5 | 病類別にみた心疾患−脳血管疾患死亡の年次推移 |
(1) | 性・年齢階級別にみた心疾患死亡 「心疾患」の病類(死因統計において選択死因と定められているもの)・性・年齢階級別に粗死亡率(人口10万対)をみると、いずれの病類においても年齢階級が高くなるにしたがって粗死亡率が高く、上昇・低下の幅も大きくなっており、性別による差はあまりみられない。 「急性心筋梗塞」は男女ともに横ばいであったものが平成6年にいったん上昇しその後低下している。「その他の虚血性心疾患」は男女ともに「80〜89歳」では昭和50年以降低下傾向となっている。「不整脈及び伝導障害」は男女ともにすべての年齢階級で上昇傾向となっている。「心不全」は男女ともにすべての年齢階級で平成6年に大きく低下した後、横ばいとなっている。(図5、統計表第4表) |
図5 心疾患の病類・性・年齢(10歳階級)別にみた粗死亡率(人口10万対)の年次推移
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注 | : | 「急性心筋梗塞」及び「その他の虚血性心疾患」の昭和44年以前は分類項目がないため表章していない。 |
(2) | 性・年齢階級別にみた脳血管疾患死亡 「脳血管疾患」について病類(死因統計において選択死因と定められているもの)・性・年齢階級別に粗死亡率(人口10万対)をみると、「くも膜下出血」は男の79歳以下、女の69歳以下は横ばいとなっており、女の70歳以上は昭和55年以降上昇したが、近年低下している。「脳内出血」はいずれの年齢階級も大幅に低下しており、特に高齢者の低下の幅が大きくなっている。「脳梗塞」は70歳以上で平成8年以降低下している。(図6、統計表第5表) |
図6 脳血管疾患の病類・性・年齢(10歳階級)別にみた粗死亡率(人口10万対)の年次推移
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注 | : | 昭和25年の「脳血管疾患」には、B46.b(352の一部、B22の後遺症及び1年以上経過したもの)を含むため、時系列観察は昭和26年からとした。 |