介護保険施設の状況

(1) 都道府県別定員
 都道府県別に65歳以上人口10万対の介護保険施設定員をみると、徳島県が4,799人で最も多く、次いで富山県が4,428人、石川県が4,277人となっている。一方、少ない都道府県は東京都が2,239人で最も少なく、次いで埼玉県が2,479人、神奈川県が2,618人となっている。(表11、図9)

表11  都道府県別にみた65歳以上人口10万対定員
平成17年10月1日現在
  介護保険施設
定員
65歳以上人口
10万対(人)
全国 811 037 3 159
北海道 42 536 3 528
青森 11 518 3 527
岩手 11 947 3 514
宮城 13 745 2 921
秋田 10 746 3 487
山形 10 225 3 299
福島 14 288 3 009
茨城 17 946 3 114
栃木 10 863 2 779
群馬 13 237 3 175
埼玉 28 678 2 479
千葉 27 835 2 625
東京 51 405 2 239
神奈川 38 752 2 618
新潟 22 021 3 792
富山 11 437 4 428
石川 10 511 4 277
福井 7 542 4 066
山梨 6 078 3 140
長野 17 290 3 312
岐阜 13 684 3 095
静岡 23 924 3 070
愛知 34 193 2 739
三重 12 653 3 158
滋賀 7 138 2 862
京都 17 546 3 308
大阪 47 844 2 928
兵庫 35 102 3 166
奈良 8 472 2 988
和歌山 8 377 3 358
鳥取 6 107 4 180
島根 7 359 3 659
岡山 15 221 3 475
広島 21 660 3 607
山口 14 437 3 867
徳島 9 469 4 799
香川 8 845 3 756
愛媛 12 973 3 686
高知 8 419 4 079
福岡 35 356 3 543
佐賀 7 659 3 906
長崎 12 803 3 670
熊本 17 714 4 051
大分 10 362 3 539
宮崎 9 800 3 622
鹿児島 16 368 3 767
沖縄 8 952 4 090
注: 1) 65歳以上人口は総務省統計局「平成17年国勢調査第1次基本集計(確定値)」による。
2) 介護療養型医療施設における「定員」は介護指定病床数である。
図9  都道府県別にみた65歳以上人口10万対定員
平成17年10月1日現在
図9 都道府県別にみた65歳以上人口10万対定員
注: 介護療養型医療施設における「定員」は介護指定病床数である。


(2) 定員、在所者数、利用率
 施設の種類ごとに定員をみると、介護老人福祉施設は383,326人、介護老人保健施設は297,769人、介護療養型医療施設は129,942人となっており、在所者数は、それぞれ376,328人、269,352人、120,448人で利用率は3施設とも9割を超えている(表12)。

表12  施設の種類別にみた定員、在所者数、利用率
各年10月1日現在
  定員(人) 在所者数(人) 利用率(%)
介護老人福祉施設      
平成17年 383 326 376 328 98.2
平成16年 363 747 357 891 98.4
介護老人保健施設      
平成17年 297 769 269 352 90.5
平成16年 282 513 256 809 90.9
介護療養型医療施設      
平成17年 129 942 120 448 92.7
平成16年 138 942 129 111 92.9
注: 介護療養型医療施設における「定員」は介護指定病床数である。


(3) 定員規模別施設数
 施設の定員規模別に施設数をみると、介護老人福祉施設では「50〜59人」が43.7%、介護老人保健施設では「100〜109人」が40.7%、介護療養型医療施設では「1〜9人」が28.8%と、それぞれ最も多くなっている(表13)。

表13  定員規模別にみた施設数及び構成割合
平成17年10月1日現在
  介護老人福祉施設 介護老人保健施設 介護療養型医療施設
施設数 構成割合
(%)
施設数 構成割合
(%)
施設数 構成割合
(%)
  (再掲)
診療所
総数 5 535 100.0 3 278 100.0 3 400 1 102 100.0
 1〜9人 - - 979 777 28.8
 10〜19 6 0.1 2 0.1 657 325 19.3
 20〜29 30 0.5 10 0.3 362 10.6
 30〜39 193 3.5 18 0.5 261 7.7
 40〜49 46 0.8 35 1.1 278 8.2
 50〜59 2 418 43.7 334 10.2 232 6.8
 60〜69 327 5.9 164 5.0 172 5.1
 70〜79 477 8.6 223 6.8 36 1.1
 80〜89 940 17.0 534 16.3 51 1.5
 90〜99 164 3.0 286 8.7 81 2.4
 100〜109 565 10.2 1 333 40.7 63 1.9
 110〜119 113 2.0 33 1.0 42 1.2
 120〜129 77 1.4 60 1.8 35 1.0
 130〜139 56 1.0 31 0.9 11 0.3
 140〜149 19 0.3 44 1.3 12 0.4
 150人以上 104 1.9 171 5.2 128 3.8
注: 介護療養型医療施設における「定員」は介護指定病床数である。


(4) 室定員別室数
 各施設における室定員別室数をみると、介護老人福祉施設及び介護老人保健施設の個室が前年に比べ増加しており、その中でもユニットの中の居室(療養室)の割合が増えている。
 介護療養型医療施設は、いずれの室においても前年に比べ減少している。(表14、図10)

