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平成16年 6月11日作成

医療用具改修の概要

(クラスII)




  1. 一般名及び販売名

    	一般的名称:その他の放射線治療用関連装置(照合記録装置)
    	販売名 	  :照合記録装置 MLV-30A
    

  2. 対象ロット、数量及び出荷時期

    	形式名	:MLV-30A
    	製造番号:2537001,3527013,3547015,3612001,3612002,3612003,3622004,3622005
    		  3622006,4512007,4512008,4512009,4522010,4522011,4532013,4532014
    		  4532015,4532016,4542017
    	数量 	:19台
    	出荷時期	:平成 14年 3月〜平成 16年 4月
    

  3. 製造業者等名称

    	会社の名称 	:東芝メディカルシステムズ株式会社
    	本社所在地 	:栃木県大田原市下石上1385番地
    	薬事の業態	:医療用具製造業
    	製造所          :東芝メディカルシステムズ株式会社
    	製造所の住所  	:栃木県大田原市下石上1385番地
    	業許可番号 	:09BZ6008
    

  4. 改修理由

    	次の不具合があり、実際と異なった表示となる場合があることが判明しました。
    	(1)照射線量補正係数に関わる不具合
    		本装置には、医用ライナックのモニタユニット値(MU値)を設定する機能があり、
    		入力された補正係数を使ってMU値を設定します。
    		この補正係数を1.000以外に設定した場合に、標的基準線量の表示値が補正係数
    		を乗じた値になってしまい照射後の記録内容(標的基準線量および累積標的基準
    		線量)が正しく表示されません。
    	(2)標的基準線量またはMU値の変更に関わる不具合
    		同一患者、同一治療計画において標的基準線量またはMU値を変更した場合に、
    		変更前の照射記録の値を変更した計画値で表示する不具合があり、標的基準線量
    		および累積標的基準線量が正しく表示されません。
    	(3)「標的基準線量−累積計画」の表示に関わる不具合
    		ライナックグラフィを行った場合、「標的基準線量−累積計画」が正しく表示さ
    		れません。
    	上記(1)(2)(3)のいずれにおいても、照射自体は正常に行われます。
    

  5. 危惧される具体的な健康被害

    	これらの不具合が発生した場合でも、照射は正しく行われます。
    	誤った表示に気がつかずに、治療パラメータや治療計画を変更し、変更された計画に基づいて
    	治療をした場合に、過大照射あるいは過少照射となる可能性があります。
    	しかし、補正係数は0.9〜1.1の範囲で入力できますが、通常は1±数パーセントの値をとるため、
    	健康被害は無いと考えています。また、施設は日報(照射記録)により日常的に患者の照射量
    	を管理しており、誤った計画を立てることは無く、健康被害は無いと考えています。
    	なお、今までに健康被害の報告は受けておりません。
    

  6. 改修開始年月日

    	平成16年 6月11日 (情報提供の開始)
    

  7. 効能・効果又は用途等

    	本装置は、治療計画データおよび照射記録の管理に使用される装置で、医師もしくは放射線
    	技師等の有資格者が使用します。
    

  8. その他

    	納入しました医療機関は全て特定しており、対象装置のソフトウェアを修正する改修を実施し
    	ます。
    

  9. 担当者名及び連絡先

    	連絡先   :東芝メディカルシステムズ株式会社 総務部
    	栃木県大田原市下石上1385番地
    	Tel:0287-26-6211(直通)
    	Fax:0287-26-6050
    	担当者氏名 :薮内、櫻井