後藤大臣会見概要

(令和4年4月8日(金)8:46 ~ 8:53 衆16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
特に冒頭発言はありません。

質疑

記者:
岸田首相は先月29日に物価高騰などへの緊急対策をとりまとめるよう指示を出しました。生活困窮者支援をめぐっては給付金についても検討されています。
 厚労省は現状、どの層への影響が深刻で、どのような支援が必要だと考えていますでしょうか。その際、給付金の妥当性や必要額についての考え方について教えてください。
大臣:
足下の物価高騰等への対応については、総理から「経済財政政策担当大臣を中心に、与党とも十分連携しながら、具体的な施策の検討を進め、4月末を目途に取りまとめ」という指示がありまして、現在、こうしたプロセスを進行中であります。
 厚生労働省としては、生活衛生関係営業者への支援だとか、生活物価の高騰により生活困窮となっている生活困窮者等への支援などの施策を検討しております。
 先ほど申し上げたプロセスの中で給付金等の検討も取扱いがどうなるかは分かりませんが、検討中という状況です。
記者:
新型コロナの再拡大が懸念される中、ワクチンの3回目接種率の伸び悩みが指摘されています。昨日総理が若者への接種の促進策について言及されましたが、改めて3回目接種の意義と、若年層を中心にどのように接種を進めていくのか教えてください。
大臣:
新型コロナワクチンの3回目接種については、自治体や、医療関係者、あるいは 国民の皆様のご協力によりまして、2月中旬に、1日100万回の接種を実現しました。
 現在、高齢者人口に対する接種率は、8割を超えておりますし、一般の方も、3月に接種の対象となる方の8割が打てているという状況に来ていますが、引き続き3回目接種を急いで行く必要があると思っておりまして、3回目接種の必要性や、交互接種の有効性・安全性について、国民の皆様にしっかりとご説明させていただいて、一日も早く、3回目接種が進む様に、厚生労働省としても全力で取り組んでいきたいと思います。
記者:
コロナの感染状況についてお伺いします。先日、アドバイザリーボードでも専門家から感染状況、リバウンドの可能性も懸念という見解が示されましたが、大臣の現在の感染状況のご認識いかがでしょうか。
大臣:
先日アドバイザリーボードにおいても、全国の新規感染者数は増加傾向となっていて、今後の動向に注視していく必要があると、特に10代から20代の増加が顕著というご指摘がありました。また現在の新規感染者数は、昨年夏のピークよりも高い状況が続いていまして、現在の感染状況はリバウンドの可能性も懸念される状況にあります。
 地域別にみると、これもだいぶ感染状況の推移に差が生じているとの評価・分析も行われておりまして、今後の動向は、BA.2への今後の置き換わりの状況も含めて、しっかりと見極めていく必要があると、注意が必要であると考えています。
 対応については、オミクロン株への対応について、「全体像」で整えた保健医療提供体制をしっかりと稼働させることが基本ですが、それにオミクロン株の特性等を踏まえたそういう対応を重点化・迅速化を進めていく、そうした対策をさらに進めたいと思います。
 特に高齢者施設等における医療支援体制については、今月4日に24時間以内に施設からの連絡があれば、感染制御・業務継続支援チームを送れる体制がきちんととれているか、全ての施設で、医師や看護師による往診・派遣ができる医療機関の事前確保ができているか、そうしたことを、しっかりと目標を設定して、都道府県の方に通知を出して、体制の整備のお願いをしています。
 更に、施設内療養を行う高齢者施設等への1人当たり最大30万円のかかり増し経費の支援ですが、これについては、対象地域を従来の重点地域から全国に拡大するとともに、4月末の期限を7月末まで延長するというようなことにもいたしました。
 再び感染拡大の可能性が懸念される中で、政府としても引き続き最大限の警戒感を持って、保健医療提供体制をしっかりと稼働できるように体制を整えていきたいと思っております。
     
記者:
先ほどの質問にも関連しますが、岸田首相は現役世代の接種向上を打ち出しましたが、若者・現役世代の3回目接種の向上について、改めてどのように望みたいとお考えでしょうか。
大臣:
総理から、昨日は、「基本的な感染対策の徹底」と、「抗原定性検査キットも活用して、日常生活の中で積極的に検査を受けていただくこと」、それから、「若い方を含めた、ワクチンの3回目接種を早めに受けていただくこと」、この3点について、特に国民の皆様にご協力をお願いする旨の発言がありました。
 そういうことで、引き続き「最大限の警戒」感を持って、保健医療体制を整えていくとともに、若者への3回目接種について、しっかりと若者がワクチンの接種を受けやすい体制整備のために取り組みたいと思います。
 できるだけ早期に、できるだけ多くの方に接種をしていただくためには、3回目接種の有効性だとか、あるいは交互接種の有効性・安全性、そうしたことをCMやSNS等の媒体を使ったり、できる限り多くの機会を捕まえて、しっかりと取り組んでいきたいと思いますし、いま若い方達、大学等での団体的な接種についても支援ということで、いま政府として動いているので、そうしたことにも協力して進めていきたいと思います。

(了)