08/06/13 第3回女性の健康づくり推進懇談会議事録 第3回 女性の健康づくり推進懇談会 議事録 1.日時:平成20年6月13日(金) 14:00〜16:00 2.場所:航空会館(7階) 3.次第:   議事   1.国民運動としての普及啓発の推進について   2.女性の健康実態に関する全国調査について   2.生涯を通じた女性の健康管理について 4.議 事 ○関生活習慣病対策室長 定刻の2時となりましたので、これより第3回目の「女性の健康づく り推進懇談会」を開催いたしたいと存じます。  本日の会議は公開で行うこととなってございますので、御了承ください。  懇談会のメンバーの皆様方におかれましては、御多用中のところ、お集まりいただきまして、 ありがとうございます。  本日の懇談会の出席状況でございますが、社団法人産科婦人科学会の吉村委員におかれまして は、所用のため御欠席でございますが、代理として清水幸子先生に出席いただいております。  それから、社団法人全国結核予防婦人団体連絡協議会の山下委員におかれましては、所用のた め御欠席でございますが、代理として白須様が御出席の予定です。まだ到着になっておられない ということです。  後ほど座長から御紹介いただくことになりますけれども、今回の懇談会よりメンバーといたし まして、松下先生に加わっていただきます。後ほどまた御紹介の機会があろうかと思います。  従前から委員でございますけれども、三砂先生におかれましては、今日は御出席いただいてお ります。  オブザーバーといたしまして、内閣府男女共同参画局推進課長の塚崎様に御出席いただいてお ります。  それでは、議事に先立ちまして、まず西山健康局長からごあいさつを申し上げます。 ○西山健康局長 暑い中お集まりいただきまして、ありがとうございます。  皆様方とは本当に久しぶりという感じがいたしますけれども、この間、3月には江澤先生を中 心に御協力いただきまして、女性の健康週間ということで、勿論、産婦人科学会にもいろいろお 手伝いをいただいたんですけれども、そのことを今日レビューしていきたいと思っております。  その後、国会もありまして、国会議員の先生方とも話をするんですけれども、特に女性の議員 ですが、まだまだ女性の健康問題になると、一様に乳がん、子宮がんというがんだけになってし まうんです。ですから、皆様方からの話にありました更年期障害などの話を私の方でしても、理 解度は余り深まらないという勝手な印象を実は持っています。  産婦人科領域は非常に大事でございますけれども、それよりもっと広範なメンタルの問題、今 日は整形の先生に入っていただきましたけれども、中高年の骨関節の問題、更には内科領域等い ろんな領域がありますので、そういったことを多角的に検討して提言していただきたいと思って おります。  今日は特にワールドの安倍さんが見えていますけれども、何度も私のところに来まして、一生 懸命女性の健康づくりをやっているということで、今日、是非皆さんの前で紹介いたしましょう ということでお願いしております。  あと、今日のメインテーマは後で関から話があると思いますけれども、そういった情勢にござ いますので、やはり女性の健康問題というものを一度きちっと実態把握をしたい。来年度その予 算要求に向けて、事業費でやるのか研究費でやるのか議論があるわけですけれども、ここにおら れる方にお願いして、どういう調査項目がいいのか是非議論を深めていっていただきたいと思っ ています。  いずれにしても、この検討会でありますけれども、来年3月にはもっと女性の健康週間という ものを充実したものにしていきたいと私どもも思っていますので、御協力いただきたいと思いま す。  以上でございます。 ○関生活習慣病対策室長 それでは、この後の進行につきましては、江澤座長よろしくお願いい たします。 ○江澤座長 皆様こんにちは。今日はお忙しいところお集まりいただいて、ありがとうございま す。  それでは、始めさせていただきます。  まず最初に、資料の確認を事務局よりお願いいたします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 それでは、資料の確認をさせていただきます。事務局を代表し まして、私、生活習慣病対策室室長補佐の坂本が御案内申し上げます。  御確認の前に、政府は、今、CO2の削減のために努力をしているところでございまして、チ ーム・マイナス6%という運動をしております。是非皆さんも上着を取って、決してラフにとい うか不真面目にということではございませんが、チーム・マイナス6%の運動の1つであるクー ルビズを実践していただきますようよろしくお願いいたします。  それでは、座って失礼いたします。  まずお手元の資料で、左上にクリップがとめてありますが、外していただきたくございます。  一番上に議事次第がございまして、1枚めくりますと、メンバーの一覧表がございます。  次が資料1でございます。資料1は「女性の健康づくりに関する普及啓発について」。これは 3枚でございます。  左端にホチキスが2つとじてある資料は、資料2と出してございますが「健康保険組合におけ る取組例」という資料がございます。これは全部で37ページという分量がございますが、こち らも御確認をいただきたくお願いいたします。  資料3でございます。「女性の健康づくりにおける課題について」ということで、こちらは5 枚のプリントでございます。  資料4でございます。資料4は「女性の健康に関する研究について」と題しまして、2枚のペ ーパーでございます。  資料5でございます。「女性の生涯健康手帳(抜粋)」というものがございますが、これは1枚 の紙でございます。  資料6は「これまでの経緯と今後の予定(案)」と付いておりますペーパーでございます。  それから、委員のお手元には、今回のディスカッションにおきまして、補足的な資料となるよ うな資料を別途お配りしてございます。  まず色刷りのペーパーがございまして、三羽委員提供資料、三砂委員提供資料、河原委員提供 資料、江澤座長提供資料という紙がございます。  『女性の生涯健康手帳』という冊子がございます。先ほどの資料5では抜粋でございましたが、 これは見本ということで、今回、提供いただいたものでございます。  それから、透明感のある肌づくり宣言ということで、こちらも小冊子がございます。  以上、本日の資料でございます。何か不足等がございましたら、事務局までお申し付けくださ い。 ○江澤座長 皆さん、資料よろしいですか。  それでは、進めさせていただきます。  まず議事を始める前に、先ほど御紹介がありましたように、日本整形外科学会から推薦を受け ました「運動器の10年」日本委員会運営委員長・日本骨折治療学会理事長・帝京大学医学部整 形外科学教室の山下隆教授に、今回からメンバーに御参画いただきました。整形外科の専門家と しての御意見を伺いたいと思いますので、松下先生からごあいさつをお願いします。 ○松下委員 今、御紹介いただきました帝京大学の松下です。整形外科をやっております。運動 器の10年の運営委員長ということで御紹介をいただきましたので、この機会に運動器の10年 の宣伝を是非させていただきたいと思います。  WHOが提唱しまして、2000年から2010年までThe Bone and Joint Decadeということで、 英語で言うと骨と関節の10年になるんですが、我々は骨と関節だけではないので、運動器とい う整形外科が取り扱っている器官全体の名前の方がよかろうということで、日本では運動器の 10年と読み替えて運動しております。我々が扱っている運動器というのは、体から頭と生命臓 器を全部出すと、残りが運動器だと思っていただけるといいんですが、我々が自由に動かせるも のはほとんど運動器だけで、ほかは勝手に動いているといいますか、自分の自由にならないとこ ろばかりです。ですから、自分の意思で自由に行動ができるというのは、基本的に移動するある いはやりたいことを手でやる。簡単に言えば、字を書いたり、食事をしたり、そういうことが基 本ですが、あらゆる芸術活動とかスポーツとか、そういうものが自分のやりたいようにできる。 QOLを極めて高く維持するには、運動器が健康であることが極めて重要だと思っています。  女性ということですので、特に整形外科で男性と比べて女性にということを考えますと、小さ いころでいうと、股関節の臼蓋形成不全というものがあります。これは大体女性が男性の10倍 ぐらい頻度が高いのです。今はまたおむつを使う習慣ができてから、股関節脱臼は極めて少なく なったんですが、臼蓋形成不全は相変わらず若い女性の問題です。  そして、妊娠、出産の時期と更年期の時期に腱鞘炎が非常に起こりやすくなって、ばね指だと かドゥケルバンとかそういうものが、女性に非常に多いのも特徴です。  そして、更年期から以降に骨粗鬆症とそれに伴う転倒、骨折が起こります。それが適切に治療 されないと寝たきりになったり、介護になったりすることで、転倒防止とかそういう骨折の適切 な治療ということを一生懸命我々はやっております。  それから、男性、女性構わず高齢になってくると、変形性関節症は大きな問題だと思います。 運動器の健康を保つということで、皆さん生命を延ばすということはどこの科の皆さんも頑張っ ておられるので、我々はその延びた生命の期間、死ぬ前日まで元気で動き回れるようにしたい。 それが我々整形外科の頑張っているところで、運動器の10年の運動というのは、まさにそのこ とです。  どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○江澤座長 ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。  それでは、本日の議事に入らせていただきます。まず最初に、議題「1 国民運動としての普 及啓発の推進について」です。  今、お話がありましたように、本年3月1日から8日までを女性の健康週間として定めて、女 性の健康づくりの推進にいろいろな啓発活動を行いました。その健康週間で行われた取組みの詳 細について、事務局から御説明をお願いします。 ○坂本生活習慣病対策室室長補佐 それでは、資料1をごらんください。「女性の健康づくりに 関する普及啓発について」という資料でございます。  こちらの一番最初のページにございますのは「○ 平成20年『女性の健康週間』イベント〜 女性の健康課題と将来展望を考える〜の実施報告」でございます。こちらは平成20年3月8日 に座長が所属しておられる戸板女子短期大学のホールで行われたイベントでございまして、100 名程度の方がいらっしゃったイベントでございます。  女性の健康づくり運動実行委員会は、この懇談会のメンバーの方々が担っていらっしゃるとい う委員会でございます。  このイベントにおきまして「女性の健康づくりに関して」というスライドの講演をしていただ いたり、あるいは各団体に取組みの御紹介をいただいたところでございます。  実はこの資料は1つ訂正がございまして「各団体の取組みの紹介」というところで、当日、社 団法人日本薬剤師会の方にも御発表いただいておるわけでございますが、大変申し訳ございませ ん。お手元の資料を訂正していただきますようお願い申し上げます。  めくっていただきまして、このイベントの中で「平成20年女性の健康宣言」というものが宣 言されたところでございます。  更にめくっていただきまして、参考というものがございます。これは平成20年3月1日から 8日に行われました健康づくりのイベントについて、事務局で把握している部分だけではござい ますが、記述したところでございます。ごらんのように、さまざまなところでいろいろな取組み がされております。また、事務局で把握できていないイベントも恐らくたくさんあったことだろ うと思います。こちらのイベント等に関係された方々には、改めてお礼を申し上げるところでご ざいます。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  今年度の女性の健康週間を国民運動を更に盛り上げるために、ほかにも事務局で何か御案がご ざいましたら、どうぞ。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 私ども事務局といたしましては、このたびの女性の健康週間は 告知から開催までの期間が極めて短い時間であったということで、多くのところからおしかりを 受けたところでございます。その多くは関心がある、非常にやりたい。しかしながら、この短期 間では準備ができない。来年は是非やりたいという御意見でございました。  この反省を踏まえまして、今年度はもう少し早い時期から周知、この会でもそうですし、今回、 傍聴にマスコミの方がいらっしゃいましたら、是非記事にしていただきたいと思うんですが、平 成21年も3月1日から3月8日に健康週間を実施いたしますので、皆さんに御協力お願いした いと考えております。  