09/12/18 第43回中央社会保険医療協議会保険医療材料専門部会議事録 1 日   時  平成21年12月18日(金)9:00〜9:11 2 場   所   はあといん乃木坂 フルール(地下1階)  3 出 席 者  小林麻里部会長 白石小百合委員 関原健夫委員 白川修二委員           中島圭子委員 北村光一委員 伊藤文郎委員 嘉山孝正委員           鈴木邦彦委員 渡辺三雄委員 三浦洋嗣委員 松村啓史委員           松本晃委員 森清一委員           <事務局>          佐藤医療課長 木下経済課長 迫井企画官 他                 4 議   題   ○平成22年度保険医療材料制度改革の骨子(案)について ○小林部会長  それでは、委員がおそろいですので、ただいまより第43回保険医療材料専門部会を開 催いたします。  まず、委員の出欠状況について御報告いたします。本日は森田委員が御欠席です。なお、 審議官につきましては、公務のため欠席される旨の連絡を受けております。  それでは、議事に入りたいと思います。  本日は、平成22年度保険医療材料制度改革の骨子(案)について、前回に引き続き議 論を進めていきたいと思います。  前回での御議論を踏まえて、骨子(案)が修正されていますので、事務局から説明をお 願いいたします。 ○事務局(迫井医療課企画官)  お手元の資料材−1をごらんいただきながら御説明させていただきます。ごくごく簡単 に御説明をさせていただきます。  前回提出させていただいた骨子(案)、前回の御議論を踏まえまして、大きく2つの点 を修正いたしております。1つ目は極めて事務的な修正ですが、おめくりいただきまして、 2ページ、3ページ以降、かぎ括弧で【平成22年度実施】というふうな明記が幾つかし ておりますけれども、今回の改定にあたりまして、対応する事項を明記させていただいて おります。これが1点でございます。  2点目は実質的な内容にかかる修正でございますが、資料の6ページをお開きいただき たいと思います。「既存の機能区分に係る事項」の(2)のウに該当いたしますけれども、 外国価格参照制度の為替レートの平均値の対象期間に関します議論の中で、前回、事務局 原案といたしましては、今日ここにお示ししております3行以外のところに次回改定以降 に係る記載がございましたが、議論の過程でこの記載については削除するという御議論が ございましたので、そこの部分が1行半ほど削除されております。したがいまして、「直 近の2年間とすることとする。」という規定としてございます。  極めて簡単ですが、事務局から以上でございます。 ○小林部会長  ありがとうございました。  前回の御意見といたしまして、「再算定における外国価格参照制度の為替レートの平均 値の対象期間」について、なお書きがございましたけれども、その点につきまして、削除 すべきではないかという御意見がございまして、その修正とイノベーションのところの評 価の要件の分かりやすい記述、記載をするという御意見で、その案文が出されているとこ ろであります。また、【平成22年度実施】というところが明記されているということで ございますけれども、この案につきまして、御意見、御質問がありましたら、よろしくお 願いいたします。  白川委員、お願いいたします。 ○白川委員  修正していただいた改革骨子につきましては、私どもとしてはこれでよろしいかという ふうに考えております。  ただ、22年度実施分につきましてはこれで問題はないんですが、1つ、医療材料につ いての根本的な問題だと思いますけれども、6ページの「既存の医療区分の見直し」につ いて、今、確か700ぐらいの機能区分という形になっているかと思いますが、個々の機 能区分の中で、かなり古い形式のもので実勢価格が少し下がっているようなものと、新し い材質等を使って値段がキープされているものと、一つのカテゴリーの中に入っているケ ースが多々あるというふうに聞いております。その辺の実態を一度、どういう状況にある のかということを、次回以降と言いますか、次回改定に向けて議論する中でお示しいただ ければというお願いをしたいと思います。 ○小林部会長  ありがとうございます。  ただいまの白川委員の御意見では、700ぐらいの医療区分の中で、古くて実勢価格が 下がっているものと、新しくて価格がそのまま維持されているものがあるということで、 その辺を整理して、どういう実態になっているかということを示して検討していくという ことでございますね。  この点、事務局はいかがでしょうか。 ○事務局(迫井医療課企画官)  御指摘を踏まえまして、今回改定終了後に、今回の改定の対応の中で、22年のデータ も含めまして、御指摘のような事項を整理いたしまして、改めてまた引き続き部会で御議 論いただけるように、事務局としては対応させていただきたいと考えます。 ○小林部会長  引き続き検討が必要な部分であると思いますので、事務局のほうによろしくお願いいた します。  北村委員、お願いいたします。 ○北村(光)委員  私も全体的には特に異存はございませんけれども、今、白川委員がおっしゃれた6ペー ジの(3)の機能区分の見直しのアの部分の後段なんですけれども、「供給が著しく困難 な特定保険医療材料における機能区分の見直しには一定の配慮」というところで、非常に 有効な機能を持つ材料については、大括りの機能区分の中に「細分化された区分を検討す る」という部分について今後配慮を願えればと思います。 ○小林部会長  有用な機能を持っているものについて、細分化する必要があるということを検討すると ……。 ○北村(光)委員  具体的に何かといったら、それはございませんけれども。 ○小林部会長  この点については、事務局、いかがでしょうか。 ○事務局(迫井医療課企画官)  前回の案をお示しした時にも、実際にそういった対象となるような、例えば希少疾患、 数は少ないけれどもどうしても必要な材料というものは存在いたします。そういった場合 については、供給困難にならないようにということを念頭においての記載でございますの で、改めましてこのことをきっちり対応させていただくように、作業を進めていきたいと 考えております。 ○小林部会長  ありがとうございます。  重要な指摘だと思いますので、今後も引き続き検討したいと思います。  そのほかにいかがでしょうか。松村専門委員、お願いいたします。 ○松村専門委員  今の内容と同じことなんですが、目的としては安定供給だけではなくて、イノベーショ ンの評価という観点からも、30万品目が700の中に入っていると余りにも荒すぎます ので、そこはぜひ検討をお願いしたいと思います。 ○小林部会長  イノベーションの評価について、機能区分の観点から引き続き見直しを続けるというこ とでよろしいでしょうか。  嘉山委員、お願いいたします。 ○嘉山委員  これ、ずっと機能だけで見ているんですけれども、現場で今一番重要なのは安全性なん ですよ。企業の方は「ちょっとよくなったよ」と言っても、前のを使ってすごく都合が悪 いという時は少しの工夫というのもかなりあるんですよね、現場では。大してプリンシプ ルでは変わらないじゃないとかというような機械がありまして、値段が違う。それには安 全という評価が今まで入ってないんですよ、中医協の機械の評価に。安全性というのは、 我々使う外科医というか医師からみると、患者さんのためにもまず第一に優先度が高いの ではないかと思うので、これから事務局が評価するときに、安全性というのを入れていた だけたらというふうに考えます。 ○小林部会長  ありがとうございました。  はい、事務局、お願いいたします。 ○事務局(迫井医療課企画官)  嘉山委員御指摘の点は当然でございまして、医療保険に収載する際には、大前提といた しまして薬事法での承認、さまざまな要求について提供するということを前提といたしま して、保険収載しておりますので、改めましてそういった観点も十分に吟味をしていくよ うに対応させていただきたいと考えております。 ○嘉山委員  迫井さんは頭がいいからそういう言い方をするんだけれども、違う、明記してほしいん です。要するに機能は同じでも安全性が上がったらそれは評価するよというふうにしてい ただきたいということです。 ○小林部会長  安全性というのは根本的な問題でございますので、その点は事務局としても留意してい ただきたいと思うんですけれども、事務局、お願いいたします。 ○事務局(迫井医療課企画官)  わかりました。嘉山委員御指摘の点、改めまして今後もきっちり対応させていただくよ うに、特にイノベーションの評価に際しましては、平成20年度以降の対応といたしまし て、安全性を有すること、高い有効性、客観的に示されていることというふうに、定性的 に書いてありますけれども、引き続きまして、その点はきっちり留意させていただきたい と考えております。 ○小林部会長  重要な指摘がなされましたけれども、安全性の観点、そしてまた、有用性の観点、イノ ベーションの評価の部分、機能区分の見直しについては、いろいろな観点でカテゴリーの 見直しをする必要があるということで整理をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。  そのほかに何か御意見、御質問ございますでしょうか。  全体を通しまして、この案でよろしいでしょうか。  それでは、本日の骨子(案)で委員の先生方の了承が得られたと存じます。この骨子 (案)をもちまして、保険医療材料専門部会としては委員の先生方の御意見を集約された ものとして、とりまとめさせていただきたいと思います。  ありがとうございました。  では、本日はこれで医療材料専門部会を終了したいと思います。どうもありがとうござ いました。  次回の日程につきまして、事務局から何かございますか。 ○事務局(迫井医療課企画官)  未定でございますので、決まり次第御連絡をさせていただきます。ありがとうございま した。 ○小林部会長  それでは、本日の保険医療材料専門部会はこれにて閉会といたします。 【照会先】 厚生労働省保険局医療課企画法令第二係 代表 03−5253−1111(内線3276)