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平成16年2月25日
健康局


放射線が照射されたホッキ貝について


 平成16年2月24日、千代田区から東京都に、「中国で日本輸出用に加工したホッキ貝に殺菌のための紫外線照射を行うところ、誤って放射線を照射した疑いがある旨の報告を、午後4時30分に輸入者から受けた」との連絡がありました。輸入者を所管する千代田区が、輸入業者を通じて当該品の殺菌方法等について確認した結果、下記のとおり食品衛生法に違反することが確定しましたのでお知らせいたします。

 違反内容
 食品衛生法第7条第2項違反
  コバルト60のガンマ線を4キログレイ照射していた。

 輸入者
マルハ株式会社
代表取締役社長  いがらし  ゆうじ
 五十嵐 勇二
東京都千代田区大手町一丁目1番2号
 連絡先:03-3216-0821(広報グループ)

 違反食品
(1) 名称 (1)冷凍食品  北寄貝(カナダ産) 開き
 (2)冷凍食品  北寄貝(カナダ産) スライス
(2) 形態 合成樹脂製トレイ詰
  (1)190g入  (2)120g入
(3) 賞味期限 2005.04.27から2005.05.10まで
(4) 原産国 中華人民共和国

 輸入量及び販売量等
輸入年月日 名称 輸入量 在庫量 販売量
平成15年11月10日
平成15年11月19日
平成15年12月1日
スライス 2,757.36kg 173.04kg 2,584.32kg
開き 2,472.85kg 587.48kg 1,885.37kg
合計 5,230.21kg 760.52kg 4,469.69kg

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【問合せ先】
 健康局食品医薬品安全部食品監視課
ダイヤルイン:03-5320-4404 内線23-574
03-5320-4400 内線23-550
奥澤、田ア、佐藤

 違反に至った経緯
 輸入者は、中国における当該品の殺菌方法について紫外線による殺菌を指示していた。その後、紫外線ではなくガンマ線を使用していることが疑われたため、急遽その事実を保健所に報告するとともに、調査したところ照射事実が確認された。

 行政の対応
(1) 千代田区は、マルハ株式会社に対し、2月25日に回収を指示した。
(2) 当該ホッキ貝については、回収品を含め、千代田区が食品衛生法違反品として販売禁止等の措置を行う予定。


 放射線照射食品に対する我が国での規制

 食品衛生法に基づく規格基準で、ばれいしょの発芽防止の目的で放射線を照射することは認められている。

発芽防止の目的でばれいしょに放射線を照射する場合の基準
(1)使用する放射線の線源及び線種は、コバルト60のガンマ線とすること。
(2)ばれいしょの吸収線量が150グレイ(0.15キログレイ)を超えてはならないこと。
(3)照射加工を行ったばれいしょに対しては、再度照射してはならないこと。

 今回のホッキ貝は食べても安全か

 FAO/WHO(コーデックス委員会)は、食品への照射の上限を10キログレイとし、これ以下の照射の安全性を確認している。


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