09/11/19 診療報酬調査専門組織     平成21年度第1回医療技術評価分科会議事録 1 日   時  平成21年11月19日(木)15:00〜15:58 2 場   所   厚生労働省17階専用第21会議室  3 出 席 者  吉田秀樹分科会会長 大滝純司委員 熊本一朗委員 齋藤寿一委員          佐々木均委員 重藤えり子委員 須田英明委員          本田浩委員 松村秀雄委員 渡邊清明委員         <事務局>          佐藤医療課長 迫井医療課企画官 渡辺保険医療企画調査室長          上條歯科医療管理官 佐久間医療課長補佐 佐々木医療課長補佐 他 4 議   題   ○平成21年度の医療技術評価・再評価について          ○その他 ○吉田分科会長  ちょうど時間ですので、平成21年度これ第1回になるんですかね。前回は2月ですの で前年度ですね。今年度第1回目のこの医療技術評価分科会を開催します。  今日は大変寒い中、集まっていただきありがとうございます。  早速ですが、時間がたちましたので大分委員も変わりました。まず御紹介しますけれど も、佐々木均先生、長崎大学の薬剤部です。一言どうぞ。 ○佐々木分科委員  長崎大学病院の佐々木でございます。治験管理センター長もやっておりまして、薬のこ とで少しここに参加させていただいております。よろしくお願いいたします。 ○吉田分科会長  よろしくお願いします。  もう一方ですね。真田先生は今日欠席ですけれども、東京大学の看護学専攻の真田弘美 先生が新任で出ております。また、次回いらっしゃったらごあいさついただきます。  それから、本日の委員の出席ですけれども、寒いので大分欠席がおりますけれども、先 ほどの真田弘美先生、寺本先生、中村先生、難波先生、山口先生が欠席でございます。  事務局も変わりましたので、早速事務局のほうの紹介をよろしくお願いします。 ○事務局(佐久間補佐)  御紹介いたします。9月7日付でございます。保険局医療課保管医療企画調査室長で渡 辺由美子室長が着任しております。 ○事務局(渡辺保険医療企画調査室長)  渡辺でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○事務局(佐久間補佐)  また、10月20日付でございますが、大臣官房総務課企画官・保険局併任ということ で迫井正深企画官が入らせていただいております。 ○事務局(迫井企画官)  迫井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○吉田分科会長  では、2月からですので大分メンバーが変わっちゃっていますけれども、よろしくお願 いいたします。  それで、最初にこの分科会の中の座長代理がまだ決定していませんので、これは規約の 第3条第4項に代理は分科会長が指名するとなっていますので、昨日、個人的に齊藤先生 にお願いしますので、齊藤先生よろしいですか。  では、先生こちらへ。  一応私が外科系ですので、内科系からということで内保連の会長であります齊藤先生、 よろしくお願いします。 〔齊藤委員移動〕 ○吉田分科会長  では、齊藤先生に鎮座いただいたので、これから審査を始めます。  まず、事務局から資料の確認をしていただけますか。 ○事務局(佐久間補佐)  そうしましたら、お手元の資料を御確認ください。  まず、一番上でございますけれども、議事次第、1枚紙でございます。その次に、この 組織の運営要綱等ということで1枚紙、それと委員名簿でございますが、これも1枚紙で ございます。  次に、右上に診調組技−2−1とございますが、ホチキスどめのもの、これが2枚紙で ございます。両面それぞれございます。  それと、次のホチキスどめでございますけれども、診調組技−2−2でございます。こ ちらがちょっと厚くなってございますが、26ページものでございます。  それと、最後でございますけれども、参考資料としてこちらもホチキスでとまっている ものでございますが、こちら12枚ものでございます。  以上でございます。 ○吉田分科会長  欠損ございませんか。きのうは何か欠損があったんですよね。よろしいですか。  どうもありがとうございました。  今年2月にやって、今年度第1回目ということですけれども、これは基本問題小委員会 の下部組織ですので、後でまた言いますが、きのう基本問題小委員会がございまして、後 で詳しくまた言います。私が出まして、途中経過についてだけは報告してございます。ま た、いろいろ御意見があったので、それは後で事務局から紹介させていただきます。  これ、1次評価はどんどん進みまして、基本問題小委員会からの意見も踏まえてワーキ ンググループを6グループつくりました。その中にはこの分科会の委員も入っていただい て、特に臨床の方に入っていただいて、2回行いまして、大体夜の7時から10時まで食 事もしないで延々といただきました。ありがとうございました。一応700何件から選ん でいただきまして、資料はありますけれども、731件ですね。重複がありますので、7 31件から344件が一応この分科会に上げましょうということで、あと詳しくは事務局 から説明します。  評価方法について、きのうも小委員会で一部あったんですが、大体日本とアメリカと事 情が違いますので、そっくりそのままアメリカの評価方法を取り入れるわけにはいかない ということで、一応きのう了解はいただいております。  では、事務局から時間がたっているので、その評価の説明についてよろしくお願いしま す。 ○事務局(佐久間補佐)  そうしましたら、まず参考資料のほうをごらんください。一番最後のホチキスどめのも のでございます。これは前回の医療技術評価分科会で、こちらのほうで御了解いただいて、 これを進めていったというものでございます。  概要等々でございますけれども、本分科会における評価対象技術ということで、こちら のほうの技術につきましては、日本的には特掲診療料の第2部の在宅医療から病理診断、 また歯科診療報酬点数表の同様に第2部から14部に該当する技術として評価される、ま たは評価されることが適当な技術とするということになってございます。  それと、実際に評価提案書についてでございます。これはまた後ほど御説明申し上げま すが、こちらのほうについてはそれぞれ学会のほうから御要望をいただくということで、 ごらんいただくような日本医学会分科会、内科系学会社会保険連合、外科系学会社会保険 委員会連合、日本歯科医学会分科会、認定分科会も含む、いずれかに属する学会、また日 本薬学会並びに看護系学会等社会保険連合、こちらのほうから御提案いただいたものにつ いて評価を行っているところでございます。  