薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会PRTR対象物質調査会、
化学物質審議会管理部会、
中央環境審議会環境保健部会PRTR対象物質等専門委員会
合同会合(第2回)議事要旨
1.日時
平成20年1月25日(金) 10:00〜12:00
2.場所
虎ノ門パストラル 鳳凰西
3.出席委員
(薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会PRTR対象物質調査会)
江馬座長、内山委員(兼)、林委員(兼)、山本委員、三森委員、菅野委員
(化学物質審議会管理部会)
前川部会長、城内委員(兼)、福島委員、吉田委員
(中央環境審議会環境保健部会PRTR対象物質等専門委員会)
内山座長(兼)、亀屋委員、城内委員(兼)、林委員(兼)、中杉委員、若林委員
4.議事
(1) 化管法対象物質の選定について
[1]化管法対象物質の選定方法について
[2]現行化管法対象物質の有害性・暴露情報について
[3]追加候補物質の有害性・暴露情報について
[4]群として扱う候補について
(2) その他
5.議事概要
(1) 会議は公開で行われた。
(2) 第2回会合は、経済産業省が事務局を、化学物質審議会管理部会の前川部会長が議事進行を行った。
(3) 化管法対象物質の選定について、審議が行われた。
6.意見の概要
[1]化管法対象物質の選定方法について【資料2―1,2−2】
● 対象物質選定における考え方は良いが、該当する物質をそのまま全て対象にするというのでなく、必要に応じて個別に検討を加えるとの理解でよいか。
● 要検討物質についてはどのようにフォローアップするのか。また、「生態毒性」については、基本的には慢性毒性を対象としているもののデータがないため急性毒性のデータで評価するということになるのか。
[2]現行化管法対象物質の有害性・暴露情報について【資料3−1,3−2】
● IARCの発がん性分類については、最新値を確認しアップデートが必要である。
● 生殖細胞変異原性を評価するデータがないのであれば、どのように評価するのか。
● 生殖細胞変異原性について選定基準に該当するデータが確認されれば特定第一種に指定するということであり、現在は該当するデータが確認されていないという理解。
● 「経口慢性毒性」についてデータをどのように評価したのか。
● 数年後には、GHS対応のための物質見直しが必要となり、また判定基準が変わり物質が入れ替わることが予想される。国際動向や事業者の立場を考慮し、関係者が納得するものにしてほしい。
● 「変異原生」クラスについて、in vivo試験で陰性が確認されたため除外というのは妥当だが、in vivoデータ不明等の理由で除外としているものについては慎重な検討が必要ではないか。
● 農薬ADI情報については、国衛研でもアップデートしているので、別途相談させていただきたい。
● 生態毒性のエンドポイントについて、どのような情報を判断に使ったか分かるようにしてほしい。
[3]追加候補物質の有害性・暴露情報について【資料4】
● 生態毒性について前回は情報源が限られていたものが、今回新たな情報源が加わったことにより対象物質が増加するのは当然だが、OECDテストガイドラインに準拠した試験法で得られたデータであっても単位の記載ミスとか非常に大きなバラツキが見られる。生態毒性に係る大量のデータの中から異常値的に低い値を採用することについては精査が必要。また、国内や海外の情報源をすべて同等に扱うことについては検討が必要。
● 物質選定においては、環境中に出たときの形態を考慮した検討が必要。
● 卒業要件も早めに考えて欲しい。農薬の暴露は季節変動が大きいことから、環境中の予測データ等も利用してリスク評価を行ってほしい。
● モニタリングデータについて、大気検出や水検出などの暴露経路の情報があれば、より詳細な検討が可能ではないか。
[4]群として扱う候補について【資料5】
● 群候補として示している以外にも、グループ化できる物質がないか精査してほしい。
● 環境中での動態によって暴露への影響も変わることから、金属塩などの水溶性・不溶性のものをひとまとめにすることについては精査が必要。
● グループによってはかなり広範囲の物質を含むものもある。例えば有機と無機は区別するなどの検討は必要。