また、これまで団体として取り組んでいたところはもとより、意欲のある団体が恐らく多数あ るのではないかと考えておりますので、そういった団体の方々におきましては、どんどん取組み をしていただきたいと思っております。  厚生労働省といたしましては、例えばホームページに後援する行事を列記することなども考え ておりますので、何とかPRに努めていきたいという所存でございます。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  今、事務局からも言われたように、今回は周知徹底する期間が短かったということがありまし た。普及啓発に関して何か御意見がありましたら、若干お聞きできればと思います。また後の方 でもよろしいと思います。 ○西山健康局長 一言発言させていただきます。  事務局といいますか、私どもの今のスタンスですけれども、なるべく厚生労働省が前面に出な いで学会やボランティアの方に前面に立っていただきたいということで、江澤先生にお願いした ものも厚生労働省主催というよりも、この実行委員会主催の方がいいのではないかということ。 あるいは産婦人科学会がかなり前からやっていましたので、たしか長い歴史があるんです。です から、いろんな会でやっていただくのがいいのか。  私ども予算がなかったので、土曜日に戸板女子短大の講堂を貸していただいて本当にありがた かったんですけれども、アイデアを何人かの方に企画していただくような、全員の方が集まって わーわー言い出すのではなくて、今の私どもの考え方が古いとか新しいとか、厚労省は逃げるの ではない、資金面についても一緒に悩んでくれとか、いろんなことを言っていただくような、企 画委員会みたいなものをつくっていただけるとありがたいと思っております。  以上です。 ○江澤座長 今、局長からそういう御意見が出て本当にうれしく思います。確かに厚労省からと いうことがちょっとあって、この前のときも本当に短期間であれより方法はなかったんですけれ ども、やはりやるからには本当にいいメンバーがみんなで集まって、こういうことをしたい。今、 局長からもそうおっしゃっていただいたので、大いにこれからやりたいと思いますので、よろし くお願いいたします。  いろいろな啓発活動の方法がありますけれども、健康保険組合の方に御協力いただくのも効果 的だと思います。そこで、本日は懇談会に健康保険組合という立場から御参画いただいている岡 さんから、健康保険組合における女性の健康づくり運動について御説明いただきたいと思います。 ○岡委員 資生堂の岡でございます。少々お時間をいただきまして、私どもの取組みにつきまし て、御説明をさせていただきたいと思います。  健康保険組合における神様のような存在の安倍専務理事さんを前にして、先にお話をさせてい ただくのは非常に恐縮なんでございますが、私どもはこれからいろいろ健康関係の取組みをして いくところでございます。安倍専務理事さんのワールドさんは、既に積極的な取組みをなされて おりますので、私どもの方は簡単に御説明をさせていただこうと思っております。  済みません。スライドが映らないようですので、お手元の資料をごらんいただければと思いま す。先に説明をスタートさせていただきたいと思います。  まず初めに、私は健康保険組合と母体の健康管理グループを兼任しております。これからお話 します内容は、健康保険組合だけの取組みではございませんで、母体の株式会社資生堂の健康に 関する取組みも含めての御案内になりますことを冒頭で御了承いただきたいと思います。  「会社概要」でございますが、本社は銀座にございますが、現在、本社機能は汐留の方に移っ ております。  創業は明治5年、1872年という歴史の古い会社でございます。  主な事業内容は、化粧品やシャンプー、リンスなどのトイレタリー製品となっております。  下に書いてありますが、従業員数は国内だけで2万7,000名ほど、海外を含めますと4万名ほ どでございます。この多くは、化粧品店やデパートの店頭におります美容部員でございます。非 常に女性が多い職場ということで、7割以上が女性でございます。  2ページでございます。「創業」と書いてありますが、資生堂と申しますのは、日本初の洋風 調剤薬局として開業いたしました。医薬分業システムの実践ということで、聞くところによりま すと、慈恵医大さんと組んでこのような偉業分業のシステムを実践していたということでござい ます。  社名は中国の易経から取っております。「至哉坤元 万物資生」の「資生」というところから 社名をつけております。  資生堂健康保険組合でございますが、こちらの方も1940年と非常に歴史が古い組合となって おります。  支出のところで一言ございます。納付金が平成20年度から変わりました。後期高齢者支援金 等ができた関係で、昨年より5億円増えております。更に政管健保の肩代わり等がこれからくる 予定になっておりまして、健保の財政状態としては非常に厳しい状況がございます。  続きまして「企業理念」というページでございますが、1989年にそれまであった5大主義と いう理念を現代版に改めまして、ごらんのような企業理念を新たに制定いたしました。  それを従業員の行動レベルまで落としたものとして、数年後にTHE SHISEIDO CODEとい うものを定めております。その中の第4章に社員とともにというものがございますが、そこに健 康に関する定めがございます。こうは定めましたものの、当時から余り積極的な取組みがなされ ていなかったというのが実のところでございます。  そこから数年経ちまして、2005年に現在社長をしております前田が社長に就任した際、経営 のビジョンを3つ提示しました。その1つに、一番下にありますように「“魅力ある人”で組織 を埋め尽くす」というビジョンを社内外に発表しました。  次のページをごらんください。魅力ある人づくりを行っていくためには、1つは人材育成が必 要であるということで、資生堂共育宣言を2006年10月に定めました。その際に人づくりのベ ースは、人が健康でなければいけないということで、健康管理にも力を入れていこうということ で、そこから具体的な検討をいろいろ始めていったわけです。  当時の健康管理を取り巻く環境といたしましては、この4月から健康保険組合に義務化されま した特定健診・特定保険指導が目の前に迫っていたり、また安全配慮義務などがございます。私 どもの会社も高齢化が進展しております。そのようなことに伴う医療費の増加、メンタル不調者 が増加しているような現状もございました。また、衛生管理の体制につきましても、決して十分 な体制とは言えない状況がございました。  そのような状況の中で、どのようなことをポリシーに置いて健康を進めていこうかというとこ ろで、既に取組みを始めている団体さんや企業さんの事例を調査いたしました。その中で、大阪 ガスの統括産業医をなされています岡田先生が主宰されております健康経営研究会の方で、健康 経営というキーワードを掲げて健康に取り組まれているということがわかりまして、私どももこ の言葉を拝借して、健康経営を実現していこうということでいろいろ取組みを検討していったわ けでございます。  その中で、これまでの健康につきましては二次予防、三次予防が中心でございましたが、これ からは一次予防にシフトした形で健康づくりを進めていこうということも確認いたしました。  済みません。次のページをどんどん進めておりますけれども、まず健康に取り組むに当たって、 健康管理の基本方針を3つ定めまして、社内への徹底を図りました。  その際に使ったのが、12ページにも載っておりますけれども、こちらの冊子でございます。 健康関連で冊子をつくのは初めての試みでございまして、せっかくの機会でもありましたので、 前田に巻頭言を書いてもらい、それを載せて社内への告知を行い、健康づくりに本当に真剣に取 り組んでいくんだ。経営の思いをそこで伝えたわけでございます。 (PP)  その際、具体的な健康施策として案内ものがごらんの4つでございます。これからの健康施策 の4大テーマということで「生活習慣病対策」「喫煙対策」「メンタルヘルス対策」「女性のため の健康管理」を柱にして、健康事業に取り組んでいこうということにいたしました。これは会社 と健康保険組合が共同で推進していくということも併せて案内をしております。  今、具体的にどのようなことに取組み始めているかというところを御説明させていただきたい と思います。 (PP)  「生活習慣病対策」ですが、この4月から義務化されました特定健診・特定保健指導の実施。 ウォーキング・マイレージにも参画いたしております。更には生活習慣病の啓発セミナーという ものも開催しております。その内容を御説明いたします。 (PP)  「特定健診・特定保健指導」ですが、私どもの場合には、会社が行う定期健康診断の結果を健 康保険組合が受領するという形で、特定健診を実施したことにしております。社員の受診率はほ ぼ100%でございましたが、健康保険組合としては、これまで配偶者健診を実施しておりました けれども、残念ながら実施率が20%ちょっとで、これから特定健診の実施を進めていく中でも、 この点が1つ課題になっております。  実施率を高める施策としまして、直接健康保険組合から対象者に御案内をお届けしたり、受診 したことによってプレゼントみたいなものを与える。そういったインセンティブの施策も併せて 実施することによって受診率を高めていこうと考えております。  受診いただいた結果を基に階層化して、特定保健指導を行っていくわけなんですけれども、私 どもの過去の定期健康診断の結果を分析したところ、35歳前後でメタボリック症候群、生活習 慣病のリスクが非常に高まっていることが判明いたしましたもので、特定保健指導の対象者は法 定では40歳以上になっておりますけれども、35歳以上を対象に実施することにしております。 私どもの人的なスタッフも非常に限られておりますので、その多くは外部に委託するような形で 保健指導を行うようにしているわけでございます。  具体的な指導はこれからでございまして、初年度どの程度の実践できるかどうか非常に微妙な ところでございますけれども、全員を対象として保健指導に取り組んでいこうとしております。  厚生労働省さんにも御提出いたしましたけれども、最終的な実施率の目標としましては、平成 24年度の目標値でございますが、特定健康診断の方が92%、特定保健指導の目標は45%として おります。  また、話は変わりますが、健康診断の中で乳がん検診や子宮がん検診、あとは大腸がん検診等 の健診も既に何年か前から実施をしております。 (PP)  続きまして、ウォーキング・マイレージでございますが、健康保険組合といたしましても、以 前からウォーキングの施策はいろいろ実施していました。こちらは経産省さんと厚労省さんの研 究成果を基に構築された施策と伺っておりますけれども、歩いた歩数に応じてポイントを与えて、 それを最終的に社会に還元していこう。歩きながら社会貢献ができるという仕組みに昨年度より 参画しております。 (PP)  次の大きなテーマとして「喫煙対策」がございます。私どもの事業につきましては、美と健康 に関する事業領域を持っているんですが、残念ながら社内の喫煙率は非常に高うございます。男 性はほぼ全国並みでございますが、女性の喫煙率は全国と比較しましても、2〜3倍高いような 状況がございます。従業員の健康面だけでなく、ある意味ビジネス上のリスクにもなっていると いうことで、喫煙対策にも積極的に取り組んでいこうとしております。  特に若い女性の喫煙率が高いということで、お手元に透明感のある肌づくり宣言という小冊子 をお配りいたしました。今、ごらんいただいているスライドの一番下に書いてあるものなんです が、このような社内の喫煙率が高いという悩みは、同じ化粧品業界、花王さん、カネボウさん、 コーセーさんも同じ悩みを抱えておりまして、これらの健保の方で集まりました。本業の方では 競合する関係にはございますけれども、健保としては共同して禁煙事業に当たっていこうという ことで、つい最近ですが、このようなパンフレットをつくり、社内に配付しております。このタ ーゲットは若年層の女性、特に美容部員でございます。  この話は、得意先でもありますデパートの方にも手を伸ばして、今、マルイさん、伊勢丹さん なども巻き込んだ施策に拡大しつつあります。 (PP)  スライドに戻りますけれども、それ以外にもWHOが定めております5月31日の世界禁煙デ ーにも参画いたしました。これは昨年から実施しているんですが、今年は5月31日が休日だっ たものですから、5月30日を資生堂禁煙デーと定めて、就業時間中の禁煙を実施いたしました。 内勤の者だけではなく、先ほど申し上げた店頭にいる従業員につきましても対象にしますという ことで実施したわけなんですが、この辺りは徹底できたと思っております。 (PP)  続きまして、メンタルヘルスでございます。メンタルヘルスの不調者が最近増加しているとい う話を先ほど御説明いたしましたが、やはり若い女性の従業員が休むケースが非常に増えており ます。休まれた御本人の欠勤等による生産性の低下もさることながら、その周囲の方たちに与え る影響も無視できないということで、メンタルヘルスの対策につきましても、積極的に取り組ん でいこうということにしております。  