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○乳がんの自己検診について
(昭和五三年九月五日)
(衛結第二五号)
(各都道府県・各政令市・各特別区衛生主管部(局)長あて厚生省公衆衛生局結核成人病課長通知)
乳がんによる死亡者数は近年徐々に増加しており、将来は子宮がんによる死亡者数を上回り欧米の状況に近づくことも予想される。これが対策については、当面、自己検診の普及徹底を図ることとし、地区別に保健婦を対象とする講習会を実施しているところであるが、貴職におかれても左記事項に留意の上、市町村の指導その他の措置を講じ、乳がん対策の推進に努められたい。
記
1 自己検診の方法の指導、教育
(1) 指導、教育
乳がんの自己検診が効果を上げるためには、正しい知識の下に自己検診を行うことが必要であるので、地域婦人団体等の協力を得て、自己検診の方法の指導、教育に努めること。
指導、教育に際しては、誤つた知識により不必要な不安を抱かせることのないよう注意するとともに、異常を発見した場合には速やかに医師の診察を受けるよう徹底を図ること。
なお、指導、教育は、子宮がんの集団検診、結核の定期の健康診断、婦人健康診査等の機会を利用して行うことが効果的であると考えられること。
(2) 保健婦の研修
指導、教育に当たる保健婦に対し、国の実施する講習会の内容を伝達する等必要な研修を行うように努めること。
2 自己検診に関する相談等
自己検診で異常を発見した者に対し、医師の診察を受けるよう勧奨するほか、必要な相談に応じるよう努めること。