4 | 介護保険施設の利用者の状況 調査対象期間中(平成15年9月1日〜30日)に介護保険施設を利用した者の推計数である。 |
(1) | 性・年齢階級別在所者数 平成15年9月末の在所者について性別にみると「男」が22.7%、「女」が77.3%となっている。 年齢階級別にみると介護老人福祉施設では「90歳以上」が28.9%、「85〜89歳」が25.1%、介護老人保健施設では「85〜89歳」が26.1%、「90歳以上」が25.5%、介護療養型医療施設では「90歳以上」が26.6%、「85〜89歳」が23.3%となっている。 また、第2号被保険者(65歳未満の者)は、介護療養型医療施設が3.8%となっている。(表15) |
平成15年9月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(2) | 主な傷病別在所者数 在所者の主な傷病をみると、各施設とも「IX 循環器系の疾患」が最も多く、次いで「V 精神及び行動の障害」が多くなっており、これら2傷病による在所者の割合は、各施設とも約7割となっている。(表16) |
平成15年9月 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注: | 1) | 傷病分類は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回修正」による。 |
2) | 「XV 妊娠、分娩及び産じょく」、「XVI 周産期に発生した病態」及び「XX 傷病及び死亡の外因」は計数がないため掲載していない。 |
(3) | 在所者の痴呆の状況 在所者の痴呆性老人の日常生活自立度をみると、介護老人福祉施設は「ランクIII」が30.9%、「ランクIV」が28.6%、介護老人保健施設は「ランクIII」が35.5%、「ランクII」が27.0%、介護療養型医療施設では「ランクIV」が31.8%、「ランクIII」が31.0%となっている。(表17) また、痴呆と寝たきりの状況をみると「痴呆あり(介護を必要とするランクIII以上)で寝たきり者」は、介護療養型医療施設が71.5%と多くなっている。(図10) |
平成15年9月 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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図10 在所者の痴呆と寝たきりの割合 |
平成15年9月 |
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注: | 1) | 寝たきりの状況及び痴呆の状況には不詳を含まない。 |
2) | 「寝たきり」のランクは、「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」による。 |
(4) | 機能訓練等の状況 9月中に機能訓練を受けた者の割合をみると、ほとんどの機能訓練で介護老人保健施設が多く、運動療法が65.5%になっている。(表18、図11) |
平成15年9月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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図11 機能訓練等の種類別にみた訓練を受けた者の割合 |
平成15年9月 |
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(5) | 退所者の在所期間 退所者の在所期間をみると、介護老人福祉施設では、「5年以上」が26.9%、介護老人保健施設では「3か月未満」が41.7%、介護療養型医療施設では、「3か月未満」が37.0%と多くなっている。 累積構成割合をみると、介護老人保健施設及び介護療養型医療施設では、「1〜2年」でそれぞれ約9割、約8割となっている。(表19) |
(単位:%) | 各年9月 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(6) | 退所者の入退所の経路 9月中の退所者における、入所前の場所についてみると、介護老人福祉施設では、「医療機関」が30.2%、「家庭」30.0%、介護老人保健施設では「家庭」45.7%、「医療機関」43.5%、介護療養型医療施設では「医療機関」71.8%となっている。 また、退所後の行き先をみると、介護老人福祉施設では「死亡」が71.3%、「医療機関」23.4%、介護老人保健施設では「家庭」39.2%、「医療機関」38.5%、介護療養型医療施設では「医療機関」37.3%、「死亡」27.0%となっている。(図12) |
図12 退所者の入退所の経路 | ||
平成15年9月 | ||
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(7) | 利用料の状況(9月中) 在所者の9月中における1人当たり平均利用料をみると、介護老人福祉施設で36,723円、介護老人保健施設で59,918円、介護療養型医療施設で70,747円となっている。(表20) 利用料の内訳をみると、介護老人保健施設及び介護療養型医療施設では、介護サービス費自己負担分と食費(標準負担分)の合計が利用料全体の約8割となっており、介護老人福祉施設では9割を超えている。また、介護老人福祉施設の在所者のうち、居住費を支払っている利用者のみで内訳をみると、居住費が約3割を占めている。(図13) |
(単位:円) | 平成15年9月 | ||||||||||||||||||||||||||||
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注: | 1) | 総数にはその他を含む。 |
2) | 利用料は、介護サービス費自己負担分、食費(標準負担分)、居住費、特別な室料、特別な食費、理美容費、日用生活品費、教養娯楽費、私物の洗濯費、あずかり金の管理費、その他の合計をいう。 |
図13 利用料の構成割合 |
平成15年9月 |
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注: | 1) | ( )内は、各介護保険施設における在所者1人当たりの平均利用料である。 |
2) | 「その他」は、特別な食費、理美容費、日用生活品費、教養娯楽費、私物の洗濯費、あずかり金の管理費、その他の合計をいう。 |