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(1) 痴呆性高齢者支援対策に関する調査研究事業の概要

1 3センター共通研究
事業名 団体名 事業概要
I.痴呆ケアにおけるリスクマネジメントに関する研究
痴呆ケアにおけるリスクマネージメント
サブテーマ:痴呆性高齢者の転倒事故の要因とリスク評価にもとづく事故防止策の研究
高齢者痴呆介護研究・研修東京センター
(社会福祉法人浴風会)
痴呆性高齢者の介護施設等で日常的に生じている転倒事故について多数例の調査から事故の特徴、事故発生に関連する諸要因を明らかにし、痴呆性高齢者の転倒事故のリスクを予測する評価法を確立し、有効な事故防止策を提言する。
痴呆ケアにおけるリスク評価およびシステム構築に関する研究事業
高齢者痴呆介護研究・研修大府センター(社会福祉法人仁至会) IT機器を利用した簡便かつ詳細な情報収集システムの開発と運用を試み、併せてシステムとしてヒューマンエラーを分析、予防に取り組んでいる先進的な施設の事例検討から介護保険施設におけるリスクマネージメントの指針を提示することを目的とする。さらに前年度に引き続き、疾患別のリスクマネージメント、事例・判例集を作成する。
痴呆性高齢者グループホームにおけるリスクマネージメント手法の確立と普及に関する研究
高齢者痴呆介護研究・研修仙台センター
(社会福祉法人東北福祉会)
前年度のリスクマネージメントの取り組み実態調査の結果を基に、グループホームにおけるリスクへの予防と対応の実態調査をより詳細に継続実施し、実際に実施されている予防及び対応の方法を整理・体系化し、普及・啓蒙を実施しながらグループホームにおけるリスクマネージメントシステムの確立を支援する。
II.痴呆性高齢者に適したアセスメントとケアプランのあり方に関する研究
痴呆ケース用共通アセスメント・ケアプラン方式を活用した継続的チームケアに関する実践研究
高齢者痴呆介護研究・研修東京センター
(社会福祉法人浴風会)
平成14年度研究事業で開発された「痴呆ケース用共通アセスメント・ケアプラン方式」を全国のモデル事業に導入し、その活用を通して、痴呆ケースに継続的なチームケアが提供されるための効果的な方策を検討する。
痴呆性高齢者に適したアセスメント・ケアプランの運用・普及に関する研究事業-海外のアセスメント・ケアプランから見た、運用・普及のあり方に関する研究-
高齢者痴呆介護研究・研修大府センター
(社会福祉法人仁至会)
海外において、痴呆性高齢者を対象としたアセスメント・ケアプランシートを運用するために、どのような研修が行われているか、また、普及のための条件整備に必要なものは何かを明らかにし、併せて既存のアセスメント・ケアプランシートとの比較を行う。
グループホーム等の小規模ケアにおけるモデルケアプランの作成と普及に関する研究事業
高齢者痴呆介護研究・研修仙台センター
(社会福祉法人東北福祉会)
3センターで行われてきたアセスメントとケアプランに関する研究の基礎調査と事例収集の成果を踏まえ、グループホーム等の小規模ケアにおけるアセスメントとケアプランのモデル及びガイドラインを作成し、全国のグループホームに広く普及させることを目的とする。
III.効果的な痴呆介護研修システムの開発研究
痴呆介護の効果的研修システムの開発-痴呆介護研修フォローアップ体制の構築-
高齢者痴呆介護研究・研修東京センター
(社会福祉法人浴風会)
質の高い痴呆介護実務者研修の実施に向けて、痴呆介護指導者を対象としたフォローアップ体制を構築することを本研究の目的とし、効果的・効率的なフォローアップ体制の具体的な方法と内容を明らかにする。
痴呆介護研究の評価に関する研究事業-痴呆介護指導者養成研修の評価に関する研究-
高齢者痴呆介護研究・研修大府センター
(社会福祉法人仁至会)
効果的指導方法を検討し、指導者養成研修受講者個々の適切な評価方法を見いだすことを目的とする。
痴呆介護の効果的研修システムの開発-痴呆介護実務者研修の効果測定アセスメントの開発-
高齢者痴呆介護研究・研修仙台センター
(社会福祉法人東北福祉会)
痴呆介護実務者研修の効果測定のためのアセスメントツールを開発し、同研修の研修効果を評価し、同研修の問題点や課題を評価することを可能とする。

2 個別テーマ
事業名 団体名 事業概要
痴呆性高齢者の暮らしを支援する新たな地域ケアサービス体系の構築に関する調査研究事業 財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会 痴呆発症後間もない初期の段階から終末期に至るまで、痴呆性高齢者ができる限り住み慣れた地域で在宅生活を続けるために、現行制度下では必ずしも対応し切れていない次の4つの課題について必要な調査研究を行う。
 在宅から通所、一時宿泊、グループホーム入居に至るなじみの環境の連続性を考慮したケアのあり方について
 小規模多機能ケア施設(宅老所)が提供するサービスの質の確保について
 小規模多機能ケアサービス拠点及びサテライト型事業所の分散展開及び新たな在宅・施設複合サービス機能の可能性について
 グループホームで最後まで普通に暮らし続けることを支援するために

事業名 団体名 事業概要
日本におけるDCM(痴呆介護マッピング)法の有用性及びシステム導入に関する研究事業 高齢者痴呆介護研究・研修大府センター
(社会福祉法人仁至会)
DCM(痴呆介護マッピング)法を導入することにより、施設の痴呆介護の質がどのように変化するかを検証し、さらに「パーソンセンタードケア(その人を中心とした介護)」の指導者を日本で養成するための第一段階として、DCM(痴呆介護マッピング)法ベーシックコースの日本開催、さらにDCM上級コースへの海外研修派遣事業を実施する。


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