評価方法については、2段階で実施するということでございまして、1次評価、先ほど 分科会長からもお話がございましたが、臨床医を中心としたワーキンググループによりま して、専門的な観点から評価を実施ということでございます。2次評価でございますが、 こちらが本分科会においてということでございますけれども、1次評価において高く評価 されたものを対象にこちらの分科会全体会合におきまして、より幅広い観点から評価を実 施すると、こういうことでございます。  実際の評価結果の取り扱いにつきましては、中央社会保険医療協議会の基本問題小委員 会に報告すると、このようなスケジュールになってございます。  1枚めくっていただきますと、今申し上げた流れのところがカラーで出ている部分がご ざいますので、3ページ目でございますけれども、こちらをごらんください。今申し上げ たところが図に書いてございます。こんな流れで進んでいるところで、現在真ん中にござ います1次評価でございます、色が青といいますか緑色の薄いのがかかってございますけ れども、ワーキンググループによる1次評価が取りまとめられてきたところでございまし て、これから2次評価に向けて作業が進んでいく、このようなスケジュールになってござ います。  それで、時間もたっているということもございますので、実際にどんな提案書で、あと どのような評価をということでございますので、そちらのほうについても簡単に御説明を 申し上げたいというふうに思います。  1枚めくっていただきまして、右下のところに書いてある4ページ以降をごらんくださ い。  こちらは医療技術評価の提案書ということで、各学会さんから御提案いただく様式にな ってございます。概要版と詳細版というのがそれぞれございます。また、保険の未収載技 術用と既収載のもの、こういうふうに分かれてございます。4ページ目のところでござい ますが、これは保険未収載の技術についての概要版です。表の左側のところを見ていただ きますと、技術名、技術の概要、対象疾患名、保険収載の必要性のポイントといったよう なところ。それと、評価項目としてそれぞれこれも記載していただくことになってござい ますが、1番からこちら簡易版のほうですと8番までございます。  まず、1番目で有効性、治癒率・死亡率・QOLの改善等、学会のガイドライン等、エ ビデンスレベルの明確化、こういったようなところについて記載していただくのが1点。 また、2番目として安全性について、こちらは副作用等のリスクの内容と頻度といったよ うなもの、また、3番目でございますが普及性について、これは年間の対象患者数ですと か実際の実施回数ですとか、こういったものを記載していただく。それから、4番として 技術の成熟度、これは各学会等におけます位置付けですとか、または難易度、特に専門性 ですとか施設基準が必要なのかどうか、こういったところも含めて記載していただくと。 また、5番目といたしまして倫理性・社会的妥当性ということがございます。こちらにつ いては問題点がある場合に記載するというような形になってございます。6番目で妥当と 思われる診療報酬の区分、これは新しい未収載の技術でございますので、どこの部分に該 当するかということを記載していただく。また、それと点数を合わせて妥当と思われる点 数とその根拠について記載をしていただいてございます。また、7番目でございますが、 代替する保険既収載の技術との比較ということで、そういったものがあるかどうか。また、 実際に代替する場合に効果、安全性等を含む効果についての比較、費用の比較、こういっ たところの記載をいただいてございます。8番目で最後でございますが、予想される医療 費への影響ということで、実際にその影響額等についてもこちらに記載をしていただいて、 その根拠もあわせて記載をしていただくと、このようなものになっています。こちらが概 要版です。  1ページ隣になりますけれども、5ページ、6ページ、7ページにあるもの、これが詳 細版ということで、先ほどの概要版についてというところと、さらに加えて情報をいただ いているということでございます。5ページ目は、これは基本的に概要版と同じ項目がご ざいますので、違っている項目について申し上げます。  3ページ目をごらんください。失礼しました。右下でいきますと、6ページのところを ごらんください。  こちら9番目と10番目というのがございます。まず、(9)でございますけれども、こち らが当該技術の海外における公的医療保険、医療保障への収載の状況という情報、または 10番目でございますが、この技術の先進医療としての取り扱いがどうなっているか。承 認を受けているのか、届け出がされているのか、こういったような項目について記載をい ただくことになってございます。  4ページ、右下の番号で7ページでございますけれども、11番、12番でございます が、11番としてこれがこの技術に薬品を用いる場合について、その主なものについて記 載をいただいています。それぞれの名称、薬事法の承認の有無、効能効果等々について記 載をしてございます。また、12番については同様に医療機器を用いる場合について同じ ようなものを記載しています。以上が未収載の技術についての様式でございます。概要版 と詳細版でございます。  それで、8ページ以下でございますけれども、1ページめくっていただきまして、右下 のところで8ページでございますが、こちらが保険の既収載の技術についての提案書でご ざいます。  こちら若干先ほどの未収載のものについては簡便になってございますが、既に収載され ているものについての要望ということで、特に技術名云々とありまして、その下の再評価 の区分というところで、今回再評価をしていただく内容について記載をしていただくと。 算定要件の見直しなのか、それとも点数の見直し等なのか、増点の場合、減点の場合、保 険収載の廃止、このようなところでございます。それぞれについ評価項目のほうで再評価 の理由を記載していただきまして、また、2番目といたしまして普及性の変化、収載され てから何かそういった患者数ですとか回数等に変化があったのかどうか。また、3番目と いたしまして予想される医療費への影響について、また4番目といたしまして、今回この 算定要件等の見直しによりまして、新たに使用される機器等があるのかどうか。こういっ たところについて提案をいただくということでなっております。これが今申し上げたとこ ろの様式でございます。こういった様式に基づきまして、各学会のほうから御提案をいた だいて、1次評価、2次評価という形でさせていただいて、こういった形になっておりま す。  