まず1つは、一番上に書いておりますが、社内の相談窓口の設置を行っております。健康保険 組合としましては、従来より法研やウェルリンクという専門の会社に頼みまして相談を受けてい ただいておりましたが、今般、社内にも専用の相談窓口を設置し、メンタルヘルスに関する相談 を受け付けております。余り喜ばしいことではないんですけれども、設置後につきましては、順 調にというかコンスタントに相談が入ってきているような状態でございます。  更にメンタルヘルスの対策を進めるに当たって重要なことは、セルフケアとかラインケア等で ございますが、ラインケアにつきましては、先ほどの人材育成を徹底する中で、全職制の管理職 に対して毎年1回研修を行っております。昨年まではメンタルヘルスに関する項目は盛り込んで いなかったんですが、今年度から全職制管理職対象の研修会にもメンタルヘルスの時間を取って、 ラインケアの重要性を訴えていく予定にしております。 (PP)  またセルフケアということで、体の健康管理は従来より実施しておりますけれども、心の健康 管理、健康診断ということで、セルフチェックのテストも毎年1回実施するようにしております。 6割強の従業員が参加し、自らの心の健康状態について、年1回でございますけれども、確認で きるような仕組みにしております。 (PP)  女性のための健康管理ということでございますが、この辺りはまだ具体化しておりませんけれ ども、今後考えている施策としましては、先ほど申し上げましたように、女性が非常に多い職場 でございますが、女性自身も御自分の健康、身体というものについて十分理解しているとは言え ない状況が見受けられますので、まず御自分の健康について知っていただくという意味で、女性 向けの健康づくりのセミナーを順次社内で開催していきたいと思っております。  また女性を部下に持つ男性とか、周囲の者にも性差というものも理解してほしいということで、 その次の段階として、男性を対象とした性差の理解促進策も展開していこうと考えている次第で ございます。 (PP)  「その他の健康施策」につきましては、1つだけ御紹介します。チャイルドケアサポートセン ターというものを数年前より設置しておりまして、妊娠から育児までの悩みや相談事について、 私どもの専門の医師あるいは看護師の方で対応するような施策も展開しております。  このようなところが私どもの主な健康施策でございます。  冒頭申し上げましたが、非常に女性の多い職場でございますので、女性の方が生き生きと働い ていただくことが会社の発展のために欠かせない。決して男性を無視しているわけではございま せんけれども、そういうふうに思っておりますので、これから女性の健康のためにこのような施 策をきちっと展開してまいりたいと思っております。  以上、簡単でございますが、御説明を終了させていただきたいと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  女性の多い職場ということで、同じように、先ほどから何度かお名前が挙がっておりますけれ ども、服飾販売業のワールド健康保険組合の安倍さんお願いいたします。 ○安倍氏 皆さん、こんにちは。ワールド健康保険組合の安倍です。時間が余りないそうですの で、少し早口になるかもわかりませんけれども、よろしくお願いします。  株式会社ワールドといいますのは、ここにいらっしゃる皆さんが知っているブランドの名前で 言いますと、例えばUNTITLEDとかINDIVI、男性だとTAKEO KIKUCHIというものがあり ます。ゴルフをされる方にはadabatというものがあります。歳のいった女性の方には、私が会 社に入ったころのCORDIERとか、ブンランドで言いますとRavijourとかLui Chantantとい うものも私どものブランドであります。そういう紳士服のブランドのブランドの企画、製造販売 を手がけるアパレル企業がワールドであるわけです。  私はそのブランドのマネージャーとか企画を含めて、二十数年やってきました。今ちょうど今 9年なんですけれども、健保にくる2年ほど前は人事で社員を支える勉強をした後、今、健保の 方にきました。ですから、専門は何かといいますと、ブランド経営、ブランドの立ち上げなどで す。  健保のマネージメントとブランドのマネージメントがすごく似ていると思いますのは、ブラン ドも保健士さんのような専門職がいるわけです。そこでいろんなことが起こるわけですけれども、 そういう方たちと一緒に何が売れるかとかそういうことを考えて、何が一番ヒットするかとか、 ブランドをつくるんだったらこうだなとか、そういうセグメンテーションとかマーケットを落と し込んでいろんなことをやるというのと、保健事業と非常に似ているということで、今まで仕事 をしてきました。  ワールドグループの社員と家族を含めて、今から10年ぐらい前は6,000人だったんですけれ ども、今は2万人います。グループ会社の数も今16あります。全国2,200店舗のお店を経営す る販売会社、そこに1万人ぐらいいます。それから、縫製工場、レストラン事業などを含めてあ ります。従業員は若い世代が多く、平均年齢は30歳です。けれども、20代前半から50代後半 まで、年齢層は広くいらっしゃいます。約85%が女性という職場です。  企業経営に健保組合として、どのように関わるべきかということ。経営者や仲間が一生懸命業 績を上げようと夜遅くまで仕事をしていることで、健康を損ねることなく働く人も、企業も発展 することができないかということを責任者として一生懸命考えてやってきました。  その間で、4〜5年ぐらい前から健康診断の結果に異常のある人の割合や医療費が右肩下がり になってきました。今日お話しますのは、その先の話を少しするわけですけれども、更に分析を するにはどうしたらいいか。更に分析をしてニーズに応じた保健事業をするにはどうしたらいい かということを考えたわけです。それを理念としては、最小の利用で最高のサービスを目指して、 健保組合を運営ではなくて経営をしよう。健保組合をマネージメントしようということでやって きました。おかげさまで、保険料率も当時は1,000分の84でしたけれども、今は1,000分の47 という非常に低い保険料率で経営をできるようになりました。  今のような取組みから、一昨年、体力つくり国民会議議長賞をいただいたり、昨年は19年度 の厚生労働省白書にも掲載をさせていただくようなことになりました。自分がやってきたことで 何かお役に立つことがあるのではないかといつも思っていますので、先ほど西山さんがおっしゃ ったように、うるさく言ってきたみたいなお話になるわけですけれども、早速その辺のところを お話いたします。 (PP)  ここまでの流れですけれども、健保として、風土づくりが一番大事ではないかということでや ってきました。風土づくりというのは、健康が大事だと個々人が思わないことにはどうしようも ないわけでして、会社が健康は大事だと宣言してくれても、そんなに進まないものです。ほとん どの場合、制度を決めているのは、例えば人事の部長であったり責任者であるわけですから、彼 ら自身、個人が健康は大事だと思えば組織は動くわけです。そういう意味からしますと、社員、 経営者、社長は関係なしに、広く健康が大事だという風土をつくることを、まず最初の4、5年 でやってきました。  その方法論としては、店舗の中に健康管理事業推進委員会という組織をつくって、2回勉強会 をしたり、いろんな保健事業の発表会をしたり、そういうことの繰り返しで健康づくりを進めて きました。 (PP)  そういうことで使った表がこれです。これは本社系、販売系、工場Aなどがありますけれども、 グループ会社の項目別事業者ランキング表というものをつくっています。喫煙率の高いところ、 飲酒、やせなどと出ていますけれども、見ていただいたらわかりますように、本社系というのは、 実は私が所属します2,000人ぐらいのスタッフ系のところです。平均年齢40歳です。昔から、 成人病と言われましたように年齢の高い人はこういうリスクが出ます。  ところが、販売系とありますけれども、これは先ほど言いましたように、平均年齢が27歳ぐ らいで、95%ぐらいが女性の職場です。当然のことながら、今、大きな問題となっていますやせ の問題が出てきたりということがあります。  先ほどのグループ会社が出てくる健康管理事業推進委員会で、リスクを分析したランキング表 や結果をお見せしたり、そこに対しての働きかけ、動機づけをして、健康づくりを繰り返し進め てきたということです。 (PP)  どんな健康づくりをしたかということです。おかげさまで、こんなふうに下がってきました。 一番最初は食から健康づくりを始めました。食べないと人は動かないというのは当たり前のこと ですしと、食べることを嫌いな人はいないだろうということで、食のセミナーを人の集まるとこ ろでやりました。  人の集まるところでといいますのは、健康の時間を会社はなかなかくれませんので、人の集ま るところというのは、例えば昼休みでやったり、エレベーターホールで社員がお弁当を買いに行 く、そのところでつかまえて30秒間クイズを出したりとか、言ってみたら、ゲリラのようなこ とをやってきたわけです。  管理職セミナーのあるところでは、管理職セミナーの昼の時間に私たちがお弁当を提供するか らということで、健康セミナーをしたり、数え上げれば切りがないほどあります。  今日はそこのところは要らないと思って何も用意しなかったんですけれども、そういういろい ろなことをやってきました。  当然のことながら、先ほど岡さんが話されましたように、すべては生活習慣病予防のところで すから、一次予防を中心にやってきたわけです。保健指導という項目もありますので、二次予防 のリスクが高い人にもやってきたということです。  そういう風土づくりと自己管理能力を高める支援をした結果、ここにありますように、私が責 任者になったのは11年ですけれども、11年からこういう結果へ移行してきたわけです。 (PP)  おかげさまで、医療費も下がってきたわけです。 (PP)  そういうことになってきたわけですけれども、先ほど言いましたように、この先どういうこと をしていくのか。先ほど言いましたように、事業所別とかそういうことでも効果は出てきたわけ ですけれども、更にセグメンテーション、いわゆるアパレルでいうマーケットセグメンテーショ ンと同じ考え方で、ターゲットを絞って、最小の費用で最高のサービスをするにはどうしたらい いかということで、もう一度人員構成を見直したわけです。  ここにありますように、女性が7割だとか、20代の女性だとか、要は性差、ライフステージ 別にやらないといけないということが見えてきたわけです。 (PP)  こういうことです。ライフステージと性差別にやっていく必要がある。それによって効果的な 保健事業ができるのではないかということです。 (PP)  平成15年までは定期健康診断とがん検診だけで分析して、健康づくりをして、動機づけをや ってきたわけです。ところが、平成16年からは、それにライフスタイル問診、いわゆる生活習 慣はどうなっているんだということと、体力測定が加わりました。問診型の体力測定もあります ので、そういうものを利用しながら、勿論、必要な人には実際の体力測定にもアプローチすると いうことは、当然のことながらやるわけです。  それから、医療費もくっ付けて、要は5つをがらがらぽんとしてやってみようということにな ったわけです。 (PP)  それで分析をした結果です。Fは女性、Mは男性です。今ここでハイライトですから、40代 男性とか女性などが入り混じっていますけれども、これを世代別にきっちりつくったとイメージ していただくと結構かと思います。有所見はこんなことでした。男性が高いことがわかります。 (PP)  これは20代の女性のライフスタイル問診の結果を書いているわけですけれども、これは検視 機関さんが100万人ぐらいのデータを持っているので、そこのデータを基に全国比較をしたとい うことです。運動週間が余りない。朝食を余りとっていないとか、いろんな生活習慣がわかると いうことであります。 (PP)  それと、非常に大きな問題として喫煙率あります。ひし形は全国喫煙率の平均です。これは平 成15年ぐらいだったと思いますけれども、こんな状況だったかと思います。私どもでは若い社 員の喫煙率が非常に高いことが気になった。女性も男性も高いということです。 (PP)  がん検診の受診率です。胃と大腸は女性であっても男性であっても、比較的そこそこあるわけ です。これは定期健診と一緒にやりますので、胃と大腸は受診率がうまく高まる。  これは後でお話しますけれども、健康保健組合は強制力がいろんなところで、これも健康保健 組合の付加給付のところですから、やらない健康保健組合も当然あるわけです。したがって、例 えば企業が定期健診のときに協力してくれますと、定期健診のように受診率が上がりますけれど も、企業が協力してくれないと、このような状況になります。