05/1/18第1回たばこ対策関係省庁連絡会議 議事録             第1回たばこ対策関係省庁連絡会議                        日時 平成17年1月18日(火)                           15:00〜15:20                        場所 合同庁舎5号館9階省議室 【出席省庁】  人事院、内閣府、警察庁、総務省、公正取引委員会、法務省、外務省、  財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、  環境省 【厚生労働省出席者】  尾辻厚生労働大臣、田中健康局長、瀬上大臣官房参事官(健康担当)、  中島生活習慣病対策室長 【次第】 1 開会 2 議事  (1)たばこ対策関係省庁連絡会議の設置について  (2)たばこ対策に関するこれまでの取組み及び今後の取組みについて  (3)第一回政府間作業部会(平成16年6月21〜25日)について  (4)未成年者喫煙防止対策ワーキンググループの設置について  (5)受動喫煙防止対策状況の調査について  (6)諸外国における最近のたばこ対策について 3 閉会                    ┌――――――――――――――――――┐                    |照会先               |                    |厚生労働省健康局生活習慣病対策室  |                    |健康情報管理係  内線2791   |                    |TEL:03-5253-1111 Fax:03-3502-3099 |                    └――――――――――――――――――┘ 【議事】 ○瀬上参事官  定刻となりましたのでただいまより第1回たばこ対策関係省庁連絡会議を開催いたし ます。私は、大臣官房参事官の瀬上です。司会をさせていただきます。皆様方にはご多 忙のところご出席いただき誠にありがとうございます。  初めに本日お集まりの皆様をご紹介いたします。大臣の向かって左から建制順にお願 いいたします。  財務省浜田理財局次長です。  人事院関戸職員福祉局長です。  内閣府大庭政策統括官付青少年育成第2担当参事官です。  警察庁大木生活安全局少年課長です。  総務省井上情報通信政策局地上放送課専門官です。  公正取引委員会菅久取引部消費者取引課長です。  法務省井内大臣官房秘書課国際室長です。  外務省山田大臣官房国際社会協力部専門機関課長です。  文部科学省素川スポーツ・青少年局長です。  農林水産省染大臣官房審議官生産局担当です。  経済産業省宮坂通商政策局通商政策課政策調整官です。  国土交通省平田総合政策局次長です。  環境省寺田大臣官房審議官です。  次に、尾辻厚生労働大臣よりご挨拶を申し上げます。 ○尾辻厚生労働大臣  本日は、ご多忙中にもかかわらずこの「第1回たばこ対策関係省庁連絡会議」にご出 席いただきありがとうございます。  近年、生活環境の変化及び人口の高齢化に伴い、疾病構造が変化をしており、がん、 糖尿病、心臓病等の生活習慣病が増加をしております。このため生活習慣の改善などを 通じ積極的に健康を増進し、疾病を予防する一次予防に重点を置いた対策の推進が急務 でありまして、その中でもたばこ対策の推進は疾病を予防する観点から、重要な課題で あります。  このため厚生労働省では「健康日本21」におきましてたばこにつきましては、1つ目 に喫煙が及ぼす健康影響についての十分な知識の普及、2つ目に未成年者の喫煙防止、 3つ目に受動喫煙防止の徹底、4つ目に禁煙希望者に対する禁煙支援プログラムの普及 について。こうしたことにつきまして具体的な目標を立てて取り組んでいるところでご ざいます。健康増進法では多数の方が利用する施設において、受動喫煙を防止する措置 を講ずるよう努めなければならない旨が規定されております。  また世界保健機関総会におきまして、平成15年5月に全会一致で採択をされました 「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」については、我が国も昨年6月に締結 をしており、いよいよ来月27日には発効することとなったところであります。この条約 はこれまで各国が個別に実施しておりましたたばこ対策につきまして、国際協力の枠組 みを与える第一歩となるものであります。今後、締約国はこの条約を踏まえ、たばこ対 策を強力に推進していくことが求められます。  我が国におけるたばこ対策の充実強化を図るには、本日お集まりいただきました関係 省庁の密接な連携の下に、たばこ対策を推進することが必要不可欠でございます。我が 国における対策の推進に当たりまして、関係省庁間の一層の連携強化をお願いいたしま して、挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○瀬上参事官  どうもありがとうございました。ここで尾辻厚生労働大臣は他に所用がございますの で、退席させていただきたいと存じます。 ○尾辻厚生労働大臣  申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。失礼します。                  (大臣退席) ○瀬上参事官  後先になりましたが、厚生労働省健康局長田中でございます。  引き続き事務局より資料の確認をいたします。本日の資料として、座席表、議事次第 の他に、資料1「たばこ対策関係省庁連絡会議について」、資料2「たばこ対策に関す るこれまでの取組み及び今後の取組みについて」、資料3「第一回政府間作業部会につ いて」、資料4「未成年者喫煙防止対策ワーキンググループの設置について」、資料5 「受動喫煙防止対策状況の調査について」、資料6「諸外国における最近のたばこ対策 について」、併せて参考資料として「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(和 訳・英文)」を用意しました。確認の上、お手元にない場合はお知らせいただきたいと 思います。  それでは議事に入ります。まず資料1から6を一括してご説明し、その後、一括して ご質問・ご意見をいただきたいと考えています。はじめに、議題(1)について資料1 の説明をいたします。 ○中島生活習慣病対策室長  健康局の生活習慣病対策室長です。私どもからは資料1「たばこ対策関係省庁連絡会 議」について説明いたします。すでに昨年6月15日に本会議の設置については関係省庁 からご了解を得ており、その6月15日には後ほど説明します課長級から成る幹事会も開 催いたしました。本日改めてその趣旨の確認ということで資料1を用意しております。 本会議の構成員は別紙のとおりで、14関係省庁から成る連絡会議です。幹事会と書いて ありますが、連絡会議は局長級、その下に幹事会を置き課長級で構成される会議を設け ております。事務局は財務省理財局総務課たばこ塩事業室のご協力を得て、厚生労働省 健康局総務課生活習慣病対策室において処理することになっております。以上です。 ○瀬上参事官  続きまして議題(2)について、資料2の「たばこ対策に関するこれまでの取組み及 び今後の取組みについて」説明いたします。 ○中島生活習慣病対策室長  続きまして資料2です。たばこ対策に関するこれまでの取組み及び今後の取組みとい うことで、関係省庁のご協力を得まして、資料2のA〜Fまで整理しております。その 目次的なものを資料2の1枚目に付けております。たばこ対策に関する取組みについて は先ほど私どもの大臣からお話いたしましたように、「健康日本21」におけるたばこ施 策、大きく4つの分野の形で定められております。たばこに関する情報提供、未成年者 の喫煙防止、受動喫煙からの非喫煙者の保護、禁煙希望者に対する禁煙支援となってお り、施策についてもこの度この類型で整理いたしました。  まずA.としてたばこに関する健康情報等の提供については、たばこパッケージへの 新注意文言の表示、たばこ広告の規制、さらには禁煙週間等の実施、また種々のホーム ページを活用した国民、関係者向けの情報提供という施策です。2つ目、B.未成年者 の喫煙防止対策については、警察庁で所管している未成年者の喫煙防止対策全般、さら には製造たばこ小売販売業許可等取扱要領を改正し、未成年者の喫煙防止に取り組んで いく形です。また、文部科学省による学校等における喫煙防止教育があります。  3つ目の類形、C.公共的な施設、さらには職場における喫煙対策の実施については、 ここに掲げているような種々の受動喫煙防止対策を講じております。4つ目の類型、 D.禁煙希望者に対する禁煙支援については、厚生労働省で禁煙指導プログラムを作成 し、保健所、市町村保健センターを通じて実施をしております。これ以外にも、E.た ばこに関する情報収集や調査研究、さらにF.として、たばこ枠組条約に則ったさまざ まな国際協力が施策として掲げられると考えております。具体的なそれぞれの施策につ いては、2−A以下、各省庁から出していただいたものを整理しており、それをご覧い ただければと思っております。 ○瀬上参事官  続きまして議題(3)、資料3に基づきまして外務省より説明をお願いします。 ○外務省(山田専門機関課長)  本日は、神余国際社会協力部長が防災会議に出ておりますので私が代役を務めさせて いただきます。資料3に沿い簡単に説明いたします。まず政府間作業部会ですが、これ はたばこ規制枠組条約の第23条に基づき、締約国会議を設置することが定められている わけです。締約国会議の任務ですが、この条約の実施状況を定期的に検討すること、こ の条約の効果的な実施の促進のために必要な決定を行うこと、この条約の議定書、附属 書及び改正を採択をするというようなことが任務になっております。  締約国会議は、第一回会合が条約の発効後、つまり今年2月27日から1年以内に召集 するという決まりになっております。平成15年5月に開催された第56回世界保健総会 において、条約の第一回締約国会議の準備会合として、政府間の作業部会の開催を決定 しました。この作業部会は、一連の手続的・組織的事項について、第一回締約国会議に おける検討のための提案を検討し準備することになっております。