一覧へ戻る

平成14年2月20日作成

医薬品回収の概要

(クラスIII)




  1. 一般名及び販売名

    (1)一般名:人血清アルブミン
       販売名:献血アルブミン−Wf
    (2)一般名:乾燥濃縮人アンチトロンビンIII 
       販売名:ノイアート(献血由来)
    

  2. 対象ロット、数量及び出荷時期

    (1)献血アルブミン−Wf 規格:12.5g 50mL  
     対象ロット:H555PX、H556PX、H557PX
     出荷数量:13,017本
     出荷時期:平成13年7月19日
    
    (2)ノイアート(献血由来)500単位  
     対象ロット:H095NXA、H095NXB、H095NXC、H096NXA、H096NXB
     出荷数量:14,836本
     出荷時期:平成13年10月5日〜平成13年11月8日
     

  3. 製造業者等名称

    製造業者の名称: 三菱ウェルファーマ株式会社
             (平成13年10月以前はウェルファイド株式会社) 
    製造業者の住所: 大阪市中央区平野町2−6−9
    製造所の名称 : 三菱ウェルファーマ株式会社 淀川工場
    製造所の住所 : 大阪府高槻市大塚町4丁目12−1
    
    

  4. 回収理由

    この度、当社血漿分画製剤の原料血漿の供給元より、遡及調査の結果、当社に供給された原料血漿の1保管検体からB型肝炎ウィルス核酸が検出されたとの連絡を受けました。
    当社にて、この血漿から製造された製品を確認したところ、「献血アルブミン−Wf」3ロット及び「ノイアート(献血由来)」5ロットが出荷されていることが判明しました。
    当該ロットについては、製造工程でウィルス不活化を目的とした液状加熱処理等を行ない、また、最終製剤において核酸増幅検査(NAT)で陰性を確認した上で出荷していることから、その安全性は確保されているものと判断しておりますが、万全を期するため、当該ロットを自主回収することとしました。

  5. 危惧される具体的な健康被害

    当該製剤は、製造工程でウィルス不活化を目的とした液状加熱処理等を行ないまた、最終製剤において核酸増幅検査(NAT)で陰性を確認した上で出荷しております。さらに、いずれの製剤についても、発売以来、因果関係が確認されたB型肝炎ウィルス感染の報告がないことより、安全性は確保されていると判断しています。なお、現在までに健康被害に関する報告は受けていません。

  6. 回収開始年月日

    平成14年2月20日 
    

  7. 効能・効果又は用途等

    (1)献血アルブミン−Wf
       アルブミンの喪失(熱傷、ネフローゼ症候群など)及びアルブミン合成
       低下(肝硬変症など)による低アルブミン血症、出血性ショック
    (2)ノイアート(献血由来)
       先天性アンチトロンビンIII欠乏に基づく血栓形成傾向
       アンチトロンビンIII低下を伴う汎発性血管内凝固症候群(DIC)  
    

  8. その他

    この血漿からの製造品目としては上記の他に「献血ヴェノグロブリン-IHヨシトミ 2500mg」1ロットがありますが、本品は当社出荷前のため自主回収を行う流通在庫はありません。

  9. 担当者名及び連絡先

    三菱ウェルファーマ株式会社   
     営業本部 製品情報部
     大阪くすり相談グループ Tel:(06)6227-4607
     東京くすり相談グループ Tel:(03)3815-3206