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(西伯町資料)
合併の状況(平成16年2月2日現在)

(1)取り組み方針
 西伯町・会見町は、鳥取県の西部、米子市の南に位置し、古くから一体的に「南部」と呼称され、産業・文化・姻戚関係など、あらゆる分野で深いつながりがあり、昭和30年の発足以来、隣接する自治体として、互いに協力しながら住民の福祉向上に努めてきた。
 国・地方を通じた厳しい財政状況の中、他の中山間地域と同様、少子高齢化が進み、地域全体が活力を失いつつある現状の中で、住民に最も身近な自治体である市町村が、地方分権の担い手として介護、子育て支援、生活環境の保全、情報基盤の整備など21世紀的な諸課題に対処するためには、合併がその有力な手段であると考えられる。
 個人でできることは個人で、地域でできることは地域で解決を図ることが健全な住民と行政の関係であると捉え、平成15年1月14日、「西伯町・会見町合併協議会」を設立して以来、1年余にわたり延べ23回の協議を重ねるとともに、地域住民の共同・住民参画によるまちづくりを推進することを新町の基本方針においた。
 また、町単独では解決困難なごみ処理、消防、公共交通の確保などについては、これまで培ってきた周辺市町村との良好な共同・協力関係により、あるいは国・県の事業にあっては、その取り組みに積極的に協力することにより解決する方向を示した。
 加えて新町は、それぞれ個性に富んだ集落・地域により構成されていることを認識し、各々の特性に応じた均衡ある発展を重要な課題を捉えている。
 西伯町・会見町の先人達が築き上げてきた有形・無形の資産を受け継ぎ、全国に誇れる「南部町」を共に構築することを基本理念としている。


(2)合併の経緯
H14年11月11日  ・ 会見町議会特別委員会で西伯町との2町合併の方針を決定
11月14日  ・ 西伯町議会特別委員会で会見町との2町合併の方針を決定
11月24日  ・ 西伯町各集落役員市町村合併説明会開催
11月30日  ・ 西伯町住民懇談会開催(12月 8日まで)
   ・ 会見町市町村合併住民説明会開催(12月 2日まで)
12月22日  ・ 第1回西伯町・会見町合併協議会設立準備会開催
12月25日  ・ 西伯町、会見町両議会臨時議会で、西伯町・会見町合併協議会の設置を可決
12月27日  ・ 会見町で米子市との合併協議会設置を求める署名簿を住民団体が町に提出(1/50)
15年 1月14日  ・ 西伯町・会見町合併協議会設置。第1回合併協議会開催
   ・ 合併重点支援地域に指定
1月24日  ・ 合併問題講演会開催
2月17日  ・ 第2回合併協議会:合併の方式を確認
2月18日  ・ まちづくり委員会委員募集開始(3月31日まで)
3月 4日  ・ 第3回合併協議会:合併の期日、議会議員の定数及び任期、特別職の取扱いを確認
3月26日  ・ 会見町議会で米子市との合併協議会設置を否決
3月28日  ・ 新町名称候補募集開始(5月30日まで)
4月 3日  ・ 第4回合併協議会:字名の取扱いを確認
5月18日  ・ 第1回まちづくり委員会開催
5月19日  ・ 第5回合併協議会:慣行の取扱いを確認
5月20日  ・ 会見町で米子市との合併協議会設置に向けての住民投票を要求する署名簿を住民団体が町に提出(1/6)
6月 5日  ・ 第6回合併協議会:新町名称の決定方法を確認
6月 9日  ・ 会見町で住民投票についての集落説明会開催(7月6日まで)
6月26日  ・ 会見町で、米子市との合併協議会設置を求める署名簿の代表請求者が町議会議員に当選していたため、請求資格を失っているとして、請求を却下
7月 3日  ・ 第7回合併協議会:窓口事務の取扱い他を確認、新町名称候補第1次選定
7月22日  ・ 第8回合併協議会:地方税の取扱い他を確認
7月28日  ・ 会見町で米子市との合併協議会設置を求める署名簿を住民団体が町に提出(1/50)
8月 5日  ・ 第9回合併協議会:介護保険事業の取扱い他を確認
8月27日  ・ 第10回合併協議会:水道事業の取扱い他を確認、新町名称候補第2次選定
9月 9日  ・ 第11回合併協議会:特別医療業務の取扱い他を確認
9月18日  ・ 住民アンケート発送(回答 9月26日まで)
9月24日  ・ 会見町議会で米子市との合併協議会設置を否決
9月30日  ・ 第12回合併協議会:下水道業務の取扱い他を確認
10月 9日  ・ 第13回合併協議会:社会教育業務の取扱い他を確認
10月28日  ・ 第14回合併協議会:条例・規則等の取扱い他を確認
11月12日  ・ 第15回合併協議会:学校教育業務の取扱いを確認
11月17日  ・ 会見町で米子市との合併協議会設置に向けての住民投票を要求する署名簿を住民団体が町に提出(1/6)
11月22日  ・ 第16回合併協議会:消防団の取扱い、農業委員会委員の定数及び任期他を確認
12月 6日  ・ 第17回合併協議会:新町の名称他を確認
12月25日  ・ 第18回合併協議会:まちづくり計画原案を承認
12月28日  ・ 会見町で住民請求による米子市との合併協議会設置の賛否を問う住民投票実施
賛成965、反対1,595、投票率77.2%
1月13日  ・ まちづくり委員会報告会開催
1月15日  ・ 第19回合併協議会:新町事務所での執務体制を審議(継続)
1月19日  ・ 住民説明会開催 (〜1月22日まで)
1月28日  ・ 第20回合併協議会:国民健康保険事業の取扱い他を確認
2月 2日  ・ 第21回合併協議会:新町事務所での執務体制を確認
2月10日  ・ 第22回合併協議会


