2012年07月09日更新 インドネシアで鳥インフルエンザの患者が発生しました。

2012年7月6日に公表されたWHOの情報によりますと、インドネシアで新たに鳥インフルエンザA(H5N1)患者1例が報告されました。

患者はウエストジャワ(West Java)州に住む8歳の女児です。2012年6月18日に発熱があり、翌日シンガポールへ旅行に出かけ、6月20日開業医を受診し、咽頭炎と診断されました。患者は6月24日にジャカルタへ戻りましたが、まだ咳と体調不良があり、食欲が低下し、嘔吐しました。家族が患者を地元の病院へ連れて行きました。患者の状態は悪化し、集中治療室へ移されましたが、7月3日に死亡しました。患者は鳥インフルエンザA(H5N1)へ感染していたことが、保健省の国立健康開発研究所によって確認されました。

患者の近隣と、患者が父親と生きた鶏を買いに行ったときに家きんに接触したことがわかっている近くの市場で、疫学調査が実施されています。患者は市場で鶏をと殺する場所にいました。

シンガポール保健省は国際保健規則に基づき、患者について報告を受けています。

インドネシアでは2005年から現在までに190例の患者が報告され、そのうち158例が死亡しています。

現地に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

Avian Influenzasituation in Indonesia-update
http://www.who.int/csr/don/2012_07_06/en/index.html