これも決して低い数字ではありま せんけれども、女性のがん検診の受診率は、今このような状況であるということです。 (PP)  胃と大腸、これは有所見率です。当然のことながら、受診率は低くてもリスクのある人はいる ということであります。  我々のブランドでも、700億とか600億とか大きなブランドを任されているデザイナーは女性 が多いです。彼女らが乳がんになったり、亡くなった方もします。そのときの経営的な打撃、あ るいは勿論個人もそうですし、家族もそうですし、いろんなところで打撃が大きいわけですから、 健康づくりは会社も一緒なってするのが鉄則だと思います。 (PP)  これががん検診の受診率の違いを表しているわけですけれども、左側の神戸というのは、なぜ かわかりませんが、会社が始まって以来、定期健診とは別にずっと子宮がん検診、女性のがん検 診は外で受けなさいというルールになっていたんです。  東京もそうなんですけれども、東京はいわゆる成人病、そこそこの年齢にきた人は、定期健診 もかねて外の検診へ行きましょうというのは、20年来そういう習慣がついていたものですから、 会社も有給などを使って行きなさいということになっていなかったんです。したがって、彼女た ちは行くものだと思っている習慣がついているので、これだけ受診率が高いわけです。  ところが、見ていただきますとわかるように、16年は就業時間内に行きなさいとなったわけ です。事業主がそういう判断をしたわけです。そうしますと、一挙に20%ぐらい受診率が下が りました。これは当時の産業保健の先生が定期健診を早くやってリスクを減らしたいということ なんですけれども、ここが私みたいに健康づくりをする人と対立するところです。どちらのリス クが多いんですかという話です。いわゆるがん検診で発見する時間よりも早く定期健診を終わり たい。定期健診を終えて、早く問診などをやりたいという産業保健の世界とこの辺のすり合わせ が要るという話です。 (PP)  これは体力測定のところです。女性は余り運動習慣がないと言えるような結果が出ています。  やせが非常に多いということが出てきます。 (PP)  これは20代、30代、40代の女性に絞っての医療費の分析です。医療費は見ていただいたら わかりますように、医療費は全体で下がっていますと先ほど言いましたけれども、見ていただく と、新生物のところで上がっているのがわかります。したがって、医療費が下がっていてもセグ メンテーションした結果、がんのところは手を打たないとだめだということで、がん検診の充実 や先ほどみたいな話が出てくるということです。  20代は、歯科の問題が多いことがわかると思います。 (PP)  これもたまたま40代の女性でまとめていますけれども「傾向」「問題」「対策」は、先ほどの がらがらぽんをした定期健診、がん検診、あるいはライフスタイル問診、体力測定、医療費の結 果などをミックスして、こういう対策を考えたということであります。 (PP)  一覧表にすると、男性と女性はこういうことです。こういうものを社員にも見せて、自分が一 体どこのステージにあるんだろうかということで、当然20代男性だけをクローズアップしたも のなどがあるわけですけれども、今日はまとめて持ってきたということであります。対策もこう いうことをしようということです。 (PP)  先ほど言いましたように、事業所と一緒に健康づくりをしようということで、事業所を巻き込 んで、こんなプログラムを提案するけれども、やりませんかということでポイント制にして、頑 張った事業所にはポイントをたくさん差し上げて、インセンティブを与えましょうということで やりました。 (PP)  これがある事業所のデータです。これを渡して、一緒に健康づくりを考えようということです。 (PP)  そういうことで、平成17年から「タバコ」「歯科」「ガン」に絞ってやったということであり ます。 (PP)  これが17年度の一覧表です。いろんな保健事業が走っているかと思います。その中で、食セ ミナーとか女性の健康セミナーが入っていると思います。今まででしたら、例えば食生活セミナ ーとか、そういう単純な1つで事業所別の健康づくりをしていたわけですけれども、同じ事業所 でも、例えばここで書いているのは女性の健康セミナーですけれども、実はこことここの職場環 境なり年齢構成が違うわけです。したがって、保健師さんは、当然のことながら、同じセミナー にはなっているけれども、中身は違うということです。こういうことができるようになったとい うことです。例えば年齢が高いのか低いのか、あるいはそこの健康リスクはたばこなのか何なの か。高脂血症なのか肥満なのかということです。それによって、セミナーの形も中身も変わって くるということをやり出したわけです。 (PP)  そういうことで、これはこれでおわりなんですが、次にいきます。 (PP)  そういうことで17年からずっとやってきたんですが、ちょっと中身のお話をさせていただき ます。  資生堂さんもそうなんですけれども、私たちは先ほど言いましたように、全国に240店舗あっ て、そこに1万人ぐらいいます彼女たちの健康づくりをどうするかというのは、非常に大きな課 題なわけです。1人で御飯を食べますから、当然のことながら、相談する相手もいないから、先 ほどおっしゃったようにメンタルの部分も非常に弱いわけです。そんな人たちをどう元気にする か。 (PP)  そこで目をつけたのは、メンタル対策というのはなかなか大変なものですから、皆さん御存じ のように、ヘルシーピープル2010には運動はストレスを半減させるというのがありますので、 販売職の方の健康づくりをやろうということで、平成15年からスタートしたのがこれでありま す。 (PP)  販売社員の現況ということでやった取り組みです。健診結果を見せたりして、生活習慣(ライ フスタイル)を改善しましょうということで、自分の運動不足に皆さん気づいているので、健康 づくりをしましょうということで、全国2,400店舗を6つのエリアに分けて、それぞれのエリア ごとにコナミスポーツさんの、店のあるところは人の集まるところですから、コナミさんも人の 集まるところにお店がありますので、そういうことでは、お互い地域密着型で健康づくりをする。 あちら側からすると顧客開発の両方ができるのではないかということで、コラボレーションしよ うということで始めた企画です。3か月に10回行くと御褒美をあげますということで、店別あ るいは個人で達成した人にはプレゼントをあげるということをやりました。 (PP)  イキイキキャンペーンという名称の下でライフスタイルを改善しましょうということで、運動 習慣の動機づけをやったわけです。 (PP)  期間は3か月で、北海道エリアから、最後は中国・四国エリアまでやったわけです。当時はこ れぐらいの人数だったわけですけれども、これぐらいの人数の人を対象にやったわけです。 (PP)  この非常にいいところというのは、私も含めて健保組合のスタッフは保健師も含めて10人ぐ らいいるわけですけれども、全国の店長の集まるところに出向いていって、点呼の話だとかたば この話だとか、30分〜1時間ぐらいもらって、店長が集まるところでこのキャンペーンを伝え ながら健康づくりの話をしたという、まさに人海戦術のことをやっていったわけです。 (PP)  みんなが集まるところに出向くというのはどんなことだというと、利用率とか参加人数という のはこの程度です。  しかし、企業でもどこでもそうですけれども、よく皆さん、費用対効果はどうなのとかと言わ れますけれども、効果をどこで見るかです。参加した人だけで効果を見るのか、健康になった人 だけで効果を見るのか。あるいは私はいつもこう思うんですけれども、キャンペーンに参加しな くてもその広報を見ただけでも動機づけられる人はいるということだと思うんです。それもまさ に費用対効果の中には含まれると考えるわけですけれども、実際は22.8%の参加率だったとい うことです。 (PP)  こんな感じです。10回達成者の人には御褒美をあげるわけです。 (PP)  事前と事後。公衆衛生ではないので、公衆衛生的なきっちりした数字を押さえていないわけで すけれども、意識調査だけはしています。キャンペーンの事前と事後に同じ質問をしますと、こ ういうふうに同じ人で意識が変わってきているというのが見えるということです。 (PP)  こういう言葉としての効果というのが出てきているということです。  「運動して、汗をかいて楽しかった」。  「仕事とは違った視点でコミュニケーションが取れた」。  上司とか部下といっても、みんな25〜26歳の人たちですから、なかなかそれは大変なことな わけです。一緒に食事に行くのも、10時に店が閉まってからは行けないので、こういう機会を とらえていくというようなことがよかったのかなと思います。 (PP)  これは実は岡山の人ですけれども、こんなふうにエグザスに通うことによって、運動不足が解 消されて、スタッフと一緒に行くことにより仲も深まって、コミュニケーションができてよかっ た。まさにストレスも含めて、メンタルも含めてよかったのかなと思います。 (PP)  こんなことをやって、おかげさまで、みんなが元気になったのかなと思います。 (PP)  その結果、最近はどうなったかというのをお見せしないとだめなんです。  有所見率は年齢が高くなると上がってきますけれども、全体にはそんなに悪くはないと思って います。最初のころの数字と比べていただいたら、ひょっとしたら私の仕事の慣れから来る手抜 きであるかもわかりませんので、チェックをしていただくといいと思います。 (PP)  乳がんの受診率を見ていただくと、神戸などでもそうですが、がんと下がりました。これは取 り組んで15年くらいから右肩でどんどんと上がってきたわけです。なぜぽんと下がったかです。 これは明らかに油断です。  なぜかというと、伸びてきているときはどんなことをしたかというと、定期健診、集合健診は 会社でやっていますから、そのときにうちの保健師さんにお願いして、マン・ツー・マンで対象 者に対して、がん健診、乳がん健診するアポイントを個別にとったということです。  また、事前に1〜2日前には、大丈夫ですか、行けますかというコールまでした結果、3年間 でどんどんと伸びてきたわけです。もう定着しただろうから、彼女はわかっているだろうから今 年はやめましょうとやめたらこうなったということです。  したがって、手を抜くとだめだということです。引き続きしつこくやる必要があると思います。 ところが、東京の方は先ほど言いましたように、20年来そういう習慣がついていますので、そ ういうことをしなくてもできるということです。  勿論、事業主から、先ほど言いましたように、時間中に行くなというようなことがあると、大 きく影響します。 (PP)  子宮がんもこういうことです。同じように受診勧奨をちょっと手を抜くとそうなります。 (PP)  これが東京と神戸との対応の違いということを書いてあります。特にインダというのは工場な わけですけれども、マンモバスを導入することによって、それは職場まで来てくれるわけですか ら、受診率が非常に高まったというのは当然なことです。そういうふうに高めていくためにも、 事業主を巻き込んで、時間中ではあるけれども、やりましょうということのお願いをしてやって いったということであります。 (PP)  これはたばこです。今、喫煙率はおかげさまでここまで下がってきました。年齢によっては、 30代のたばこが気になるところですけれども、20代あるいは全体はかなり下がってきたように 思っています。 (PP)  まとめです。いろんな健康づくりをして効果が上がるわけですけれども、皆さんもこれから施 策をお考えいただくわけで、当然のことですけれども、性差・ライフステージ別の分析は間違い なしに要ります。  その後、健康保健組合とか企業はがん健診をどうするかというような支援の金額的なこともそ うですけれども、それだけではなくて、環境も含めて支援施策を見直すことが大事だと思います。  そういうふうにセグメンテーションした、的を絞った、要するにマネージメント、経営すると いう感覚での保健事業が要るだろうと思います。  大事なことは、啓発、教育のための広報が非常に大事だということであります。今日、持って きましたけれども、私どもは今こういう広報紙をつくっています。これは2年ぐらい前から、う ちの職員が手づくりでつくっているわけですけれども、装丁とかその辺は専門家に任せますけれ ども、以前はこういうのではなかったんです。5年前はこういうのだったんです。これはこれで 1,500ある健保組合の中では優秀ということで表彰をいただいたんですけれども、女性が多くて これでは電車の中で読めないというようなことがあってこれにしました。  この中に、今年も健康元年とかと書いていますし、メンタルヘルスを考えよう、子宮頸がん、 卵巣がんのことが入っていたりとか、裏にはヘルシーレシピが入っていたりとか、あとこんな健 康づくりをしました、こんな保健事業をしましたというようなことがここに掲載されるわけです。  