表14  施設の種類別にみた室定員別室数
各年10月1日現在
  介護老人福祉施設 介護老人保健施設 介護療養型医療施設
平成17年 平成16年 対前年
増減率(%)
平成17年 平成16年 対前年
増減率(%)
平成17年 平成16年 対前年
増減率(%)
総数 172 000 149 910 14.7 115 425 105 738 9.2 44 115 46 891 △5.9
個室 83 120 61 133 36.0 42 791 35 433 20.8 9 112 9 482 △3.9
 ユニット内 39 271 17 539 123.9 11 130 7 524 47.9
 その他 43 849 43 594 0.6 31 661 27 909 13.4
2人室 25 182 24 989 0.8 16 650 15 993 4.1 8 122 8 593 △5.5
 ユニット内 98 130 △24.6 412 541 △23.8
 その他 25 084 24 859 0.9 16 238 15 452 5.1
3人室 2 298 2 270 1.2 2 258 2 154 4.8 4 440 4 798 △7.5
4人室 59 932 59 733 0.3 53 726 52 158 3.0 21 700 23 129 △6.2
5人以上室 1 468 1 785 △17.8 741 889 △16.6
注: 「ユニット内」とはユニットの中の居室(療養室)であり、「その他」とはユニット以外の居室(療養室)である。


図10  施設の種類別にみた室定員別室数(構成割合)の年次推移
各年10月1日現在
図10 施設の種類別にみた室定員別室数(構成割合)の年次推移
注: 「ユニット内」とはユニットの中の居室(療養室)であり、「その他」はユニット以外の居室(療養室)である。


(5) 要介護度別在所者数
 在所者を要介護度別にみると、介護老人福祉施設では「要介護5」が32.3%、介護老人保健施設では「要介護4」が27.2%と最も多い。介護療養型医療施設では「要介護5」が54.0%と最も多く、在所者数の5割を超えている。(図11)

図11  要介護度別にみた在所者数(構成割合)の年次推移
各年10月1日現在
図11 要介護度別にみた在所者数(構成割合)の年次推移
注: 平均要介護度は以下の算式により計算した。

平均要介護度= 各要介護度別在所者数×要介護度の合計
──────────────────
要介護1〜5までの在所者数の合計


(6) 介護老人保健施設における認知症専門棟の状況
 介護老人保健施設における認知症専門棟の状況をみると、認知症専門棟のある施設、定員及び在所者数のいずれも増加している。また、全施設に占める割合も3割を超えている。(表15)

表15  介護老人保健施設における認知症専門棟の状況の年次推移
各年10月1日現在
  全施設 認知症専門棟のある施設
(全施設に占める割合(%))
定員(人) 在所者数(人) 利用率(%)
平成12年 2 667 648 (24.3) 25 169
13年 2 779 719 (25.9) 28 438 26 196 92.1
14年 2 872 795 (27.7) 31 386 29 012 92.4
15年 3 013 923 (30.6) 36 587 33 261 90.9
16年 3 131 1 005 (32.1) 40 229 36 897 91.7
17年 3 278 1 089 (33.2) 43 649 39 858 91.3
注: 平成12年の認知症専門棟の在所者数は把握していない。


(7) 介護老人福祉施設におけるユニットケア(小規模生活単位型及び一部小規模生活単位型)の状況
 介護老人福祉施設におけるユニットケアの状況をみると、全施設(5,535施設)のうち、ユニットケアを実施している施設は771施設で、そのうち「小規模生活単位型」が468施設、「一部小規模生活単位型」が303施設となっており、平均ユニット数はそれぞれ6.9、3.0となっている(表16)。

表16  介護老人福祉施設におけるユニットケアの状況
平成17年10月1日現在
  総数(全施設に占める
割合(%))
小規模生活
単位型
一部小規模
生活単位型
ユニットケア実施施設数 771 (13.9) 468 303
ユニットケア実施施設の定員(人) 39 467 (10.3) 31 040 8 427
         
平均ユニット数 5.4   6.9 3.0
1ユニット当たりの定員(人) 9.8   9.7 10.2
注: 介護老人福祉施設におけるユニットとは、少数の居室及び当該居室に近接して設けられる共同生活室(当該居室の入居者が交流し、共同で日常生活を営むための場所をいう。)により、一体的に構成される場所をいう。


(8) 介護老人保健施設におけるユニットの状況
 介護老人保健施設のうちユニットを整備している施設は、全施設(3,278施設)のうち、238施設となっており、平均ユニット数は5.1となっている(表17)。

表17  介護老人保健施設におけるユニットの状況
平成17年10月1日現在
  ユニット数 平均
ユニット数
1ユニット
当たりの
定員(人)
総数 1ユニット 2ユニット 3ユニット 4ユニット 5ユニット 6ユニット
以上
施設数 238 15 42 46 30 18 87 5.1 10.8
注: 介護老人保健施設におけるユニットとは、療養室をいくつかのグループに分け、少数の療養室と食堂や談話スペース(居宅での居間に相当する)等によって一体的に構成される療養室環境をいう。

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