Sec-ブチルアミン試験法(農産物)

1.分析対象化合物
 Sec-ブチルアミン(別名:2-アミノブタン)

2.装置
 蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC-FL)
 液体クロマトグラフ・質量分析計(LC/MS)
 水蒸気蒸留装置

3.試薬、試液
 次に示すもの以外は、総則の3に示すものを用いる。
 フルオレスカミン HPLC用ラベル試薬フルオレスカミン
 0.4 mol/Lホウ酸緩衝液(pH10.25)
 Sec-ブチルアミン標準品 本品は Sec-ブチルアミン99%以上を含む。

4.試験溶液の調製
1)抽出
 試料25.0gを蒸留フラスコに量り採り、1mol/L塩化カルシウム溶液75 mL、水50 mL、消泡剤5〜10滴、及び酸化マグネシウム10gを水50 mLに懸濁させたものを加え、次いで、水50 mLで蒸留フラスコの内壁を洗い込み、水蒸気蒸留装置に取りつける。あらかじめ0.15 mol/L硫酸10 mLを入れた受器に、留出液80 mLが溜まるまで水蒸気蒸留を行う。この留出液に0.3 mol/L水酸化ナトリウム溶液を加えてpH7に調整し、水を加えて100 mLとする。

2)蛍光誘導体化
 上記の溶液0.50 mL(試料0.125g相当)を採り、0.4 mol/Lホウ酸緩衝液(pH10.25)0.20 mL及び0.1%フルオレスカミン含有アセトニトリル0.25 mLを加えて混合し、2〜3分間放置したものを試験溶液とする。

5.検量線の作成
 Sec-ブチルアミン標準品の0.025〜5mg/L水溶液を数点調製し、それぞれ0.50 mLを採り、4の2)と同様に蛍光誘導体化の操作を行う。その20μLをHPLCに注入し、ピーク高法又はピーク面積法により検量線を作成する。

6.定量
 試験溶液20μLをHPLCに注入し、5の検量線でSec-ブチルアミンの含量を求める。

7.確認試験
 LC/MSにより確認する。

8.測定条件
 HPLC
 検出器:FL(励起波長382 nm、蛍光波長487.5 nm)
 カラム:オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径5μm)、内径6mm、長さ250 mm
 移動相:0.08 mol/Lトリス緩衝液(pH8.0)及びメタノール(48:52)混液

9.定量限界
 0.1 mg/kg

10.留意事項
1)試験法の概要
 Sec-ブチルアミンを試料から水蒸気蒸留法で抽出し、フルオレスカミンで蛍光誘導体化した後、HPLC-FLで測定し、LC/MSで確認する方法である。

2)注意点
(1) 別法として、ジニトロフェニル誘導体化し、GC-ECDで定量し、GC/MSで確認する方法がある。詳細は類型に示した文献2)を参照のこと。

11.参考文献
)Hunter, K. & Lindsay, D., High-pressure liquid chromatographic determination of sec-butylamine residues in potatoes,Pestic. Sci. 12, 319-324,1981
)Day, E. W. & Koons, J. R., 2-Aminobutane, Analytical Methods Pesticide, Plant Growth Regulators, and Food Additives vol VIII, 251-261, 1976, Academic Press

12.類型
 D(誘導体化、HPLC測定については、1)Hunter, K. & Lindsay, D., High-pressure liquid chromatographic determination of sec-butylamine residues in potatoes,Pestic. Sci. 12, 319-324,1981, 水蒸気蒸留法については、2)Day, E. W. & Koons, J. R., 2-Aminobutane, Analytical Methods Pesticide, Plant Growth Regulators, and Food Additives vol VIII,251-261, 1976, Academic Press)

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