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3.三大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)による死亡の状況
(1)三大死因による死亡の状況の年次推移
平成12年の死亡率をみると、悪性新生物は男214.0,女103.5、心疾患は男85.8,女48.5、脳血管疾患は男74.2,女45.7となっている。
年次推移をみると、男の悪性新生物を除き、すべて低下傾向にあり、特に脳血管疾患は昭和40年をピークに大幅に低下している。(図8)
図8 三大死因の年齢調整死亡率の年次推移
注:平成2年から平成7年にかけて、心疾患の死亡率が低下し、脳血管疾患の死亡率が上昇した理由として、ICD-10の適用と死亡診断書の改正の影響があげられる。
(2)都道府県別にみた悪性新生物による死亡の状況
- (1)平成12年の状況
- 悪性新生物の死亡率は、男214.0、女103.5となっている。男は中部で低く、近畿、東北、九州北部で高い傾向がある。
男の死亡率の低い県は長野、福井、熊本、群馬、沖縄等となっており、高い県は大阪、佐賀、青森、秋田、長崎等となっている。
女は中部、九州南部で低く、九州北部、近畿、関東で高い傾向がある。女の死亡率の低い県は島根、沖縄、長野、宮崎、山梨等となっており、高い県は大阪、東京、福岡、京都、兵庫等となっている。(図9)
図9 悪性新生物の都道府県別年齢調整死亡率 −平成12年−
- (2)年次比較
- 悪性新生物について、昭和50年と平成12年の死亡率を比較すると、全国では男で198.9から214.0と上昇し、女で121.1から103.5と低下している。
都道府県別にみると、男は宮城、山形、新潟、富山、長野、奈良、大分で低下し、女は全都道府県で低下している。(図10)
図10 悪性新生物の都道府県別年齢調整死亡率の年次比較
−昭和50年・平成12年−
男
女
(3) 道府県別にみた心疾患による死亡の状況
- (1)平成12年の状況
- 心疾患の死亡率は、男85.8、女48.5となっている。男女とも日本海側で低く、近畿、関東で高い傾向がみられる。
男の死亡率の低い県は福岡、島根、富山、秋田、熊本等となっており、高い県は青森、和歌山、愛媛、福島、高知等となっている。
女の死亡率の低い県は沖縄、長野、島根、富山、新潟となっており、高い県は愛知、千葉、栃木、埼玉、和歌山等となっている。(図11)
図11 心疾患の都道府県別年齢調整死亡率 −平成12年−
- (2)年次比較
- 心疾患について、昭和50年と平成12年の死亡率を比較すると、全国では男は150.0から85.8、女は106.3から48.5と低下している。
また、男女とも全都道府県で低下している。(図12)
図12 心疾患の都道府県別年齢調整死亡率の年次比較
−昭和50年・平成12年−
男
女
(4)都道府県別にみた脳血管疾患による死亡の状況
- (1)平成12年の状況
- 脳血管疾患の死亡率は、男74.2、女45.7となっている。男女とも各都道府県の差は小さいが西日本に低い県が多く、関東北部、東北で高い傾向がある。
男の死亡率の低い県は福井、奈良、滋賀、大阪、京都等となっており、高い県は青森、岩手、秋田、栃木、長野等となっている。
女の死亡率の低い県は沖縄、福井、島根、大阪、石川等となっており、高い県は 秋田、栃木、茨城、福島、群馬等となっている。(図13)
図13 脳血管疾患の都道府県別年齢調整死亡率 −平成12年−
- (2)年次比較
- 脳血管疾患について、昭和50年と平成12年の死亡率を比較すると、全国では男は265.0から74.2、女は183.0から45.7と男女とも大きく低下している。
また、男女とも全都道府県で低下している。(図14)
図14 脳血管疾患の都道府県別年齢調整死亡率の年次比較
−昭和50年・平成12年−
男
女
注:昭和40年には沖縄を含まない。
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