07/10/12 中央社会保険医療協議会総会平成19年10月12日議事録 07/10/12 中央社会保険医療協議会          第112回総会議事録 (1)日時  平成19年10月12日(金)10:02〜11:01 (2)場所  KKRホテル東京瑞宝の間 (3)出席者 土田武史会長 遠藤久夫委員 小林麻理委員 室谷千英委員       対馬忠明委員(代 椎名) 勝村久司委員 丸山誠委員 高橋健二委員        松浦稔明委員  竹嶋康弘委員 鈴木満委員 中川俊男委員 西澤寛俊委員        邉見公雄委員(代 石井) 渡辺三雄委員 山本信夫委員       大島伸一専門委員 古橋美智子専門委員 黒崎紀正専門委員       <参考人>       加藤治文薬価算定組織委員長        <事務局>       水田保険局長 木倉審議官 原医療課長 八神保険医療企画調査室長       磯部薬剤管理官 武田医政局経済課長 他 (4)議題  ○医薬品の薬価収載について       ○薬価調査及び特定保険医療材料価格調査の実施について       ○平成18年度診療報酬改定結果の検証について        ・平成19年度特別調査について (5)議事内容  ○土田会長  ただいまより、第112回中央社会保険医療協議会総会を開催いたします。  最初に、委員の選任について報告いたします。  9月27日付で、中医協委員のうち8名が任期満了を迎えられております。  まず、大内委員、飯沼委員及び石井暎禧委員は御退任されまして、その後任として、高 橋健二委員、中川俊男委員及び西澤寛俊委員が発令されております。  また、対馬委員、竹嶋委員、鈴木委員、邉見委員及び山本委員につきましては、任期満 了後改めて発令されております。  さらに、向田専門委員、長野専門委員、渡辺専門委員、松村専門委員、松本専門委員及 び小野専門委員につきましても、9月21日付で任期満了を迎えられ、改めて発令されて おります。  なお、事務局より、今回発令されました委員の方々から、「自らが国家公務員であり、 高い倫理を保って行動する旨の宣誓をいただいている」との報告を受けております。  それでは、新任の高橋委員、中川委員、西澤委員より、順番に一言ずつ御挨拶をお願い したいと思います。 ○高橋委員  ただいま御紹介にあずかりました高橋です。よろしくお願いいたします。 ○中川委員  日本医師会の中川でございます。よろしくお願いいたします。 ○西澤委員  全日本病院協会の西澤でございます。よろしくお願いいたします。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  また、委員の異動に伴いまして、各小委員会及び各部会に属すべき委員及び専門委員に つきましても異動が発生しております。  各小委員会及び各部会に属すべき委員及び専門委員につきましては、中央社会保険医療 協議会の承認を経て、会長が指名することとされております。  なお、診療報酬基本問題小委員会及び薬価専門部会につきましては、異動後この総会の 開催前に開催を行う必要がありましたので、委員各位の御意向を確認の上、既に指名させ ていただいておりますことを申し添えます。  お手元に、これら以外の方々についての案をお示ししておりますが、ここで御承認いた だければ、このとおり指名したいと思いますが、いかがでございましょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田会長  どうもありがとうございました。  では、そのようにさせていただきたいと思います。  次に、委員の出欠状況について御報告いたします。本日は、石井委員、小島委員、白石 委員、前田委員及び坂本専門委員が御欠席となっております。また、対馬委員の代理で健 康保険組合連合会理事の椎名正樹さん、邉見委員の代理で石井暎禧さんがお見えになって おります。  それでは、議事に入らせていただきます。  最初は、「医薬品の薬価収載」について議題としたいと思います。  薬価算定組織の加藤委員長がお見えになっております。最初に御説明をお願いいたしま す。 ○加藤委員長  薬価算定組織の委員長を務めております加藤でございます。私の方から、今回検討いた しました新医薬品の算定結果について御報告させていただきます。  資料の中医協総−1をごらんください。今回報告いたします品目は、1ページの一覧表 にありますとおり、1成分・1品目であります。  それでは、算定内容について説明させていただきます。  エラプレース点滴静注液6mgでございますが、資料2ページをごらんください。エラプ レース点滴静注液は、イデュルスルファーゼ、これは遺伝子組換えでございますが、を有 効成分とし、ムコ多糖症II型を効能・効果とする注射薬であります。  資料3ページをごらんください。薬価算定組織で検討しました結果、本剤については、 既収載品の中に同様の効能・効果などを持つ類似薬がないことから、原価計算方式による 算定が妥当と判断いたしました。  したがいまして、資料2ページに戻っていただいてごらんください。本剤の算定薬価は、 6mg3mL1瓶38万5,303円となりました。  以上で報告を終わります。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  ただいまの説明につきまして御質問、御意見などございましたら、どうぞお願いします。 ○対馬委員(代理椎名氏)  このような薬剤によって恩恵を受ける患者さんがいるということで、薬価収載に特に異 論はございません。  そこで幾つか事務局にお尋ねしたいと思います。