2012年06月06日更新 香港で鳥インフルエンザの患者が発生しました。

2012年6月5日に公表されたWHOの情報によりますと、香港の保健局健康保護センターは新たに鳥インフルエンザA (H5N1)患者1例を報告しました。

患者は、広東省広州市に住む2歳の男児です。2012年5月23日に広東省で発症し、5月26日に香港のプライベートクリニックを受診しました。患者は熱性けいれんを起こし、5月28日に病院へ搬送され、6月2日に鳥インフルエンザA(H5N1)であると確定診断されました。患者は重篤な状態が続いており、現在も入院しています。

患者の母親は、2012年5月中旬、広州市内にある生きた家きんのいる市場へ患者を連れて行き、生きたアヒルを買い、市場でとさつしました。患者と密接な接触があった者は鳥インフルエンザの検査をされましたが、陰性でした。

これまでに2次感染や集団発生はなく、ヒトへのA(H5N1)ウイルス感染の散発事例であることが判明しています。

香港では現在までに、1997年に18例、2003年に2例、2010年に1例、2012年に本症例の合計22例のヒトのA(H5N1)ウイルス感染が報告されています。

現地にご滞在の際は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHO :Avian influenza- situation in China, Hong Kong Special Administrative Region (Hong Kong, SAR) - update
http://www.who.int/csr/don/2012_06_05/en/index.html