それで、実際の評価のところについてでございますけれども、評価表についても定めて ございまして、右下の番号でいくと、次の9ページ以降をごらんください。  まず、9ページでございますけれども、こちら保険未収載の技術の1次評価の評価票で ございます。こちらについてでございますが、評価項目といたしまして4点ほど挙げてご ざいます。表の左側をごらんいただきまして、一番左が評価項目でございますが、1とい たしまして技術の有効性・成熟度、データの質ですとか信頼度を含むということでござい ますが、これが1点でございます。これは評価結果として評価を数字で表現させていただ いて、評価をしていただいてございます。2番目といたしまして安全性・倫理性・社会的 妥当性の観点から見た、保険収載の適切性についてということで、こちらは問題がある場 合、問題がないと、こういったような評価をいただいております。また、3番目といたし まして普及性に係るデータ等の妥当性についてということでございまして、こちらは低中 高というような評価軸になってございます。4番目といたしまして、実施施設の限定につ いてということでございまして、こちらは1番、先進医療とすべきものかどうか、または 2番といたしまして施設基準を設けて行うべきかどうか、3番目といたしまして必要なし と、こういったような評価軸になってございます。こちらが保険未収載の技術について、 1次評価の評価票でございます。  また、1枚めくっていただきまして、今度右下のほうで10ページでございます。  こちらは今度2次評価について行っていただく部分の評価票でございますが、今、1次 評価で上がってきたものについてそれぞれ評価結果も踏まえまして、こちらの評価票で評 価するということになってございます。評価項目としてでございますが、1番、当該技術 の保険収載に係る必要性・妥当性についてということで、こちらも数字での評価軸になっ てございますが、低いほうから高いほうへ1、2、3、4、5というふうな評価軸になっ てございます。また、実施施設の限定についてということで、これは先ほどの1次評価と 同じです。  特に下にポツで書いてございますが、評価上の留意事項というところの1ポツ目をごら んください。これは1番のところの先ほど申し上げた点についてでございますが、1次評 価の結果及び提案書に記載された内容を総合的に評価して行うというふうになってござい ます。また、実施施設についても同様でございますけれども、3つ目のポツでございます が、こちらも1次評価結果、提案書、特に普及性、技術の成熟度、倫理的・社会的妥当性 及び予想される医療費への影響等を踏まえて、先進医療の取り扱いが適当であるかどうか。 または保険収載するに当たりまして、施設基準等を用いた限定が必要かどうか、こういっ たものについて御判断、御評価をいただくというふうになってございます。こちらが新規 の保険未収載の技術の2次評価票でございます。  それで、また1枚めくっていただきまして11ページでございますが、こちらは既に収 載されたものについての1次評価の評価票です。先ほどの提案書の内容とほぼ同じような 形になってございますが、1番といたしまして再評価の必要性と妥当性についてでござい ます。こちらについても1、2、3、4、5というような同じ評価軸です。それと、2番 目について普及性に係るデータの妥当性についてということで、こちらも低中高というよ うな評価軸になってございます。  評価上の留意事項につきましては、先ほどのところと似ているところがございますが、 1番の再評価の必要性・妥当性につきましては、これは提案書の再評価の理由について、 データの質・信頼度も含めて総合的に評価をしていただくということになってございます。 また、普及性に係るデータの妥当性につきましても、同様に提案書の同様の項目について 臨床的観点からのそれぞれの妥当性を3段階で評価すると、このような様式になってござ います。これが1次の評価票でございます。  それと、1枚めくっていただいて、これ最後、12ページでございますけれども、こち らのほうについては2次評価の評価票でございまして、再評価の必要性・妥当性について ということで総合的に評価をいただくというふうになってございます。こちらは新規保険 未収載のものの評価と同じでございますが、1ポツ目に書いてございますが、1次評価の 結果及び提案書に記載した内容を総合的に評価していただく、このようなものになってご ざいます。  評価票等々の説明につきましては、以上でございます。 ○吉田分科会長  御苦労さまでした。これ皆さんの了解をとっていますけれども、何か御質問ございます か。  これ、この分科会で承認を受けて、中医協でも承認を受けてワーキンググループで評価 したわけです。よろしゅうございますね。  では、早速今日のメーンテーマです。今回の1次評価で評価された一覧表がございます ので、これ各学会から731件ございました。それをこのワーキンググループで絞って、 絞って実は先ほど1、2、3、4、5とありますよね。それでできるだけ3以上は拾うけ れども、2以下は拾わないと。それで、厚労省の希望として大体3以上を50%ぐらいに してほしいというので、種々検討しまして大分、科によっては泣いてもらった科もいっぱ いありますけれども、3から2へ移動してくれといってやったものがありますけれども、 一応絞りに絞ったこの件です。これについて、では事務局から説明をお願いします。 ○事務局(佐久間補佐)  そうしましたら、資料の技−2−1をごらんください。  まず、個別票の前に2−1のほうの2枚紙でございます。医療技術評価・再評価につい てということでございますが、これまでの検討状況につきましては、先ほど流れで申し上 げたとおりでございますけれども、簡単になぞらせていただきますと、こちらの医療技術 の評価につきましてでございますが、学会等から提出されます評価提案書、こちらに基づ きまして、新規技術の評価と既存の医療技術の再評価を実施するということとされており まして、実際に2月からでございますけれども、基本問題小委員会、それとそれに基づき まして、こちらの医療技術評価分科会のほうで作業を開始しているということでございま す。  具体的なところでございますけれども、本年3月から6月にかけまして、関係学会等か ら計731件、これは重複を含まない数字でございます。こちらの731件の技術の評価 ・再評価の提案書が提出されまして、ワーキンググループの1次評価が終わって、今こち らに御報告という形になってございます。  