子育てする女性に対する再就職支援の充実
(マザーズハローワークの設置について)

平成18年度予定額 904,627(853,041)千円

 趣旨・目的
   働く女性の場合、出産を機に子育てのために退職するケースが多く、12歳未満の子どもを持ちながら求職活動を行っている女性が全国に約70万人存在するほか、就業を希望していながら求職活動を行っていない者も約180万人存在し(「就業構造基本調査」)、希望する仕事に就ける女性は限られている状況にある。
 女性が様々な領域で活躍できるとともに、結婚・出産・子育てなどのライフサイクルの中で女性が意欲と能力を十分に発揮して働くことを可能とする環境を整備するため、マザーズハローワーク(仮称)を全国12カ所(札幌、仙台、千葉、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡、北九州)に新設し、地方公共団体等との連携の下、子育て女性に対する再就職支援を充実する。

 事業の内容
(1)  地方公共団体等関係者による子育て女性の就職支援推進協議会の開催
 マザーズハローワークにおいて、地方公共団体、均等行政、21世紀職業財団、事業主団体等子育て女性の再就職支援に取り組む関係者による協議会を開催し、子育て支援や両立支援に関する各種情報の共有を図るとともに、就職支援に係る具体的な連携の在り方を協議し、地域の関係者の連携の下、子育てをしながら就職を希望する者に対する総合的な支援を実施する。

(2)  マザーズハローワークにおいて実施する施策
 マザーズハローワークにおいて、求職活動の準備が整い、具体的な就業希望を有しかつ すぐにも再就職を希望する女性求職者等に対し以下の支援サービスを実施する。
(1)  関係団体等との連携による関係情報の収集・整理
 地方公共団体等が実施している再就職準備講座等の修了者に対しマザーズハローワークから積極的に働きかけを行いその就職活動のフォローアップを行う、講座のカリキュラムにマザーズハローワークの見学や職業相談体験等を盛り込む等、関係団体との連携を強化する。
 また、地方公共団体や雇用均等行政等の関係機関から、仕事と子育ての両立支援に取り組む企業の情報、保育所・子育て支援サービス等に関する情報等の提供を受け、これを整理して求職者に提供するとともに、窓口において活用を図り適格なマッチングに資する。
(2)  求職者のニーズを踏まえた担当者制によるきめ細かなマッチング
 労働市場の具体的な状況や、求職者の希望する働き方、退職前のキャリア等を踏まえたきめ細かな相談を行い、個々の求職者のおかれている状況に応じた就職実現プランを策定するとともに、担当者制による一貫した支援等を行う。
(3)  求人開拓の実施
 雇用均等行政から子育て支援に熱心に取り組んでいる事業所等に関する情報提供を受け、これら事業所を中心とした求人開拓を実施する。求職者のニーズに適合する求人がない場合には、当該求職者の情報を求人者に提供しつつ個別の求人開拓を実施し、適格なマッチングを図る。
(4)  各種セミナー等の実施
 具体的な就業希望を有する者に対し、就職活動の具体的な方法等に係る各種セミナー等を実施するとともに、地方公共団体等関係団体において実施されるセミナー等の情報提供を行う。
(5)  利用者が相談しやすい体制の整備
 子ども連れでも職業相談等が行える十分な相談スペースの確保やベビーチェア等必要な備品の整備等を含め、利用者の立場に立ったレイアウトの一新を図り、気軽に来所できる環境を整備する。

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