スルファキノキサリン、スルファジアジン、スルファジミジン、スルファジメトキシン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメラジン、スルファモノメトキシン及びスルフイソゾール試験法(畜水産物)

1.分析対象化合物
農薬等の成分である物質 分析対象化合物
スルファキノキサリン スルファキノキサリン
スルファジアジン スルファジアジン
スルファジミジン スルファジミジン
スルファジメトキシン スルファジメトキシン
スルファメトキサゾール スルファメトキサゾール
スルファメトキシピリダジン スルファメトキシピリダジン
スルファメラジン スルファメラジン
スルファモノメトキシン スルファモノメトキシン
スルフイソゾール スルフイソゾール

2.装置
 紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC-UV)又は多波長検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC-DAD)

3.試薬、試液
 次に示すもの以外は、総則の3に示すものを用いる。
 アセトニトリル 液体クロマトグラフ用に製造したものを用いる。
 水 液体クロマトグラフ用に製造したものを用いる。
 メタノール 液体クロマトグラフ用に製造したものを用いる。
 エチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲルミニカラム(500 mg) 内径 12〜13 mmのポリエチレン製のカラム管にエチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲル500 mgを充填したもの又はこれと同等の分離特性を有するものを用いる。
 スルファキノキサリンナトリウム標準品 本品はスルファキノキサリン99.0%以上を含み、融点は247〜248℃である。
 スルファジアジン標準品 本品はスルファジアジン99.0%以上を含み、融点は252〜256℃である。
 スルファジミジン標準品 本品はスルファジミジン99.0%以上を含み、融点は197〜200℃である。
 スルファジメトキシン標準品 本品はスルファジメトキシン99.0%以上を含み、融点は193〜203℃である。
 スルファメトキサゾール標準品 本品はスルファメトキサゾール99.0%以上を含み、融点は166〜172℃である。
 スルファメトキシピリダジン標準品 本品はスルファメトキシピリダジン99.0%以上を含み、180〜183℃である。
 スルファメラジン標準品 本品はスルファメラジン99.0%以上を含み、融点は234〜238℃である。
 スルファモノメトキシン標準品 本品はスルファモノメトキシン99.0%以上を含み、融点は204〜206℃である。
 スルフイソゾール標準品 本品はスルフイソゾール98.0%以上を含み、融点は141〜142℃である。

4.試験溶液調製法
1)抽出
 試料5.00gを量り採り、無水硫酸ナトリウム10g及び酢酸エチル20 mLを加えて1分間ホモジナイズした後、毎分3,000回転で10分間遠心分離し、酢酸エチル層を採る。残留物を酢酸エチル20 mLずつで2回上記と同様に操作し、得られた酢酸エチル層を合わせる。適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら15分間放置した後、綿栓ろ過する。これを40℃以下で約5mLに濃縮し、-ヘキサン7mLを加える。

2)精製
 エチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲルミニカラム(500 mg)に、-ヘキサン5mLを注入し、流出液は捨てる。このカラムに1)で得られた溶液を毎分5mLで注入した後、酢酸エチル及び-ヘキサン(1:1)混液3mL、-ヘキサン3mLを注入し、流出液は捨てる。カラム内の-ヘキサンを加圧又は減圧により除去した後、カラムに20%アセトニトリル-0.05 mol/Lギ酸アンモニウムを5mL注入し、溶出液を試験溶液とする。

5.検量線の作成
 スルファキノキサリン、スルファジアジン、スルファジミジン、スルファジメトキシン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメラジン、スルファモノメトキシン及びスルフイソゾール標準品について、0.005〜1.0 mg/Lの20%アセトニトリル-0.05 mol/Lギ酸アンモニウム溶液を数点調製する。それぞれHPLCに注入し、ピーク高法又はピーク面積法で検量線を作成する。

6.定量
 試験溶液をHPLCに注入し、5の検量線でスルファキノキサリン、スルファジアジン、スルファジミジン、スルファジメトキシン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメラジン、スルファモノメトキシン及びスルフイソゾールの含量を求める。

7.確認試験
 LC/MS又はLC/MS/MSにより確認する。

8.測定条件
 HPLC
 検出器:UV又はDAD(波長 272 nm)
 カラム:オクタデシルシリル化シリカゲル 内径 2.0〜6.0 mm、長さ 100〜250 mm、粒子径2〜5μm
 カラム温度:30℃
 移動相:メタノール、アセトニトリル及び0.05 mol/Lギ酸(2:3;15)混液
 保持時間の目安:30〜40分(スルファキノキサリン)

9.定量限界
 0.01 mg/kg

10.留意事項
1) 試験法の概要
 スルファキノキサリン、スルファジアジン、スルファジミジン、スルファジメトキシン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメラジン、スルファモノメトキシン及びスルフイソゾールを試料から酢酸エチルで抽出し、エチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、HPLC-UV又はHPLC-DADにより測定する方法である。

2) 注意点
(1) 抽出液を濃縮乾固後、酢酸エチル及び-ヘキサンの混液を加えると、サルファ剤の再溶解が不十分な場合があるので、抽出液の濃縮時には乾固させないようにすること。
(2) -ヘキサンでミニカラムを洗浄した後に、ミニカラム中に残存している-ヘキサンを完全に留去しないと、試験溶液中に-ヘキサンが混入して、測定結果に影響を及ぼすことがある。

11.参考文献
 Y. Ito et al., J. Chromatogr. A, 898, 95-102(2000)

12.類型
 D

トップへ