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(15)訪問介護員養成研修事業者協議会の概要


1 設立趣旨   介護保険制度が導入されて以降、居宅介護の柱となるホームヘルパーの質の向上が火急の課題と言われる中、知事指定事業者自らが訪問介護員養成研修の質の向上を図ることで、府民や介護保険事業者の方々に一層の信頼と安心感を持ってもらえる良質な訪問介護員の養成を目指す。

2 団体名 大阪府訪問介護員養成研修事業者協議会
 委員長 岡本 千秋(社会福祉法人 キリスト教ミード社会舘舘長)
 平成14年12月19日設立
 事務局:大阪府立介護実習・普及センター(電話072-626-3381)

3 参加団体 大阪府知事指定訪問介護員養成研修事業者等
 138事業者(平成16年2月現在)

 組織
  役員会(会長、副会長、委員、会計監事)
専門部会
 
(1) 総務・財務専門部会
  会員数の拡大  財源の検討
(2) 倫理綱領推進専門部会
  倫理綱領の策定普及 事業所の評価水準向上のため会員資格の検討
(3) 企画運営・養成研修専門部会
  養成研修事業者の研修実態調査  事業者向け研修の実施

 活動内容(実績)
 
(1) 倫理綱領の制定
  平成15年5月30日に開催した総会において制定(別紙
(2) 養成研修事業者の研修実態調査
 
平成15年8月から9月(郵送によるアンケート調査)
138事業所中84事業所から回答
調査項目
  「事業者の組織形態」「受講料」「募集方法」「外部講師への謝礼」 「実習施設への謝礼」「実習施設への診断書等の提出状況」 「補講の状況」 等 35項目
集計結果を平成16年2月に開催する研修会で報告予定
(3) 事業者向け研修の実施
  平成16年2月(開催予定)



別紙

訪問介護員養成研修事業者の倫理綱領

 私たち大阪府訪問介護員養成研修協議会は、会員事業者が運営する訪問介護員養成研 修事業が介護サービスの専門職を養成する教育的機能を有する重要性を認識し、運営体 制と教育内容について指導助言や評価、講師の育成と紹介、地域住民への情報開示を行 い、養成研修事業の質の向上に努めます。
 そして、介護ニーズを有する人たちが、必要に応じて良質な介護サービスを利用し、 住み慣れた地域で安心して暮らしを継続できるような社会の実現を願うものです。
 そのために、ケアワークを基盤に利用者の自己決定の尊重と自立支援、権利擁護の推 進、知識と技術の研鑚をもって介護サービスを実践する訪問介護員を養成します。
 訪問介護員養成研修事業者は、ここに倫理綱領を定め、高い倫理的自覚をもって介護 サービスを提供する人材の養成に努めます。

【研修目標】
1. 基本的人権の擁護
   訪問介護員養成研修事業者は、すべての人の基本的人権を擁護するとともに、利用 者の利益を代弁する役割を担える人材を養成します。
2. 利用者の自己決定の尊重と自立支援
   訪問介護員養成研修事業者は、地域で心豊かに暮らせるよう利用者の自己決定を最 大限尊重し、自立支援に向けて介護サービスを提供する人材を養成します。
3. プライバシーの保護
   訪問介護員養成研修事業者は、利用者のプライバシーを保護するため、養成研修の 実習及び介護サービスの提供で知り得た個人情報を守り、職務としで遂行できる人材 を養成します。
4. 専門サービスの提供
   訪問介護員養成研修事業者は、1と2をふまえて、介護サービスの専門性を理解し 知識・技術の研鑚に励み、豊かな感性と洞察力、倫理的自覚をもって専門サービスを 提供できる人材を養成します。

【事業者の責務】
1. 専門職養成の責務
   訪問介護員養成研修事業者は、訪問介護員養成にあたり、専門職の教育であること を明確にし、教育水準の向上に努めます。
2. 社会に対する責務
   訪問介護員養成研修事業者は、行政及び保健・医療・福祉関係機関と連携を図り、 社会的ニーズに貢献します。
3. 要綱及び関係法規の遵守
   訪問介護員養成研修事業者は、訪問介護員養成研修事業者指定事務取扱要綱の規定に基づいて、養成研修を実施し、社会福祉法、介護保険法等の関係する法規を遵守します。
4. 機関に対する責務
   訪問介護員養成研修事業者は、所属する機関が介護サービスの専門職として訪問介 護員を養成する理念・目的に沿って事業が遂行されるよう協力し、業務の改善と向上 が必要な際は、適切妥当な方法で提言するよう努めます。


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