戻る

カンタキサンチン試験法


1. 分析対象化合物
カンタキサンチン

2. 装置
 可視分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC(VIS))又は多波長検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC(DAD))
 液体クロマトグラフ・質量分析計(LC/MS)

3. 試薬、試液
次に示すもの以外は、総則の3に示すものを用いる。
 水  液体クロマトグラフ用に製造したものを用いる。
 メタノール 液体クロマトグラフ用に製造したものを用いる。

カンタキサンチン標準品 本品はカンタキサンチン 96%以上を含み、融点は 207〜212℃(分解)である。

4. 試験溶液の調製
 細切均一化した検体 5.0 gを量り採り、アセトニトリル 30 mL、アセトニトリル飽和 n−ヘキサン 20 mLおよび無水硫酸ナトリウム 10 gを加えてホモジナイズした後、3,000 rpmで 5分間遠心分離する。アセトニトリル層および n−ヘキサン層を分液ロートに移し、アセトニトリル層を採る。n−ヘキサン層を、遠心分離した残留物に加え、さらにアセトニトリル 20 mLを加えて激しく振り混ぜた後、3,000 rpmで 5分間遠心分離する。n−ヘキサン層を捨て、アセトニトリル層を先のアセトニトリル層に合わせ、n−プロパノール 10 mLを加えて、40℃以下で5 mLになるまで濃縮する。これにメタノールを加えて、正確に 10 mLとしたものを試験溶液とする。

5. 検量線の作成
 カンタキサンチン標準品の 100 mg/L N,N−ジメチルホルムアミド溶液をメタノールで希釈して、 0.05〜20 mg/L溶液を数点調製し、それぞれHPLCに注入し、ピーク高法又はピーク面積法で検量線を作成する。

6. 定量
試験溶液をHPLCに注入し、5.の検量線でカンタキサンチンの含量を求める。

7. 測定条件
1) HPLC
 検出器: VIS又はDAD(波長 470 nm付近の極大波長)
 カラム: オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径 2〜5 mm)、内径 2.0〜6.0 mm、長さ 100〜250 mm
 カラム温度: 40℃
 移動相: 0.05%トリフルオロ酢酸及びメタノールの混液(3:97)
 保持時間の目安: 7〜10分
2) LC/MS
 カラム: オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径 2〜5 mm)、内径 2.0〜6.0 mm、長さ 100〜250 mm
 カラム温度: 40℃
 移動相: 0.05%トリフルオロ酢酸及びメタノールの混液(3:97)
 主なイオン (m/z): ESI+において 565
 保持時間の目安: 7〜10分

8. 定量限界
0.1 mg/kg

9. 留意事項
1) 試験法の概要
 カンタキサンチンを試料からアセトニトリルで抽出し、アセトニトリル/ヘキサン分配により脱脂した後、HPLC(VIS又はDAD)により測定し、LC/MSで確認する方法である。
2) 注意点
 (1) 試験溶液の調製において、濃縮、溶媒除去後の残留物に液状の脂質が残存する場合は、アセトニトリル 20 mL、アセトニトリル飽和n−ヘキサン 10 mLを加えて激しく振り混ぜて、3,000 rpmで 5分間遠心分離後、アセトニトリル層を 40℃以下で濃縮し、溶媒を除去して、残留物をメタノールに溶解し、正確に 10 mLとしたものを試験溶液とすること。
 (2) カンタキサンチンにはトランス体の他、シス体が存在する。定量に際しては、トランス体及びシス体のピーク高又はピーク面積の和をとり計算すること。
トランス体の極大波長は 475 nm付近、シス体の極大波長は 465 nm付近である。

10. 参考文献
なし

11. 類型
C


トップへ
戻る