ここに書いてあるよ うな手続規則、常設事務局の問題、財政規則の問題、予算の問題、途上国の条約実施を 支援するための枠組みといったものについて検討を行うことになっております。  昨年6月にジュネーブで第一回政府間作業部会が開催されました。約130カ国という 大変多くの国が参加し、日本は副議長として選出されました。この作業部会において先 ほど申し上げたいろいろな事項について検討を行ったわけですが、結局議論はなかなか 収斂せずに、更なる会合を開催して議論を継続しましょうということになりました。こ の際の主な論点は、常設事務局にどのくらい自主性を与えるかという問題、あるいは途 上国の条約実施支援のための資金的枠組み等をどうするかという問題です。今月末の31 日から2月4日まで、このような問題についてさらに検討を加えるための第二回政府間 作業部会がジュネーブで開催される段取りとなっています。 ○瀬上参事官  続きまして議題(4)、資料4に基づき説明いたします。 ○中島生活習慣病対策室長  資料1で説明いたしましたが、本連絡会議については連絡会議幹事会とともに、幹事 会の下にワーキンググループを設けることが出来るものとなっております。資料4「未 成年者の喫煙防止対策ワーキンググループの設置について(案)」は、たばこ対策に関 わる問題の中で未成年者の喫煙防止対策については、未成年者の喫煙率が実態としては 依然として高率のままで推移していることから、関係省庁の緊密な連携が不可欠な分野 であると考えており、幹事会の下に「未成年者喫煙防止対策ワーキンググループ」を設 置してはいかがかと考えております。  構成員としては、内閣府、警察庁、財務省、文部科学省、私ども厚生労働省という5 関係省庁から成っております。スケジュールについては、本年6月、概算要求を前にし て一定の中間的な取りまとめができればと考えています。事務局については、警察庁生 活安全局少年課少年保護対策室及び財務省理財局総務課たばこ塩事業室のご協力を得 て、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室で行えればと思っております。よろしく お願いします。 ○瀬上参事官  続きまして議題(5)、受動喫煙防止対策状況の調査についてご説明します。 ○中島生活習慣病対策室長  資料5「受動喫煙防止対策状況の調査について」です。大臣の挨拶にもありました が、健康増進法の第25条では、公共的な施設における受動喫煙防止に係る努力義務が規 定されており、平成15年5月1日から施行されています。この受動喫煙防止対策につい ては、ご承知のように大変国民の方々の関心も高く、地方自治体その他で対策も着実に 進んでいる様子がうかがえるわけです。今般のたばこ規制枠組条約の発効等も踏まえる と、こうした対策の進捗状況を把握する必要も生じつつあるのかなと考えております。  そうは申しても各省庁における事情というものもございますでしょうから、そうした 事情も踏まえながら、既存の施設調査に受動喫煙防止対策の質問項目を追加する形で何 らかの調査が行えないか、また新たな調査が行えないかということで、検討いただけな いかと各省庁にお願いをし、そのご意向を整理したものがこのペーパーです。今後各省 庁におかれては、調査の実施をお考えいただく際には、資料5の3頁に付いているモデ ル案を参考にしていただきながら、調査設計をしていただければありがたいと考えてお ります。以上です。 ○瀬上参事官  最後に議題(6)、諸外国における最近のたばこ対策について、資料6に基づきご説 明します。 ○中島生活習慣病対策室長  資料6「諸外国における最近のたばこ対策について」は、各メディア等を通じて、諸 外国における最近のたばこ対策が報じられておりますが、ここ何カ月かの情報をコンパ クトにまとめたものです。参考にしていただければと思っております。以上です。 ○瀬上参事官  以上で資料のご説明を終わります。全体を通じてご質問、ご意見をいただけますでし ょうか。 ○財務省(浜田理財局次長)  財務省としてのスタンスは、先ほどの条約締結のための国内措置の一環としてご紹介 もありましたように、たばこ事業法の下で事業者に対しての新たな注意文言の表示、あ るいは広告規制の強化等の措置を講じてきております。今後ともこのたばこ条約の締結 等の状況を踏まえながら、たばこ事業者に対する適切な指導監督を行うとともに、この 関係省庁連絡会議の庶務についても、たばこ塩事業室において厚生労働省の担当室に協 力してまいりたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。 ○瀬上参事官  どうもありがとうございます。そのほかご意見ございますでしょうか。特にないよう でございます。それでは皆様、本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうござ いました。なお次回の日程については事務局で調整し、別途ご連絡したいと思います。 本日の議事はこれで終了いたします。どうもありがとうございました。                                     (了)