ですから、社員はどこでどんなことをしたのか、揚げ物とか貧血予防食セミナーとかあります けれども、こういうのを日常やり続けているわけです。やったことを必ずみんなに見てもらって、 見た人でも影響を受けるようにということでやっています。  ホームページも非常に大事です。ホームページももしよければ、ワールド健保というところを クリックして見ていただけたらいいと思います。あらゆる手を使って広報をするということが大 事だと思います。  勿論、経営者にもそれなりの人がそれなりの情報、例えばここは経営者にメッセージを常に送 っているということです。  今のはまとめの方法論ですが、大前提ですけれども、まず風土づくりが大事です。局長のおる ところで言いにくいんですけれども、例えば今回の特定健診、特定保健指導とかというスキーム は、国はいろんな施策が出てくるわけです。こういうまとめであることとか、あるいは大前提に 書いていますような足腰の部分をどんなスキームが乗っかってこようが、これができていれば全 然怖くないと言いますか、健康日本21が出てきたときもそうですけれども、風土づくりができ ていなかったりとか、事業主と連携できていなかったりとか地域と連携がなかったりしますと効 果は上がりません。 (PP)  したがって「職域・地域との取り組み」ということで、これは今回のスキームができる前です けれども、配偶者健診は住民健診という形で地域が責任を持っていたころに、我々健保組合は配 偶者健診の受診率を高めたい、市は住民健診を高めたいということで、今から5年ぐらい前に取 り組んだ取組みです。今は保険者協議会ができましたので、これは休眠していますけれども、そ のときに同じような目的でリーフレットをつくろうということで、こういうセミナーを実施した りしました。  このリーフレットは神戸市の方がたたき台をつくって、私たち健保の仲間がたたいて、一緒に つくって、神戸市も健保も一緒に使ったということです。  ここにもありますように、今、私も胸につけていますけれども、共同事業、健康づくりという ことでピンクリボン活動をしています。  先ほどの乳がんの受診率がどんと上がったときというのは、実はピンクリボン活動に我々も参 加して、社員食堂であったり、いろいろなところで配ったんです。リーフレットとかバッチをつ けたりね。社員は、何でこんなときに急にビラを配るのかわからないわけです。ところが、町に 出たときに、神戸市の町がピンク一色になっているわけです。そういうことで、なるほど、わか った、受診しよう。そういうことから受診率が高まったということもありますので、地域と取り 組む我々は、地域でどんな健康づくりをしているかということも、今から見ておく、参加するこ とが大事だと思います。 (PP)  これがうちのホームページです。見ていただいたらわかりますように、健康の話からいっぱい 入っています。女性が喜ぶような文章にしたり、この辺もアパレルですから、もし私が変なセン スでつくると経営陣に笑われてしまうので、ちょっと考えて、その辺もつくるということです。 皆さんもよかったらアクセスしてください。  以上です。どうもありがとうございました。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ただいまの資生堂さんとワールドさんのそれぞれ健康保健組合の健康づくりの取組みを伺い まして、皆様きっといろいろお聞きしたいことがあるかと思うんですけれども、後で時間があり ましたら、また皆さんから御意見を伺うなりしたいと思います。ここでどうしても、これから進 めていく方向で何か御発言があればここで伺います。特に今でなくてもよかったら、後で時間が あったときに詰めますが、よろしいでしょうか。そうしましたら、議題の方に入っていきまして、 時間の都合によっては、後でまた御意見を伺いたいと思います。  それでは、議題「2 女性の健康実態に関する全国調査について」です。女性の健康課題につ いては、第1回の懇談会においても議論があったことですが、これまでに懇談会に出された意見 については、事務局でまとめておりますので、説明をお願いします。 ○坂本生活習慣病対策室室長補佐 それでは、資料3をごらんください。「女性の健康づくりに おける課題について」ということで、第1回の本懇談会におきまして、御議論いただいた内容を もう一度こちらにお示ししたところでございます。いろんな分野、いろんな御意見をいただいた ところですが、本当に大まかに分類したのが資料3でございます。  「健康づくり全般」でございますが、啓発活動あるいは健康づくりを行うときに、データをど う読んで、どういうことに重点を置くかというのが重要であるという御意見をいただいておりま す。  健康づくりを行うに当たっては、女性だけではなくて、男性も理解を深めることも当然必要で あろうという御意見がありました。  「栄養摂取と食育過度のダイエット等」という部分でございますが「若年期のやせ」というこ とについて御意見をいただいております。  「更年期世代」ですが、気分のむらといいますか、落ち込むこともございまして、適切な栄養 摂取ができないような例も見受けられるという御意見がございました。  「性感染症等」です。特に若年者に対するキャンペーンが必要であるということで御指摘をい ただいていますが、子宮頸がんのリスク要因、パピローマウイルスの感染につきまして、普及啓 発が必要ではないか。あるいは普及啓発をどんな形でやるのかを議論すべきではないかという御 意見をいただいております。  2ページでございますが「乳がん、子宮がん等」でございます。  こちらの部分につきましては、各種健診におきまして、健診の受診率が非常に低いのではない かという指摘をいただいております。その健診率を上げるために、普及啓発が必要だということ で、普及啓発の方法について、さまざまな意見が出たところでございます。  「更年期症状・更年期障害、骨粗鬆症、うつ」といったような、閉経の前後で起こりやすいこ とでございます。  「月経関連症状」としては、いろいろありますが、家庭生活、就労にも影響を与えているので はないか。  更年期に関しましては、エストロゲンの分泌が減少するという事実がございまして、このエス トロゲンの減少が引き金になりまして、周りの環境であるとか、本人の意識があって、更年期症 状がひどくなる方がいらっしゃるという御意見でございました。  3ページでございますが、更年期症状というのが、医療従事者あるいは一般の方々ともに認識 不足であるという傾向がございまして、それによって複数科を受診する、いわゆるドクターショ ッピングの原因ではないかという御意見が出されております。  「骨粗鬆症」でございますが、エストロゲンが減少しますと、骨粗鬆症の発症率が非常に高く なってまいります。骨粗鬆症ですが、若年期の体づくり、やせが影響すると言われております。  「骨折」でございます。高齢者では女性の方が頻度が高いということでございまして、要介護 になる原因の1つでもあって、非常に重要であるという御指摘がございました。  「うつ症状等」でございますが、いわゆる更年期のうつと精神科のうつでは、対応を変える必 要があるという御指摘がございました。  こういった部分でございますが、更年期のうつについては、実際にどの程度であるかというデ ータが不足しているために、ちょっと判断しにくいという御指摘もございまして、こういった点 については、追加の調査などが必要ではないかという御指摘がございました。  4ページでございますが、更年期に関する症状、更年障害等につきましての「普及啓発等」は、 いろいろな方法がございます。考えられる方法、いろいろなチャンネルを使ってやっていく必要 があるという御指摘がございました。  「研究事業等」でございますが、更年期という概念での研究は、これまでされてはおるんです が、だんだんと新しいことがわかってきている途中でございまして、更に大規模な研究、調査を する必要性があるという御指摘がございました。  また、研究や情報発信するような機関があればよろしいのではないかという御意見がございま した。  「喫煙や飲酒、歯の健康等」でございますが、女性のアルコール依存症は、重症化しやすいと 言われているそうです。  そのうち、更年期の不調がトリガーとなっているものもある。  また、家庭において起こるために、なかなか発見されないという問題があるという御指摘がご ざいました。  喫煙率でございますが、女性の喫煙率、特に若年者で増加しているデータがございまして、非 常にゆゆしきことでございます。  喫煙の影響には性差がありまして、特に閉経前の喫煙習慣は健康へ悪影響を大きく及ぼすとい う御指摘がございました。  5ページでございますが、女性の方が気管支自体、たばこの影響を受けやすいということも普 及啓発する必要があるのではないか。あるいは喫煙の習慣が男女では違った形態になっておるの で、男女別のアプローチ、普及啓発活動が必要ではないかという御意見がございました。  「歯科疾患」でございますが、80歳になった時点で、自分の歯を20本以上持っている方とい うのは、男性は3割近くあるそうですが、女性は1割半しかないといったデータがございます。 理由としては、特にはっきりしたところはわかっていないようなんですが、歯科医療の枠組みあ るいは健康情報からこぼれ落ちてしまったような方がいるのではないかという御指摘がござい ました。  更年期に関連しておりますが、歯の治療後に違和感を訴える方もいらっしゃるので、こういっ たところには取組みが必要なのではないか。  あるいは歯周炎、動脈硬化、糖尿病に相関があるという話もございますが、歯と口の健康と全 身状態についての普及啓発に取り組んだ方がよろしいかもしれないという御指摘がございまし た。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  それでは、その先に進ませていただきますけれども、女性の健康課題を明らかにして、その対 策のために重要なのは疫学的な情報、例えば疾病の頻度とか医療機関の受診率といった情報が大 切だと思います。  そこで資料4を見ていただきたいんですけれども、資料4では女性の健康に関する主な研究が 示されております。このうち、1と2については天野委員、3と4については水沼委員が関わっ ていらっしゃるので、お聞きしたいと思います。実際にどのような研究をされているのか。せっ かくですので、委員の御本人から是非説明していただければと思いますので、よろしくお願いし ます。 ○天野委員 天野です。私は、平成14年から、14、15、16。17、18、19。20、21、22と厚生 労働科学研究費をいただいております。基本は、性差医療を推進するということで、いただいて きております。  14年〜19年にかけましては、日本全国で性差という概念を普及させるということが、一番大 きなテーマです。  もう一つのテーマは、同時に立ち上げた女性外来というところに、どのような患者さんが来ら れて、どういう問題がクローズアップされるかということのエビデンスをつくるためのネットワ ーク、IT化ということが大きな仕事でした。  そこで浮かび上がってきたことは、9割の方が身体症状を訴えて、女性外来を尋ねてくるけれ ども、最終的には6割の方がメンタルと診断されるということで、私が受けた印象は、最初のこ ろの女性が外来は更年期の女性という発信が非常にメディアも多かったんですが、正直な話、私 は日本の精神医療は非常に遅れていると思いまして、特にこの更年期前後の女性たちの精神医療 については、精神科の先生たちの手によるよりは、内科または産婦人科の先生方の御協力が絶対 に必要だと思っております。  そのほかに、慢性疲労症候群とか、線維筋痛症とか、微小血管狭心症とか、従来のお医者さん の診断を正確に受けることのできない患者さんたちが女性外来に押しかけてきたというのが、私 が感じたことです。  20年〜22年につきましては、実はこれは平成14年に千葉に赴任しましてからやってきたこ とがございまして、疫学調査を進めてまいりました。  1つは、鴨川市でおたっしゃ調査というものを立ち上げました。国保の参加者2万人を対象に した生活習慣調査と、その後の発症調査、医療費の調査をするものです。これは、今年5年目を 迎えております。ジャックスという動脈硬化の日本の疫学調査の中にも入っております。  あと基礎健診データの集約ということで、56の市町村が今、千葉県にはあるんですが、その 市町村を説得しまして、検査機関の標準化、データのIT化、そのデータを衛生研究所に送って いただいて、それを解析するというシステムをこつこつとつくってまいりました。今、22市町 村が参加しておりますが、特定健診が始まりまして、このIT化については加速しますので、5 年後には56市町村すべてを衛生研究所で把握できるようにと思っております。  これは一応5年目の平成19年のところで解析が一度なされていまして、地域差、性差、そう いうところに重点を当てた解析をして、報告書が昨年出ています。そういうことがあります。  あともう一つは、健康コーディネーター事業というのをやりました。