基本的にこの薬剤は補充療法というこ とでいいのかどうか、また、用量としては、プロキロ、つまり、体重当たり何mgというふ うな使い方をするのか、それが1点でございます。  もう1つ、資料の2ページの右下に、初年度が40人、ピーク時150人と書かれてい ますけれども、ここでのピーク時150人の意味を教えていただきたいと思います。 ○事務局(磯部薬剤管理官)  薬剤管理官でございます。  今の御質問につきまして、これはまず補充療法かどうかということでございます。これ については、この病気そのものが先天性の酵素の欠損疾患でございまして、その酵素を補 充するものでございます。  それから、投与量につきましては、1キログラム当たり0.5mgを投与するということ でございまして、この患者さんのお子さんは大体20〜30キロぐらいが多いということ で、2本ないし3本使用するということが通常でございます。  それから、ピーク時というものについては、実はこの病気、非常に日本では患者数が少 ない病気でございますが、推定の患者数が、日本国内で大体150人ということでござい ます。代替する薬もございませんので、すべての患者さんがお使いになる可能性が高いと いうことで、当初は少しずつということになろうかと思いますが、日本にいる推定の患者 さんがピーク時には使う可能性が高いだろうということで、ピーク時という形で挙げさせ ていただいているところでございます。 ○対馬委員(代理椎名氏)  今、補充療法の薬剤というお話でしたけれども、その場合、確かに該当の患者さんは少 ないと思うのですけれども、新規の患者さんと、継続の患者さんの2種類に分かれ、継続 することによって、患者さんが累積されていくのではないかと考えますけれども、いかが でしょうか。 ○事務局(磯部薬剤管理官)  この疾患、エックス染色体の劣性遺伝の遺伝性の疾患でございますけれども、実際にこ の薬を使った場合にお幾つぐらいまで生存できるのかというのは、まだしっかりしたデー タはございません。もともとこの薬を使わない場合には二十歳前ぐらいに死亡するような 疾患ということもございまして、今の我々が得ている情報でございますと、患者数がこの 薬を使うことで非常に伸びていくというような予測は立てていないところでございまして、 大体今150名ぐらいで行くのではないかというふうに見ているところでございます。 ○対馬委員(代理椎名氏)  ある程度累積していくとは思うのですけれども、さらに、そうすると、累積患者さんの 中で、長期に累積していく場合に体重増加もあろうかと推測します。したがいまして、今 後出来るだけこの薬剤のフォローをお願いしたいと思います。  以上です。 ○土田会長  それでは、今後お願いするということでよろしくお願いします。 ○事務局(磯部薬剤管理官)  はい。 ○土田会長  ほかにございますか。  よろしいですか。それでは、ほかに御質問がないようでしたら、本件について中医協と して承認するということで御同意いただけますでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田会長  どうもありがとうございました。  それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。  加藤委員長におかれましては、長時間どうもありがとうございました。                 〔加藤委員長退席〕  次は、「薬価調査及び特定保険医療材料価格調査の実施」について議題としたいと思い ます。  最初に、事務局より説明をお願いいたします。 ○事務局(武田経済課長)  医政局経済課長でございます。御報告をさせていただきたいと思います。  平成19年度の医薬品価格調査及び特定保険医療材料価格調査、薬価と材料の価格調査 でございますが、本中医協の6月27日の総会で、本年度実施について御了解をいただい ているところでございます。総−2の2ページ目、3ページ目が、そのときに総会にお示 しし、御了解をいただいた資料でございますけれども、その後私ども医薬品の卸売販売業 者、医療機器の卸売販売業者の方々と協議を行いまして、本年度の調査について御協力を いただけるという旨の回答をいただいたところでございます。  協力をいただけるという御回答をいただきましたので、先般都道府県あてに実施通知を 発出いたしまして、都道府県を通じて調査対象客体に調査票を送付をいたしております。  それから、6月の中医協で御了解をいただいて時点では、実施月につきましては「○ 月」というところで空欄になってございましたけれども、年末の予算編成に間に合うよう、 事務処理期間を考慮いたしまして、平成19年9月取引分を対象として10月実施という ことで実施をさせていただいているところでございます。  それから、特定保険医療材料につきましては、同様の理由で、今年の5月から9月取引 分、ただし、ダイアライザー、フィルム、歯科材料、保険薬局調査分につきましては、9 月取引分1カ月分ということで、10月実施ということにさせていただいたところでござ います。  また、この薬価・材料、両本調査の実施にあわせまして、調査の信頼性確保のために、 我々国及び都道府県職員が現地に赴いてヒアリングをするという調査も行うことを予定を しているところでございます。  さらに、薬価調査に関しましては、本調査1カ月分だけでは不十分ではないかというこ とが過去から御指摘もありますので、前後の調査ということで、6月分、7月分及び10 月分の取引につきましても、主要な卸に対して調査に入りまして、調査をしたいというふ うに考えております。  