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4 用語の定義

(1)配置転換
 労働者を企業内の他の組織に異動させること(同一職場内でも職務を替えた場合、職務は同一であるが他の組織に異動させた場合等を含む。)をいう。

(2)職種
  事務職・・・管理、経理、営業、人事福利厚生等の部門で事務的業務に従事する者をいう。
  技術・研究職・・・技術者、デザイナー等専門的・技術的職業に従事する者又は研究に従事する者をいう。
  現業職・・・生産作業者、販売従事者(販売店員、外交員等)、運輸・通信従事者、保安職業従事者及びサービス業従事者をいう。

(3)昇進、昇格
  昇進・・・上位のポストに進むことをいう。例えば、一般職→係長→課長に昇進すること等が該当する。
  昇格・・・資格制度において等級があがることをいう。なお、資格制度とは、職務遂行能力や知識・技能、経験などをもとにしていくつかの資格等級を設定し、そのいずれかの資格に社員を格付けして、昇進や賃金決定などの基準とする制度をいう。

(4)ライン役職
 名称の如何を問わず、企業の組織系列の各部署において配下の係員又は労働者の集団を指導・監督する役職をいう。

(5)専門職制度
 専門的な知識や技能をもつ者に対し専任職、スタッフ管理職などのポストを設けてライン役職と同等の処遇を与える制度をいう。

(6)人事考課の考課項目
  業務能力考課・・・業務の知識・技能、理解・判断力、決断力、企画力などを評価する考課をいう。
  業績考課・・・業務遂行の迅速性・確実性や達成度などを評価する考課をいう。
  執務考課・・・職務に対する意欲・態度(積極性、協調性、責任感など)を評価する考課をいう。

(7)人事考課を行う上で用いる制度
  目標管理制度・・・労働者各人に職務について具体的な目標を設定させ、その達成度合いを評価する制度をいう。
  多面評価制度・・・直属の上司・同僚・部下・他部門の者などにより多面的に評価する制度をいう。
  自己評価制度・・・労働者自身が自己の業績・能力を評価する制度をいう。

(8)人事考課の公開制度
 公開基準、考課結果などを本人に明示する制度をいう。

(9)人事管理の諸制度
  複線型人事管理制度・・・複数の職掌(総合職、一般職など)を設定し、人事管理を分けて行う制度をいう。
  限定勤務地制度・・・一定の地域内の事業所だけに勤務することを前提として雇用する制度をいう。
  転勤一時免除制度・・・特定の事由(子供の教育・家族の病気)などにより転勤が困難な者について、一定期間転勤免除を認める制度をいう。
  役職任期制度・・・役職ごとにあらかじめ一定数の任期を決めて役職に任命する制度をいう。
  自己申告制度・・・労働者各人の能力開発・人事異動等に関する希望を会社に申告させる制度をいう。
  社内人材公募制度・・・ある特定のプロジェクト・事業のための要員や一般に欠員が生じた場合の補充の募集源を社内の自由公募に求め、通常本人の上司を経由しないで応募することができる制度をいう。

(10)勤務延長制度
 定年年齢が設定されたまま、その定年年齢に到達した者を退職させることなく引き続き雇用する制度をいう。

(11)再雇用制度
 定年年齢に到達した者をいったん退職させた後再び雇用する制度をいう。


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