2013年08月30日更新 鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の発生状況について (更新3)

2003年から今年8月29日までに、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は、15か国から637人が世界保健機関(WHO)へ公式に報告されています。このうち378人が死亡しています。

7月4日以降、カンボジアから新たに4人の確定患者(3歳の男児、9歳の男児、5歳の女児、6歳の男児)が報告されました。このうち1人(9歳の男児)が死亡しました。

患者は散発的に発生したものと考えられており、地域内で伝播している根拠はありません。カンボジアでは、家きんの間でインフルエンザA(H5N1)ウイルスが広く常在しており、今後も散発的な患者や小規模の集団感染が発生することが予想されます。

家きんの間でインフルエンザウイルスが循環している時は、特に家で飼育されている感染した家きんや、汚染された環境に暴露する人々の中で散発例や小規模の集団発生が起こる可能性があります。しかし、現在のところ、このインフルエンザA(H5N1)ウイルスは人の間で効率よく感染せず、このウイルスが地域レベルで拡大するレベルは依然として低いです。

患者が発生している地域に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHOInfluenza at the human-animal interface
Summary and assessment as of29 August 2013
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface
_29Aug13.pdf[PDF形式:383KB]