以上、御報告でございました。ありがとうございます。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  それでは、ただいまの説明につきまして御質問などございましたら、お願いいたします。 ○対馬委員(代理椎名氏)  教えてください。前回の薬価調査等は17年に実施したと思うのですけれども、それに 比べて調査の実施は早まっているのか、遅れているのか。また、今回のこの調査の結果は いつごろ出るのか。その辺りをわかったら教えていただきたいと思います。 ○事務局(武田経済課長)  前回平成17年度調査と比較をいたしますと、まず、実施月につきましては9月取引分 ということで同様でございます。したがいまして、前回と同じようなスケジュールで鋭意 作業をさせていただきたいと思っておりますが、前回は、平成17年11月25日の総会 で薬価調査結果を御報告しております。本年につきましても同様のスケジュールで御報告 できるように、鋭意作業させていただきたいと思っております。 ○土田会長  ほかにございますか。  それでは、経済課長に御説明いただきました形で進めさせていただくということで、よ ろしくお願いいたしたいと思います。  それでは、次の議題に移ります。「平成18年度診療報酬改定結果の検証」について議 題といたします。平成19年度には、「セカンドオピニオン調査」など9項目について特 別調査を実施いたしました。それにつきまして10日の診療報酬改定結果検証部会におき まして、「後発医薬品の使用状況調査」を除きます8項目について速報をおまとめいただ いたところでございます。この診療報酬改定の結果検証につきましては、次期診療報酬改 定に係る議論につなげていくことが要請されております。そういうことで、この総会に取 り上げまして御審議をお願いしたいということでございます。  それでは、遠藤部会長より、今回の概略の報告をお願いいたします。 ○遠藤委員  それでは、ただいま会長からお話がありましたように、今年度は、9つの特別調査を検 証部会として実施しておりまして、そのうち後発医薬品を除く8項目につきましては調査 が終了しておりましたので、前回の検証部会において報告をし、かつ議論をしたというこ とであります。その概要につきましてこれから御報告させていただきたいと思います。  内容につきまして、私の方から各調査につきましての目的を改めてここで御説明させて いただきまして、内容につきましては事務局より御説明をいただいて、その上で、検証部 会としてどういう議論があったのかということを改めて私の方から御紹介させていただこ うかと思います。  それでは、お手元に資料があるかと思いますけれども、最初に、資料の総−3−1、 「セカンドオピニオン外来実施医療機関の利用状況調査」でございます。前回改定で、セ カンドオピニオンを求める患者さんがいた場合に、この患者さんに診療情報を提供した医 療機関に対して診療情報提供料(II)というものを新たに設定したわけでありますが、こ れによって、セカンドオピニオンを受ける患者さんや、あるいはセカンドオピニオンを提 供する医療機関の数などがどう変化したのか、どういう体制でやっているのか、こういっ たことを明らかにすることを目的として調査を実施したものであります。  続いて、資料の総−3−2でありますけれども、「生活習慣病管理料算定保険医療機関 における患者状況調査」というものです。前回改定で、療養計画書の内容を見直したわけ であります。若干の価格の修正もしているわけですけれども、主には療養計画書の内容を 見直したということでありますので、そのことによってどういう影響があったのかという ようなことを、医療機関及び患者さん両方からお聞きしたものであります。  続きまして、資料、総−3−3ですけれども、「地域連携診療計画管理料算定保険医療 機関における連携体制等の状況調査」であります。これは結局、地域連携診療計画、いわ ゆる地域連携クリティカルパスを導入したわけであります。前回改定におきまして、大腿 骨頸部骨折だけが対象になったわけですけれども、それを導入したということで、その効 果がどうであったのかということで、医療機関の連携の状況、あるいは患者の退院状況等 を調べたというものであります。  続いて、資料、総−3−4でありますが、「紹介率要件の廃止に伴う保険医療機関への 影響調査」についてということであります。前回改定においては、患者の紹介率に着目し た加算を廃止したわけでありますが、これによって、紹介患者さんの数であるとか、紹介 率あるいは逆紹介率、これは何か影響があったかどうかということを調査したものであり ます。  次が総−3−5であります。これは「医療安全管理対策の実施状況調査」でありまして、 医療機関に看護師等を専従の医療安全対策管理者として配置した場合には新たに加算措置 を設けたということをやったわけでありますけれども、その状況及び効果についてどのよ うになっているかを検証したものであります。  続きまして、資料の総−3−6、「褥瘡管理対策の実施状況調査」であります。医療機 関におきまして褥瘡管理対策の充実を図る目的で、褥瘡管理者を専従で配置する医療機関 に対しまして、褥瘡ハイリスク患者ケア加算というような加算措置を行ったわけでありま すが、この調査では、その効果がどうであったかということを調べたわけであります。  続いて、資料の総−3−7でありますが、「透析医療に係る改定の影響調査」でありま す。前回改定で、透析医療につきましては、夜間・休日の外来透析における加算を引き下 げたということと、もう1つは、透析治療に伴って生ずる貧血の治療薬を包括点数の中に 丸めたということであります。