第84回疾病・障害認定審査会原子爆弾被爆者医療分科
会議事要旨

1.会議の日時及び場所

(1)日 時  平成20年2月25日(月) 10:00〜17:00
(2)場 所  中央合同庁舎5号館 厚生労働省 9階 省議室

2.委員の出欠状況




伊藤委員
佐々木会長
谷口委員
平松委員
藤原委員
泉二委員
山科委員
 
 
 
伊坪臨時委員
小出臨時委員
 角 臨時委員
関根臨時委員
難波臨時委員
平原臨時委員
横関臨時委員
 
 
 



米倉委員   秋葉臨時委員
草間臨時委員
進藤臨時委員
田利臨時委員
 

3.議事となった事項

(1)新しい審査に関する意見交換(公開)

資料1 新しい審査の方針(仮称・案)(PDF:41KB)

資料2 原爆症認定審査の体制について(案)(PDF:18KB)

資料3 心筋梗塞に関する知見について
(1〜10ページ(PDF:489KB)、 11〜22ページ(PDF:496KB)、
23〜28ページ(PDF:170KB)、 全体版(PDF:1,156KB))

資料4 認定申請書及び医師の意見書の様式改正について(案)(PDF:68KB)

(2)原爆症認定審査 (非公開)
(3)異議申立て審査 (非公開)

4.審議の結果

(1)新しい審査に関する意見交換(公開)

前回(1月21日開催)の議論を受けて、事務局より新しい審査の方針について提示され、意見交換を行い、以下の点について共通認識を得た。

○ 放射線起因性の判断に当たって、診断をどのように確認するかということが、今後は今まで以上に大きな問題になる。診断の正確さは専門家が判定する必要がある。
○ 「第3 方針の見直し」が非常にうまく機能できれば、新しい科学的知見について随時議論を行い、審査の方針の中に取り入れることができるものは取り入れていくということが、審査のあり方をよりよいものにできるのではないか。
○ 部会の業務は、どちらかというと診断と要医療性の判断が非常に大事な仕事になり、むしろ客観的に専門的な立場から判断するということになり、社会的にも受容しやすいのではないか。
○ 積極的に認定する範囲の疾病において、生命予後に大きく関与する疾患もあれば、生命そのものを脅かすものではない疾病も含まれており、それに対して同額の医療特別手当を支給することとなるという現在の制度にも検討の余地があるのではないか。
○ 新しい審査の方針については、原爆被爆者という非常に特殊な、世界で、誰も経験していないような非常に特殊な経験をされた方ということに限定をするということであると認識しているが、一方では、戦争による他の犠牲者という方たちもおられ、そのような方々との公平性という点も視野に入れておかなければいけない。また、様々な分野において放射線に被曝し、疾患が起こる可能性や、放射線診療による医療被曝の結果で、2次がんが発生するといった可能性もあるが、原爆症認定に係る審査の方針がそのような他の分野に影響を及ぼさないかという懸念もある。

(2)原爆症認定審査(非公開)
  諮問件数 答申件数 答申内訳 審議未了
認 定 却 下 再検討
(注1)
保 留
悪性腫瘍・良性腫瘍 15件 15件 11件 -件 3件 1件 0件
造血機能障害 5件 5件 5件 -件 0件 0件 0件
甲状腺機能障害 4件 4件 0件 -件 2件 2件 0件
視機能障害 0件 0件 0件 -件 0件 0件 0件
肝機能障害 0件 0件 0件 -件 0件 0件 0件
その他 0件 0件 0件 -件 0件 0件 0件
合計 24件 24件 16件 -件 5件 3件 0件

原爆症の認定審査について、24件の諮問があり、24件の答申があった。
内訳は認定16件、却下-件、再検討5件、保留3件である。また、審議未了は0件である。

注1) 原爆症認定の在り方を検討することとなったため、結論が得られた際に再度検討を行うことが適当とされたもの。

(3)異議申立て審査(非公開)
諮問件数 答申件数  答申内訳 審議未了
認 容 棄 却 再検討
(注2)
保 留
1件 1件 0件 -件 1件 0件 0件

原爆症認定の却下処分に対する異議申立て審査について、1件の諮問があり、1件の答申があった。
内訳は認容0件、棄却-件、再検討1件、保留0件である。また、審議未了は0件である。

注2) 原爆症認定の在り方を検討することとなったため、結論が得られた際に再度検討を行うことが適当とされたもの。

照会先  東京都千代田区霞が関1−2−2

厚生労働省健康局

総務課援護企画係

(内線2317 2319)


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