これは、60以上の高齢 者を対象に寝たきりにならないための運動ということで、これには非常に力を入れました。健康 コーディネーターという方を毎年60名ずつ育成しまして、モデル事業で始めて、今、12か所の 市町村でやっております。その結果をお手元に配らせていただきました。このカラー刷りのもの です。健康生活コーディネーター事業の効果と展開というものです。大体15か月運動をした後 の変化と書いてありますが、私たちが動機づけをするのは10か月です。ですけも、その後、皆 さんほとんどが御自分で運動を継続しますので、15か月後にお呼びして体力検査をすると、体 力的に7.6歳若返る。SS36というもので見た生活の質は、右側にあるように運動しなかった人 に比べればずっとよくなります。  この運動をしなかった人たちというのは、どういうふうにつかまえたかというと、年齢と性を 合致した、対象者の3倍以上の人たちを住民票で選択してやっております。  昨年は、コグヘルスというものを使って運動が認知機能にどういうふうに影響するかというも のも見ました。そうしますと、特に後ろの方を見ていただければわかるんですが、正確さ、速さ、 一貫性というところで、運動に参加してくださった方の方が非常にいいという結果も出ています。  先ほどワールドさんが言っていましたけれども、要するに運動することが非常に健康にいいと いうことは、まさにそのとおりだと思っております。厚生労働省も一に運動としていますけれど も、まず運動をさせる、動かすというのが、最初の治療だと思っておりますので、この健康事業 で、これは男女別々にまだ解析はしておりませんけれども、もう少し数が集まれば男女別々にも 解析ができると思っております。  これを20年〜22年の生活習慣病の、どういうふうに介入したら効果が上がるかというところ で、特定健診と特定保健指導に結び付けていくというのが、私の20年〜22年の研究テーマです。 ○江澤座長 ありがとうございました。  それでは、水沼先生からお願いします。 ○水沼委員 資料4を1枚めくっていただきまして、私の方からは2つ御紹介させていただきま す。いずれも分担ということで参加しましたので、御報告させていただきます。  1つは、女性の各ライフステージに応じた健康支援システムの確立に向けた総合的研究という ことで、これは厚生労働省の疾病・障害対策研究分野の子ども家庭総合研究事業に基づいた内容 であります。これは平成15年〜16年でありますけれども、要約はここに書いてあるとおり、要 するに月経時のいろいろな障害、学校を休む、仕事の能率を下げる、職場を休むということで、 かなり社会の生産ロスに関与しているんではないか。  そういう観点から、月経関連疾患、症状を持った女性たちの実態調査とビヘービア、あるいは その中にどれほど本当の治療が必要な人がいるかどうか、こういうことを見たデータであります。  これは、結果を読んでもらえば、そのとおりでございます。  もう一つ、こちらは少し詳しく御説明差し上げたいのでありますけれども、女性の生活習慣と 健康に関する疫学調査、日本ナースヘルス研究所、これはジャパン・ナース・ヘルス・スタディ という名前を付けております。多分、皆さん御存じだと思いますけれども、米国にはリプロダク ションというものから、女性の健康をどういうふうに結び付けるかという研究が非常に盛んであ りまして、例えばハーバード大学が中心に行っております、ナース・ヘルス・スタディ、最近新 聞紙上を賑わしました、ウーマンズ・ヘルス・スタディ、ミリオンズ・ウーマンズ・スタディ、 あるいはミネソタ・ウーマンズ・ヘルス・スタディ、たくさん女性の集団をターゲットとした疫 学研究がございます。  そういう研究から、何が生まれているかといいますと、女性特有の疾患が、一体どのような要 因によって、どの時期に出てくるのか、こういうことが女性というものを対象にした疫学研究か ら出てきているわけであります。  海外では、このようなデータが先行しているのでありますけれども、残念ながら日本にはない ということで、当然疾患の発生に関しましては、人種差あるいは環境差というものがありますか ら、是非とも日本人を対象とした疫学的な研究が必要ではないかということで始められましたも のが、ジャパン・ナース・ヘルス・スタディであります。  これは対象といたしましては、我が国の25歳以上の女性の看護職です。これを対象とした前 向きコホート研究ということで、方法といたしましては、非常に詳細なアンケート用紙をつくり まして、これは自己式調査票と呼んでおりますけれども、これを賛同してくれたナースに送りま して、記載してもらって返送してもらう。そして、データを集めているわけであります。  2001年から少しずつ開始いたしまして、今年の3月ですべてフィックスいたしましたけれど も、トータル4万9,925人の看護職からアンケート調査を回収しております。  このナース・ヘルス・スタディには2つの目的がありまして、1つはベース・ライン・スタディ といいまして、現在、どういう状況が起こっているかということを調査するものと、長期にわた りまして、例えば2年後、5年後、今、30歳の人が10年後にはどういうふうな疾患にかかるか。 10年後にそういう疾患にかかった人が、その背景にはどういう要因があって疾患の発症原因に なったとか、こういうことを知りたいと思いまして、長期予後調査という研究も一緒に進めてお ります。  これに関しましては、1万7,000名の看護職から賛同を得まして、この方を対象に今後10年 間、毎年2年ごとに同じようなアンケート調査を繰り返しまして、どのような疾患が何歳のとき に、その背景には何があったのかということを研究する予定であります。  調査項目といたしましては、今、申し上げました断面調査、いわゆる5万弱の症例から、生活 習慣、保健習慣、身体状況、既往歴、家族歴、その他もろもろの、このデータは既に集めてあり ますので、そのような状態から年齢とどういう疾患が関係しているかとか、いろいろなことをこ れからデータを出していく予定であります。  ケース的調査をしますのは、生活習慣、保健習慣、身体状況の今後の変化、それに関するいろ いろなファクターが何であるか、そういう解析をしていく予定であります。  このジャパン・ナース・ヘルス・スタディに関しましては、特殊な単一集団ではないかというこ とで、批判的な意見もあると聞いているのでありますけれども、逆に単一集団で、しかも看護職 ということで、非常に疾病というものに関する知識が豊富であるということ、フォローしやすい ということ、むしろ看護集団は単一集団の方が、こういう調査をするにはいいんではないかと考 えております。  特に暴露スタディといいまして、例えば今、ホルモン剤を使っている人たちが、本当に乳がん が出るか、出ないか、あるいはどういうサプリメントを使っている人が、本当に健康にいいのか、 どうか。あるいは喫煙している人が、本当にどうなのかという、疾患と疾患、疾患と生活習慣の 因果関係も、これから明らかにできるんではないかと思っています。  中間報告の段階でありますけれども、これも学会等に報告いたしましたものは、下に掲げてあ ります。  1つ、産婦人科の方でこの研究を通しまして、少しびっくりしましたのは、我々産婦人科は女 性の内性器、卵巣とか子宮を取っているわけです。ところが、実際問題といたしまして、我が国 の女性の何%が実際に子宮の手術を受けているのかというのは、どの教科書にも書いてないので ありますけれども、ジャパン・ナース・ヘルス・スタディからのデータを見ますと、約10名のうち 7名は子宮あるいは卵巣が取られているデータもあります。そういう人たちに対するヘルスケア も考えていかなければいけないということで、かなり今後の医療、女性の健康等を考える上で重 要なデータが得られるのではないかと考えております。  以上です。 ○江澤座長 ありがとうございました。  今、御説明いただいた内容にも踏まえまして、今後調査研究していく上で、何が必要かという ことを、皆様の専門分野から、先ほど資料3に5つの分野がありましたけれども、そういうとこ ろで今後どうしていったらいいか、何か御意見がありましたら、少し伺えればと思います。  例えばさっきの5つですと、健康づくり全般とか、あるいは栄養摂取との食育と5つありまし たね。そこら辺のところで、何か御意見があればお願いします。  今村委員、どうぞ。 ○今村委員 それぞれの課題について、積極的にいろんな取組みがなされていると思いますけれ ども、この中で性感染症につきましては、余り話題がなかったのかと思っております。このこと につきましては、私どもの産婦人科医会でも、非常に以前から取り組んでおりますけれども、こ こで一番知識の普及啓発あるいは教育というところで隘路になっているのが、文科省との関わり 合いなんです。厚労省でこういう取組みをしますと、こういう実態があるから、こういうふうに しなければいけませんというねという、大まかなコンセンサスは得られるんですけれども、これ を実際に学校現場に持って行こうといたしますと、現場の保健体育の先生、責任者であります校 長先生、あるいは束ねております教育委員会、こういうところから極めて強い拒絶がございます。 こうしなければ、医学的にはおかしいということがわかっていても、なかなかそれが実際問題と しては普及していかない。こういう状態が10年、20年、相変わらず続いているというところで、 これは私ども医療関係者の問題というよりは、行政の方の問題が非常に関わってくるし、実際に 蓄積されたデータは相当あるんですけれども、それを実際に学校の教育現場に持ち込めないとこ ろが非常に困ったことなので、これは厚労省と文科省、あるいは教育委員会、そういう行政レベ ルの話し合いが非常に必要ではないかと痛感しております。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかに何かございますか。どうぞ。 ○河原委員 初めに、その件に付け加えて、先日もお話ししましたけれども、パピローマウイル スのことで、我々は対がん連合として、教育問題としてやろうと思いましたら、そういう形で文 部科学省から、社会的なコンセンサスがないからということで、今回もやはり女性の健康習慣の 中で、どこかの女子高に行ってということを、我々も少し考えたのですが、時間的な制約があっ たので、この女性の健康習慣の中では抗がん剤治療の女性のお化粧のケアをさせていただいただ けにとどまったのですが、アメリカなどでは、ワクチンなどの投与も始まっていますし、非常に きちんとしたワクチンも存在するということ、その中で、どのような形で取り組めばいいかとい うのは、本当に先に行けば行くほど、どんどん問題が大きくなるわけですから、是非声を上げて いただきたい。これは先日の疫学研究者の集まりの中の皆さんから出た話です。ですから、本当 に厚労省の方から文科省への働きかけを是非お願いしたいと思います。  先ほどの御質問でお書きくださった件ですが、両先生方の疫学の調査は、非常に興味深くさせ ていただいておりまして、なぜかというと、私は東大の先端研で、困難を抱えている人たちの支 援が我々の研究課題なので、その中でがん患者さんもそうですし、主に今やっておりますのは、 軽度発達障害の子どもを抱えたお母さんの支援をやらせていただいておりまして、まだ企画の段 階で紙を1枚入れさせていただいたんですが、7月27日に朝日エルさんなどに関わっていただ いて、女性と仕事の未来館という厚労省関連のところでやらせていただくんですが、この中で、 実を言うとほとんどの面接調査した発達障害の子を抱えたお母様方が、かなり心身ともにまいっ ていらっしゃって、それは簡単に皆さんうつ病だからということで精神科に通われて、心の問題 に閉じ込められてしまっているわけです。でも、先ほど先生がおっしゃられたように、これは女 性特有のいろんな心身の問題と、子どものいろんな問題が相乗効果になって、そこから虐待、シ リアスな問題に発展しているわけです。  ですから、本当にお母さんたちのケアをして回っている者として思うのですが、医学的なアプ ローチ、その患者さんの向こう側にいる、人間の暮らしの中にどんなものが埋まっているのか。 実は簡単な面接調査では浮かび上がってこないような深刻な問題がそれぞれあるんです。ですか ら、目の前の患者さんの抱えてらっしゃる家庭の中に、どんな問題があるかということが、何ら かの形でうまいことカミングアウトして浮かび上がってくるような研究のデザインをお願いし たいと思っております。 ○江澤座長 ありがとうございました。  どうぞ。 ○吉村委員(代理 清水) 日本産婦人科学会の吉村理事長の代わりに参加いたしました、女性 健康習慣委員会の今年度の委員長の清水です。  先日、この課題について、女性の健康習慣委員会の委員の一部とお話をさせていただいたんで すが、この資料3にもございますように、若年者の栄養所要量、やせの問題でございます。先ほ ども10代、20代の女性のやせが、むしろ中高年の肥満と同様に問題ということがありましたが、 生理不順、また強いては不妊症の問題、また最近年毎に妊婦さんの体重がかなり、細い妊婦さん が多いので、出生児の体重が日本ではどんどん下がっております。