン一g

ペニシリン一〇~五〇万単位

ストレプトキナーゼ三、〇〇〇単位

エストラディオール一~二mgの一種

あるいは数種を添加、疼痛あるときは一%プロカイン一~二ml添加

 

卵管腔内に注入

二〇~二五mg

プレドニゾロンとして二~五mg

合成コルチゾン様物質

 

 

 

 

同時に

 

一五mg

ヒドロコルチゾン

 

 

 

 

内服。内服不能の場合筋注

プレドニゾロンとして五mg

合成コルチゾン様物質

 

 

 

 

 

 

 

 

卵管整形時に於ける癒着防止

水溶性ヒドロコルチゾン

卵管腔内注入

手術当日

一〇〇~二五〇mg

卵胞期においてのみ行ない一~二回合計五回をもつて一クールとする。術後一年迄。

一週間

卵管造影を参考にしながら継続治療が望ましい。

通水には卵管癒着非観血的治癒の項参照

同時に

 

手術後五~二五mg

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

プレドニゾロンとし

て五mg

潜在性副腎皮質機能不全による卵巣機能不全症

泌尿器科領域の副腎性器症候群の項参照

泌尿器科領域

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

前立腺癌

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合は筋注

初回プレドニゾロンとして一〇~四〇mg以後漸減して五~一〇mgを維持量とする。

臨床症状が好転してから三~六カ月

抗男性ホルモン療法無効の場合に使用

副腎性器症候群

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合は筋注

初回プレドニゾロン

として

六才以下 二・五~一〇mg

六才以上 五~二〇mg

一七KS排泄量が正常値迄下つたら漸減、維持量をきめる。

幼児期に発病した時は思春期を過ぎる迄。

思春期以後に発病した時は少くとも三~六年

副腎過形成による機能亢進の場合に使用。

潜在性副腎皮質機能不全による卵巣機能不全症にも適用

間質性膀胱炎

恥骨骨炎

持続性ACTH

筋注

初回プレドニゾロンとして四〇~六〇mg以後症状により漸減

症状が改善する迄

(普通約一カ月)

 

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

尿道狭窄

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

プレドニゾロンとして一〇~四〇mg

手術前二日

手術後二~三週間

以後漸減して四週間で終る

六~一〇日

(三~五回)


他の尿路狭窄もこれに準ずる。

軟膏局所塗布も用いられる。

ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

局所注射

ヒドロコルチゾンとして二〇~一二〇mg

プレドニゾロンとして四~二四mgを一~八カ所にわけて局所注射

(二日に一回)

陰莖硬結

合成コルチゾン様物質

内服。内服不能の場合筋注

初回プレドニゾロンとして一〇~四〇mg、以後漸減して五~一〇mgを維持量とする。

臨床症状が改善してから二~三週間

 

水溶性ヒドロコルチゾン

水溶性合成コルチゾン様物質

局所注射


ヒドロコルチゾンとして二〇~四〇mgを一%ノボカイン(〇・五ml)と混じて用いる。一週間に一回

一〇週間を一コースとして一~四コース

一回の注射にヒアルロニダーゼ一五〇単位を加えるとよい。

眼 科 領 域

部位

病名

使用薬

使用方法

使用量

使用上の注意事項

一日量

標準投与期間

眼瞼

湿疹性眼瞼炎

眼瞼縁炎

アレルギー性眼瞼炎

毒物性眼瞼炎

眼瞼火傷

点眼液又は軟膏

[酢酸コルチゾン

ヒドロコルチゾン

合成コルチゾン様物質]

点眼又は塗布

症状の程度に応じ点眼液は(油性も含む。)

一日三~八回点眼

眼軟膏は一~二回点入

軟膏は一~二回塗布

症状軽快まで

 

結膜

流行性角結膜炎

フリクテン性結膜炎

トラコーマ

結膜火傷

アレルギー性眼瞼結膜炎

アレルギー性結膜炎

春季カタル

点眼液又は眼軟膏

(同右)

点眼

点眼三~八回

軟膏点入一~二回

同右

 

角膜

角膜フリクテン

表層角膜炎(点状びまん性)

結核性角膜実質炎

蚕蝕性角膜潰瘍

束状角膜炎

トラコーマ性(結膜及び)角膜乾燥円板状角膜炎

トラコーマパンヌス

カタル性角膜潰瘍

匐行性角膜潰瘍

硬化性角膜炎

先天梅毒性角膜実質炎

深層角膜炎

角膜火傷

点眼液又は眼軟膏

(同右)

結膜下注射液

[ヒドロコルチゾン

水懸注射液

水溶性ヒドロコルチゾン

酢酸コルチゾン

合成コルチゾン様物質水懸注射液

水溶性合成コルチゾン様物質]

点眼

結膜下注射

点眼三~八回

軟膏点入一~二回

結膜下注射一回

〇・二~〇・五ml

一~二回/週

同右

 

鞏膜

上鞏膜炎

点眼液、眼軟膏

(同右)

点眼

同右

 

 

鞏膜炎

鞏角膜炎

点眼液、眼軟膏又は結膜下注射液

(同右)

結膜下注射

 

同右

 

ぶどう膜

虹彩炎

虹彩毛様体炎

ベーチェット病

交感性眼炎

原田病

点眼液、眼軟膏、注射液又は錠剤

(同右)

点眼

結膜下注射

球後注射

内服

点眼三~八回

結膜下注射一回

(二~三回/週)

球後注射一回

(一回/週)

プレドニゾロン五~二五mg/mlを〇・五~一・〇ml

内服

プレドニゾロンとして初回三〇mg、以後漸減

内服は一カ月

他は症状軽快まで

ただし交感性眼炎のみは炎症がおさまるまで持続投与してよい。

その他の内服は急性期または急性増悪期に用いる。

脈絡膜結核

注射液又は錠剤

結膜下注射、球後注射、内服

網膜

中心性網脈絡膜炎

びまん性、散在性網脈絡膜炎

注射液

結膜下注射

球後注射

結膜下注射一回

(一回/週)

球後注射一回

(一回/数日)

症状軽快まで

 

網膜剥離(続発性)

錠剤

内服

内服(同右)

一カ月

網膜血管周囲炎

錠剤

内服

内服(同右)

一カ月

視束

急性球後視束炎

視束炎

注射液又は錠剤

(同右)

結膜下注射

球後注射

内服

急性のものに点滴

静注、髄腔内注入

結膜下一回

球後(一回/週)

症状軽快まで

内服(同右)

一カ月

点滴:ACTH

一〇~二〇単位

二~三回

髄腔内:プレドニゾロン

五~二五mgを一~二回/週

二~三回

その他

眼窩炎性偽腫瘍

眼窩漏斗尖端部症候群

注射液又は錠剤

球後注射、内服

点眼三~八回

結膜下注一回

(一回/週)

球後注一回

(一回/週)

内服(同右)

症状軽快まで

注射が出来ないときは内服とする。

続発緑内障

 

点眼、結膜下注、球後注

手術後の後療法

点眼液軟膏、注射液

点眼、結膜下注

眼筋麻痺(新鮮例)

錠剤(同右)

内服

一カ月