〈参考資料1〉
診断・治療概要(臓器提供施設提出資料要約)
6月7日  | 
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朝方 
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激しい頭痛、嘔吐が出現したため、救急車にてA病院へ搬送された。 頭部CTにてくも膜下出血との診断を受け、当該病院へ転送となった。  | 
10:43  | 
救急車にて病院到着。到着時、JCS100、血圧190/103mmHgであった。  | 
11:30  | 
脳血管撮影を施行。右内頸動脈後交通動脈瘤破裂と診断。左中大脳動脈分岐部にも未破裂の小動脈瘤を認めた。  | 
14:40  | 
右減圧開頭による右内頸動脈後交通動脈瘤クリッピング術が施行された。 脳槽ドレーンと脳室ドレーンが挿入され、ウロキナーゼによる脳室脳槽灌流が施行された。  | 
6月8日  | 
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9:30  | 
頭部CTを施行。脳の腫脹もなく、画像上術後経過は良好であった。  | 
6月  | 
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9〜11日  | 
鎮静を目的としてプロポフォールの投与を行った。  | 
6月12日  | 
プロポフォールの投与を中止した。 | 
14:50  | 
頭部CTを施行。脳の腫脹もなく、6月8日施行のCT所見から大きな変化はみられなかった。  | 
6月13日  | 
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15:00  | 
脳槽ドレーンからの排液が不良となり、両側の対光反射が緩慢となった。  | 
21:00  | 
頭部CTを施行。脳全体に浮腫が著明であり、皮髄境界は不明となり、全脳虚血の様相を呈していた。JCS300であった。  | 
6月14日  | 
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1:00  | 
収縮期血圧が60mmHg台に低下。ノルアドレナリンの投与を開始した。  | 
7:00  | 
収縮期血圧は120-140mmHgに安定したが、自発呼吸が停止し、両側瞳孔は散大し、対光反射、咽頭反射等の脳幹反射の消失が確認された。  | 
14:00  | 
家族へ病状を説明したところ、臓器提供意思表示カードが提示された。  | 
6月15日  | 
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10:00  | 
臨床的脳死診断を開始した。  | 
11:00  | 
臨床的脳死診断を終了した。臨床的脳死と診断した。  | 
20:25  | 
第1回法的脳死判定を開始した。  | 
23:05  | 
第1回法的脳死判定を終了した。  | 
6月16日  | 
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5:10  | 
第2回法的脳死判定を開始した。  | 
7:02  | 
第2回法的脳死判定を終了。法的に脳死と判定された。  |