実際の1次評価の実施方法というところでございますけれども、先ほどお話がございま したけれども、2番のほうでございますが、基本的には保険診療に精通されております医 学、歯学、薬学、看護学等の有識者で構成されるワーキンググループで、6分野に分けま して評価を行っておる、こういう形でございます。ワーキンググループの中の設置、あと は振り分け等につきましては、ごらんいただいたようなワーキング1から6までのグルー プで分けてそれぞれ検討を行ったということでございます。  その結果についてでございますが、1枚めくっていただきまして2ページでございます。  こちらの上段の表をごらんください。1次評価の結果でございますけれども、全体とし て件数のところでございますが、先ほど申し上げたとおり重複をカウントせずに731件 でございます。1次評価結果というところで(1)のところでございますけれども、2次評価 において検討することが適当とされた技術ということで、こちらは全体で344件、新規 の技術でございますが、こちらが159件、既存の技術でございますが、こちらが185 件でございます。  2番以下でございますが、残念ながら今回2次評価のほうに進んでいないというところ でございますけれども、そちらのものについてでございますが、(2)でございますが、その 他の技術として例えば有効性、成熟度が低いですとか安全性・倫理性・社会的妥当性等か ら問題とされたものなどが含まれているものでございますが、全体として304件でござ います。  それと、(3)のところでございますけれども、こちらは今回のもともと医療技術評価分科 会のほうで評価の対象になっていないものでございますけれども、基本診療料ですとか指 導管理等に係る提案書、こちらについてが45件ございます。また、現時点で薬事法上の 承認が得られていないと確認ができているようなものということでございますけれども、 こちらのほうが19件、それと(5)でございますけれども、こちらは先進医療専門家会議の ほうで保険導入について議論する。もともと先進医療として承認されている技術について ということでございますが、こちらが19件でございます。こういった形でございまして、 最終的に2次評価において検討することが適当とされた技術ということで344件が挙げ られているということがございます。  御参考までに、下に前回改訂のときに挙げたこちらの同様の数ということでございます が、前回改訂のときでございますが、重複をカウントせずに681件、そのうち2次評価 において検討することが適当とされたものということでございまして、それが233件と いうことでございます。パーセンテージとしては、今年から若干多くなっているというと ころでございます。  それで、具体的にどういったものについてということでございますけれども、失礼いた しました。今度は資料のほうの技−2−2をごらんください。  こちらは今申し上げた区分、それぞれ2次評価において検討することが適当とされた技 術についてというものと、実際にそれが新規技術のもの、それと既存の技術のもの、また それ以外の今回残念ながら2次評価において検討することが適当とされる技術から漏れた 部分でございますけれども、そちらのほうの一覧表をつくってございますので、簡単では ございますけれども、御説明をさせていただきたいというふうに思います。  まず、26ページという非常にたくさんの提案がございますそのリストなんでございま すが、1ページ目をごらんいただきまして、技−2−2の1ページ目でございます。  まずは2次評価において検討することが適当とされました新しい新規の技術についてで ございます。こちらのほうは先ほど申し上げたとおり、159件ございます。1番からざ っと全部お話しするわけにはいかないんですが、例えばでございますけれども、1、2、 3というふうにございますが、日本医学放射線学会のほうから先進画像加算:外傷全身C Tですとか、日本移植学会でございますが、生体部分肺移植術、また、日本Endour ology・ESWL学会のほうから軟性膀胱鏡を用いました膀胱鏡検査ですとか、こう いった種類につきましてございます。ここで挙げられていますのは非常にたくさんござい ますが、日本眼科学会のほうからも御要望いただいたのもごらんいただいたようなものも ございますし、例えばその下でございますけれども、18番、19番というところで日本 肝臓学会からHCVのGenotypeの測定について、または19番でございますが、血中HC V−RNAについてということ。また、その下につきましては、胸部もしくは形成外科学 会からございますけれども、例えば胸部外科学会でございますが、24番でございますけ れども、心臓弁膜症の手術と大動脈の手術といったようなものについてございます。また、 たくさんございますので、簡単に例を挙げてということで挙げていますが、1枚めくって いただきまして2ページ目でございます卦も、こちらのほうにつきましてでございますが、 例えばこちらは血液学会、高気圧環境学会、口腔外科等々でございますけれども、例えば 口腔外科学会からでございますけれども、下顎関節突起骨折観血手術、片側、両側という ようなもの、また、2つ下で39番でございますけれども、終夜睡眠検査(多点感圧式シ ートセンサを使用した場合)ということで、日本呼吸器学会から、またここら辺は呼吸器 系のものが続きます。  それと、47番以降については産科婦人科学会、産科婦人科内視鏡学会等々からでござ いますが、例えば48番、49番ということで腹腔鏡下子宮筋腫核出術と至急付属器癒着 剥離術の複数手術の特例の拡大であるとか、それと耳鼻科領域でございますけれども、例 えば53番の内視鏡下嚥下機能検査でございますとか、あとは例えば58番の周産期・新 生児医学会で前置胎盤帝王切開術、こういったようなものもございます。  また、1枚めくっていただきまして、今度は3ページ目でございますけれども、こちら のほうについてもアレルギー学会、小児科学会等々からの御要望についてここに書いてあ るとおりでございます。例えばでございますけれども、小児関係でございますが、75番 でございますけれども、日本小児神経学会のほうと日本リハビリテーション医学会のほう からでございますが、ボツリヌス毒素を使用した神経ブロックについて、また、消化器系 で食道学会のほうからございますけれども、例えば81番のほうで食道空置バイパス作成 術といったようなもの、こういったようなところでございます。また、これ以降は神経学 会の御要望についてそれぞれございますけれども、等々がございます。  