この2つの改定がどういう影響を及ぼしたかということを 量的・質的に調べたものであります。  最後に、資料の総−3−8でありますが、「ニコチン依存症管理料算定保険医療機関に おける禁煙成功率の実態調査」でありますが、ニコチン依存症管理料による禁煙指導は、 前回の改定で新たに新設されたものでありますが、この禁煙指導による禁煙効果を調べた というのがこの調査の目的です。この調査は前年度にも同じことをやっておりまして、そ れを引き継いだということでありまして、より長期の禁煙効果がどうであったかというこ とを調べたということであります。  各調査の目的といたしましては以上のとおりでありますので、内容につきまして、引き 続き事務局より御報告をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○事務局(八神保険医療企画調査室長)  保険医療企画調査室長でございます。それでは私の方から、各調査の結果、ポイントを かいつまんで御説明をいたします。  まず、「セカンドオピニオン外来調査」、総−3−1であります。この主な結果ですが、 まず、2ページをごらんください。(2)、セカンドオピニオン外来の受付態勢とありま すが、専用窓口を設けて受け付けている病院が4.9%、約5%となっており、また、何 らかの窓口でセカンドオピニオン外来を受け付けている病院が34%という結果でござい ました。また、この専用窓口ですが、改定の行われた平成18年度に約4割、19年度に 2割、つまり18年度以降に6割が設置されたということになっています。  また、7ページをごらんください。(3)、セカンドオピニオン外来実施状況とありま す。下の表をごらんいただきますと、セカンドオピニオン外来の受付件数、この調査の対 象となった医療機関での受付件数ですが、847件から、改定後1,348件と約6割の 増加。19年にも、さらにまた3割弱の増加というように、件数は伸びているということ です。  また、料金をお尋ねしたところ、30分1万円程度としている病院が25%ほどでござ いました。  このように、セカンドオピニオン外来は、窓口数・受付件数ともに増加しております。  課題として、セカンドオピニオン外来においては、紹介元の医療機関において診療情報 提供料(II)が算定されているかどうかわからない、このように答えた施設が半数近くあ ったという結果が出ております。  また、セカンドオピニオン外来を利用した患者さんの満足度につきまして、病院の自己 評価をお尋ねしたところ、「ほとんどの場合で満足していただいている」、あるいは「満 足していただいている場合が多い」とした病院が6割程度ということで、病院側の自己評 価は肯定的であったということでございます。  次に、「生活習慣病管理料」、総−3−2でございます。主な結果でありますが、3ペ ージをごらんください。図表2、「生活習慣病管理料の算定状況」という棒グラフがござ います。このグラフをごらんいただきますと、合計欄ですが、現在算定を行っている施設 が11.3%、今まで算定していたが今は行っていないというところが7.7%、現在に 至るまで算定していない施設が約81%となっております。  この、今まで算定を行っていたけれどもやめたという医療機関の理由を問うております。 7ページをごらんください。上のグラフですけれども、図表13、「以前は算定を行って いたが現在は算定していない理由」といたしまして、57.1%、「療養計画書の記載内 容が増えたため」という答えが来ております。また、「今まで一度も算定を行っていない 理由」として図表14でございますが、合計欄をごらんいただくと、53.4%の医療機 関が、「点数の設定が高く、患者の負担増につながるから」という答えをされております。 また、この生活習慣病管理料を算定している医療機関から見ますと、療養計画書の記入の 手間が、従来よりも「記入しづらくなった」という答えが約38%ということになってお ります。  一方で、あわせて行いました患者さんの調査が9ページ以降のデータでございますが、 かいつまんで申しますと、「療養計画書の分かりやすさ」、「身体状況の改善度合い」、 また、「生活習慣病の治療・指導への満足度」といった面で、患者さんからはおおむね肯 定的な評価がされているという結果が出ています。  続きまして、「地域連携クリティカルパス」に関連しまして、総−3−3を御説明しま す。主な結果ですが、6ページ、図表17以降でありますが、大腿骨頸部骨折の患者さん の平均在院日数を見ております。計画管理病院側を見ておりますと、まず、17年度、1 8年度で平均在院日数が38.2日から33日と短縮をし、図表18ですと、約55%の 施設で在院日数が短縮をしております。また、7ページに参りますと、連携医療機関側を 見ております。連携医療機関側でも28%の施設で在院日数が短縮をしております。  また、この調査ではあわせて大腿骨頸部骨折以外に対象疾患としてクリティカルパスを 設けているものがありますかということをお尋ねをしています。8ページ、図表23です。 骨折以外では、脳内出血、脳梗塞、悪性新生物、糖尿病等の回答が見られております。  また、11ページから、この地域連携クリティカルパスの運用上の課題ということをお 尋ねをしておりますが、答えの中には、転院先調整による待ち日数の短縮化というものを もう少し改善をする必要があるというようなことですとか、計画管理病院から連携医療機 関への情報提供のあり方、逆に、連携医療機関からの情報のフィードバックのあり方など について改善の余地があるといった回答が得られております。  