目次  次ページ 



−平成12年度 医療費の動向−



                 厚生労働省保険局調査課



I 制度別の医療保険医療費

1. 平成12年度の医療保険医療費は、医療保険計27.9兆円であり、このうち老人保健は11.0兆円となった。
 介護保険制度の施行に伴い、従来医療保険の対象となっていた費用のうち、介護保険の費用に移行しているものがあるため、平成12年度の医療費は見かけ上減少している。
 平成11年度と比べると、医療保険計で0.6兆円、うち老人保健で0.8兆円減少している。

表1 制度別医療保険医療費

  医療保険
被用者保険 国保 老人保健
本人家族
11年度
(構成割合)
兆円
28.5
(100.0%)
兆円
9.5
(33.2%)
兆円
5.1
(17.7%)
兆円
4.4
(15.5%)
兆円
7.3
(25.5%)
兆円
11.8
(41.3%)
12年度
(構成割合)
27.9
(100.0%)
9.5
(34.0%)
5.1
(18.1%)
4.4
(15.9%)
7.5
(26.7%)
11.0
(39.2%)
増加額 -0.6 0.0 0.0 0.0 0.2 -0.8


2. 平成12年度の医療保険医療費の伸びは、対前年度比で▲2.1%となっている。制度別には被用者保険0.2%、国保2.7%の伸びであるのに対し、老人保健は▲7.0%となっている。

表2 制度別医療保険医療費の伸び率(対前年度比)

  医療保険
被用者保険 国保 老人保健
本人家族
11年度
3.7

-1.0

-1.2

-0.8

2.9

8.4
12年度 -2.1 0.2 0.0 0.4 2.7 -7.0

(注) 1. 平成12年4月には、0.2%の診療報酬改定及び薬価基準改正が行われ、介護保険制度が施行された。
2. 被用者保険、国保の医療費は、老人保健分が除かれており、各制度の老人医療費は、老人保健分に一括して計上している。医療保険計は、被用者保険、国保及び老人保健の合計である。
3. 社会保険診療報酬支払基金及び国保連合会における審査分の医療費(入院、入院外、歯科、調剤、食事療養、施設療養及び訪問看護療養費)に係るものである。


目次  次ページ