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(本別町資料)

○座談会「1万人のお茶の間トーク〜今こそ発揮!ご近所の底力〜」
目的 日常生活における課題を出し合い、地域の課題を共有し、その解決策を考えることによって、「みんなが幸せな生活を送るために」何が必要で、何ができるのかを明らかにすること
座談会開催までの経過
(1)事務局内での調整(6月〜)
 ・ 地域の課題把握に関する部会を設置(事務局13人中の6人)
 ・ 部会において、座談会、ワーキンググループの2つの方式についてのメリット、デメリットを整理
 ・座談会方式のメリット〜 規模をどの程度まで広げるかにもよるが、広く住民から意見を聞くことができる
 ・座談会方式のデメリット〜 町内に79の自治会があり、全ての自治会で座談会を開催するのは、時間的にも職員の稼動を考えても難しく、1回の座談会だけでは、地域の課題を整理するのは困難
 ・ワーキングのメリット〜 課題の整理、解決策等を深めて議論することができる
 ・ワーキングのデメリット〜 議論がメンバー構成により左右される場合があり、地域で活躍している人材を確保できるか
 ・ 事務局会議で検討した結果、「1人の百歩」より「百人の1歩」を踏み出す「座談会方式」に決定
 ・ しかし、この時点では、79ある自治会をどの程度の地区に分けて行うかまでは決定しなかった
 ・ この後、モデル地区を選定し、モデル座談会を開催するまでの間、「座談会マニュアル」の作成、「人口等の各種データ」の整理、「座談会地区割り」についての検討を行った。
(2)推進本部会議での調整(10月)
 ・ 各自治会の総会会場、選挙の投票所などを考慮し、79自治会を25地区に分けた地区割り案を提示し、地区の枠組み、カード記入方式による課題集約について意見をもらう
 ・ 座談会に入る職員の編成について提案
リーダー:推進本部員(各課の課長)
サブリーダー:事務局員
記録:職員を公募


※3人体制で各地区に入る
 ・ 推進本部会議からの意見を受け、地区割りを25地区⇒23地区に
(3)モデル座談会の実施(10月27日)
 ・ 町内で1番世帯数が多く、地域活動が活発な自治会(単独)を選定し、本格実施に向けた試行的な位置づけとして実施
 ・ 事前に自治会役員との打合せを行い、自治会全戸に案内チラシを配布し、平日の夜間(午後7時〜9時)で30人の出席を得たが、出席者のうち男性が20人、平均年齢も66歳と偏りが出た。
 ・ 終了後、座談会の報告書をまとめ、モデル自治会と今後の座談会の進め方についての意見交換を行った。
 ・ 意見交換終了後、事務局会議において、座談会マニュアル、事前案内チラシ等の変更箇所についての協議を行い、本格実施に向けた準備
(4)自治会との調整(11月21日〜)
 ・ 自治会連合会役員に対し、座談会開催の協力依頼と地区割り案を提示
 ・ 23地区⇒20地区に
 ・ 自治会長研修会、自治会連合会役員会に提案し、20地区⇒21地区に最終決定
 ・ 各自治会長に通知し、座談会の協力と日時、会場設定を依頼
(5)広報(1月1日〜)
 ・ 町広報誌1月1日号、2月1日号にて座談会の周知
 ・ 座談会開催日に合わせて、全戸にチラシ配布
 ・ 町ホームページへの掲載
 ・ 座談会前日、当日に、農村地区に対し、防災行政無線により参加の呼びかけ
 ・ 座談会当日に、役場職員に対し、庁内放送により参加の呼びかけ
座談会の特徴
 ◇ 今まで役場が行なってきた「要望・陳情型」の座談会ではない
 ◇ 参加者自身が日常の生活課題を考え、カードに記入し、解決策を検討する「全員参加・討論型」
 ◇ 各地区へ事務局から4人(リーダー:各課の課長、サブリーダー:福祉課・ケアセンター・社協の事務局員、記録係:職員から公募、託児所係:保育士)体制で伺う
 ◇ 育児中の親の参加を促すため、託児所を設けた
 ◇ 開催地区の各自治会長に、座談会の報告書を配布し、今後の活動に役立ててもらう
座談会の効果と課題
〜特別養護老人ホーム介護職員(20代:女性)の感想〜
地域座談会というものがあることを初めて知り、記録としてですが、初めて参加しました。地域に関わることが少なく、地域の問題を考えたこともありませんでした。
キャンプ場のゴミ問題について、話を聞いたたことはあっても、実情はあまりわかっていませんでした。個々に色々な対策を考えていて、その地域に暮らす方にとって重大な問題だと実感しました。座談会は、様々な案について話し合い、他の地域の方々に知ってもらうよい機会だったと思います。
 ◇ 参加した職員の地域に対する意識が高まり、住民と職員との距離が縮まった。
 ◇ 参加者に、地域の課題に対しての共通認識を持ってもらうことができ、地域福祉計画の必要性や理解が得られた。
 ◇ 複数の自治会による構成の地区では、他の自治会活動を知ることができ、今後の地域活動を進めていく上で、参考になる場であった。
 ◇ しかし、複数自治会で開催の場合、開催会場ではない自治会からの参加者が少ない。
 ◇ 座談会の参加者が30人を超えると課題も多く集まり、出された課題について議論が深まらない地区もあった。
 ◇ 「全員参加・討論型」で進めようとしても、「要望・陳情型」になってしまう地区もあった。
 ◇ 参加者から、「この座談会を通じて、意見を取りまとめていく経過も報告してほしい。意見を聞くだけにはしないでほしい」との要望もあり、今後、同一地区、同一担当者による座談会のフィードバックを行えるよう前向きに検討しなければならない。

○アンケート調査

目的 座談会のみでは拾いきれない「声」や地域に対する「想い」を計画に反映させるため
対象者 10代(中学生)から70代までの各年代別に100人(計700人)を無作為抽出し、郵送により実施
調査期間 2月9日〜20日
アンケートの特徴
 ◇ 座談会の特徴であるカード記入と同じ設問を取り入れ、日常生活課題を選択方式ではなく、直接記入してもらう。


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