続きまして、総−3−4、「紹介率要件の廃止に伴う保険医療機関への影響調査」であ ります。紹介率要件の廃止に伴う影響として、まず、6ページから参りますが、紹介率加 算の廃止前・後で比較をした場合に、紹介患者数については、上のグラフですが、62. 7%の医療機関で、加算が廃止をされたけれども、紹介患者数は増えたという答えが来て おります。  また、8ページに参りますと、今度は紹介率についてまとめております。やはり同じよ うに、上の棒グラフでありますが、回答のあった施設の約49%で紹介率は増加、逆に4 0%では紹介率が減少という結果になってございます。  同様に10ページでは、年間外来患者延べ数の変化を尋ねております。35.4%の施 設で増加、逆に63.7%の施設で減少しております。  次の11ページでは、逆紹介率を尋ねております。52.2%の施設で逆紹介率が増加 しているという答えがきております。  続きまして12ページに参りますと、入院診療収益に対する外来診療収益の割合の変化 をお尋ねをしております。ごらんいただきますと、50%の施設で増加、約39%の施設 で減少という結果が出ております。  さらに、今後の予定を尋ねたところ、紹介患者の数を「増やしていく」と回答した施設 が70%、「これまでどおりを維持する」が約28%となっています。他院へ紹介する患 者の数については、「増やしていく」と答えた施設が66%、「これまでどおり」という 施設が31%となっております。  続きまして、「医療安全」の調査の結果を御説明いたします。総−3−5であります。 2ページをお開きください。(2)、(1)ですけれども、施設の種類としては病院がほとん どになっております。  医療安全管理者の配置でありますが、4ページになります。ごらんいただきますと、ほ とんどの施設で医療安全管理者の配置は1人となっております。  また、ちょっとページが前後して申し訳ございません。3ページに戻っていただくと、 設置をしている医療機関の規模、許可病床数が(3)で出てございます。この棒グラフで申し ますと、斜線の200床以上から右、200床以上の施設で大体8割を占めておるという 結果になっております。  安全管理者を配置した効果については、7ページ以降でありますが、院内研修の開催回 数、研修への参加者数、いずれも加算の届出後、増加をしております。また、カンファレ ンスについても開催頻度が増加をしているということが見てとれます。  また、9ページをごらんいただきますと、「事故・インシデント等の実績」ということ で表にしております。事故件数ですが、一番右の中央値の欄をごらんいただきますと変化 はございません。ただ、平均値で見ると若干の増加をしております。インシデント件数に つきましても、中央値、平均値、若干の増という数字になっております。  同じ表で、MRSAの分離患者数、それから、このうち自院内で発生した分離患者数に ついては減少しており、多剤耐性緑膿菌についても平均値では減少しているという結果が 出ております。  続きまして総−3−6、「褥瘡管理対策の実施状況」でございます。褥瘡管理者を設置 している病院は、やはり200床以上の施設が9割強を占めております。3ページの上の 棒グラフですが、病院全体の平均在院日数は、14日未満が約25%、14日以上21日 未満が64%となっております。また、94%の医療機関で、褥瘡管理者の配置は1人と なっております。  この褥瘡管理者を設置した効果について、5ページからまとめてございます。5ページ の(5)、院内研修ですが、開催回数、延べ参加者数ともに増加をしております。カンファレ ンスの開催頻度についても、届出後増加をしております。  また、7ページに行っていただきますと、この褥瘡管理者の活動について書かれており ますが、直接ケアをはじめ、患者家族に対する個別教育、医療従事者に対する個別教育 等々の取り組みが、加算届出前より大幅に増加をしております。  また、8ページに行きますと、褥瘡リスクアセスメントの実施数、褥瘡ハイリスク患者 特定数、患者ケアの実施数、いずれも加算の届出をした後増加をしており、アセスメント の実施、患者の特定といったものが進んでいるということがうかがえます。また、院内発 生の褥瘡を有する患者数、あるいは重い褥瘡を有する患者数は徐々に減少しており、実際 の褥瘡の発生・重度化は防げているということがうかがえます。  続きまして、総−3−7、「透析医療に係る改定の影響調査」でございます。6ページ の図表10からごらんください。外来夜間透析の実施状況であります。外来夜間透析を実 施している施設は、四角で囲んでおります620の施設であります。外来透析実施施設全 体の55%に当たります。また、この表の中で、「行っているが、最近、縮小した」とい う施設が36施設、「以前は行っていたが、最近、廃止した」という施設が50施設ござ いました。また、廃止・縮小の時期はその下に、2)、3)でございますが、18年4月 以降に縮小した施設が17、18年4月以降に廃止をした施設がやはり17施設となって おります。こうした外来夜間透析を縮小・廃止をした理由を7ページで問うております。 ごらんいただきますと、「夜間透析を希望する患者がいない」という答えが36%、「採 算が取れない」という答えが24%でした。  その下に、外来夜間透析に関する今後の意向とまとめておりますが、今後は、「現状の ままでよい」とする施設が72%であります。「拡大していきたい」という施設が11. 