また1枚めくっていただきまして、ここは94番から127番になっていますが、ここ は日本心臓血管外科学会、それぞれ整形外科学会等の整形領域または脳外科領域、皮膚領 域等々ございますけれども、例えば整形領域でございますと100番、101番等々ござ いますけれども、鏡視下自家骨軟骨移植術ですとか肩腱板断裂手術ですとか、こういった ようなものがございます。  また、1枚めくっていただきまして、今度は5ページでございますけれども、こちらも 病理学会、それと腹部の救急学会、放射線腫瘍学会、リハビリテーション等々でございま すけれども、こちらのほうも例えばでございますが、日本放射線腫瘍学会のほうから画像 誘導の放射線治療ということで136番、こういったものが上がってございますし、また、 臨床外科学会ということでございまして、例えば149、150番でございますけれども、 人工肛門の閉鎖術といったようなもの、ハルトマン手術後の人工肛門閉鎖術といったよう なものが上がっているところでございます。こちらのほうが合わせて全体で158、ここ のページまでが158ということでございます。  失礼いたしました。6ページ、次のページにもありまして、全体で159でございます。  また、7ページ以降でございますけれども、こちらは2次評価において検討することが 適当とされた既存の技術でございます。既存の技術についてでございますので、基本的に は点数の増点のものですとか、もしくは算定要件の拡大ですとか、中には減点等もござい ます。それで、こちらも非常にたくさんあるんでございますけれども、1番から先ほど申 し上げたところでございますけれども、185番までございます。特にこのページで星印 がついているものがございますけれども、これは星印がついているもの、20番にござい ますが、このページですと20番と32番にございますが、これは項目、例えばこの提案 書の中で算定項目の削除ですとか廃止といったような提案を含んだものについて星印をつ けてございます。こちらについても非常にたくさんありますので、例えば1番でございま すが、血球成分の除去療法ということで日本アフェレシス学会から出させていただいてい るものについて今回2次評価において検討することが適当とされております。また、MR Iの撮影料として2番目でございますが、2回目以降の撮影料に関する減額についてとい うことで、日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会等から御要望いただいているという ものでございます。  それと、これもごらんいただいて、このページについては日本放射線関係のところが出 ている要望と、実際には移植学会、リハ学会、眼科学会等から出ているものでございます。  次のページをめくっていただきまして、8ページ以降でございますが、こちらもそれぞ れ先ほどと同じように非常にたくさんございますんですが、眼科学会、胸部外科学会、形 成外科学会、あとは日本外科学会からの御要望というところと血液、血管、口腔外科それ ぞれから御要望いただいた中で通ったものがごらんいただいたようなものでございます。  また、1枚めくっていただきまして9ページでございますけれども、こちらのほうにつ きましても、産婦人科学会から御要望をいただいているもの、また、歯科関係で歯周病学 会のほうから出ているもの、または耳鼻咽喉科学会、周産期・新生児学会、消化器系の消 化管学会、消化管外科学会、また小児関係でございますが、小児の外科学会、日本小児歯 科学会、縟瘡学会、食道学会等々からいただいているもので、今回通っているものでござ います。  非常にたくさんございますので、まためくりながら進めていきたいと思いますが、10 ページでございますけれども、こちらについても98番から131番までございますが、 神経学会から精神科関連の御要望で挙がってきているもの、または日本大腸肛門病学会と 消化器系のところから挙がってきているもの。また、日本脳神経外科領域、泌尿科学会の 領域、皮膚科学会の領域から来ているもので、今回その2次評価に資するものというのが ごらんいただいたようなものでございます。  それと、11ページ、12ページのほうも基本的に同じでございますけれども、こちら は病理学会または救急関係、それと不整脈、放射線腫瘍学会または歯科関係で日本補綴歯 科学会、また薬学会、リウマチ学会から出てきているものでございます。  それとあわせまして、最後に12ページでございますけれども、こちらのほうは日本臨 床外科学会から提出いただいて、今回2次評価に資するものということですとか、日本臨 床検査医学会から出させていただいているもの等々でございます。これが全体で非常にた くさんございましたが、185課題について2次評価に検討することが適当とされた既存 の技術についてでございます。  それと、その後でございますけれども、13ページ以降でございますが、こちらはその 他の新規技術、その他の既存技術等々でございますけれども、今回残念ながら2次評価か ら漏れたといいますか、漏れてしまった技術についてということでございますけれども、 ごらんいただいたようなところでございまして、その他の新規技術、新規についてはこの 13ページから17ページまでに書かれている課題につきましては、今回は残念ながら漏 れてしまったということでございます。こちらの件数が167件ございます。  それと、18ページ以降でございますけれども、これは同様にその他の既存技術でござ いまして、既に収載されている技術のうち、今回残念ながら2次の評価のほうに進めなか った、漏れたということでございます。これが18ページから22ページまでございまし て、137件でございます。こちらもごらんいただいたような技術について今回は残念な がらということでございます。  それと、23ページ以降でございますけれども、こちらについては先ほどのカテゴリー にあったものでございますが、基本診療料、指導管理等に関係する提案書ということでご ざいまして、もともとは医療技術評価分科会におきましては、評価の対象とならないもの ということでございまして、こちらが45件ごらんいただいたような23ページ、24ペ ージにあるような技術についてはこのカテゴリーに入ってございます。  それと、こちらの最後の2つ目でございますけれども、25ページが薬事法上の承認が 得られていない医療機器、医療薬品等を用いた技術ということで19課題ございます。こ ちらは25ページ、19課題でございます。  それで、あと最後でございますけれども、一番最後のページでございますが、先進医療 専門家会議において保険導入について議論をする技術ということで、ごらんいただいたよ うなものが既に先進医療のほうで評価されてございまして、そちらのほうで議論していた だくものということで19課題ございます。