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II 主な傷病別にみた薬剤使用状況(入院外)

1 処方の状況

 入院外における処方の種類別件数の構成割合を主な傷病別にみると、いずれの傷病も「院内処方」の割合が最も多いが、「皮膚炎及び湿疹」及び「喘息」では、その他の傷病に比べ「院外処方」の割合が多くなっている。また、「高血圧性疾患」、「急性鼻咽頭炎(かぜ)」及び「脳梗塞」では、「包括点数算定」の割合が1割を超えている。
 1件当たり処方回数をみると、「腎不全」が「院内処方」4.69、「院外処方」4.63と多くなっている。 (表5、図5)

表5 主な傷病別にみた処方の種類別件数の構成割合,1件当たり処方回数(入院外)

(単位:%) (平成12年6月審査分)
  総 数 院内処方 院外処方* 院内院外
両  方
処方なし 包括点数
算定

1件当たり処方回数
院内処方
(回数)
院外処方
(回数)
総   数 100.0 49.5 32.3 0.4 12.8 5.0 1.71 1.60
  胃の悪性新生物 100.0 42.6 37.1 1.0 17.0 2.2 1.83 1.68
  脳梗塞 100.0 47.2 28.6 1.0 9.2 14.1 2.02 1.89
  虚血性心疾患 100.0 57.2 28.6 0.4 4.6 9.2 1.86 1.72
  高血圧性疾患 100.0 58.8 24.1 0.1 1.6 15.4 1.93 1.80
  糖尿病 100.0 49.8 34.5 0.3 10.6 4.9 1.77 1.61
  胃炎及び十二指腸炎 100.0 55.3 29.0 0.4 6.0 9.3 1.83 1.77
  喘息 100.0 48.1 41.0 1.0 2.4 7.6 1.74 1.65
  腎不全 100.0 52.8 31.7 2.3 11.9 1.3 4.69 4.63
  皮膚炎及び湿疹 100.0 52.2 41.0 0.2 3.1 3.5 1.43 1.38
  急性鼻咽頭炎(かぜ) 100.0 50.7 27.9 0.5 5.7 15.2 1.38 1.43
注:*は全明細書に対する「処方せん料」が算定されている明細書の割合である。

図5 主な傷病別にみた包括点数算定割合の比較(入院外)


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