4%、「縮小していきたいと考えている」施設が6.4%、「廃止する予定である」とい うのが1.8%、どちらかというと、外来夜間透析を、数字のトータルで言えば拡大して いきたいという、積極的に取り組んでいきたいという施設の方が多いと数字は出ています。  続きまして、9ページでございます。1週間当たりのエリスロポエチン使用量の変化を 見ております。患者さん2万4,010人に関しまして、平成18年1月と平成19年7 月の比較をしています。そうしますと、処方量が減少したという方が約40%、増減なし が34.5%、増加したというのが約26%となってございます。  貧血患者の割合につきまして、10ページをごらんください。これも18年1月と19 年7月を比較しております。全体で申しますと、下の棒グラフをごらんいただきますと、 貧血患者さんの割合が、約58%から62%へと増加しております。ただ、その下をごら んいただきますと、エリスロポエチン使用量が減少した患者群においては、貧血患者の割 合が約60%から約56%へと減少し、逆に一番下のグラフですが、エリスロポエチン使 用量が増加した患者群では貧血患者さんの割合が高まっているという結果が出てございま す。  最後に、禁煙指導に関しまして、「ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁 煙成功率の実態調査」、総−3−8です。今回は、昨年度に引き続きまして、禁煙指導開 始後1年後、つまり、指導終了後9カ月後の状況を調べてございます。  6ページをごらんいただきますと、禁煙指導を1回でも受けた方の禁煙継続率は32. 6%となっております。禁煙指導を受けた回数が多かった人は禁煙成功率が高まっており まして、5回の指導を終了した方に関しましては45.7%の禁煙継続率だったという結 果が出ております。  なお、禁煙継続率の定義などが違うので単純に比較できませんが、参考に、イギリスの 同様の禁煙指導の調査結果を載せております。イギリスでは1年間の禁煙継続率、17. 7%という結果が出ております。  調査結果といたしましては、以上となります。 ○遠藤委員  ありがとうございます。  そのような調査の概要であるわけですけれども、これをベースに前回の検証部会で議論 いたしまして、その中で出てきた幾つかの意見をちょっと御紹介させていただきたいと思 います。  まず、生活習慣病の管理料でありますけれども、これは、生活習慣病対策の普及という ことから考えますと、まだ実際にこれをやっている医療機関が必ずしも多くないというこ とと、やらない理由として、点数が高すぎるというようなことが挙げられていることから、 点数設定についてはよく考えるべきではないかという意見がありました。  それから、連携パスにつきましては、計画管理病院に比べて連携医療機関ではクリティ カルパスに対する意識がまだおくれているのではないか。つまり、両方に同じ質問をした ときの差を見て、そのようなことをおっしゃる御意見がありました。  それから、情報の共有化を進める必要があるわけですけれども、その際は、ITの活用 が必要なのではないか、このような議論がありました。  それから、医療安全につきましては、なかなか1人で医療安全を達成することは難しい のではないかというようなこと、あるいは、ここもまたITによる情報共有が安全対策の 上でも必要なのではないかというような意見がありました。それから、大病院でなければ、 この加算を利用した体制をつくることはなかなか難しいのではないかといったような視点 もございました。  それから、褥瘡管理対策につきましては、この加算を算定している医療機関の大部分が 大病院であるということなので、中小病院にも配慮する必要はあるのではないかといった 意見がありました。  それから、透析につきましては、外来夜間透析の状況を見ると、それほど大きな影響は 生じてはいないのではないか。ただし、実際に利用されている方にとってみると、縮小し たり撤退した医療機関があるということは、個別の患者さんにとっては影響があるので、 その辺の配慮も重要ではないかというような意見がありました。  また、エリスロポエチンの包括化によって使用量がどう変わり、貧血患者がどう変化し たかという点でありますけれども、エリスロポエチンは増えた医療機関もあるし、減った 医療機関もあるということで、平均すると若干減ってはいるのですけれども、おおむね適 正に使用されているのではないかという御意見がありました。ただし、それと貧血との関 係を見ると、使用量が少ないところ、使用量を減らしたところで貧血がむしろ減っている というようなこともあって、解釈がなかなか難しいところがあるわけでありますけれども、 いずれにしても、エリスロポエチンそのものが急激に減らされているというようなことは 見られなかったのではないかというような意見がありました。  ニコチンにつきましては、前回調査の続きなわけですけれども、ほぼイギリスと同じ期 間ぐらい実行してからたっていますので、比較ができたということであります。もちろん やり方が多少違っておりますし、調査の仕方も違っているのですけれども、それを見る限 りでは、決して遜色のない成績ではないかと、そういったような意見もあったところであ ります。  本来、もう少し精査して、検証部会としての解釈も含めた御意見をまとめるべきところ でありますけれども、まだ調査が仕上がってから間もないということなので、と同時に、 新たな診療報酬の改定に間に合わせるという必要があったものですから、概要版という形 で御報告させていただいたわけであります。  以上でございます。