1. 生命表について |
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生命表は、ある期間における死亡状況(年齢別死亡率)が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものである。
これらの関数値は現実の年齢構造には左右されず、死亡状況のみを表している。したがって、死亡状況を厳密に分析する上で不可欠なものとなっている。また、0歳の平均余命である「平均寿命」は、死亡状況を集約したものとなっており、保健福祉水準を総合的に示す指標として広く活用されている。 |
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2. 完全生命表と簡易生命表について |
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厚生労働省では、我が国の生命表として完全生命表と簡易生命表の2種類を作成し公表している。
完全生命表は、国勢調査による日本人人口(確定数)や人口動態統計(確定数)をもとに5年ごとに作成しており、簡易生命表は、推計人口による日本人人口や人口動態統計月報年計(概数)をもとに毎年作成している。
なお、国勢調査年については、例年どおり簡易生命表を作成し、国勢調査の結果(確定数)の公表後に完全生命表を作成している。このような観点から、完全生命表は生命表の確定版という性格を持っている。 |
表1 完全生命表と簡易生命表
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完全生命表 |
簡易生命表 |
作成年 |
5年毎 |
毎年 |
人口 |
国勢調査 |
10月1日現在推計人口 |
死亡数 |
人口動態統計(確定数) |
人口動態統計月報年計(概数) |
出生数 |
人口動態統計(確定数) |
人口動態統計月報年計(概数) |
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