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平成15年9月16日作成

医薬品回収の概要

(クラスIII)




  1. 一般名及び販売名

      (1)一般名:乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン
        販売名:献血グロベニン−I−ニチヤク
      (2)一般名:人血清アルブミン
        販売名:献血アルブミン−ニチヤク
      (3)一般名:乾燥濃縮人アンチトロンビンIII
        販売名:献血ノンスロン1500注射用
    
    

  2. 対象ロット、数量及び出荷時期

      (1)献血グロベニン−I−ニチヤク    規格:2,500mg(50mL)
       対象ロット:N371F1N、N371F2N、N372F1N、N372F2N、N372F3N
             N380F1N、N380F2N、N384F1N、N384F2N
       出荷数量 :39,086本
       出荷時期 :平成14年12月〜平成15年5月
      (2)献血アルブミン−ニチヤク      規格:20% 50mL
       対象ロット:N335FN
       出荷数量 :9,390本
       出荷時期 :平成15年7月〜平成15年9月
      (3)献血ノンスロン1500注射用  規格:1,500単位(30mL)
       対象ロット:N110HN
       出荷数量 :1,952本
       出荷時期 :平成14年12月〜平成15年3月
    
    

  3. 製造業者等名称

    製造業者の名称:日本製薬株式会社
    製造業者の所在地:東京都千代田区東神田一丁目9番8号
    製造所の名称:日本製薬株式会社 成田工場
    製造所の所在地:千葉県成田市新泉3番地の1
    
    

  4. 回収理由

    この度、日本赤十字社より該当製品・該当ロットに使用されました献血者血漿が個別NAT検査
    (核酸増幅検査)でB型肝炎ウイルスの核酸(HBV DNA)が陽性であったとの連絡を受けました
    ので、念のための措置として、自主回収することと致しました。
    なお、日本赤十字社で実施した該当血漿の50人ミニプール血漿でのNAT検査、弊社にて実施
    した原血漿(プール血漿)及び製品のNAT検査は、いずれもHBV DNA陰性であり、製造工程
    におけるウイルス不活化・除去処理により、不活化処理を行っていない輸血用製剤とは異なり、
    該当製品の安全性は極めて高いと考えております。
    さらに、いずれの製品においても、発売以来、HBV感染の報告がないことより、安全性は確保されて
    いると判断致しておりますが、万全を期すため、回収させていただくことと致しました。
    
    

  5. 危惧される具体的な健康被害

    該当製品は、日本赤十字社で実施した50人ミニプール血漿でのNAT検査、弊社にて実施した
    原血漿(プール血漿)及び製品のNAT検査は、いずれもHBVDNA陰性であり、製造工程に
    おけるウイルス不活化・除去処理によりHBVに対する安全性は極めて高いと考えております。
    さらに、いずれの製品においても、発売以来、HBV感染の報告がないことより、安全性は確保
    されていると判断致しております。なお、現在までに健康被害の報告は受けておりません。
    
    

  6. 回収開始年月日

    平成15年9月13日
    
    

  7. 効能・効果又は用途等

    (1)献血グロベニン−I−ニチヤク
     ・無又は低ガンマグロブリン血症
     ・重症感染症における抗生物質との併用
     ・特発性血小板減少性紫斑病(他剤が無効で、著明な出血傾向があり、外科的処置又は出産等
      一時的止血管理を必要とする場合)
     ・川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)
     ・慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善
    (2)献血アルブミン−ニチヤク
     ・アルブミンの喪失(熱傷、ネフローゼ症候群等)及びアルブミン合成低下
      (肝硬変症等)による低アルブミン血症
     ・出血性ショック
    (3)献血ノンスロン1500注射用
     ・先天性アンチトロンビンIII欠乏に基づく血栓形成傾向
     ・アンチトロンビンIII低下を伴う汎発性血管内凝固症候群(DIC)
    
    

  8. その他

    この血漿からの製造品目として上記の他に「献血アルブミン−ニチヤク ロット
    No.N343FN」がありますが、本品は当社出荷前のため流通在庫はありません。
    
    

  9. 担当者名及び連絡先

    日本製薬株式会社
     医薬情報部 伊堂寺 徹
     薬事管理部 井上 高男
     TEL:03-3864-8411  FAX:03-3864-8837