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  ただいまの説明につきまして御意見、御質問などございましたら、どうぞ。 ○竹嶋委員  たくさんの資料なので、どれからと迷うのですが、生活習慣病管理料、ここのところで 御説明がありましたが、7ページで、これは進めていかなければいけないのでしょうが、 病院側といいますか、あるいは診療所側からすれば、算定を行っていない理由の中で、 「点数設定が高く、患者の負担増につながる」のだと、患者さんの負担を心配していると いうのが一番高いですね。あと、実際に受けられた患者さんの側からのまたお答えが10 ページ、11ページ、ずっとありますが、ここのところで、患者さん側の負担感といいま すか、これはいかがなのだろうかということですね。というのは、例の後期高齢者の議論 の中で、在宅療養支援診療所というのを今進めておりますが、これが進まない理由の一つ に、医療側からすれば、設定が高いものだから、その分患者さんにも負担が大きくなると、 実はこれが一つ大きな理由の中にあるのです。そのあたりのところをちょっとお尋ねした いと思うのですが、いかがでしょうか。 ○遠藤委員  それでは、事務局から、要するに、質問項目の中にそれに類するようなものがあるかど うかということが大事かと思いますけれども、その確認をお願いしたいと思います。 ○事務局(八神保険医療企画調査室長)  生活習慣病の患者さんのアンケート調査票の中に、例えば負担の話、金銭的なものとか そういう負担の話という質問項目を特段設けておりませんので、今御質問があったところ について、ちょっと答えが出てきていないということでございます。 ○遠藤委員  そういうことがあるということを想定していれば入れたのですけれども、なぜやらない かということに、値段が高すぎるからというのはこんなに高いレベルで出てくるというふ うには思っていなかったものですから、特段そのことは入っていなかったということです。 ○鈴木委員  褥瘡管理加算についてなのですけれども、恐らくDPCとか7対1での分類はされてい ないとは思うのですけれども、必要な看護が提供されていれば褥瘡はできないものであり ますので、そういう病院対しても加算というのは非常に奇異に思います。 ○土田会長  これは御意見ということで承っておきます。  ほかにございますか。 ○西澤委員  今の生活習慣病なのですが、点数が高すぎるのが理由というのではなくて、正確にはや はり患者の負担が高すぎるというふうに変えていただければと思っています。ですから、 点数が高すぎるからだめなので、もっと下げようというふうな議論がこれからもし起きる とすれば、それは違うと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○土田会長  ただ、そこは3割負担ですから、点数が上がれば自動的に患者負担も増えていきますの で、そこは全く関係ないという議論には恐らくならないと思います。 ○西澤委員  でも、実際これはかなりの時間をかけてやるものですから、きちっと点数を下げられる と、それだけ時間をかけたら医療機関としてはコストが合わないから、逆にしなくなって くることも考えられます。ですから、負担が、例えば3割負担とかと限られていますけれ ども、その負担のところをどう変えるかという議論があってもいいのではないかなと思っ ております。 ○土田会長  御意見として承っておきます。 ○対馬委員(代理椎名氏)  褥瘡管理ですけれども、この調査結果を見ますと、大変大病院に集中していまして、検 証部会の方でもその辺が議論になったかと思うのですけれども、お尋ねしたいことは、急 性期以外、つまり、看護配置が薄い病床とか、あるいは療養病床、それは入院基本料等で わかりますけれども、その辺の分析結果はわかるのでしょうか。  結論から申し上げてしまいますと、褥瘡を真に管理していただきたいのは、急性期以外 の病床や療養病床ですから、やはり算定要件にいろいろな工夫が必要だと私は思います。  以上です。 ○事務局(八神保険医療企画調査室長)  病床規模別に分析できるかということですけれども、基本的に大病院がとっているとこ ろが多いので、ちょっと考えてみますが、中小の病院と大病院でサンプルがちゃんとそろ うかどうかというあたりは少し難しい面があるのかなと思います。 ○土田会長  それからもう1つ、急性期と慢性期という御質問で、これはやはり区分していませんよ ね、調査では。 ○事務局(八神保険医療企画調査室長)  そもそも褥瘡ハイリスクのこの加算の点数をとっているところを調べておりますので、 そのほかのところについては、ちょっと今回の調査の対象でやっていませんので、ほかの ところでどういうふうに発生しているかとか効果があるかという、そういうところまでは、 この調査の対象外になっております。 ○対馬委員(代理椎名氏)  入院基本料は調べているわけですよね。ということで、ある程度急性期以外であるとか、 療養病床等であるとか、その辺はわかるのではないかと思うのですけれども、いずれにせ よ、データが出た時点で教えていただければと思います。 ○遠藤委員  この報告はまだ本報告ではありませんので、例えばいろいろなクロスとか、当然できる わけですけれども、これはまさに御意見を伺った中で、最終報告書の中でまとめていきた いと思っておりますので、御意見として承っておきます。できるだけその方向に沿えるよ うな文章にしたいと思っております。 ○事務局(原医療課長)  褥瘡のところは、119医療機関のうち、平均在院日数が28日以上のところは2.5 %しかありませんので、恐らくその療養病床の長期になっているところのデータは、ちょ っと数が少なすぎて出ないだろうと思います。 ○土田会長  どうもありがとうございました。 ○丸山委員  このニコチン依存症管理料の問題、さっき八神さんが6ページのデータで説明されまし たけれども、これは大変貴重なデータだと思うのです。このイギリスの17.7%という のはよくわからないのですけれども、日本の厚生労働省の調査でここまでフォローしてい るというのは非常に貴重だと思います。ほかの項目と違って、このニコチン問題は、これ はまだ、どこまで変化するかもう少し検証の期間をさらに延長して、これは始めて1年、 終わって9カ月という中途半端なところに終わらないで、もうちょっと検証を続けると、 もっと非常に貴重な、本当に禁煙ということの問題が浮かび上がってくるような気がする ので、ぜひ継続してやっていただきたい。  それから、この図表14を見ていて、やはり1回なり2回という段階で中止してしまう 人たちに対して、健康保険料という貴重な原資でその失敗した分まで見るということの問 題点は、やはりぬぐい去れないということを指摘しておきたい。 ○事務局(八神保険医療企画調査室長)  これは9カ月後まで何とかやってきまして、引き続きということ、これはもちろんお決 めいただくのは中医協でお決めいただくとして、なかなかずっと継続していって、いつま でこの方々をフォローアップできるかということについてはだんだん難しくなってきてい る面もあるということだけ御配慮いただければと思います。 ○丸山委員  まだ9カ月ですよね。 ○土田会長  早期にやめた人のフォロー等々につきましては、また次期の改定の際に議論させていた だきたいと思います。 ○山本委員  医療安全の部分で、調査の結果を見ますと、8ページのあたりに、処方・与薬、あるい は調剤・製剤管理という部分に取り組んだというふうに記載がしてございます。以前から 医療安全については医薬品に関連する事故が多いというふうに指摘されておりますし、さ らに言えば、自由記載の部分で、やはり業務が広範囲で、1人で対応するのは大変難しい という記載もありますので、特に医薬品に関しましては、医療機関あるいは診療所に勤務 される薬剤師はそれなりに頑張っておりますので、そうした部分がきちんと評価されるよ うな仕組みをつくっていただくとさらによくなるのではないかと考えます。  もう1点、褥瘡管理でありますけれども、確かに、まずはつくらないということが最大 の問題なのだろうと思うのですけれども、現にできてしまったものについてどうするかと いうと、これはやはり入院中の患者さんについては、状況を踏まえて、どんな剤形の、つ まりは治療をしたらいいか、どんな薬剤を使ったらいいか、まさに病院、医療機関に勤務 する薬剤師の腕の見せどころということになりますので、そうした業務についても一定の 評価の対象、調査の対象にしていただくようお願いしたいと思います。 ○土田会長  どうも貴重な意見をありがとうございました。 ○鈴木委員  今の医療安全のところなのですけれども、専従の配置で、恐らく議論はもうされたとは 思いますけれども、200床以上の病院がほとんどで、実は500床以上の病院もその半 分ぐらいあって、専従が1人ずつであるということは、算定の仕方ですとか、いわゆる義 務に対する給付といいましょうか、そういう面で非常に不公平ではないかと思いますので、 その辺の工夫もぜひお願いしたいと思います。 ○土田会長  類した意見が部会でも出ておりますので、検討させていただきたいと思います。 ○松浦委員  「紹介率要件の廃止に関する意見」「自由意見」と、こう書いてあるのですが、何かこ れ意見が出ているのですか。 ○土田会長  はい、出ております。 ○事務局(八神保険医療企画調査室長)  今回の速報のところに出しておりませんが、本報告までにはまとめて、本報告できちん とお出しをしたいと思います。ちょっと今、速報には集計が間に合っていないということ でございます。 ○松浦委員  整理中ですか。 ○土田会長  どうもいろいろ御意見ありがとうございました。  今回の中間報告ですが、これは、先ほど部会長の方から話がありましたように、次期の 診療報酬改定に参考にしたいということで、急遽報告していただいた次第でございますが、 本報告はまだ先になりますので、今日いただきました御意見を踏まえて本報告をまとめて いきたいというふうに考えております。  それから、今日いただきましたほかの御意見につきましても、次期の診療報酬改定にお いてできるだけ参考にしていきたいというふうに考えております。そういう議論に向けて 参考になるように、今日の議論等々をまとめて、事務方の方に準備をお願いしたいと思い ます。よろしくお願いします。  ちょっと話があいまいかと思いましたが、つまり、この速報に対して今日いただいた御 意見を踏まえて、次期改定に参考になるような形でまとめていただきたいということでこ とでございます。よろしいでしょうか。  いいですよね。どうも何か回りくどい言い方で申し訳ありません。  本日の総会で用意した議題はこれだけでございます。  続いて基本小委がございますので、しばらくお待ちください。  なお、総会の次の予定が決まっているようでしたら、お願いいたします。 ○事務局(原医療課長)  今月1回開きたいと思いますが、未定でございますので、連絡いたします。 ○土田会長  どうもありがとうございます。しばらく休憩します。     【照会先】       厚生労働省保険局医療課企画法令第1係       代表 03−5253−1111(内線3288)