ごらんいただいたのは、課題については今回 の技術評価分科会のほうでの評価では対象外ということでございます。  以上が先ほど申し上げた1次評価の中身について、非常にざっとではございますけれど も、御説明した次第でございます。  それで、恐縮ですが少し戻っていただきまして、先ほどの技−2−1の2ページ目でご ざいますが、今ごらんいただいたところの表についてでございますけれども、3番の医療 技術の1次評価結果、この中身について今御説明を申し上げました。今回、(1)であります けれども、2次評価において検討するのが適当とされた技術ということで344件、ここ についてということと、2、3、4、5、こちらのほうが先ほど申し上げたとおり、残念 ながら2次評価には進めなかったものということでございますので、そこの部分について それぞれについて御意見等をいただければというふうに考えております。  以上でございます。 ○吉田分科会長  これは質問を受けても答えようがないんですが、実は昨日、中医協で医療課長の命令で 提案書を全部持っていったんですね。3メートルぐらいありました。びっくりしましたけ れども、それだけちゃんと真剣にワーキングで調べたんだということで、ほとんど質問な く終わりましたけれども、この落ちたものの中に削除したものが多いんですけれども、特 に学会、お金を知らないのでべらぼうな請求を提出したり、そういうものがけっこうあり ましたので、それはワーキングで厳密に見まして、これは世の中に合わないということで 削除したものもけっこうございます。  それから、臨床関係では毎回そうですけれども、もう使っていないという技術を176 番ですか。技術を1個上げていただきました。それから放射線からは古い放射線治療です ね、あれはもうやっていないので削除で構わないというので、実は前回から提案書の中に 御存じのように既存の技術で削除もしくは点数が高過ぎるから原点してくれというものも 入れてあります。それは優先的に選んでありますので、それは全部入っています。  では、詳しいことを中医協は言っていませんけれども、この大体の数については昨日、 中医協で報告しました。不思議なことに1号側から外れた304件をどうするんですかと いうので、本来ですと全部通してほしいんですけれども、お金がないものですから一応我 々は国民の一部負担金と、それから保険者のことを考えて半分ぐらいにしましたと答えて います。  それから、このa、bですが、cから要するに在宅からこの分科会で検討しろと決まっ ていますけれども、ただ、在宅と新しく病理が入ったんですね。今回から在宅の専門家と 病理の方を含めて、ほぼ医学に関する人たちを全部集めて、50名で判定しました。これ からこの344件についてこの分科会で手分けして、今度は絞り込むわけですね。これ事 務のほうで大体何件ぐらいという希望はあるんですか。きのうの話だと、遠藤会長は去年 に比べて100件も多いというので、100件ぐらい多いのは、手術に関することは一応 専門家から見て、やっぱりこれは必要だということで選んでございますと言ってあります。 これ決めて評価を受けるんだけれども、希望はあるんですか。 ○事務局(佐久間補佐)  希望と申しますか、今回この2次評価の優先順位をつけていただくというような形にな ると思います。優先順位といいますか、その優先して医療技術の評価を進めていくべきも のですとか、そういったカテゴリーについて今後2次評価の中で分けていただくという形 になると思います。 ○吉田分科会長  はい。だから、きのうの会議でも財源がどうだとか全然分からないんですよね。それで、 きのう中医協を見ていまして2号側、要するに診療側がばらばらなんです、意見が。あれ では本当に決まるのかなと思うぐらいばらばらな意見でした。ただ、このワーキングでも 出ました特に胸部外科の高い縫合糸、あれについて何とかしてくれませんかという希望が あったんですね、この中にも。きのうも中医協の中で意見が出まして、縫合糸についてど うしようかと。一応この分科会で考えてくれと言われましたので、ただ、みんな提案書で すので加算、加算で来るんですね。加算で来るとなかなかつけにくいというので、一応き のうの了解ではこの縫合糸を含めて外保連が扱っていますので、外保連で検討させてほし いと。では検討してくれというので、こちらに依頼されました、正式に。ですので、きの う外保連の山口先生は今日欠席ですけれども、お呼びして一応縫合糸を含めて手術点数に ついてもう一回考えようと。といいますのは、僕も20年ぐらい言っているんですけれど も、何でこの手術は何点とだれが、いつ決めたのか全然分からないんですね。それで、ど んどん上がっていくんですから、ちょっとこれ、外保連試案が出ていますので、たしか第 5班のときに遠藤先生もちょうど中医協委員だったので言ったことがあるんです。手術点 数についてはそれしかないので、特にそれを基本にして考えたらいかがですかと言ったら、 きのう正式に中医協のほうで決めまして、では2年後の改訂に向けて手術点数を変えよう と、再考しようというので、外保連のほうに話をしてくれというので、きのうお話ししま した。  きのう話をして、一応厚労省のほうと外保連の委員とで小委員会をつくっていただいて、 2年かけて出してもらう。それで、その縫合糸については分かるんですけれども、10何 万円とか20何万円とかあるんですね。分かるんだけれども、その加算としてなじまない というんですけれども、この分科会で検討してくれということでした。  それから、昨日中医協がございましたので、簡単に説明しますと、特にこの手術の特殊 縫合を言われまして、特殊縫合についてこの分科会でどうしたらいいかということを評価 してくれと。  それから、2番目が先ほど言いました外保連試案にのっとって、やっぱり手術について は全然だれが決めたか分からないものがずっと続いているわけですね。それで、たまたま 外保連試案があるので精緻化して、要するにすごい偏っているんですよ。縫合糸も眼科の ものしかなかったり、きのう山口先生が言いましたので、あるいは外保連でフォーマット をつくって、これに一応入れていくと。実はきのう、嘉山委員からハーバード大学の医療 技術の決め方、これにのっとってやれと言うんですが、実は内容を言いますと、この保険 点数を向こうは自費と保険併用ですので、ここに入れるんですね。技術のかかる時間を入 れろと。それから、技能や身体的な労力も入れろ。これは入っていますね、外保連にも。 