〈参考資料1〉

診断・治療概要(臓器提供施設提出資料要約)

6月6日

 
22:30頃 飲食店で飲酒中に卒倒し、救急車が要請された。
22:38 救急車が現地に到着。JCS100、血圧190/-mmHg、脈拍96回/分、呼吸18回
/分、両側瞳孔3mmであった。
23:00 当該病院に到着。JCS200、血圧206/120mmHg、脈拍77回/分、呼吸19回/
分、両側瞳孔1mmであった。直ちに気管内挿管を行い、人工呼吸器を装着
した。
23:37 頭部CTを施行。橋から中脳下部にかけて、横33.9cm×縦18.3cmの脳幹出
血を認めた。
6月7日  
9:00頃 収縮期血圧が50mmHg台に低下し、自発呼吸も消失した。
家族の同意の下保存的治療を行う方針となった。
17:39 JCS300で深昏睡状態となった。
6月  
8 〜12日 深昏睡、自発呼吸停止の状態が継続した。
6月13日 家族から臓器提供意思表示カードが提示された。
ポータブル脳波測定器により脳波を測定した結果、ほぼ平坦脳波であると
判明した。
6月15日 JCS300。頭部CTを施行したところ、脳幹出血は延髄、橋、中脳の全域
に横47.6cm×縦39.8cmと拡大し、びまん性脳腫脹の進行が確認された。ま
た、第4、第3脳室にも出血が及び、水頭症の合併を認めた。
臨床的脳死診断を開始したが、毛様体脊髄反射が残存していたため、診断
を中止した。
6月25日 毛様体脊髄反射の消失が確認された。
6月26日  

16:04

臨床的脳死診断を開始した。
19:07 臨床的脳死診断を終了した。臨床的脳死と診断した。
6月27日  
8:26 第1回法的脳死判定を開始した。
12:07 第1回法的脳死判定を終了した。
18:11 第2回法的脳死判定を開始した。
20:47 第2回法的脳死判定を終了。法的に脳死と判定された。

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