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2004年2月6日作成

医療用具回収の概要
(クラスIII

 

1. 一般名及び販売名


一般的名称:ディスクリート方式臨床化学自動分析装置
販売名:臨床化学自動分析装置 ARCHITECT c8000

2. 対象ロット、数量及び出荷時期


形式名:ARCHITECT c8000
Ser No.:3517001, 3517002, 3517003, 3517004, 3537005, 3542006,
3572007, 3592010, 3602011, 3602012, 3602013
数量: 11台
出荷時期:平成 15年 2月〜平成15年 12月

3. 製造業者等名称


会社の名称:東芝メディカルシステムズ株式会社
本社所在地:栃木県大田原市下石上1385番地
薬事の業態:医療用具製造業
製造所:東芝メディカルシステムズ株式会社
製造所の住所:栃木県大田原市下石上1385番地
業許可番号:09BZ6008

4. 回収理由


  弊社ARCHITECT c8000で検体ID読み取りに使用しているバーコードリーダと同型のものを使用している他の製品において、バーコードリーダの桁落ち(例えば123456が123になる)の事例が報告されました。このため、下記の対策を改修として実施させていただくことといたしました。
 バーコードリーダの桁落ちは、使用されるバーコードシンボル、バーコードの印字品質及び検体の架設の状況により発生します。
 バーコードシンボル NW-7(Codabar)は、サイズが小さくて済むとの利点から検体IDとして用いられることがありますが、バーコードの品質が悪い等条件が悪い場合、バーコードの開始・終了を正しく認識できずに、桁落ちする可能性があります。
 なお、検体IDを固定長として運用されている場合、またエラー検出付加のバーコードシステムを構築・運用している場合は、エラーが検出されますので問題は発生しません。

5. 危惧される具体的な健康被害


  誤読された場合、通常この誤読された検体IDはシステム上に存在しない(この検体IDの検査依頼がない)ので、検体は検査されません。検体は未検査となり、検査室の未検査チェックにより、異常がわかります。バーコードの桁落ちが発生し、かつシステムに存在する検体IDになることは、まず考えられないので健康被害が発生することはないと考えます。
 なお、本件による健康被害の報告は受けておりません。

6. 回収開始年月日


平成16年 2月 6日

7. 効能・効果又は用途等


  本装置は検体中の化学成分の分析・検査を自動で行い、試料を個別の容器中で反応させるように構成された装置で、医師もしくは検査技師等有資格者が使用します。

8. その他


  納入しました医療機関は全て特定しており、全対象装置について、バーコードの異なる場所を複数回読み、値が一致することを確認する方式にバーコードリーダの設定を変更する作業を改修として実施させていただきます。
 バーコードシステムの運用においては、取扱説明書に記載されておりますバーコード印字品質の確保、バーコード貼付位置および検体の架設位置の確認等、誤読防止に対する配慮をお願いいたします。

9. 担当者名及び連絡先


連絡先:東芝メディカルシステムズ株式会社 総務部
     栃木県大田原市下石上1385番地
     Tel:0287-26-6211(直通)
     Fax:0287-26-6050
     担当者氏名:櫻井