2 就業者の状況
 (1) 従業上の地位
 高年齢者について就業者の従業上の地位をみると、男は「雇用者」の割合が43.4%で最も多く、次いで「自営業主」の割合が13.5%、「会社、団体などの役員」の割合が8.9%となっている。女は「雇用者」の割合が25.6%で最も多く、次いで、「家業(自家営業)の手伝い」の割合が6.7%、「自営業主」の割合が5.9%となっている。
 年齢階級別にみると、男女ともに「雇用者」の割合が最も多いものの、年齢階級が高くなるほどその割合が減少している。一方、男の「任意に行う仕事に従事」及び「シルバー人材センターを通じた仕事に従事」の割合は年齢階級が高くなるほどその割合が増加している。
 前回調査と比べると、「雇用者」の割合は男が2.0ポイント、女が2.7ポイントそれぞれ上昇、「任意に行う仕事に従事」に「シルバー人材センターを通じた仕事に従事」を加えた割合も男が1.5ポイント、女が1.0ポイントそれぞれ上昇している。一方、「自営業主」の割合は男が2.6ポイント、女が1.7ポイントそれぞれ低下している。(表2、図2)

表2 就業者の従業上の地位
(単位:%)
区分 高年齢者
総数
就業者
 
会社、団体
などの役員
雇用者 任意に
行う仕事
に従事
シルバー人材
センターを
通じた仕事
に従事
家庭内
で内職
自営業主 家業の
手伝い


100.0 71.5 8.9 43.4 2.2 1.6 0.4 13.5 1.5
  (100.0) (12.4) (60.7) ( 3.1) ( 2.3) ( 0.5) (18.8) ( 2.2)
  55〜59歳 100.0 90.1 11.3 63.4 0.9 0.1 0.4 13.2 0.9
60〜64歳 100.0 68.8 9.0 39.3 2.6 2.2 0.4 13.7 1.7
65〜69歳 100.0 49.5 5.5 21.1 3.4 3.2 0.4 13.7 2.3
                   


100.0 45.6 2.1 25.6 2.6 0.8 1.7 5.9 6.7
  (100.0) ( 4.7) (56.3) ( 5.8) ( 1.8) ( 3.8) (12.9) (14.8)
  55〜59歳 100.0 62.2 3.4 41.7 2.4 0.2 1.4 5.6 7.4
60〜64歳 100.0 42.3 1.6 21.9 2.9 0.9 2.0 6.1 6.8
65〜69歳 100.0 28.5 1.1 9.7 2.7 1.5 1.8 6.0 5.8
前回〔平成12年〕        
└―――
―――┘
     


100.0 70.9 9.1 41.4 2.3 0.3 16.1 1.4
  (100.0) (12.8) (58.4) ( 3.2) ( 0.4) (22.7) ( 2.0)
  55〜59歳 100.0 89.9 10.6 63.0 1.0 0.1 14.1 0.8
60〜64歳 100.0 66.5 9.1 35.4 3.0 0.4 17.0 1.4
65〜69歳 100.0 51.6 7.1 20.7 3.2 0.3 17.6 2.4
                 


100.0 44.2 2.3 22.9 2.4 1.8 7.6 6.8
  (100.0) ( 5.1) (51.9) ( 5.5) ( 4.2) (17.3) (15.4)
  55〜59歳 100.0 59.7 2.4 38.2 2.2 1.8 8.1 6.6
60〜64歳 100.0 41.5 2.6 19.2 2.2 1.6 7.7 7.8
65〜69歳 100.0 28.7 1.8 8.7 2.9 2.1 7.1 5.9
注: 1) 「任意に行う仕事に従事」とは、近所の人や会社などに頼まれて任意に行う仕事をしている者。
 2) (  )内は、就業者計を100.0とした従業上の地位の構成比。



図2 就業者の従業上の地位
図



 (2) 主な就業理由
 就業者について仕事をした主な理由をみると、「経済上の理由」は男が79.2%、女が67.6%と男女いずれも割合が最も多くなっている。「いきがい、社会参加のため」を挙げた割合は男が6.5%、女が10.6%、「頼まれたから、時間に余裕があるから」を挙げた割合は男が4.8%、女が8.1%、「健康上の理由(健康に良いからなど)」を挙げた割合は男が4.2%、女が5.1%となっている。
 年齢階級別にみると、「経済上の理由」は男女いずれも年齢階級が高くなるほど割合は減少している。一方、「いきがい・社会参加のため」、「頼まれたから、時間に余裕があるから」、「健康上の理由(健康に良いからなど)」は、年齢階級が高くなるほどそれぞれ割合が男女ともに増加している。
 また、「経済上の理由」の具体的理由をみると、各年齢階級、男女いずれも「自分と家族の生活を維持するため」とする割合が最も多くなっている。(表3)

表3  主な就業理由
(単位:%)
区分 就業者
経済上
の理由
  健康上の理由
(健康に良いからなど)
いきがい、
社会参加のため
頼まれたから、
時間に余裕
があるから
その他
自分と家族
の生活を
維持するため
生活水準を
上げるため
その他
100.0 79.2 75.0 3.1 0.8 4.2 6.5 4.8 4.4
  55〜59歳 100.0 91.7 88.7 2.1 0.7 0.6 2.4 1.1 3.3
60〜64歳 100.0 71.8 67.4 3.6 0.7 6.3 9.3 6.1 5.5
65〜69歳 100.0 60.3 53.9 4.9 1.4 9.6 11.8 12.1 5.3
                   
100.0 67.6 57.9 7.5 1.9 5.1 10.6 8.1 7.6
  55〜59歳 100.0 72.4 62.7 7.9 1.5 3.2 9.4 6.5 7.6
60〜64歳 100.0 67.1 56.9 7.6 2.2 5.6 11.3 9.1 5.8
65〜69歳 100.0 55.3 46.6 6.0 2.5 9.3 12.5 10.8 10.8
前回〔平成12年〕                  
100.0 81.5 77.2 3.4 0.7 4.1 5.7 4.9 3.1
  55〜59歳 100.0 93.9 91.0 2.3 0.6 0.3 2.5 0.5 2.4
60〜64歳 100.0 76.1 70.7 4.2 0.9 5.7 7.3 6.9 3.3
65〜69歳 100.0 61.8 55.9 4.7 0.9 10.2 10.7 12.0 4.3
                   
100.0 67.2 58.6 6.9 1.4 5.5 11.4 9.1 6.1
  55〜59歳 100.0 74.6 64.5 8.4 1.4 2.7 10.5 6.6 5.3
60〜64歳 100.0 65.3 57.6 5.9 1.4 6.0 11.6 9.8 6.5
65〜69歳 100.0 51.8 45.5 4.7 1.4 11.6 13.3 14.5 7.5
注: 就業者計には、主な就業理由の不詳を含む。

トップへ