【照会先】

医薬・生活衛生局 水道課
 水道計画指導室長   東  利博
 課長補佐       工藤 喜史
(代表電話)03(5253)1111(内線4028)
(直通電話)03(3595)2368

 

厚生労働省とカンボジア王国工業科学技術革新省が水道分野での協力に関する新たな覚書を締結しました

~カンボジアの持続可能な水供給の実現を目指して~

 田村 厚生労働大臣は、チャン・プラシッド カンボジア王国上級大臣兼工業科学技術革新大臣との、カンボジアにおける持続可能な水供給を実現するための協力に関する新たな覚書に署名しましたので、お知らせします。(発効日:令和3年1月26日)
 両国は、平成23年及び平成28年にカンボジアにおける水の安全供給を促進するための覚書を締結してきましたが、その有効期間である5年を経過したため、同国に対して長年にわたり水道分野の国際貢献を行っている北九州市からの要請を受け、新たに覚書を締結したものです。
 今回の覚書では、同国における持続可能な開発目標(SDGs)等を達成するため、日本の官民の水道分野に関する知見や技術を活用することなどが掲げられています。
 なお、覚書に関連して、厚生労働省では北九州市等と共催で、1月28日に「日本カンボジア上下水道セミナー」をオンライン開催しました。
 厚生労働省では、引き続き同国における持続可能な水供給の実現に向けて、北九州市と協力しながら、覚書に基づく取組を進めます。
 
【北九州市と厚生労働省のこれまでの取組】
 カンボジアに対する水道分野に関する協力については、北九州市が主体的な役割を果たしています。平成23年1月及び平成28年1月に、両国間で締結した覚書も、同市からの要請を受けて進めたものです。
 この覚書などに基づき、同国の水の安全供給を促進するため、専門家の派遣や研修生の受入などの技術協力を北九州市が中心となって進めてきました。現在では、水道普及のための協力は首都プノンペンに限らず、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の事業等を通じて、同国全州の都市部へ拡がっています。
 厚生労働省は、日本の水道産業の海外展開のための支援に取り組んでおり、カンボジアに対しては、公益社団法人 日本水道協会、北九州市、日本の水道関連企業と連携して、平成20年度以降、同国の水道事業者を対象とする水道セミナーを開催してきました。また、平成30年から、厚生労働省職員をJICA長期専門家として派遣し、同国の水道法整備等に対する支援にも力を入れています。