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V 就業意識

 現在の職業生活の満足度・不満理由
 「今の会社や仕事に満足していない」と回答した労働者は調査労働者計で41.3%であり、企業規模別では企業規模が大きいほどその割合が高く、100人以上では42.2%となっている。また、4業種グループ別にみると、その他のサービス関連が46.2%と最も高く、就業形態別では派遣労働者(68.0%)で最も高く、パートタイマー(28.2%)で最も低くなっている。
 満足していない理由(複数回答)としては、「精神的なストレスが強い」(52.7%)が最も高く、次いで「給与がよくない」(43.0%)、「有給休暇が取りにくい」(31.0%)の順となっている。
 4業種グループ別にみると、教育, 学習支援関連以外のグループでは「精神的なストレスが強い」が、教育, 学習支援関連では「給与がよくない」が、最も高くなっている。
 就業形態別にみると、派遣労働者、一般社員及びパートタイマーでは「精神的なストレスが強い」が、その他の社員及び契約社員では「給与がよくない」が最も高くなっている。(表26,図12

表26 現在の職業生活の満足度及び不満理由別労働者数の割合
表図
(注) ( )内の数字は「今の会社や仕事に満足していない」者を100.0とした数字である。


 能力開発意欲及び資格取得意欲
 (1) 能力開発意欲
 現在の仕事生活を通じて、「職業能力を更に開発していきたい」と回答した労働者は調査労働者計で69.9%であり、企業規模が大きくなるほど「職業能力を更に開発していきたい」と回答した労働者の割合は高くなっている。
 職業能力の開発方法(複数回答)としては、「民間の各種セミナーなどの受講」(35.3%)が最も高く、次いで「専門講師による集合研修」(24.0%)、「通信教育の受講」(20.1%)の順となっている。
 4業種グループ別にみると、いずれのグループでも「民間の各種セミナーなどの受講」の割合が最も高くなっているが、次いで情報関連では「通信教育の受講」の割合が、それ以外のグループでは「専門講師による集合研修」の割合が高くなっている。
 就業形態別にみると、「職業能力を更に開発していきたい」とする割合は契約社員(75.3%)で最も高く、次いで一般社員(73.1%)、派遣労働者(72.7%)、その他の社員(59.6%)、パートタイマー(58.2%)の順となっている。(表27,図13

表27 能力開発意欲及び今後の能力開発方法別労働者数の割合
表図


 (2) 資格取得意欲
 「現在新たに資格を取得したい」と回答した労働者は調査労働者計で58.2%であり、また、その資格の現在の仕事への有用度に対する回答としては、「現在の仕事に直接役立つ」(54.2%)が最も高く、次いで「現在の仕事に直接役立たないが関係がある」(29.7%)、「現在の仕事と直接関係はない」(15.9%)の順となっている。
 4業種グループ別にみると、特に情報関連で「現在新たに資格を取得したい」(73.7%)が高くなっている。また、「現在新たに資格を取得したい」と答えた者の中で、その資格が「現在の仕事に直接役立つ」を選んだ者は、教育, 学習支援関連以外のグループで50%を超えているが、教育, 学習支援関連(39.0%)では低くなっている。
 就業形態別にみると、「現在新たに資格を取得したい」とする割合は、特に派遣労働者(73.2%)で高く、パートタイマー(38.9%)で低くなっている。(表28,図14

表28 新規資格取得意欲及びその資格の現在の仕事への有用度別労働者数の割合
表図
(注) ( )内の数字は「現在新たに資格を取得したい」者を100.0とした数字である。


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