小さい赤ちゃん、そういう問 題は、今、いろんなところで問題となっております、NICU、出産期センターとか、新生児医 療に非常に影響を及ぼしております。また、諸外国の報告では、そのような赤ちゃんの将来の生 活習慣病の発生率がかなり高いというデータも報告がございます。  また、先ほどの骨粗しょう症の問題もございますので、そういう意味では横断的なやせの問題、 栄養所要量の問題、現在の妊婦さんの栄養摂取のデータも、実は余りございませんで、中長期的 な研究、データを是非学会としても蓄積していきたいということでございました。 ○江澤座長 ありがとうございました。では、この後、少しありますので、また手短にお願いし ます。 ○三羽委員 先ほどそちらの委員からもありましたけれども、今、心の問題、女性の健康問題を 考えるときに、年代別で大分違うのではないかというようなお声も出ていましたが、基本的には 女性のライフステージとホルモンステージ、サイクルの問題というような視点が大変重要であろ うと思っております。  私どもでは、2000年のころより、一般女性を対象にした大規模な健康調査というものの必要 性を申し上げてまいりましたけれども、そこに更年期の視点、つまり女性ホルモンの問題という ことを是非入れていただきたいと思っております。  また、私どものこの資料にも出させていただきましたけれども、大規模調査が実現するための 把握のための調査ということでしておりました。その中で、京都大学の経済学者の西村先生とも 御協力させていただいたんですけれども、私どもの更年期の視点での一般女性対象の調査の結果、 更年期障害だということがわかれば、無駄な過剰診断がなかっただろう、それだけでも算出され たのが、読売の一面にも無駄な費用と思われる検査費が434億円というのが出ましたけれども、 こういう結果を得られたように、この医療費削減の問題にもつながりますので、是非特定健診の 指導の中でも、また、大規模調査を行う中でも、この視点をお願いしたい、入れたいと思ってお ります。 ○江澤座長 ありがとうございました。本当に先生方からいろいろな御意見を聞いてやっていき たいんですけれども、全体でこうやっていく場合にこれはかなり大変ですので、少しデータを整 理する検討をしたいと思います。  分野ごとに集まっていきたい。先ほど、西山局長もおっしゃったように、本当にそれぞれの分 野で活発に活動して、厚生省とやっていくというのが大事だと思いますので、今まではまだ始ま ったばかりで若干受身的なところがありましたので、今度はどんどんやっていって、そのために は分野別の会をつくりたいと思います。  その案ですけれども、1つには、座長の私と事務局と先生方のそれぞれの分野ということで少 し整理しまして、分野の会をつくって、ワーキンググループのようなものをつくりたいと思いま すので、何か御意見があったら事務局の方にも出しておいていただければ、それでワーキンググ ループをつくって、それを少し活発にやりましてこういう会に持っていく。それが今度のイベン トにもつながるような周知徹底をさせたいと思いますので、まずこの分野別に委員の皆様にやっ ていただくということを皆さん、御了解いただけますでしょうか。 (「はい」と声あり) ○江澤座長 是非その案を出させていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、時間のこともありますので、先に進ませていただきます。議題「3 生涯を通した 女性の健康管理について」ということです。  ここで女性が自分自身の受診歴とか、あるいは女性に起こりやすい疾患に対する知識を持つと いうことが非常に大事であるということは、前からいろいろ意見が出ておりましたので、その1 つとして、産婦人科学会、産婦人科医会で女性の生涯健康手帳というのをつくられているという ことで、この手帳の趣旨について、今日は吉村先生の代理としていらしている清水先生から御紹 介いたします。 ○吉村委員(代理 清水) お手元に実物をお渡ししておりますが、この手帳は、日本産婦人科 学会と、今日出席の寺岡委員のいらっしゃいます日本産婦人科医会で、2005年度から女性の健 康習慣という女性の健康に対する啓蒙、教育活動を始めました。  その中で、毎年手帳を発行して、年間25万部、無料で配付しております。配付対象は、産婦 人科の各会員の先生方を通して、それぞれのクリニック等に無料で置くとか、協賛していただい た会社とか健康組合とかそういうところに置かせていただくとか、あとはいろいろな地域での市 民、公開講座とございますので、そういうところにも配付させていただいております。  毎年、少しずつ改訂を行っておりまして、今回で4冊目になります。お手元のが今年度、2008 年のものでございますが、最初の方は、その方の受診記録とか健康の記録とか、産婦人科ですの で、もし産婦人科に行かれた場合はどういうことを聞かれるとか、そういうようなことが前半に 書いてございます。  23ページからは「女性が知っておきたい健康の常識」ということで、女性のライフサイクル と健康についての幾つかの典型的な問題、疾患についての小さなコメントが入っております。こ れは産婦人科の我々委員会の委員がそれぞれ分析して回収をしております。  がん健診の重要性等も33ページ以降に記載させていただいております。  36ページにございますが、本年度版の新しい改訂項目の1つに、先ほどよりお話のありまし た、特定健診とか特定保健指導について開始されましたというような啓蒙的な内容を入れさせて いただいて、最後から2ページ目の辺りは、妊婦さんについての専門家らの妊産婦死亡率の推移 を産婦人科学会の方からの御協力でデータ等も示させていただいております。  本年度、来年度、またこれを改訂しながらつくっていく予定でございますけれども、もしここ に御参加のいろいろな団体の方で募集をいただくことができれば、配付させていただければと思 っております。  以上です。 ○江澤座長 ありがとうございました。この健康手帳を適切に活用するということは、国民の啓 発に非常に大事だと思うんです。今、婦人科の方でつくられたんですけれども、これには他の分 野も是非記載したいという、私もちょっと見てそういうことが入ったらいいなと思いましたので、 そういう意味では、先ほどと同じように、少人数のワーキンググループみたいなのをして、この 手帳を産婦人科の方の関係だけでなく、もう少し入れた方がいいと思うというのが何かありまし たら、そういうことを検討したいので、ワーキンググループをつくりたいと思うんです。  それも事務局の方では、先生方の専門の方をよくとらえていますので、また私と事務局で相談 して、この手帳を参考にしてまたどういうものを加えていくかというようなことをやらせていた だければと思うんですけれども、このことは皆様、どうお思いですか。よろしいでしょうか。  この手帳を私も見せていただいて、本当に最初から産婦人科ということで非常にいいんですけ れども、女性の場合、産婦人科だけではなくて、いろんな問題がありますので、そういうことに も。  天野委員、どうぞ。 ○天野委員 産婦人科医会で、今、無料で配っていらっしゃるということなので、もう産婦人科 は産婦人科医会で無料で配っていただいて、私どもはそれ以外のところをつくるというのでいか がでしょうか。 ○江澤座長 では、そういう意味でもそういう関係の方、今つくるという決定はあれですけれど も、そういうことでいろんな案をつくって出していきましょう。  どうぞ。 ○吉村委員(代理 清水) またそのワーキンググループでいろいろお話をさせていただければ と思いますが、同じような対象者も重なると思いますし、年代もいろいろとあるので、できれば いろんな分野のところをまとめて、できるだけたくさんの女性に見ていただけるような形にでき ればと思っております。パターンによって、少し年齢が上の方のようなバージョンがあってもい いかと思いますけれども、なるべく多くの女性に行き渡る方法を考えていただければと思います。 ○江澤座長 そうですね。本当にいろんなのができてきてもあれなので、どういうのが一番いい か。先ほどの資料を無料で配布する。それが加わったらどうなるか。いろんなことがありますの で、その関係の人たちも集まって、どういうのが一番いいか。  女性が病気になってからだけではなくて、本当に病気にならないためにということで、そして、 健康でいるためにはどういうふうにしていくか。お互いに意見交換もできるような、そういう場 ができたらいいなと思います。どうぞ。 ○井伊委員 主にこの手帳に関して、このワーキンググループというのは、今後の段階からワー キンググループを立ち上げるということでしょうか。例えばこういう手帳ですと、中学生とか高 校生とか、こういう位置づけのような意味合いも大きいかなと思ったりいたしますと、そういう 教育の関係の方々も必要かなと思います。 ○江澤座長 これからいろんなワーキンググループをつくるにしても、今は若干時間があります ので、この委員会として、いろいろな御意見を出していただければ、全体を統括してやっていき たいと思います。 ○石塚委員 私が産婦人科学会で女性の健康週間の立ち上げのときに携わったことなんですが、 今の御意見に全く賛成で、広げていった方がいいと思うんですが、このロゴマークだとか女性の 健康週間そのものが産婦人科学会が産婦人科医会と共同で立ち上げて、そこに所属したものにな っておりますので、その辺はワーキンググループで担当していただきたいんです。  もう一つ、付け加えますと、学会単位では非常にお金もありませんし、限られた労力、医者だ けでやっておりますので、事務局はありましたけれども、例えばこのロゴマークなどもアイデア はいいんですけれども、もうちょっとブロのデザイナーの方。例えばピンクリボンのような、昔 からそう思っていたんですが、そういうのができると普及の仕方が違うかなと。ピンクリボンの 運動などを見ますと、あのデザインによっているところは物すごく大きいと思いますが、その辺 は厚労省もどういうふうにお考えになるか。その辺も含めてワーキンググループで検討していた だきたいです。 ○江澤座長 是非いろんな御意見をおっしゃっていただければと思います。どうぞ。 ○三羽委員 今、石塚先生の話で出ましたロゴマークですけれども、この女性の健康宣言をいた しまして、その折にも、そしてこの委員会として、ロゴマークが必要ではないかと思います。 ○江澤座長 この委員会としてのね。ほかに何か御意見はございましょうか。ワーキンググルー プに入る入らないは別としても、委員会としてこういうことをという御意見がありましたら、是 非いろいろおっしゃっていただければと思います。どうぞ。 ○水沼委員 これは非常によくできていると思うんです。このワーキンググループを見させても らいまして、いわゆるスポンサーの関係も問題がありますけれども、官房しか入っていないんで すね。これは言っていいかどうかわかりませんでしたけれども。  先ほど三羽委員からもお話がありましたように、ホルモンが非常に大事です。低用量のピルで あるとか、あるいはホルモン補充とか、ホルモンに対する認識が5〜10年前とかなり変わって きておりますので、是非そういうような面も、女性とホルモンという形で中に入れていただけれ ばありがたいと思いますので、ワーキンググループの先生方、どうぞよろしくお願いいたします。 ○江澤座長 どうぞ。 ○山下委員(代理 白須) 結核予防会の山下の代理で参りました、白須と申します。実は結核 予防会の方で、今年度7月1日から公共広告機構と組みまして、全国的にテレビでCMをします。 その経緯の中でやはり専門家、例えば電通さんとかと御一緒に制作をしてきたんですけれども、 今、手帳の方をいろいろ考えられるということでございますが、ロゴマークだとか、キャッチコ ピーとかもかなりプロの方が加わりますと、国民の普及啓発には、非常にそういった短いフレー ズでインパクトがあるものを考えてくださいますので、そういった方も委員に入られるとよろし いのかなと思ったりしております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○江澤座長 ありがとうございました。ほかにございますでしょうか。どうぞ。 ○小山委員 健康管理全体で付け加えたいです。我が国はどちらかというと、先ほどの健康管理 のお話もそうですけれども、健診をやってデータを集めて、それのフィードバックがデータの説 明だけで終わりというところが多いので、我が国のヘルスケアで不得意な相談ということを今後 やっていければと思います。せめてこういう委員会が関係したところでも、相談機能の充実を少 し促していくと、更にヘルスケアが充実するのではないかと思います。その辺を配慮していただ きたいです。 ○江澤座長 ありがとうございます。ほかに御意見はございますか。どうぞ。 ○矢花委員 全般ということだと、ワーク・ライフ・バランスの話が全然出ないんですけれども、 それは置いておいて、学校保健等がうまくいかないということなんですけれども、禁煙をするの ではなくて、吸わせないというので、一つも協力ができなかったんですけれども、協力したとす ると、女子大生にこちらから送っていただいたのをばんばんまいて反応を見たんですけれども、 まだ二十歳になって吸っていなかったグループは、吸おうと思ったけれども、やめたとなったん です。そういうあるものを使って、もっと大学にいっぱいまく。  もう一つは、長時間労働と睡眠の問題がすごくあるんですけれども、その実態調査とか、例え ば睡眠不足の問題とか、そういうのをもうちょっと入れていただきたい。うつ予防になるのかな と思います。病気になってしまうと、うつ病はとても治りにくいんです。よろしくお願いします。 ○江澤座長 ありがとうございました。どうぞ。 ○河原委員 先ほどもちょっと触れさせていただいたんですが、たまたまこの間の女性の健康週 間の中で生徒さんに入っていただいて、命を美しく生きるというので、駒込病院のがん患者さん たちに美容のケアをさせていただいたんです。  皆さんは今まで美容というものを医療者側が少し低く見ていたところがあったんですけれど も、本当にびっくりするぐらい患者さんたちのQULの向上に物すごく関わったんです。やはり 困難を抱えている女性たちを一般に広げて、それがどのような形で、心と体というのは一つなが りですので、例えば寝たきりになる直前のおばあちゃんに口紅を引いてあげたらどうなったとか、 多分個々にいろいろな形で調査はメンテのところで行われていると思うんですが、是非医療者が 関わった形でエビデンスを出していただきたいと思っております。 ○江澤座長 ありがとうございました。どうぞ。 ○寺尾委員 ライフステージに見合った健康づくりということで、胎児期、揺籃期、老年期まで ずっとライフステージというのも一つのキーワードですし、予防からの女性の健康づくり。要す るに第1次の予防からの健康づくりというのも一つのキーワードです。  もう一つ、老後の話が少し出ましたけれども、この老後の意味する3つは、孫、お母さん、お ばあちゃん。家族のリレーションシップ。1つの家族が健康な1つの社会をつくっているという 健康も含んでいるんです。そういうことも忘れないでほしいと思います。 ○江澤座長 どうもありがとうございました。大体よろしいでしょうか。どうぞ。 ○井伊委員 手短に申し上げます。日本看護協会の井伊と申します。先ほど水沼先生から女性の 生活習慣と健康に関する疫学調査の日本ナースヘルス研究のお話がございました。私どものとこ ろにも17年度までの研究の御報告などをいただいております。中身を十分に施策はしておりま せんが、例えば看護職の睡眠時間が短い、朝ごはんの完全欠食が多い、運動の実施が少ない、飲 酒量が多いという、余りうれしくないような単純な結果が出ていて、それはすべて一般女性と比 較してという述べ方になっているんですが、一般女性と比較する一般女性というのは仕事をして いない人たちのことなのか、看護職でない人たちのことなのかがよくわかりにくいなと思いなが ら、労働時間が長時間であればあるほど飲酒量が多いという数なども上げられておりますので、 女性の労働というようなことも調査の中には入れていただけるとうれしいなと思いました。 ○江澤座長 ありがとうございます。どうぞ。 ○三砂委員 津田塾大学の三砂と申します。第1回目と第2回目に来られなくて、皆様方に初め てお目にかかります。周産期の疫学を専門としているんですが、私は女子大に勤務しております ので、日々たくさんの二十歳前後の女性の方と関わっていて、大変気になりますのが、今日の健 康手帳などにもいろいろ出てきて、お話にもいろいろ出ているんですけれども、やはり医療以前 の女性の自分の体の使い方、あるいはそのケアの仕方が本当に何もわかっていない。  簡単に言えば、お母さんとかおばあちゃんからも何も聞いていない。この手帳にも月経不順の ときは冷やさないと書いてあるんですけれども、みんな本当に冷える格好しかしていません。月 経不順な子が物すごく多いんです。月経痛もすごく多いですし、毎月月経がないのが普通だと思 っている二十歳前後の女の子もすごく多くて、私も健康教育などを担当するので、月経の話など をしますと、毎月ないのがおかしいんですかと言うので、おかしいですよと。その程度の知識で、 しかも今、ローライズという浅いジーパンをはいたり、足も靴下などもストッキングをはいてい て、助産師さんなどに言わせると、とんでもない格好をしている。月経がこないとか、月経痛が あるという子で、勿論お医者さんに行くのはいいんだけれども、まず暖めてください。腹巻をし なさいとか、靴下をはきなさいとか、夜湯たんぽをして寝てちょうだいとか、それだけでやはり 毎月くるようになる子だっていて、冷えてはいけないということを聞いたことありませんでした と本当に言うんです。  ですから、私どもの年齢だと、やはり親やおばあちゃんから冷やさないようにというのを当た り前だと思って聞いていたんですけれども、そういう伝承のようなものが全くない。それが妊娠、 出産まで続いておりますので、妊婦になっても本当に無理な生活を続けて、夜遅くまで起きて、 食生活も何も考えずに、全く運動もしないで、仕事だけして、産婦人科の先生に産ませてもらお うというのでは、産科の先生方がお辞めになるのも仕方がないなと思うような状態なんです。  ですから、私が一番気になるのは、やはり医療以前の体のケアについて、国民運動にするとき には、私たちは親からの伝承を期待できないような立場にあるということを割と肝に銘じておく 必要があると思うんです。そうではないと、もう医療ではできないことが多くなっていくと思い ます。  もう一つ、私が若い女性たちとおつき合いさせていただいていて、とても気になっているのが、 やはり自傷行為です。ここにも思春期やせというのが出てきていますけれども、摂食障害におい ては、今の若い方は、大体拒食に関しては高校自体までで卒業しておられて、大学に入ってこら れたときには過食の方がほとんどなんです。食べ吐きです。  今、コンビニエンスストアなどは24時間開いていますので、夜中にばっと買い込んで、いっ ぱい詰め込んで吐く。こういうことを授業で話すと、後で、先生、私の友達が吐いているんだけ れども、おかしくないと言うのよといって、ちょっと来てというと、先生、私ときどき食べちゃ ったら、食べ過ぎと思って吐くんですけれども、それっておかしいんですかと言うから、おかし いです。  だから、過食に転じていて、指に吐きだこができるぐらい吐いているとか、そういう人たちが 多くて、それと同時にリストカットなども、津田塾のような女子大でも本当に多いんですね。昔 はリストカットしてくると、長袖を着て隠していたんですけれども、最近はノースリーブを着て、 ここに包帯を巻いてわかるようにして来たりとか、やはりそういうことをわかってほしいという メッセージをすごく出していて、私はそういう自傷行為が大変気になっているんです。  やはり、先ほど言いましたように、冷えないとか、自分の体に気をつけてほしいというのは、 自分の体を大切にしようという気持ちがないとできないわけですから、そこに自傷行為をするほ ど自分の体を痛めつけたいというものがあると、やはりそのアプローチは非常に難しくなるんで すね。  よくよく話を聞いてみると、結局その裏には、母と娘の関係などがあったりしまして、大変根 深くて、ここで何とかしないと、後で産婦人科の先生たちのところに妊娠、出産で行ったときに 大変なことになると思って、女子大としては、今、何をすべきかということを、うちのウェルネ ス・センターというんですけれども、保健室のようなところでみんなで話し合っております。  そういう意味では、女子教育機関ですね。先ほどから女子高の話も出ておりましたけれども、 女子大、女子高の新しい1つの役割みたいなものもあって、そういうところから何か新しいこと を試験的に行って、それを全国的に広めるということも考えていけるかなと思っております。  済みません、長くなってしまいました。 ○江澤座長 本当にもっともなことですね。  それでは、手短にお願いいたします。 ○石塚委員 先ほどのロゴマークのことですけれども、寺尾先生に御指摘いただきまして、その コンセプトはそういうことで、それを変えてほしいと言っているわけでは全くないので、先ほど 舌足らずでありましたので、訂正させていただきます。  ただ、やはりもうちょっと気のきいた方がいいかなと思うんですが、最初につくったのが産婦 人科学会と医会で、そこに所属するロゴマークですね。その辺の扱いも含めて御検討いただきた い。それから、朝日エルさんがここにも来ていますから、その努力でこれはできたものですとい うことも付け加えさせていただきます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  では、手短にお願いいたします。 ○三羽委員 簡単に申します。  メノポーズを考える会の電話相談で、2万件の全国からの女性の声を聞いていますと、本当に 女性自身が生涯を通した女性の生理の仕組みを知らない、認識していないということを本当に痛 感していますので、先ほどの三砂先生のお話にもつながりますけれども、生涯を通した生理教育 というのがとても大事だと思って、それを入れたいと思っています。 ○江澤座長 ありがとうございました。本当にいろいろな御意見をありがとうございます。本当 に心と体の健康で、女性自身が自分の体のこと、健康のことを知って、いい生活習慣を身に付け ることが、まず病気にならないようにするということなんです。  これから本当にいろいろ取り組んでいきたいと思いますが、今後のスケジュールについて、事 務局からお願いします。 ○坂本生活習慣病対策室室長補佐 お手元の資料6をごらんください。「これまでの経緯と今後 の予定(案)」でございます。  これまで2回行いまして、その議論を踏まえまして、平成20年3月1日〜3月8日に「女性 の健康週間」の1回目をさせていただいたところでございまして、今日が第3回目の懇談会でご ざいます。  本日の議事の2でございましたように、例えば疫学調査等の調査に関しまして、ワーキンググ ループをつくりまして、各委員の先生方は専門の分野がございますので、そういったワーキング グループで検討をいたしましたものを、第4回懇談会を平成20年の秋ごろを考えておりますが、 この進捗状況の報告、各ワーキンググループでどういった形かというのをまた御報告いただけれ ばと考えております。  併せまして、ワーキンググループの女性の健康管理、女性の健康手帳をつくるに当たりまして、 その中身をどうするかというワーキンググループを設置していただけるということでございま すので、こちらについても、検討状況の報告を平成20年の秋ごろ、第4回懇談会でさせていた だいて、それを基に議論をいたした上で、第5回の懇談会を平成21年1〜2月ごろではないか なと我々は思っておるんですが、このころにまたとりまとめという形ができればいいだろうと考 えております。  平成21年の3月1日〜3月8日に「女性の健康週間」を実施いたします。ですので、皆さん 方も御協力いただければ、大変ありがたいなと考えております。  以上でございます。 ○関生活習慣病対策室長 補足でございますけれども、今日の議論の中で十分おわかりいただけ たとは思うんですけれども、ワーキンググループということで、今日のこの会議では、今後、頻 繁に大きな会を開いて検討するということではなくて、この委員の中の一部の方で、例えば栄養 の分野はこうとか、更年期の分野はこうとか、骨粗鬆症の分野はこうとか、そういうテーマごと に小会議を重ねていくということで、1回1回こういう大きな会議ではないという意味合いでご ざいまして、その開き方とか、どういうテーマでどういうメンバーで、あるいは参考人の方を呼 んだ方がよければ、勿論そういうこともするという、ある程度機動力を持った形で展開していけ ればということでございます。  「手帳」につきましても、内容の議論をするときに、少人数でひざを交えて議論する方がいい かというイメージでございますので、今日はそういう方針でいくということに御了解いただいた ということだと理解していますが、詳細について、また事務局の方で座長とよく相談して、なる べく早く委員の皆様方全員にどういう形で進めていくかということをお諮りしながら進めてい けるようにしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○江澤座長 本当にせっかく立ち上げて、これから10年やるんですけれども、この間は急でし たが、これからは秋までの間に小委員会で積極的にやって、本当にこれが意義ある会にして、世 の中の役に立つようにしていきたいと思います。  時間になりましたので、ここで閉会にさせていただきますけれども、是非これを活発にさせて いただきたいと思いますので、皆様、御協力をどうぞよろしくお願いいたします。  今日はどうもありがとうございました。 照会先 厚生労働省健康局総務課 生活習慣病対策室 (2975, 2344)