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(2) 月別にみた出生

 平成元年以降の出生率の動向をみると、年間総数では、小刻みな上下変動はあるものの全体的に低下傾向にある。平成6年には、出生率の上昇がみられたが、これは平成5年の皇太子ご成婚による影響もあるとみられる。
 月別にみると、出生月による差はほとんどないものの、7〜9月に高く3月が低い傾向がみられた。また、各年にそれぞれ10ポイントを超える月があるが、平成11年は、最高で9.7と10を超える月が一度もなかった。(表1)

 平成元年以前の月別出生率の動向をみると、第2次世界大戦前は、出生月による差が大きく、平成元年以降の傾向とは異なり、1〜3月に高く6月に低い傾向のまま推移していた。戦後から昭和39年までは、戦前と同様に1〜3月が高く6月が低かったが、出生月による差は少なくなってきた。昭和45年以降では、出生月による出生率の差は、ほとんどない状態である。(図3)

表1 月別にみた出生率(人口千対) −平成元〜12年−

  平成元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
総数 10.2 10.0 9.9 9.8 9.6 10.0 9.6 9.7 9.5 9.6 9.4 9.5
1月 10.2 10.0 9.7 9.6 9.5 9.6 9.7 9.4 9.5 9.4 9.4 9.5
2月 10.1 9.8 9.7 9.5 9.4 9.7 9.5 9.4 9.2 9.3 9.3 9.4
3月 9.9 9.7 9.6 9.3 9.4 9.6 9.3 9.2 9.1 9.3 9.1 9.3
4月 10.1 9.9 9.7 9.7 9.5 9.8 9.4 9.6 9.3 9.6 9.5 9.2
5月 10.3 10.2 10.0 9.9 9.7 10.0 9.6 9.9 9.9 9.6 9.4 9.4
6月 10.0 9.9 9.9 10.0 9.8 10.0 9.8 9.8 9.8 9.8 9.5 9.3
7月 10.4 10.3 10.3 10.4 10.0 10.4 10.0 10.2 10.1 10.2 9.7 9.7
8月 10.5 10.3 10.2 10.0 9.9 10.4 10.0 9.9 9.8 9.9 9.7 9.8
9月 10.3 10.1 10.3 10.4 9.9 10.4 9.9 10.1 9.7 10.2 9.7 10.0
10月 10.1 9.9 10.2 9.8 9.2 10.1 9.1 9.9 9.5 9.5 9.0 9.5
11月 10.1 9.6 9.7 9.4 9.3 9.9 9.1 9.5 9.2 9.1 9.1 9.4
12月 10.3 9.8 9.9 9.6 9.5 9.9 9.2 9.4 9.4 9.4 9.2 9.3


図3 月別にみた出生率(人口千対) −明治32〜平成12年−

月別にみた出生率(人口千対) −明治32〜平成12年−の図



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