その次は判断に伴う精神的労力、こんなもの、どうやって測るんだろうと。4番目が医療 事故に対する心理的ストレス、どうやって図るんだろうと。とにかく4つの分野を考えて やってくれというんですけれども、これでアメリカは医療技術を見ますと、何せ日本より も2,000万円高いんですね。脳神経外科医が年収で円に直すと5,000万円、心臓 内科も5,000万円、それから心臓外科4,000万円とかべらぼうに高いんですね。 これにのっとって医療技術を考えてくれというんですけれども、1番、2番はもうやって います。ただ、この精神的労力なんて日本ではなじまないですよね。それからあと、医療 事故に対する心理的ストレスは図りっこないので、一応外保連試案でもこの1番、2番に ついては一応考慮に入れています。  ただ、この縫合糸について出している学会と、使っているんだけれども遠慮して出さな い学会があるので、一応正式なフォーマットをつくって、その外科手術をもう一回見直そ うということですので、そのフォーマットをつくってやりましょうと。一応外保連は進ん でいるんですけれども、ただ、中医協では来年度の改訂に向けろというんですけれども、 とてもじゃないけれども無理なので、一応きのうの遠藤会長には2年後の改訂、24年の 改訂に向けてやらせてくださいと言ったら、それが正式に決定しましたので、それでこの 分科会で一応預かりましたので、その点を検討したいと。  この縫合糸についてはどなたか御意見ございますか。  事務局、いかがですか、縫合糸について。 ○事務局(佐久間補佐)  今回、御提案の中で1次のワーキンググループのほうで御議論がございましたのが、特 殊縫合糸についてということで、特に幾つかの学会さんのほうから特殊縫合糸の加算とい う形での御提案でございました。それで、縫合糸のこういった技術の加算という形でござ いますけれども、例えば同じ技術ですべてのものについてそういったものを使うというこ とであると、若干加算という形になじみにくいのかなというところがございまして、ある 特定の例えば使う場合と使わない場合があるという形であると加算にはなじむ、そういっ たことで実はワーキンググループのほうでは加算という提案にはなじみにくいなというこ とで、実は今回の提案から落ちている部分がございます。  ただ、先ほど分科会長のお話がございましたとおり、特殊縫合糸の課題については非常 に重要であるということがございまして、ぜひこちらの分科会のほうでその点についても 御議論をいただきたいということでお話があったところでございます。  それと、昨日の中医協のお話でございますけれども、2点ほど分科会長からお話がござ いました。もちろんこの特殊縫合糸の問題も1つ議題に上がりまして、それにつきまして はぜひ何らかの形でこの特殊縫合糸について評価をできるようにお願いできないかという ような話が1点ございました。  それともう一点のほうで特殊縫合糸も含めてといいますか、別の話でもあるんでござい ますけれども、手術料全体についてこういった外保連試案というものを何とか使えないか というような議論もございまして、その中で先ほど分科会長からお話があったとおり、外 保連試案についてぜひ聖地化を外保連のほうにお願いしたらどうかと、こういったような ものがございました。それで、それに基づいて恐らく昨日、吉田先生のほうから外保連の 会長のほうに一部お願いをされたというような、こういう形だと思います。ということで、 今回の今申し上げた特殊縫合糸の件に関しては、そういったものがどういった評価が適当 なのかどうかということも含めて、実情も含めて御議論いただけるとありがたいなという ふうに思っております。  以上でございます。 ○吉田分科会長  結果的に佐藤課長はきのう、前回の改訂のときに要望のあった手術については多少その 縫合糸を含めてアップしてあるんだと。8件でしたかね、8件ぐらいやっているというの で、だから多分加算というと、要するに使わなくても請求するものがいっぱいいるんです よね、保険を見ていますと。だから加算となっちゃうと大変なので、含めて何点にしても らうと。実は昨日もこの来年改訂までに何とか考えてくれという意見がありましたので、 一応この分科会で最終的にはやりますけれども、その特殊な縫合糸を使う手術については もうちょっと縫合糸を含めた保険点数にしてもらう。手術点数見直しは2年後ですので、 まだ時間はありますから、外保連と十分この分科会とで相談して、また中医協のほうへ持 って提案したいと思います。  今までの説明につきまして、御質問ございますか。  もうこれから344件について先生方、仕分けしてまた判定してもらいますけれども、 それで、具体的にどうします。この344件、このあと僕に一任されますけれども、分配 しますよね。 ○事務局(佐久間補佐)  たくさん案件がございますので、恐らく御担当、御専門の部分もございますので、そち らのほうのちょっと振り分け案を分科会長と御相談させていただいて、つくらせていただ いて、それを先生方にお願いするというような形になると思います。 ○吉田分科会長  そのほかに何か質問ございませんか。この分科会の持ち方をこうしろと。きのうの中医 協ではとにかく医療技術なので、中医協の場ではなかなか決められないと、専門家がいな いので。この分科会に一任するから考えてくれというので、ちょっと縫合糸の件と、それ から手術点数見直しについてはきのう了解をとってありますので、これを1年ぐらいかけ て皆さんの御意見を聞こうと思います。  特に意見がなければ、この344件について一応私に一任していただいて、それでよろ しいですか。事務局と相談して振り分けますので。  それで、前回覚えていますかね。2次評価で削りましたか。たしか前回61件ぐらいし かなかったんですよね。それも中医協に持っていったら、何だ60件もと言われたんです けれども、この新規技術が通れば当然古い技術が減るわけですよね。それを知らないんで すね。どんどんふえていくんじゃないかと、冗談じゃない。新規が入れば、半年待ってい ただければ、患者がふえるわけじゃありませんからね。この新しい技術が古いほうへ行き ますよと言ったら、古いほうはなくなるでしょうと言ったら、ああ、そうですねといって 通ったので、私はできれば多く落としたいんですけれどもね。ただ、その医療資源がどう なっているのか、それ全然分からないので。何か知っていますか、医療資源のことは。見 直し何とかいって入っちゃったでしょう。見直し作業ですが、聞いていませんか。それが ないと決められないんです、ここも。この項目を多少あるというふうに言われればたくさ ん出しますけれども、何もないというと出せませんでしょう。 ○事務局(迫井企画官)  分科会長がおっしゃっている部分がちょっと必ずしも把握できていないかもしれません が、技術を新規に導入した際に、一般的に、おっしゃるとおりスクラップ・アンド・ビル ドでしょうというお考えがあろうかと思います。ただ一方で、今、分科会長が御指摘のと おり、技術は少しずつ浸透してまいりますし、それから現場の使用する技術を一斉によー いどんで全部変わるわけではございません。ですから、そこはうまく説明をしますと、ち ゃんと支払い側も含めて御理解いただけるものと思いますので、どういった形で今回御議 論いただくか。その成果といいますか、その結果を次回の改訂に反映する際に既存の技術 はどうなるのかというようなことを含めて、そこは事務局のほうで理解が得られるような 資料をつくらせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○熊本分科委員  本質的なことじゃないんですけれども、このリストの中の12ページの削除項目の提案 というのがございますよね。これは先生がおっしゃられるように、新規を多く入れること で、これが何件あるのかということで、些細かもしれませんけれども、これは必ずしも新 規でふやしてという要望でなくて、逆に減らしてもいいんじゃないかという御提案ですか ら、これは差っ引いてもいいんじゃないかと。これは単なる1項目になっていますけれど も、中身が何件ぐらいあるのかなとちょっと思ったものですから、些細なことでございま すが。 ○吉田分科会長  齊藤先生、担当でしたよね。たしか5項目ぐらい、生化学か何かの。ほとんどもう臨床 病理学会でほとんど使っていませんということで。 ○熊本分科委員  だから、そういうこともやっているということですね。先ほど分科会長もおっしゃいま したけれども。 ○吉田分科会長  はい、どうぞ。 ○本田分科委員  先ほど順位づけという話がございました。これはグルーピングと理解してよろしいんで すね。 ○吉田分科会長  何番ですか ○本田分科委員  全体の評価のところですが、1から5までの評価をするわけでございますよね。順位づ けの作業をということでございましたが、これは大体1から5までのグルーピングをする と。どれくらいの割合で考えてよろしいんですか。先ほど先生の御質問の回答がなかった ので。 ○吉田分科会長  グルーピング、評価しますよね、5点何件、4点何件といって。それで、前回はたしか 皆さんに考えていただいて、61件ぐらいだと思うんですけれどもね。  はい、どうぞ。 ○事務局(佐久間補佐)  よろしいでしょうか。前回の最終的な2次評価の結果についてどういうふうになってい たかということで、すみません、口頭で申し上げますけれども、一応5つに分けてござい ます。1つ目でございますけれども、これは新規技術についてでございますが、保険適用 する優先度が高いと考えられる新規技術ということで、こちらは42件でございます。次 に、その他の新規技術ということで、こちらは優先順位でございますが、今のに比べて低 いということがございますけれども、こちらのほうが69件ということでございます。そ れと、今度は既存技術についても同様なんでございますが、再評価する優先度が高いと考 えられる既存技術ということで、こちらが62件、それとその他の既存技術ということで、 こちらが55件。また、それ以外のところで先進医療専門家会議等で議論する医療技術と いうことで、その後先進医療に入っているんですが、そういったものが入っているかと思 いますけれども、それが5件でございます。ということで、前回233件のうち今申し上 げたようなカテゴリーといいますか、項目に分けてございます。 ○吉田分科会長  ですから、今後のスケジュールとしては、今日皆様に了解をいただいて、日程に入って いましたか。前回は1月の中旬ぐらいに2次評価をやっているんですね。ですので、12 月いっぱいにお送りしているんですか、これ。1月の下旬ぐらいにこの2次評価の分科会 を開いて、それで最終決定して中医協へ持っていっているんですね。それ去年は1月23 日でした。日程はどうなりますか。一応12月の頭ぐらいに渡しますか、皆さんに。 ○事務局(佐久間補佐)  これからその割り振りも含めて分科会長と御相談させていただいて、それでお願いをし ますので、まだちょっと日程のほうは必ずしもあれですが、早急に行いたいと思います。  それと、医療技術評価分科会の日程についても、こちらもまだ今のところ決まってござ いません。そちらのほうの評価のほうの御依頼と、その御評価いただいたものの整理とい うところをあわせて早急にさせていただきたいというふうに思っております。 ○吉田分科会長  では、いずれにしても、先ほど了解を得ましたように、割り振りは会長に一任いただけ ますか。それで、事務局と相談して割り振ります。そのときに詳しく、例えばもし決まれ ば5点は何割ぐらいとかつけて出しますけれども、とにかく医療費の財源に関してはたく さん出したいと思うんですけれどもね。きのうも1号側から2点以下はこの後どうなるん ですかといった意見があるので、よく分かっていないのかなと思うんです。だったら、そ ういう1号の意見があるんだったら全部出したいんだと思ったんですけれどもね。では、 それは事務局と相談して決めます。  こちらで準備しました議題は以上ですけれども、そのほかに何かございますか。よろし いですか。  それで、一応外保連に関しては医療技術ということで、山口先生と具体的に詰めろとい うことですので、この分科会としてまた案が出たら、またお諮りします。具体的には多分 来年の夏前までにはある程度出るんじゃないかと山口先生が言っていましたので、出た時 点でこの分科会を通して、また中医協はこうなりましたと御報告しますので、よろしくお 願いします。  事務局から何かありますか、日程について。 ○事務局(佐久間補佐)  先ほど申し上げたとおり、次回の日程は未定でございますけれども、決まり次第御連絡 をさせていただきたいというふうに思っております。  また、評価票等についてでございますが、こちらは先ほど申し上げたとおり、分科会長 と御相談の上で、一度郵送等で送付させていただこうというふうに思っておりますので、 よろしくお願い申し上げます。 ○吉田分科会長  特に御意見なければ、1時間で終わりましたけれども、大変短い時間、遠方から来てい ただいてすみません、どうも。  では、これで本年度第1回目の医療技術評価分科会を終わります。ありがとうございま した。 【照会先】 厚生労働省保険局医療課企画法令第二係 代表 03−5253−1111(内線3276)