〈参考資料1〉

診断・治療概要(臓器提供施設提出資料)

1月21日

 

16:59

職場で突然意識を消失した。

17:06

救急隊現場到着。JCS300。瞳孔は散大し、下顎呼吸であった。

救急車内で呼吸停止となったため、食道閉鎖式エアウェイで気道確保。頸動脈の拍動が触知されなくなったため、心肺蘇生を開始した。

17:20

病院到着。JCS300(GCS:1-T-1)。瞳孔両側5mm。対光反射なし。

アドレナリン投与後に心拍再開。塩酸ドパミンの静脈内持続投与により血圧が維持された。

17:52

CT検査を施行。びまん性くも膜下出血と第三、第四脳室及び側脳室内の血腫を認めた。皮髄境界不明瞭で脳浮腫を認めた。CT血管撮影では頭蓋内血管の描出は不良で、動脈瘤の同定は不可能であった。

18:15

脳外科医により手術の適応はないと判断された。

21:00頃

尿崩症が出現したため、ピトレシンを使用した。

1月23日

 

15:00

EEG、ABRを施行したが、波形を認めなかった。

16:00

家族に対し、脳機能がほぼ停止しており、早晩心停止になる可能性が高いことを説明したところ、家族から臓器提供意思表示カードを所持しているとの申し出があった。

17:42

家族から臓器提供意思表示カードが提示された。

1月24日

 

10:15

臨床的脳死診断を開始した。

13:30

臨床的脳死診断を終了した。臨床的脳死と診断した。

19:12

第1回法的脳死判定を開始した。

21:45

第1回法的脳死判定を終了した。

1月25日

 

3:47

第2回法的脳死判定を開始した。

5:40

第2回法的脳死判定を終了。法的に脳死と判定された。


トップへ