(3)合併の調整状況
協議項目 調整内容
1. 合併の方式 西伯町・会見町を廃し、その区域をもって新しい町を設置する新設合併とする。
2. 合併の期日 平成16年10月1日とする。
3. 新町の名称 ナンブチョウ
「南部町」とする。
4. 新町の事務所の位置 現在の両町役場の呼称は、現西伯町役場を南部町法勝寺庁舎、現会見町役場を南部町天萬庁舎と呼称する。
執務体制は、次のとおりとする。
(1) 議会(その事務局を含む。)は、法勝寺庁舎に置く。
(2) 町長の執務場所は、法勝寺庁舎とする。
なお、天萬庁舎の議場を早期に改造して中央公民館的な利用、ホール的な利用を行うものとする。
5. 新町建設計画 まちづくり委員会を住民から募り、まちづくり委員の意見を聞いて作成する。平成16年3月までに作成する。
6. 財産の取扱い 新町に引き継ぐ。
7. 議会議員の定数及び任期 議員定数16名。新町発足後50日以内に設置選挙。特例は適用しない。
8. 農業委員会委員の定数及び任期
合併時の委員を平成17年7月19日まで在任させる。
合併後の最初の選挙による委員は18人とし、旧町の地域を選挙区として、西伯10人、会見8人とする。
2回目以降の選挙による委員の取扱いは、新町において調整する。
9. 特別職の身分の取扱い 収入役を設置せず、助役が収入役を兼ねる。
10. 一般職の身分の取扱い (合併特例法の規定により、両町の一般職の職員の身分は保証する。)
11. 条例、規則等の取扱い 内容に応じて順次施行する。
12. 事務組織及び機構  
13. 広域連合等の取扱い  
14. 地方税の取扱い 住民税、固定資産税、軽自動車税、たばこ税は税率が同じであり、新町でも同様の取扱いを継続する。
納期等は、平成17年度から統一する。
15. 使用料、手数料 手数料については、両町同じものは両町の例に、いずれかのみが定めているものはその町の例による。
16. 補助金、交付金  
17. 字名の取扱い 現在両町で重複する大字名はなく、現在の大字名をそのまま引き継ぐ。また地名表記は字名の前に大字を入れない会見町方式を用いる。
18. 公共的団体の取扱い  
19. 慣行の取扱い 新町において調整する。現在定められている名誉町民については、合併後も顕彰する。
20. 国民健康保険事業の取扱い 税率は、平成17年度から統一する。
納期は、平成17年度から10回とする。
21. 介護保険事業の取扱い 引き続き南部箕蚊屋広域連合で事務を行う。
22. 消防団の取扱い 8分団に再編する。


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